2025.6.25

おでかけ / 札幌

名称募集!街歩きが楽しくなる札幌市の「新ポイントアプリ」登場予定

札幌市が開発中の「新しいアプリ」が話題になっています。
いつもの外出や健康づくりなど、日常のちょっとした行動にポイントがつくアプリは、「楽しみながら健康づくり」ができるもの。

親子で使えば、お出かけのモチベーションにもなりそうです。

アプリのきっかけは「敬老パス」の見直しから

札幌 敬老パス
このアプリの構想は、札幌市民の健康寿命が、全国的に他の都市よりも短いことから、市民の健康寿命を延ばすために生まれたとのこと。

当初は高齢者(70歳以上)向けの「敬老パス制度」から全面的に移行することも検討されたとのことですが、市民の意見を集めて時間をかけて検討を重ねた結果、敬老パスは制度を見直して残しつつ、健康アプリは「対象を40歳以上」にして動き出すことになりました。

札幌市では、「誰もが生涯健康で、学び、自分らしく活躍できる社会」の実現を目指し、“地域で楽しめる仕組み”として企画したというのが、このポイントアプリです。

実際に動き出すのは、2026年4月からの予定で、「敬老パス」の対象者はこの健康アプリと敬老パスのどちらかを選んで使うことになります。
 

自分で歩いて「自分にポイント貯まる」って…どういうこと?

健康にまつわるアプリはいろいろありますが…「札幌市のアプリ」ってどんなものなのでしょうか。アプリとなると「お得」がついてきそうな気配。

その通り、健康づくりや地域活動などの情報を発信し、高齢者の方にも楽しく参加してもらえる内容が盛り込まれるのが特徴なんだそうです。
たとえばウォーキングや、地域のイベントへ参加することでポイントを集めたりといった使い方も想定されています。

貯まったポイントは、65歳以上の方の場合は、電子マネーに交換できるとのこと。
また、40歳~64歳の方は、協賛企業からのプレゼントの抽選参加に使える予定です。

自分の健康のために歩いて、自分にポイントが貯まるって…この褒められサイクルはありがたい限り!
「最近歩くのが億劫な親にすすめてみようかな」と感じる方もいるのではないでしょうか?
 

どんなことができるの?

札幌市保健福祉局 高齢保健福祉部 横谷大二郎 調整担当課長

札幌市保健福祉局 高齢保健福祉部 横谷大二郎 調整担当課長

「札幌市」という行政が発信するアプリとなると…少し難しいかもと感じますが…
札幌市保健福祉局 横谷大二郎課長に仮のアプリを見せてもらいました。
「アプリ自体の機能としては、歩く・健康管理・人と会うの3つが主な機能ということになります」と話します。

大きな文字で日本語表記が優しい!

こちらが、画面。緑と白の見やすい画面。
なんといっても「歩く」「人と会う」など日本語の表記が優しく感じます。
横文字のアルファベット表記よりも、はっきりした文字で「歩く」と読めると、
わかりやすく、親世代にも薦めやすいですものね。
健康アプリ 画面 札幌
札幌の街並み
このアプリでできることは、

・歩数計アプリと連動して、日々の歩数に応じてポイントを獲得できます!
 ウォークラリーを達成すると更にポイントも!

・札幌市内の様々な施設を利用することや市民サークルやイベントに参加することで
 ポイントがもらえる(対象事業は年内に登録受付開始予定だそうです)

・体重や血圧登録など、毎日の簡単な健康管理でポイントを獲得

・健康動画の視聴やアンケート回答、介護予防教室や介護ボランティアの参加などで
 もポイントを獲得

・企業が協賛すれば、買い物や来店に、協賛ポイントを付与することも考えているそ
 うです

集めたポイントは、電子マネーに変えたり(敬老パスを持たない65歳以上の方限定)プレゼント抽選に使えたり(40~64歳の方)する、世代ごとに“お得”となる仕組みを目指しているとのことです。

歩くことで…日常がちょっと楽しくなる予感

例えば「今日はいつものスーパーじゃなくて、その先の気になっているお店に行ってみよう」「デパートに行く途中の駅を2つ分歩いてから地下鉄に乗ろうか」「いやデパートまで歩いちゃおう」などそんな仕掛けがつまったアプリ。

親世代と一緒にポイントを貯めたり、「ここ行ってみようよ」と誘い合ったりすれば、世代を超えたコミュニケーションのきっかけにもなりそうです。

また、地元のお店や商店街の応援につながるのも嬉しいポイント。
「ポイントを貯める目的で歩いていたら、思いがけず美味しいパン屋さんを見つけた!」なんて発見もあるかもしれません。
ポイントで交換した電子マネーで「パンをもう1個買っちゃおう!」となれば、お店の元気にも繋がるかもしれませんね。
健康アプリ 札幌

「北海道民放クラブ歩く会」は…

北海道民放クラブ歩く会
北海道に8つの民間放送局があり、そのOB達で組織している北海道民放クラブがあります。

元放送人達は、変わりゆく札幌の街歩きをしたり、ファイターズ応援など現役時代の杵柄をとりながら、仲間と健康づくりや趣味を楽しむことも多く、中でも「北海道民放クラブ歩く会」は、総勢45人のグループで、平均年齢は76歳、年に2回~3回は20人ほどが集まり、札幌の歴史探訪をしながら4~5キロほど歩きます。

歩く先には、目的の会食を設けて美味しい一杯を交わすのが楽しみとのこと。
代表の高谷紀一郎さん84歳は、この札幌市の健康アプリを「敬老パスの縮小が健康づくりに生かされる視点は非常に良いと思う」とご意見を話してくれました。

そして、主宰する歩く会で「健康アプリ(仮)」を活用するかどうかはまだ未定と話します。

「自分自身はスマートフォンを使用しているのでアプリは使えるだろうけれど、
まだどういったものかわからない、会員にアプリを使って会を活性化させようという動きは今はまだないけれど、この先、使えるかもしれないね」と、今後、世間に浸透するかどうか注視しているようです。

そして、“人と会う事・集まること・歩くこと”に価値を置く札幌市のアプリは、私たちの活動とも合致するので、楽しみでもある、と話してくれました。
北海道民放クラブ歩く会

名前はまだ未定、ただいま募集中!名づけ親になっちゃえます

札幌
このアプリ、「健康アプリ(仮)」と呼ばれている通り、
実はまだ名前が決まっていないんです。

市のホームページでは、6月30日まで名前の公募が行われています。
札幌らしさや親しみを感じられる名前がどんな風に集まるのか、こちらも楽しみですね。札幌にはコンサートホールKitaraや札幌市民交流プラザhitaru・コンサドーレ札幌…市民から応募を寄せてもらったネーミングがたくさんあります。
今回、このアプリの誕生で、是非「こんな名前がいいかも」と考えてみてはいかがでしょうか。

正式なスタート時期は2026年4月。今年はモニター試験も行われる予定で
着実に進行中。

札幌の暮らしを“面白くお得に”してくれるこのアプリ、今後の展開に注目です!

札幌市ポイントアプリについて(札幌市公式サイト)
https://www.city.sapporo.jp/koreifukushi/kenkoh/kenkohjumyo_review.html

 

アプリのきっかけは「敬老パス」の見直しから

札幌 敬老パス
このアプリの構想は、札幌市民の健康寿命が、全国的に他の都市よりも短いことから、市民の健康寿命を延ばすために生まれたとのこと。

当初は高齢者(70歳以上)向けの「敬老パス制度」から全面的に移行することも検討されたとのことですが、市民の意見を集めて時間をかけて検討を重ねた結果、敬老パスは制度を見直して残しつつ、健康アプリは「対象を40歳以上」にして動き出すことになりました。

札幌市では、「誰もが生涯健康で、学び、自分らしく活躍できる社会」の実現を目指し、“地域で楽しめる仕組み”として企画したというのが、このポイントアプリです。

実際に動き出すのは、2026年4月からの予定で、「敬老パス」の対象者はこの健康アプリと敬老パスのどちらかを選んで使うことになります。
 

自分で歩いて「自分にポイント貯まる」って…どういうこと?

健康にまつわるアプリはいろいろありますが…「札幌市のアプリ」ってどんなものなのでしょうか。アプリとなると「お得」がついてきそうな気配。

その通り、健康づくりや地域活動などの情報を発信し、高齢者の方にも楽しく参加してもらえる内容が盛り込まれるのが特徴なんだそうです。
たとえばウォーキングや、地域のイベントへ参加することでポイントを集めたりといった使い方も想定されています。

貯まったポイントは、65歳以上の方の場合は、電子マネーに交換できるとのこと。
また、40歳~64歳の方は、協賛企業からのプレゼントの抽選参加に使える予定です。

自分の健康のために歩いて、自分にポイントが貯まるって…この褒められサイクルはありがたい限り!
「最近歩くのが億劫な親にすすめてみようかな」と感じる方もいるのではないでしょうか?
 

どんなことができるの?

札幌市保健福祉局 高齢保健福祉部 横谷大二郎 調整担当課長

札幌市保健福祉局 高齢保健福祉部 横谷大二郎 調整担当課長

「札幌市」という行政が発信するアプリとなると…少し難しいかもと感じますが…
札幌市保健福祉局 横谷大二郎課長に仮のアプリを見せてもらいました。
「アプリ自体の機能としては、歩く・健康管理・人と会うの3つが主な機能ということになります」と話します。

大きな文字で日本語表記が優しい!

健康アプリ 画面 札幌
こちらが、画面。緑と白の見やすい画面。
なんといっても「歩く」「人と会う」など日本語の表記が優しく感じます。
横文字のアルファベット表記よりも、はっきりした文字で「歩く」と読めると、
わかりやすく、親世代にも薦めやすいですものね。
札幌の街並み
このアプリでできることは、

・歩数計アプリと連動して、日々の歩数に応じてポイントを獲得できます!
 ウォークラリーを達成すると更にポイントも!

・札幌市内の様々な施設を利用することや市民サークルやイベントに参加することで
 ポイントがもらえる(対象事業は年内に登録受付開始予定だそうです)

・体重や血圧登録など、毎日の簡単な健康管理でポイントを獲得

・健康動画の視聴やアンケート回答、介護予防教室や介護ボランティアの参加などで
 もポイントを獲得

・企業が協賛すれば、買い物や来店に、協賛ポイントを付与することも考えているそ
 うです

集めたポイントは、電子マネーに変えたり(敬老パスを持たない65歳以上の方限定)プレゼント抽選に使えたり(40~64歳の方)する、世代ごとに“お得”となる仕組みを目指しているとのことです。

歩くことで…日常がちょっと楽しくなる予感

健康アプリ 札幌
例えば「今日はいつものスーパーじゃなくて、その先の気になっているお店に行ってみよう」「デパートに行く途中の駅を2つ分歩いてから地下鉄に乗ろうか」「いやデパートまで歩いちゃおう」などそんな仕掛けがつまったアプリ。

親世代と一緒にポイントを貯めたり、「ここ行ってみようよ」と誘い合ったりすれば、世代を超えたコミュニケーションのきっかけにもなりそうです。

また、地元のお店や商店街の応援につながるのも嬉しいポイント。
「ポイントを貯める目的で歩いていたら、思いがけず美味しいパン屋さんを見つけた!」なんて発見もあるかもしれません。
ポイントで交換した電子マネーで「パンをもう1個買っちゃおう!」となれば、お店の元気にも繋がるかもしれませんね。

「北海道民放クラブ歩く会」は…

北海道民放クラブ歩く会
北海道に8つの民間放送局があり、そのOB達で組織している北海道民放クラブがあります。

元放送人達は、変わりゆく札幌の街歩きをしたり、ファイターズ応援など現役時代の杵柄をとりながら、仲間と健康づくりや趣味を楽しむことも多く、中でも「北海道民放クラブ歩く会」は、総勢45人のグループで、平均年齢は76歳、年に2回~3回は20人ほどが集まり、札幌の歴史探訪をしながら4~5キロほど歩きます。

歩く先には、目的の会食を設けて美味しい一杯を交わすのが楽しみとのこと。
北海道民放クラブ歩く会
代表の高谷紀一郎さん84歳は、この札幌市の健康アプリを「敬老パスの縮小が健康づくりに生かされる視点は非常に良いと思う」とご意見を話してくれました。

そして、主宰する歩く会で「健康アプリ(仮)」を活用するかどうかはまだ未定と話します。

「自分自身はスマートフォンを使用しているのでアプリは使えるだろうけれど、
まだどういったものかわからない、会員にアプリを使って会を活性化させようという動きは今はまだないけれど、この先、使えるかもしれないね」と、今後、世間に浸透するかどうか注視しているようです。

そして、“人と会う事・集まること・歩くこと”に価値を置く札幌市のアプリは、私たちの活動とも合致するので、楽しみでもある、と話してくれました。

名前はまだ未定、ただいま募集中!名づけ親になっちゃえます

札幌
このアプリ、「健康アプリ(仮)」と呼ばれている通り、
実はまだ名前が決まっていないんです。

市のホームページでは、6月30日まで名前の公募が行われています。
札幌らしさや親しみを感じられる名前がどんな風に集まるのか、こちらも楽しみですね。札幌にはコンサートホールKitaraや札幌市民交流プラザhitaru・コンサドーレ札幌…市民から応募を寄せてもらったネーミングがたくさんあります。
今回、このアプリの誕生で、是非「こんな名前がいいかも」と考えてみてはいかがでしょうか。

正式なスタート時期は2026年4月。今年はモニター試験も行われる予定で
着実に進行中。

札幌の暮らしを“面白くお得に”してくれるこのアプリ、今後の展開に注目です!

札幌市ポイントアプリについて(札幌市公式サイト)
https://www.city.sapporo.jp/koreifukushi/kenkoh/kenkohjumyo_review.html

 

山口英里子

SASARU編集長

札幌生まれ札幌育ち。学生時代からリポーターなどテレビ制作に携わる。大学卒業後北海道文化放送に入社し報道記者として北海道の事件事故を取材。入社3年目で夕方帯のニュースキャスターに就き取材を続けながら夕方帯の生放送「スーパーニュース」のスタジオキャスターを務める。 退社後は、メディアリテラシーの講演活動や子ども向けアナウンス教室、雑誌の読者モデルやフリーアナウンサーとして幅広く活動。子ども2人の母親でもある。

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