【婚活の専門家に聞く！】北海道の婚活のリアルと、結婚しやすい条件とは？

「北海道データブック2023」によれば、人口1000人あたりの婚姻率は全国4.1に対して、北海道は3.8で全国23位。2020年のデータでは全国4.8に対して北海道は4.5、全国順位16位と3年の間に婚姻率は低下していることがわかります。

では実際に、北海道の婚活にはどのような特徴があるのでしょうか。結婚相談所「ワースワイル」（北海道札幌市）代表で、婚活カウンセラーの小山田 美輪子さんにお話をうかがいました。

「専業主婦志望が多かったひと昔前とは違って、結婚後も働きたいという女性がほとんどですし、男性も奥さんが働くことを歓迎しています。看護師など資格を持っていらっしゃる方や、キャリアをお持ちの女性はお見合い相手として人気が高いです。

ただ大きな特徴として、札幌にお住まいの女性は結婚後も札幌を離れたくない方が多く、条件に合うお相手を見つけるのが非常に難しい場合もあります」

「札幌の女性は結婚相手の条件として、収入や容姿よりもまず『結婚後も札幌、あるいは札幌から移動1時間圏内に住み続けられるか否か』をあげる方が多いんです。女性もバリバリ仕事をしている方がほとんどですから、今の会社で働き続けたい、あるいは転職するにせよ地方では就職先がない、といった事情があります。そうなってくると、転勤がある方や地方にお住まいの男性は候補から外れてしまいます。

特に地方在住で、農業や漁業など第一次産業に従事していらっしゃる男性の婚活は本当に難しいです。道内にお住まいの女性は地方の実情がよくわかっているので…。家業があってお相手の両親と同居しなければならなかったり、地域の人たちと密接に関わらなければならなかったりするのを避けたがる傾向があります。

第一次産業に限らず公務員や一般企業でも、地方在住あるいは転勤の可能性がある男性は厳しい状況です。居住地によってお見合いのお申込み数が左右されるのは、広い北海道ならではの問題ですね」

「逆に言えば、結婚したら札幌から離れてもOK。どこへでも行きます！という女性はマッチングしやすくなりますから、結婚できる確率は上がるのではないでしょうか。
過去に私が担当した30代の女性会員さんも、札幌定住にこだわらなかった結果、福島から札幌に出向していた公務員の素敵な男性とご成婚できて、現在は福島で幸せに暮らしていらっしゃいます」


今回お話をうかがったのは…
結婚相談所 ワースワイル
代表　小山田 美輪子さん

結婚相談所4社を経験、20代から70代まで500名以上の婚活をサポート。全国支店で成婚率第1位の表彰を受けるなど実績を積んだ後、結婚相談所ワースワイルを開業。婚活カウンセラーとして会員をサポートするほか、婚活や交際にまつわる電話相談サービスも行っている。
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