伊勢鮨 トロタク巻き
好きな食べ物と問われて「お寿司」と答える方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな「お寿司」のお話です。
寿司の起源は様々な資料によると、発酵食品の一つ東南アジア発祥の「熟鮓(なれずし)」と云われ、日本では滋賀県「鮒寿司」等が代表的です。
江戸前の握り寿司が生まれたのは1800年代前半の江戸。
『与兵衛鮓』主人、初代・華屋与兵衛が確立したと云われ、屋台で江戸前でとれた魚貝に仕事を施し、酢と塩のみの酢飯で握られました。
当初は、現在の一般的な握り寿司の2倍の大きさがあったようですが、大きく食べにくいため2つに切って出すようになり、更に二個一組は「縁起が良い」とされました。それが、お好みで注文すると2貫付けで提供される由縁と云われています。
それでも北海道は豊富な食材にも恵まれ、比較的安価な回転寿司などのレベルは全国の中でも高いと云えるでしょう。
一方、個人店もネタを選りすぐり、熟成、酢飯の研究が進み、北海道に居ながらにして江戸前寿司の名店と云われるお店も増えています。
しかしながらそれに比例して値段は高くなり、楽しんで食べるはずのお寿司が緊張した雰囲気の中で、主人に対してピリピリの弟子達が控え、お客が職人に気を遣いながら食べるようになっているように感じます。
所謂、敷居の高い寿司屋というやつです。これでは心からお寿司を美味しく楽しむことはできません。
伊勢鮨 店構え
気持ちよく寿司が食べられる最高の雰囲気…僕が通い詰めた名店
伊勢鮨 サーモン
その店は小樽の"にぎるみらい『伊勢鮨』"。ミシュラン北海道で一つ星を獲得し、ゴ・エ・ミヨでも高評価されているお寿司屋さんで、予約で常に満席の超人気店です。
しかしそんなに有名なお店になっても、主人はけして奢らず、謙虚であり、如何にお客に喜んでもらえるか、寿司が旨いと云ってもらえるかを常に考えています。
その素晴らしさに、昨年僕が1番通い詰めたお寿司屋さんでもあります。
今回はオススメの≪鮨割烹コース12,000円≫(要予約(前日まで) 夜のみ提供)から紹介させて頂きます。
あん肝と奈良漬けと乾燥無花果を刻んで和えたものをそのまま提供する時もあれば、写真のようにパリパリの海苔を合わせて手巻き風にする時もある。
また時には、豪快に炊いたあん肝に奈良漬けのスライスをサンドさせて出したりもする。
つまり同じ食材でも何度も通う客を飽きさせない心遣いが、そこにはお客様を喜ばせたい一心な氣持ちが伝わってくるのだ。
伊勢鮨 あん肝と奈良漬け
伊勢鮨 戸井のマグロ カマトロ黄身醤油
主人曰く、「その工夫をパクっているだけですよ」と笑うが、そんな事はない。
更に主人ならでは一工夫を加えて進化させ、ちゃんと『伊勢鮨』ならではの料理となっている。
楽しく味わうためのバリエーションに心打たれる
さっぱりした旨みからこってりした旨さへと食べ比べをさせてくれる。
このように、同じネタでも部位の違いを楽しませてくれるのも『伊勢鮨』の楽しみの一つ。
伊勢鮨 大間の赤身中トロカマトロ
伊勢鮨 蝦蛄
春シャコのメスには卵がついているので、季節を選んで訪問するのも良いと思います。
と云って野放図な訳ではない。
従業員が皆、主人のことを尊敬していて好きだという事が伝わってくる。
主人と弟子との軽快な会話は微笑ましく、アットホームな居心地の良い空間が作り出されている。
伊勢鮨 鮑の茶碗蒸し
肝心なのは握り手の心
伊勢鮨 トロの漬け
どんなに食通の方が褒めようとも、どんなに高級なネタで、どんなに旨い酢飯であろうが、それは本当に楽しめる寿司ではない。
肝心なのは握り手の心だ。
ネタ自慢、腕自慢の職人が握る寿司は奢り高ぶりがあり、口の中に入った寿司がほどける時に硬さを感じる。
一方、寿司が好きで、お客を喜ばせたい一心の職人の握る寿司は、口のなかで心地よく程よくほどけていく。実際、僕の味覚がそこまで繊細かどうかは判らない。でもそうであつて欲しいし、そうであると信じている。
みらいをにぎる『伊勢鮨』さんで、心の通う寿司を食べてみませんか。
(ライター:井上雄彦)
伊勢鮨 マメ烏賊
伊勢鮨 春菊と食用菊のお浸し
伊勢鮨 店構え
それでも北海道は豊富な食材にも恵まれ、比較的安価な回転寿司などのレベルは全国の中でも高いと云えるでしょう。
一方、個人店もネタを選りすぐり、熟成、酢飯の研究が進み、北海道に居ながらにして江戸前寿司の名店と云われるお店も増えています。
しかしながらそれに比例して値段は高くなり、楽しんで食べるはずのお寿司が緊張した雰囲気の中で、主人に対してピリピリの弟子達が控え、お客が職人に気を遣いながら食べるようになっているように感じます。
所謂、敷居の高い寿司屋というやつです。これでは心からお寿司を美味しく楽しむことはできません。
気持ちよく寿司が食べられる最高の雰囲気…僕が通い詰めた名店
伊勢鮨 サーモン
その店は小樽の"にぎるみらい『伊勢鮨』"。ミシュラン北海道で一つ星を獲得し、ゴ・エ・ミヨでも高評価されているお寿司屋さんで、予約で常に満席の超人気店です。
しかしそんなに有名なお店になっても、主人はけして奢らず、謙虚であり、如何にお客に喜んでもらえるか、寿司が旨いと云ってもらえるかを常に考えています。
その素晴らしさに、昨年僕が1番通い詰めたお寿司屋さんでもあります。
今回はオススメの≪鮨割烹コース12,000円≫(要予約(前日まで) 夜のみ提供)から紹介させて頂きます。
伊勢鮨 あん肝と奈良漬け
あん肝と奈良漬けと乾燥無花果を刻んで和えたものをそのまま提供する時もあれば、写真のようにパリパリの海苔を合わせて手巻き風にする時もある。
また時には、豪快に炊いたあん肝に奈良漬けのスライスをサンドさせて出したりもする。
つまり同じ食材でも何度も通う客を飽きさせない心遣いが、そこにはお客様を喜ばせたい一心な氣持ちが伝わってくるのだ。
伊勢鮨 戸井のマグロ カマトロ黄身醤油
主人曰く、「その工夫をパクっているだけですよ」と笑うが、そんな事はない。
更に主人ならでは一工夫を加えて進化させ、ちゃんと『伊勢鮨』ならではの料理となっている。
楽しく味わうためのバリエーションに心打たれる
伊勢鮨 大間の赤身中トロカマトロ
さっぱりした旨みからこってりした旨さへと食べ比べをさせてくれる。
このように、同じネタでも部位の違いを楽しませてくれるのも『伊勢鮨』の楽しみの一つ。
伊勢鮨 蝦蛄
春シャコのメスには卵がついているので、季節を選んで訪問するのも良いと思います。
伊勢鮨 鮑の茶碗蒸し
と云って野放図な訳ではない。
従業員が皆、主人のことを尊敬していて好きだという事が伝わってくる。
主人と弟子との軽快な会話は微笑ましく、アットホームな居心地の良い空間が作り出されている。
肝心なのは握り手の心
伊勢鮨 トロの漬け
どんなに食通の方が褒めようとも、どんなに高級なネタで、どんなに旨い酢飯であろうが、それは本当に楽しめる寿司ではない。
肝心なのは握り手の心だ。
ネタ自慢、腕自慢の職人が握る寿司は奢り高ぶりがあり、口の中に入った寿司がほどける時に硬さを感じる。
一方、寿司が好きで、お客を喜ばせたい一心の職人の握る寿司は、口のなかで心地よく程よくほどけていく。実際、僕の味覚がそこまで繊細かどうかは判らない。でもそうであつて欲しいし、そうであると信じている。
伊勢鮨 マメ烏賊
みらいをにぎる『伊勢鮨』さんで、心の通う寿司を食べてみませんか。
(ライター:井上雄彦)
伊勢鮨 春菊と食用菊のお浸し
2019年初夏に誕生した「SASARU」編集部では北海道民や北海道外に住む道産子、北海道が大好きな方…多くの人の心に刺さる北海道の話題や、つい押ささってしまう情報を集めています。編集部では、読んでくれる皆さんの日常生活に「SASARU」が染み入るように、日々企画を考え取材をしています。 読まさる記事、見ささる記事が、皆さんの心にささりますように。