2019.10.23

ニュース

中国全土の味が融合!天津料理の名店「聚宝(しゅうほう)」

地域によって独自の食文化がある中国料理。その中でも、古くから貿易の中心地として栄え、世界中の食材や料理が行き交うという地域性から生まれた「天津料理」をご紹介!その珠玉の逸品とは…?

天津家庭の味!日本人の舌に合わせた“豚肉と豆腐のうま辛炒め”

ラジオパーソナリティーの北川久仁子さんと柴田平美アナウンサーが訪れたのは、日本人にはあまり馴染みのない“天津料理”のお店「中国料理 聚宝(しゅうほう)」です。
店内の装飾は中国から取り寄せし、本場を再現!
天津というと、天津丼をイメージしてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、天津には天津丼はないんです!実は日本の中華料理の定番、天津丼は日本が発祥。
元々は、天津にあった卵料理をベースにご飯とあんかけで日本人向けにアレンジされたのが起源なんだそうです。では、本物の天津料理とは…?
店長 田中友里さん:「天津は貿易の集中している食の都なので、国内外から輸入される食材などを使い、通常より甘みや酸味を引き出す料理に進化したものなんです」
 
意外と知らない情報に驚く2人。さらに北川さんが気になっていたことが…。
 
北川さん:「お店の名前“聚宝”って、どういう意味なんですか?」
 
友里さん:「“宝が集まる”という意味です。店主の母が長男につけたニックネームで、お店にとって宝物であるお客さんに、たくさん来てほしいという思いからつけました」
 
そんな家族の名前が付いた大切なお店の店長を現在任されている、天津生まれの友里さん。
中国人の父と日本人の母の間に生まれ、料理好きな祖母やお母さんの後ろ姿をみて育ちました。28年前、両親が日本に移住するのをきっかけに、ご主人の勇(いさむ)さんと共に北海道で第二の人生を歩むことになったんです。
 
友里さん:「右も左もわからず不安だったんですけど、日本人の友達ができたときに料理を作ってあげたら“おいしい”と言われて、とても嬉しかったんです。それでお店を開いて頑張ろうと思いました。主人もすぐ中国に戻って調理師免許を取ってくれたんですよ」
 
こうした2人の熱意が実を結び、2001年、「中国料理 聚宝」が誕生しました。
少しずつ口コミで知られるようになり、北海道では珍しい天津料理をリーズナブルな値段で食べられるお店として、現在の場所に移転した今も尚、多くの人に愛されています。
こちらの「魚香豆腐(ユーシャンドウフ)」は、カラッと揚げた豆腐と豚肉に、野菜がたっぷりと入った天津の代表的な家庭料理。
 
北川さん:「しっかり塩味が効いていて、最後にピリッとくるんだけど、揚げ豆腐の脂がじわっと濃くなっていて酸味もあります。ごはんが欲しくなりますね~!」
 
もともとこの料理のタレはその昔、中国で魚の煮つけなど、魚料理に使われていたものでしたが、不漁の際、肉料理に使い始めたことから、「魚料理の香りのするタレ」と名付けられたんですって。醤油をベースに豆板醤や黒酢など7種類もの調味料を混ぜ、独特の香りと奥深い味わいを生み出しています。
 
友里さん:「これは中国では一般的な料理なので、地区によって味が違います。天津の魚香は甘みや酸味を強く出し、口の中で変化する奥行きある味わいになっているので、日本人向けに辛味を抑え、甘みを感じるように味付けしているんです」
野菜と肉は道産を使用。中でも特にこだわっているのが、玉ねぎ。三笠で4代続く農家のご主人が自ら配達してくれる良質で安心安全なものを使っています。
そして料理は、天津でスカウトしたベテラン中国人シェフが腕を振るい、忙しい時には友里さんやご主人も厨房に立ち、連携プレイで素早く料理を作っていきます。お互いの信頼関係があるからこそ、おいしい料理が提供できるんですね。

肉のうまみがじゅわ~♪小籠包のような餃子とは…?!

続いてはお店で1番の人気メニュー、「挽肉ラーメン」!
北川さん:「小籠包に入っているスープみたい!それがジュワ~!って口の中に入ってきた感じ。塩味だけどしっかり味がついていますね」
 
具材となる挽肉は、丹念に刻んでミンチ状にした道産豚バラ肉を一晩熟成させます。そして、その肉のうまみが、飲んだ時に口いっぱいに広がるスープに仕上げるため、豚骨と鶏がらを4時間煮込んだ出汁の中に挽肉を混ぜています。

友里さん:「肉団子のスープは中国でよく食べられる料理なんですよ。主人が本場の味を食べてもらいたいと、日本人がなじみやすいラーメンにアレンジしたんです」
 
そして看板にも書いてある、このお店を代表する料理がこちらの「天津餃子(10個)」!
友里さん:「天津の餃子は羽つきではないこともあるので、お客さんの記憶に残るように羽つき餃子にしたんです」
 
中国では、餃子はお酢で食べるのが一般的なんだそう。2人も、お酢を多めに入れていただきます。
 
北川さん:「肉汁がすごい広がりますね!カリッモチッとしていておいしい~♪」
 
具材には、道産の白菜を使用。クセのない白菜を使用することで、肉のうまみを出す効果があるんだそう。細かく刻んだものを数時間置き、水分を抜くことで、肉汁の味わいがしっかり溶け込んだうまみの強い餃子に仕上がるんです。
タネは油と塩でしっかり味をつけるのが天津流の餃子の作り方。そこにこちらでは、ラーメンのスープを加えジューシーに♪
 
さらに、日本の餃子に多いニンニクやニラは一切使わず、代わりに入れているのが…。
友里さん:「ショウガとネギを使っています。ショウガは体が温まる効果もあるので」
 
友里さんにとってこの餃子は、家族の大事な思い出の味でもあるそうなんです。
 
友里さん:「餃子は中国では家族みんなで作るものなんです。小さいころにおばあちゃんと遊びながら作っていました。なので、それぞれの家庭で食材が同じでも味が違うんです。この餃子の味付けは主人と2人でアイデアを練りました」
お客さんと仲良くしたいという気持ちで話している友里さん。「お客さんの好みを覚えて家に帰ってきたと喜んでくれる姿がとてもうれしい」と話してくれました。
 
20代の客:「高校生の時から通っています。困っているときは話聞いてくれたし、喜びを分かち合ってくれる、もう1つの実家みたいな感じですね」
北川さん:「色んなリクエストをしてくる人もいませんか?」
 
勇さん:「いますね、でもそれも楽しいです。これから頑張ってお客さんが来てくれれば、すごくうれしい」
 
友里さん:「お客さんを大事にすること。ここに来て満足して、笑顔で来て笑顔で帰ることが1番うれしいです」
 
これからもお客さんたちが、実家のように落ち着けるお店を作って行ってくださいね。
 
 
★魚香豆腐(ユーシャンドウフ) 950円
★挽肉ラーメン 750円
★天津餃子(10個) 650円
 
【中国料理 天津餃子 聚宝】
住所:札幌市白石区川下2条4丁目2-17
営業時間:
<平日> ランチ 午前11時30分~午後9時30分
    ディナー 午後5時~午後9時30分
<土・日・祝>  午後11時30分~午後9時30分
TEL:011-875-6684
定休日:火曜日

天津家庭の味!日本人の舌に合わせた“豚肉と豆腐のうま辛炒め”

ラジオパーソナリティーの北川久仁子さんと柴田平美アナウンサーが訪れたのは、日本人にはあまり馴染みのない“天津料理”のお店「中国料理 聚宝(しゅうほう)」です。
店内の装飾は中国から取り寄せし、本場を再現!
天津というと、天津丼をイメージしてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、天津には天津丼はないんです!実は日本の中華料理の定番、天津丼は日本が発祥。
元々は、天津にあった卵料理をベースにご飯とあんかけで日本人向けにアレンジされたのが起源なんだそうです。では、本物の天津料理とは…?
店長 田中友里さん:「天津は貿易の集中している食の都なので、国内外から輸入される食材などを使い、通常より甘みや酸味を引き出す料理に進化したものなんです」
 
意外と知らない情報に驚く2人。さらに北川さんが気になっていたことが…。
 
北川さん:「お店の名前“聚宝”って、どういう意味なんですか?」
 
友里さん:「“宝が集まる”という意味です。店主の母が長男につけたニックネームで、お店にとって宝物であるお客さんに、たくさん来てほしいという思いからつけました」
 
そんな家族の名前が付いた大切なお店の店長を現在任されている、天津生まれの友里さん。
中国人の父と日本人の母の間に生まれ、料理好きな祖母やお母さんの後ろ姿をみて育ちました。28年前、両親が日本に移住するのをきっかけに、ご主人の勇(いさむ)さんと共に北海道で第二の人生を歩むことになったんです。
 
友里さん:「右も左もわからず不安だったんですけど、日本人の友達ができたときに料理を作ってあげたら“おいしい”と言われて、とても嬉しかったんです。それでお店を開いて頑張ろうと思いました。主人もすぐ中国に戻って調理師免許を取ってくれたんですよ」
 
こうした2人の熱意が実を結び、2001年、「中国料理 聚宝」が誕生しました。
少しずつ口コミで知られるようになり、北海道では珍しい天津料理をリーズナブルな値段で食べられるお店として、現在の場所に移転した今も尚、多くの人に愛されています。
こちらの「魚香豆腐(ユーシャンドウフ)」は、カラッと揚げた豆腐と豚肉に、野菜がたっぷりと入った天津の代表的な家庭料理。
 
北川さん:「しっかり塩味が効いていて、最後にピリッとくるんだけど、揚げ豆腐の脂がじわっと濃くなっていて酸味もあります。ごはんが欲しくなりますね~!」
 
もともとこの料理のタレはその昔、中国で魚の煮つけなど、魚料理に使われていたものでしたが、不漁の際、肉料理に使い始めたことから、「魚料理の香りのするタレ」と名付けられたんですって。醤油をベースに豆板醤や黒酢など7種類もの調味料を混ぜ、独特の香りと奥深い味わいを生み出しています。
 
友里さん:「これは中国では一般的な料理なので、地区によって味が違います。天津の魚香は甘みや酸味を強く出し、口の中で変化する奥行きある味わいになっているので、日本人向けに辛味を抑え、甘みを感じるように味付けしているんです」
野菜と肉は道産を使用。中でも特にこだわっているのが、玉ねぎ。三笠で4代続く農家のご主人が自ら配達してくれる良質で安心安全なものを使っています。
そして料理は、天津でスカウトしたベテラン中国人シェフが腕を振るい、忙しい時には友里さんやご主人も厨房に立ち、連携プレイで素早く料理を作っていきます。お互いの信頼関係があるからこそ、おいしい料理が提供できるんですね。

肉のうまみがじゅわ~♪小籠包のような餃子とは…?!

続いてはお店で1番の人気メニュー、「挽肉ラーメン」!
北川さん:「小籠包に入っているスープみたい!それがジュワ~!って口の中に入ってきた感じ。塩味だけどしっかり味がついていますね」
 
具材となる挽肉は、丹念に刻んでミンチ状にした道産豚バラ肉を一晩熟成させます。そして、その肉のうまみが、飲んだ時に口いっぱいに広がるスープに仕上げるため、豚骨と鶏がらを4時間煮込んだ出汁の中に挽肉を混ぜています。

友里さん:「肉団子のスープは中国でよく食べられる料理なんですよ。主人が本場の味を食べてもらいたいと、日本人がなじみやすいラーメンにアレンジしたんです」
 
そして看板にも書いてある、このお店を代表する料理がこちらの「天津餃子(10個)」!
友里さん:「天津の餃子は羽つきではないこともあるので、お客さんの記憶に残るように羽つき餃子にしたんです」
 
中国では、餃子はお酢で食べるのが一般的なんだそう。2人も、お酢を多めに入れていただきます。
 
北川さん:「肉汁がすごい広がりますね!カリッモチッとしていておいしい~♪」
 
具材には、道産の白菜を使用。クセのない白菜を使用することで、肉のうまみを出す効果があるんだそう。細かく刻んだものを数時間置き、水分を抜くことで、肉汁の味わいがしっかり溶け込んだうまみの強い餃子に仕上がるんです。
タネは油と塩でしっかり味をつけるのが天津流の餃子の作り方。そこにこちらでは、ラーメンのスープを加えジューシーに♪
 
さらに、日本の餃子に多いニンニクやニラは一切使わず、代わりに入れているのが…。
友里さん:「ショウガとネギを使っています。ショウガは体が温まる効果もあるので」
 
友里さんにとってこの餃子は、家族の大事な思い出の味でもあるそうなんです。
 
友里さん:「餃子は中国では家族みんなで作るものなんです。小さいころにおばあちゃんと遊びながら作っていました。なので、それぞれの家庭で食材が同じでも味が違うんです。この餃子の味付けは主人と2人でアイデアを練りました」
お客さんと仲良くしたいという気持ちで話している友里さん。「お客さんの好みを覚えて家に帰ってきたと喜んでくれる姿がとてもうれしい」と話してくれました。
 
20代の客:「高校生の時から通っています。困っているときは話聞いてくれたし、喜びを分かち合ってくれる、もう1つの実家みたいな感じですね」
北川さん:「色んなリクエストをしてくる人もいませんか?」
 
勇さん:「いますね、でもそれも楽しいです。これから頑張ってお客さんが来てくれれば、すごくうれしい」
 
友里さん:「お客さんを大事にすること。ここに来て満足して、笑顔で来て笑顔で帰ることが1番うれしいです」
 
これからもお客さんたちが、実家のように落ち着けるお店を作って行ってくださいね。
 
 
★魚香豆腐(ユーシャンドウフ) 950円
★挽肉ラーメン 750円
★天津餃子(10個) 650円
 
【中国料理 天津餃子 聚宝】
住所:札幌市白石区川下2条4丁目2-17
営業時間:
<平日> ランチ 午前11時30分~午後9時30分
    ディナー 午後5時~午後9時30分
<土・日・祝>  午後11時30分~午後9時30分
TEL:011-875-6684
定休日:火曜日

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