やわらかな桃色の花に、南国のようにトロピカルな赤い花まで…。いま札幌ではキレイな花が咲き誇っています。UHBの周りを小1時間歩いただけで、10種類ほどの美しい夏の野花を見ることができました。札幌の夏を彩る野花の意外と知らない生態を学芸員さんに教えてもらいましたよ。
背丈を超えるほど真っすぐ伸びた茎に、フリルがついた、かわいらしい色とりどりの大輪の花。夏を迎えるこの季節に、よく沿道で見かけますよね。
道行く人に聞いてみても「ちょっと名前は分からない」「すごくきれいな花だなと思ってますけど」という人が多かったんです。
道行く人に聞いてみても「ちょっと名前は分からない」「すごくきれいな花だなと思ってますけど」という人が多かったんです。
夏の到来を教えてくれる「タチアオイ」
植物に詳しい学芸員さんに聞いてみると「タチアオイ」という花だと教えてくれました。
「タチアオイは、下から上に向かって咲いていきます。梅雨のころに咲き始めて、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けるという、夏の到来を教えてくれる目安になると江戸時代の書物(世事百段)にも書かれています。日本に伝わったのはもっと古く、平安時代といわれています」と、札幌市博物館活動センター学芸員の山崎真実さん。
「タチアオイは、下から上に向かって咲いていきます。梅雨のころに咲き始めて、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けるという、夏の到来を教えてくれる目安になると江戸時代の書物(世事百段)にも書かれています。日本に伝わったのはもっと古く、平安時代といわれています」と、札幌市博物館活動センター学芸員の山崎真実さん。
もともとは薬草として日本に伝わったタチアオイは、そのきれいな花を紫式部や清少納言も題材にしたといわれるほど、貴族たちの間で人気になりました(※諸説あります)。
その後、庶民にも親しまれるようになると、北海道へは明治のころ、開拓民によって伝えられたと考えられています。
その後、庶民にも親しまれるようになると、北海道へは明治のころ、開拓民によって伝えられたと考えられています。
北海道では「コケコッコ花」とも
北海道では「コケコッコ花」ともいわれているタチアオイ。
花びらを1枚取って、根元を引きさいて鼻につけると…。
花びらを1枚取って、根元を引きさいて鼻につけると…。
まるで「ニワトリのトサカ」のようになりました!粘着性があってピタッとくっつくんです。「小さい頃、こうやってよく遊んだ」という人もいるかもしれません。
貴族たちも愛でた高貴な花が、時を超えて今もこの北海道で夏の到来を告げてくれているなんて、ロマンを感じますよね。
貴族たちも愛でた高貴な花が、時を超えて今もこの北海道で夏の到来を告げてくれているなんて、ロマンを感じますよね。
でも、これって誰が植えているの?
「誰かが植えたかもしれないし、人が植えたものが野生化したのかもしれない。あるいは、こぼれた種が飛んでどんどん増えていったなど、いろいろ」と山崎さん。
実は札幌の街なかには、タチアオイ以外にも夏を彩るいろいろな野花が咲いているんですって。
「誰かが植えたかもしれないし、人が植えたものが野生化したのかもしれない。あるいは、こぼれた種が飛んでどんどん増えていったなど、いろいろ」と山崎さん。
実は札幌の街なかには、タチアオイ以外にも夏を彩るいろいろな野花が咲いているんですって。
「リナレア パープレア」「ノラニンジン」…1時間で10種類の野花を発見
札幌駅から徒歩30分ほどの北5条西17丁目付近には、紫色のラベンダーによく似た花が咲いていました。
「リナレア パープレア」という植物で、イングリッシュガーデンなどの背景として、とても人気のある植物なのだそう。
「たぶん、こぼれ種で増えていってしまったんじゃないかな」と山崎さん。
「リナレア パープレア」という植物で、イングリッシュガーデンなどの背景として、とても人気のある植物なのだそう。
「たぶん、こぼれ種で増えていってしまったんじゃないかな」と山崎さん。
「リナレア パープレア」に混じって咲いている白い花は「ノラニンジン」。
「植物の分類としては、私たちが食べているニンジンは、このノラニンジンを改良した亜種にあたります」と山崎さん。
「植物の分類としては、私たちが食べているニンジンは、このノラニンジンを改良した亜種にあたります」と山崎さん。
「葉っぱをちぎってもんで、嗅いでみてください」というので、嗅いでみると、確かにニンジンのにおいが!
ノラニンジンは、ヨーロッパ原産で茎や葉からニンジンのにおいがするのが特徴です。
ノラニンジンは、ヨーロッパ原産で茎や葉からニンジンのにおいがするのが特徴です。
UHBの周りを1時間ほど歩いただけで、「ハタザオキキョウ」や「ガウラ(白蝶草)」「カスミソウ」「ホソバウンラン」など、10種類ほどの美しい夏の野花を見ることができましたよ。
でも、この美しい花の中には、気をつけなければいけない危険な花もあるんですって。
でも、この美しい花の中には、気をつけなければいけない危険な花もあるんですって。
強い毒がある「ツルニチニチソウ」
タチアオイの足元に咲いていたキレイな紫色の花は「ツルニチニチソウ」。
「ヨーロッパからアフリカ原産で、もともとは観賞用だったのですが、根を深く張って地面をがっちり覆うという性質から、川の堤防などによく植えられました。その強すぎる繁殖力でどんどん広がって、野生化したものもよく見られます」と山崎さん。
「ヨーロッパからアフリカ原産で、もともとは観賞用だったのですが、根を深く張って地面をがっちり覆うという性質から、川の堤防などによく植えられました。その強すぎる繁殖力でどんどん広がって、野生化したものもよく見られます」と山崎さん。
ツルニチニチソウは、心臓や神経に作用する強い毒を花・葉・茎・根のすべてに含み、口に入れると重篤な症状を引き起こす危険な植物です。
触れるだけなら基本的には無害といわれていますが、切り口から出る白い樹液には、肌の弱い人は注意が必要です。
触れるだけなら基本的には無害といわれていますが、切り口から出る白い樹液には、肌の弱い人は注意が必要です。
ラベンダーやひまわり以外にも、夏を彩るきれいな花がこんなにたくさん身の回りに咲いていたとは知りませんでした。
山崎さんは「通勤通学の行き帰りや、買い物、保育園・幼稚園の送り迎えの途中などに暮らしの中にある身近な植物を見て、プライスレスな癒やしや幸せを得てもらえたら」と話します。
山崎さんは「通勤通学の行き帰りや、買い物、保育園・幼稚園の送り迎えの途中などに暮らしの中にある身近な植物を見て、プライスレスな癒やしや幸せを得てもらえたら」と話します。
これから夏本番、きれいな野花がどんどん咲く時期です。ぜひ沿道の花を楽しんでみてください。
みんテレ7月6日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
みんテレ7月6日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
背丈を超えるほど真っすぐ伸びた茎に、フリルがついた、かわいらしい色とりどりの大輪の花。夏を迎えるこの季節に、よく沿道で見かけますよね。
道行く人に聞いてみても「ちょっと名前は分からない」「すごくきれいな花だなと思ってますけど」という人が多かったんです。
道行く人に聞いてみても「ちょっと名前は分からない」「すごくきれいな花だなと思ってますけど」という人が多かったんです。
夏の到来を教えてくれる「タチアオイ」
植物に詳しい学芸員さんに聞いてみると「タチアオイ」という花だと教えてくれました。
「タチアオイは、下から上に向かって咲いていきます。梅雨のころに咲き始めて、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けるという、夏の到来を教えてくれる目安になると江戸時代の書物(世事百段)にも書かれています。日本に伝わったのはもっと古く、平安時代といわれています」と、札幌市博物館活動センター学芸員の山崎真実さん。
「タチアオイは、下から上に向かって咲いていきます。梅雨のころに咲き始めて、てっぺんの花が咲くと梅雨が明けるという、夏の到来を教えてくれる目安になると江戸時代の書物(世事百段)にも書かれています。日本に伝わったのはもっと古く、平安時代といわれています」と、札幌市博物館活動センター学芸員の山崎真実さん。
もともとは薬草として日本に伝わったタチアオイは、そのきれいな花を紫式部や清少納言も題材にしたといわれるほど、貴族たちの間で人気になりました(※諸説あります)。
その後、庶民にも親しまれるようになると、北海道へは明治のころ、開拓民によって伝えられたと考えられています。
その後、庶民にも親しまれるようになると、北海道へは明治のころ、開拓民によって伝えられたと考えられています。
北海道では「コケコッコ花」とも
北海道では「コケコッコ花」ともいわれているタチアオイ。
花びらを1枚取って、根元を引きさいて鼻につけると…。
花びらを1枚取って、根元を引きさいて鼻につけると…。
まるで「ニワトリのトサカ」のようになりました!粘着性があってピタッとくっつくんです。「小さい頃、こうやってよく遊んだ」という人もいるかもしれません。
貴族たちも愛でた高貴な花が、時を超えて今もこの北海道で夏の到来を告げてくれているなんて、ロマンを感じますよね。
貴族たちも愛でた高貴な花が、時を超えて今もこの北海道で夏の到来を告げてくれているなんて、ロマンを感じますよね。
でも、これって誰が植えているの?
「誰かが植えたかもしれないし、人が植えたものが野生化したのかもしれない。あるいは、こぼれた種が飛んでどんどん増えていったなど、いろいろ」と山崎さん。
実は札幌の街なかには、タチアオイ以外にも夏を彩るいろいろな野花が咲いているんですって。
「誰かが植えたかもしれないし、人が植えたものが野生化したのかもしれない。あるいは、こぼれた種が飛んでどんどん増えていったなど、いろいろ」と山崎さん。
実は札幌の街なかには、タチアオイ以外にも夏を彩るいろいろな野花が咲いているんですって。
「リナレア パープレア」「ノラニンジン」…1時間で10種類の野花を発見
札幌駅から徒歩30分ほどの北5条西17丁目付近には、紫色のラベンダーによく似た花が咲いていました。
「リナレア パープレア」という植物で、イングリッシュガーデンなどの背景として、とても人気のある植物なのだそう。
「たぶん、こぼれ種で増えていってしまったんじゃないかな」と山崎さん。
「リナレア パープレア」という植物で、イングリッシュガーデンなどの背景として、とても人気のある植物なのだそう。
「たぶん、こぼれ種で増えていってしまったんじゃないかな」と山崎さん。
「リナレア パープレア」に混じって咲いている白い花は「ノラニンジン」。
「植物の分類としては、私たちが食べているニンジンは、このノラニンジンを改良した亜種にあたります」と山崎さん。
「植物の分類としては、私たちが食べているニンジンは、このノラニンジンを改良した亜種にあたります」と山崎さん。
「葉っぱをちぎってもんで、嗅いでみてください」というので、嗅いでみると、確かにニンジンのにおいが!
ノラニンジンは、ヨーロッパ原産で茎や葉からニンジンのにおいがするのが特徴です。
ノラニンジンは、ヨーロッパ原産で茎や葉からニンジンのにおいがするのが特徴です。
UHBの周りを1時間ほど歩いただけで、「ハタザオキキョウ」や「ガウラ(白蝶草)」「カスミソウ」「ホソバウンラン」など、10種類ほどの美しい夏の野花を見ることができましたよ。
でも、この美しい花の中には、気をつけなければいけない危険な花もあるんですって。
でも、この美しい花の中には、気をつけなければいけない危険な花もあるんですって。
強い毒がある「ツルニチニチソウ」
タチアオイの足元に咲いていたキレイな紫色の花は「ツルニチニチソウ」。
「ヨーロッパからアフリカ原産で、もともとは観賞用だったのですが、根を深く張って地面をがっちり覆うという性質から、川の堤防などによく植えられました。その強すぎる繁殖力でどんどん広がって、野生化したものもよく見られます」と山崎さん。
「ヨーロッパからアフリカ原産で、もともとは観賞用だったのですが、根を深く張って地面をがっちり覆うという性質から、川の堤防などによく植えられました。その強すぎる繁殖力でどんどん広がって、野生化したものもよく見られます」と山崎さん。
ツルニチニチソウは、心臓や神経に作用する強い毒を花・葉・茎・根のすべてに含み、口に入れると重篤な症状を引き起こす危険な植物です。
触れるだけなら基本的には無害といわれていますが、切り口から出る白い樹液には、肌の弱い人は注意が必要です。
触れるだけなら基本的には無害といわれていますが、切り口から出る白い樹液には、肌の弱い人は注意が必要です。
ラベンダーやひまわり以外にも、夏を彩るきれいな花がこんなにたくさん身の回りに咲いていたとは知りませんでした。
山崎さんは「通勤通学の行き帰りや、買い物、保育園・幼稚園の送り迎えの途中などに暮らしの中にある身近な植物を見て、プライスレスな癒やしや幸せを得てもらえたら」と話します。
山崎さんは「通勤通学の行き帰りや、買い物、保育園・幼稚園の送り迎えの途中などに暮らしの中にある身近な植物を見て、プライスレスな癒やしや幸せを得てもらえたら」と話します。
これから夏本番、きれいな野花がどんどん咲く時期です。ぜひ沿道の花を楽しんでみてください。
みんテレ7月6日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
みんテレ7月6日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
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