2021.3.20

グルメ

デパ地下のお得なテクニック「簡単&絶品おかず作り」1級フードアナリストが推す

単身赴任中の僕にとって、家計のやり繰りは最重要課題。自宅と札幌の住まいとでは少し考えてみただけでも光熱費などは二重に経費が掛かる訳で家計を圧迫するので大変です。

でも1級フードアナリストとしてはリサーチも兼ね、たまにレストランへ美味しいものを食べに行きたいものです。
そのためには普段の自炊飯は如何に手頃な食材を仕入れて節約し、コストを抑えた美味しい料理を作るかは僕の大切な日課となります。
 
そこで今回はデパ地下食材を利用した、実際に僕が普段作っている、節約自炊料理を
お魚編・お肉編に分けて紹介したいと思います。

デパ地下の食材の値段は一般的に大型スーパー等と比べると少し高目の設定ですが、会社帰り閉店時間が近くなるとお肉やお魚などの生鮮食料品は値引きされることが多く、毎日のように複数の百貨店を覗いていると、それぞれ品質と値引き具合の傾向が判ります。例えば百貨店の月決算〆の前日は値引き幅が大きく早めに売り尽そうという感があります。
 
僕自身も品質と値段的にどちらがお得感があるか、経験から大まかにお肉を買う百貨店とお魚を買う百貨店を、それぞれ基本的に決めています。

お買い得のお魚を購入しておいしい一品料理あれこれ

ではお魚編から紹介します。
この日はお魚売り場で売れ残ったワゴン内のお魚が選り取り4パックで1,080円。
僕がこの日選んだのは、青森県産刺身用白魚680円、千葉県産開きイワシ580円、
噴火湾産生ホッケ580円、鹿児島県産刺身用天然ブリ柵615円の4パック。元値の合計2,455円だから〆て56%offもお得になります。
 
ここで注意しなくてはならいことがあります。何故ならこの食材を1日で食べてしまう、ということはないからです。選ぶ時に当日食べるもの、翌日食べるもの、冷凍して保存、漬けにするもの、昆布〆にするなど、調理法に頭を巡らせることが大事です。
まずは購入した当日の夕ご飯は<ホッケの煮付け>です。
噴火湾産生ホッケは、まずは熱湯を掛けて臭みを取ります。
フライパンに酒、味醂、砂糖、醤油、生姜を入れ一度沸騰させたら火を止めて、そこにホッケを並べたらアルミホイルで落し蓋をして再び中火で10分弱煮込んだら完成。
僕は大好きな実山椒をたっぷり添えて頂きました。
2日目の夕ご飯は<白魚丼トリュフ風味>です。
おろし生姜と白魚に醤油とトリュフオイルを入れ、それを和えたものを酢飯の上に、盛り付け、仕上げに卵の黄身を乗せたら完成です。
3日目は休日だったので朝ご飯に<ブリの漬け丼>です。
購入した当日に酒、味醂、醤油に、昆布の切れ端を入れて漬けにしておいたぶりの柵に包丁を入れてスライスして、麦入りご飯を酢飯にしたものに海苔を散らし、
 
その上にやはり卵の黄身をのせて仕上げました。
3日目の夕ご飯は<イワシフライ>です。
青魚は腐敗が早いので、当日に食べない場合は、僕は冷凍をしてしまいます。
今回購入したものは既に開きになっていたので、少々の日本酒と塩を振って、あとで食べやすいように1枚1枚ラップに包んで冷凍保存にしました。
それを解凍し、小麦粉を少量入ったビニール袋に入れて粉を塗します。溶き卵にくぐらせて、パン粉を付けて170℃の油で2~3分揚げたら完成。
 
最後は酒のツマミ<ブリの昆布〆>です。
前述のブリの漬けを作るにしても、量が多かったので昆布〆を作ることにしました。
さっとお酢にくぐらせた昆布をラップの上におきます。
その昆布の上に、日本酒をくぐらせたブリの切り身の薄切りを並べていきます。軽く塩を振って、先ほどと同様の昆布をのせて挟み込みラップで包み冷蔵庫へ。写真は4日ほど寝かせたものです。日本酒のアテに最高ですネ。

安くておいしい挽肉を使って和洋のレパートリーを広げましょう

さて次はお肉編です。お肉は基本的に冷凍ができるので扱いが楽な食材です。
長期保存には真空パック機があれば1番良いですね。
今回はお買い得な値段になりやすい挽肉を使ったお料理を紹介します。挽肉は塊肉に比べて腐敗が早いので、売り場でも早く売ってしまいたい食材です。そのため閉店時間近くなると値引きして売られる機会が多いように感じます。
よって購入したものは、すぐに冷凍してしまうか、もしくは当日中に火入れをしてしまうことが食中毒を起こさないための鉄則になります。

僕は挽肉を炒めて軽く塩コショウのみしたものを冷やして冷凍することも多いです。この場合はジップロック袋に入れて30分おきに叩くと塊にならず、後で使いやすいです。
定番の<ミートソース>を作ります。
作る度にその日の氣分で作るので、色々なタイプのミートソースが出来ちゃうのですが、今回作ったのはちょっと大人の味。以前に仕事上の付き合いで購入した1,000円もしないボジョレーヌーボーがあったので、これを使用して作ることにしました。

玉葱をよく炒めてから合挽き肉を追加、そこにワインとトマトピューレを加えて、後はひたすら煮詰めていきます。味付けは砂糖、塩、ウスターソースで仕上げました。普段はワインを入れず、ニンニクをたっぷり入れたパンチの効いたものを作ります。
 
玉葱と人参の微塵切りをよく炒め、牛挽肉を加えて更に炒めます。そこにお湯を入れ、そこに今回は市販のカレールーを入れ煮詰めただけの簡単なものです。もう少し手間を掛けられる時は、フレッシュトマトを加えたりしても良いですね。どちらも作ってから冷凍保存しておけるので便利です。
今度は<大根の煮付け>です。
この日は住まいに帰って冷蔵庫を見ると暫く前に買った大根があり、鰹節でしっかり出汁をとったものに、皮を剥かずに大根を入れ、しかも面倒だったので、煮崩れ防止に縁を取ることもせずに牛挽肉を入れて炊きました。これが鰹出汁と牛肉の出汁が合わさってメチャメチャ美味しかったです。
今回最後は<鶏ひき肉団子>です。
鶏挽肉にネギや生姜と卵の白身を入れてよく混ぜていきます。味つけは塩と薄口醤油のみです。鰹節でしっかり出汁をとったらその中に、丸めて団子にしたものを入れていきます。
野菜は白菜を一緒に煮込んで完成です。あっさりといくらでも食べられる夕食になりました。

 『1級フードアナリストが推す「オイスターソース」で簡単レシピ』
https://sasaru.media/article/gourmet/20210212_001/
 
その他、挽肉料理については以前に書かせていただいた上記のレシピでも、<ピーマンの肉詰め>や<揚げシュウマイ>のレシピを紹介させて頂いていますので是非参照してみて下さいネ。
 
デパ地下の食材の値段は一般的に大型スーパー等と比べると少し高目の設定ですが、会社帰り閉店時間が近くなるとお肉やお魚などの生鮮食料品は値引きされることが多く、毎日のように複数の百貨店を覗いていると、それぞれ品質と値引き具合の傾向が判ります。例えば百貨店の月決算〆の前日は値引き幅が大きく早めに売り尽そうという感があります。
 
僕自身も品質と値段的にどちらがお得感があるか、経験から大まかにお肉を買う百貨店とお魚を買う百貨店を、それぞれ基本的に決めています。

お買い得のお魚を購入しておいしい一品料理あれこれ

ではお魚編から紹介します。
この日はお魚売り場で売れ残ったワゴン内のお魚が選り取り4パックで1,080円。
僕がこの日選んだのは、青森県産刺身用白魚680円、千葉県産開きイワシ580円、
噴火湾産生ホッケ580円、鹿児島県産刺身用天然ブリ柵615円の4パック。元値の合計2,455円だから〆て56%offもお得になります。
 
ここで注意しなくてはならいことがあります。何故ならこの食材を1日で食べてしまう、ということはないからです。選ぶ時に当日食べるもの、翌日食べるもの、冷凍して保存、漬けにするもの、昆布〆にするなど、調理法に頭を巡らせることが大事です。
まずは購入した当日の夕ご飯は<ホッケの煮付け>です。
噴火湾産生ホッケは、まずは熱湯を掛けて臭みを取ります。
フライパンに酒、味醂、砂糖、醤油、生姜を入れ一度沸騰させたら火を止めて、そこにホッケを並べたらアルミホイルで落し蓋をして再び中火で10分弱煮込んだら完成。
僕は大好きな実山椒をたっぷり添えて頂きました。
2日目の夕ご飯は<白魚丼トリュフ風味>です。
おろし生姜と白魚に醤油とトリュフオイルを入れ、それを和えたものを酢飯の上に、盛り付け、仕上げに卵の黄身を乗せたら完成です。
3日目は休日だったので朝ご飯に<ブリの漬け丼>です。
購入した当日に酒、味醂、醤油に、昆布の切れ端を入れて漬けにしておいたぶりの柵に包丁を入れてスライスして、麦入りご飯を酢飯にしたものに海苔を散らし、
 
その上にやはり卵の黄身をのせて仕上げました。
3日目の夕ご飯は<イワシフライ>です。
青魚は腐敗が早いので、当日に食べない場合は、僕は冷凍をしてしまいます。
今回購入したものは既に開きになっていたので、少々の日本酒と塩を振って、あとで食べやすいように1枚1枚ラップに包んで冷凍保存にしました。
それを解凍し、小麦粉を少量入ったビニール袋に入れて粉を塗します。溶き卵にくぐらせて、パン粉を付けて170℃の油で2~3分揚げたら完成。
 
最後は酒のツマミ<ブリの昆布〆>です。
前述のブリの漬けを作るにしても、量が多かったので昆布〆を作ることにしました。
さっとお酢にくぐらせた昆布をラップの上におきます。
その昆布の上に、日本酒をくぐらせたブリの切り身の薄切りを並べていきます。軽く塩を振って、先ほどと同様の昆布をのせて挟み込みラップで包み冷蔵庫へ。写真は4日ほど寝かせたものです。日本酒のアテに最高ですネ。

安くておいしい挽肉を使って和洋のレパートリーを広げましょう

さて次はお肉編です。お肉は基本的に冷凍ができるので扱いが楽な食材です。
長期保存には真空パック機があれば1番良いですね。
今回はお買い得な値段になりやすい挽肉を使ったお料理を紹介します。挽肉は塊肉に比べて腐敗が早いので、売り場でも早く売ってしまいたい食材です。そのため閉店時間近くなると値引きして売られる機会が多いように感じます。
よって購入したものは、すぐに冷凍してしまうか、もしくは当日中に火入れをしてしまうことが食中毒を起こさないための鉄則になります。

僕は挽肉を炒めて軽く塩コショウのみしたものを冷やして冷凍することも多いです。この場合はジップロック袋に入れて30分おきに叩くと塊にならず、後で使いやすいです。
定番の<ミートソース>を作ります。
作る度にその日の氣分で作るので、色々なタイプのミートソースが出来ちゃうのですが、今回作ったのはちょっと大人の味。以前に仕事上の付き合いで購入した1,000円もしないボジョレーヌーボーがあったので、これを使用して作ることにしました。

玉葱をよく炒めてから合挽き肉を追加、そこにワインとトマトピューレを加えて、後はひたすら煮詰めていきます。味付けは砂糖、塩、ウスターソースで仕上げました。普段はワインを入れず、ニンニクをたっぷり入れたパンチの効いたものを作ります。
 
玉葱と人参の微塵切りをよく炒め、牛挽肉を加えて更に炒めます。そこにお湯を入れ、そこに今回は市販のカレールーを入れ煮詰めただけの簡単なものです。もう少し手間を掛けられる時は、フレッシュトマトを加えたりしても良いですね。どちらも作ってから冷凍保存しておけるので便利です。
今度は<大根の煮付け>です。
この日は住まいに帰って冷蔵庫を見ると暫く前に買った大根があり、鰹節でしっかり出汁をとったものに、皮を剥かずに大根を入れ、しかも面倒だったので、煮崩れ防止に縁を取ることもせずに牛挽肉を入れて炊きました。これが鰹出汁と牛肉の出汁が合わさってメチャメチャ美味しかったです。
今回最後は<鶏ひき肉団子>です。
鶏挽肉にネギや生姜と卵の白身を入れてよく混ぜていきます。味つけは塩と薄口醤油のみです。鰹節でしっかり出汁をとったらその中に、丸めて団子にしたものを入れていきます。
野菜は白菜を一緒に煮込んで完成です。あっさりといくらでも食べられる夕食になりました。

 『1級フードアナリストが推す「オイスターソース」で簡単レシピ』
https://sasaru.media/article/gourmet/20210212_001/
 
その他、挽肉料理については以前に書かせていただいた上記のレシピでも、<ピーマンの肉詰め>や<揚げシュウマイ>のレシピを紹介させて頂いていますので是非参照してみて下さいネ。
 

井上雄彦

1級フードアナリスト・料理研究家

普段は食に全く関係のないメーカーのサラリーマン。生来の食いしん坊が高じて1級フードアナリスト、1級だしソムリエ、唎酒師、調理師と次々に食に纏わる資格を取得。12年間で食べ歩いたお店は日本全国でのべ1800軒以上。休日余暇には趣味の一環として講師、講演会を通じ尊命敬食、日本人の食の精神(神人共食)、日本人とお米について伝えることをライフワークとしつつ今日も美味しいお店を探す日々を過ごしています。

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