小樽の日銀通りにある菓匠松月堂は、大正時代に建てられた趣ある店構えと、「買ってから1時間以内に食べてほしい」という「生どら焼き」が評判の和洋菓子店。時計の針がゆっくりと動いているような小樽で、まちの歴史とともに歩んできた松月堂の「今と昔」。こだわりの「どら焼き」をいただきながらお話を伺ってきました。
大正時代から小樽のまちを見続けた老舗 松月堂
もともとこの建物は、1851(嘉永4)年に創業を始めた「杉本花月堂」という菓子舗でした。そこで工場長をしていた先代の奥村教造さんが、1918(大正7)年、同市緑町で「松月堂」を開業し、二代目・泰吉さんの代になってからこちらに移転しました。
「杉本花月堂」だった頃の面影は、お店の看板にある「杉本」という文字からもうかがい知れます。
その時代からほとんど変わらない店構えは、通りかかる人の目を惹きつけ、外国からの観光客にもフォトジェニックな人気のスポットなのだとか。
「今でも父(泰吉さん)が暮らしていますよ」という2階部分の竹格子は、大正時代からのもの。令和の今も立派に“現役”をつとめる建物に、頭が下がる思いです。
「古い建物なので、ところどころ補修はしていますが、冬は特に屋根の雪対策などが大変です。できるだけこのままの形を維持して皆さんに見てもらいたいですね」と語るのは、三代目・代表の奥村秀幸さん。札幌の老舗洋菓子店パールモンドールで修業をした後、お店を引き継ぎました。
「杉本花月堂」だった頃の面影は、お店の看板にある「杉本」という文字からもうかがい知れます。
その時代からほとんど変わらない店構えは、通りかかる人の目を惹きつけ、外国からの観光客にもフォトジェニックな人気のスポットなのだとか。
「今でも父(泰吉さん)が暮らしていますよ」という2階部分の竹格子は、大正時代からのもの。令和の今も立派に“現役”をつとめる建物に、頭が下がる思いです。
「古い建物なので、ところどころ補修はしていますが、冬は特に屋根の雪対策などが大変です。できるだけこのままの形を維持して皆さんに見てもらいたいですね」と語るのは、三代目・代表の奥村秀幸さん。札幌の老舗洋菓子店パールモンドールで修業をした後、お店を引き継ぎました。
「マロンどら焼」は二代目の考案でできたベストセラー
松月堂といえば二代目の泰吉さんが考案した「マロンどら焼(220円 税込)」。十勝産の小豆を、銅鍋で半日かけて丁寧に練りあげた極上の粒あんと、甘い栗の組み合わせはボリューム満点!贈り物にも喜ばれる小樽の銘菓です。
「一度食べたら忘れられない」と評判のどら焼きですが、その秘密は、なんといっても、絹のように繊細でなめらかな焼き皮!ひと口食べた瞬間、そのやわらかさとしっとり感に驚きます。小麦粉の配合と製法にこだわった断面を見ると、大きな気泡がなく、まるでスポンジケーキのようなきめ細やかさ。上品な甘さで仕上げた粒あんのおいしさを引き立てる、名脇役といったところでしょうか。
「一度食べたら忘れられない」と評判のどら焼きですが、その秘密は、なんといっても、絹のように繊細でなめらかな焼き皮!ひと口食べた瞬間、そのやわらかさとしっとり感に驚きます。小麦粉の配合と製法にこだわった断面を見ると、大きな気泡がなく、まるでスポンジケーキのようなきめ細やかさ。上品な甘さで仕上げた粒あんのおいしさを引き立てる、名脇役といったところでしょうか。
ひんやり冷たいアイス感覚の「生どら焼き」
全国のリピーターから送ってほしいと注文が入る「生どら焼き(220円 税込)」は、洋菓子店で修業した現在の代表である奥村秀幸さんが、25年ほど前に考案して作られました。「生どら焼きブームになる前からうちにはありましたよ」と秀幸さん。
北海道産の牛乳だけで作られた生クリームに粒あんを入れた洋風テイストな「生どら焼き」は、年齢を問わず、幅広い層で愛され続けています。
自慢の焼き皮のなかに、たっぷりと入った生クリームの風味をそこなわないよう冷凍で販売されており、「買ってから1時間以内で食べてほしい」とのこと。冷凍しても皮は硬くならず、アイスのように食べられます。好みのとけ具合で食べてみるのもいいですね!
北海道産の牛乳だけで作られた生クリームに粒あんを入れた洋風テイストな「生どら焼き」は、年齢を問わず、幅広い層で愛され続けています。
自慢の焼き皮のなかに、たっぷりと入った生クリームの風味をそこなわないよう冷凍で販売されており、「買ってから1時間以内で食べてほしい」とのこと。冷凍しても皮は硬くならず、アイスのように食べられます。好みのとけ具合で食べてみるのもいいですね!
提供写真:菓匠 小樽松月堂
あなたも美人になれる?地元のフルーツを使った「甘酸っぱい生どら焼き」も人気
余市産のラズベリーが入った「小樽美人生どら焼きラズベリー(260円 税込)」も人気のひと品。小樽商工会議所が進める「知産志食しりべし」プロジェクトのために開発されました。爽やかなラズベリーの酸味が小豆の甘さにベストマッチしたおいしさです!「生どら焼き」「美人生どら焼きラズベリー」は、冷凍の状態で地方発送もしています。
線路を見ながらのんびり「おやつタイム」はいかが?
松月堂のある日銀通りは、運河に向ってゆるやかな下り坂が続きます。サンモール一番街などのにぎやかな商店街を抜けて細い路地を歩くと、石蔵のカフェや子どもの頃に見たような小さな食堂が点在し、下町のような懐かしい風景に出合えます。
松月堂からほど近い「手宮線跡地」は、北海道で最初の鉄道「官営幌内鉄道」で、1880(明治13)年に開通した手宮線の一部を保存したもの。1985(昭和60)年に廃線になったあとは、約1.6㎞続く散策路に生まれ変わり、散歩をしながら思い思いのシーンで撮影が楽しめます。線路沿いにはベンチや木陰もあって、野鳥の囀りを聞きながら休憩もできますよ。
あらかじめ「生どら焼き」を買ってから、ここでおやつタイムをしてもいいですね♪
松月堂からほど近い「手宮線跡地」は、北海道で最初の鉄道「官営幌内鉄道」で、1880(明治13)年に開通した手宮線の一部を保存したもの。1985(昭和60)年に廃線になったあとは、約1.6㎞続く散策路に生まれ変わり、散歩をしながら思い思いのシーンで撮影が楽しめます。線路沿いにはベンチや木陰もあって、野鳥の囀りを聞きながら休憩もできますよ。
あらかじめ「生どら焼き」を買ってから、ここでおやつタイムをしてもいいですね♪
「松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」といいたい国際色豊かな小樽運河
「手宮線跡地」を過ぎると“北のウォール街”と称された日本銀行旧小樽支店をはじめとする大銀行エリアに。小樽市指定歴史的建造物郡をゆっくりと眺めたあとは、色鮮やかに紅葉した蔦も美しい小樽運河へ。さすが北海道のベスト観光地・小樽。国籍もさまざまな観光客でにぎわいを見せていました。
この日筆者は、オーストラリアから観光に来たというご夫婦に出会い、ツーショットを撮影しますよと志願。
「Take your picture?」…何かが足りない英語が奇跡的に通じて撮影に成功。「北海道に来てくれてありがとうございます」という気持ちが通じたでしょうか。
「小豆と生クリームが入った松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」と英語で伝えることができたらもっとよかったのですが…。50の手習いを真剣に検討しながら帰路につきました。
この秋は、札幌からも近く、のんびりとお散歩旅が楽しめる小樽をオススメします♪
菓匠 小樽松月堂
住所:小樽市稲穂1丁目8-13
電話:0134-32-2220
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:不定休
http://otaru-shogetsudo.com/shopinfo/
この日筆者は、オーストラリアから観光に来たというご夫婦に出会い、ツーショットを撮影しますよと志願。
「Take your picture?」…何かが足りない英語が奇跡的に通じて撮影に成功。「北海道に来てくれてありがとうございます」という気持ちが通じたでしょうか。
「小豆と生クリームが入った松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」と英語で伝えることができたらもっとよかったのですが…。50の手習いを真剣に検討しながら帰路につきました。
この秋は、札幌からも近く、のんびりとお散歩旅が楽しめる小樽をオススメします♪
菓匠 小樽松月堂
住所:小樽市稲穂1丁目8-13
電話:0134-32-2220
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:不定休
http://otaru-shogetsudo.com/shopinfo/
大正時代から小樽のまちを見続けた老舗 松月堂
もともとこの建物は、1851(嘉永4)年に創業を始めた「杉本花月堂」という菓子舗でした。そこで工場長をしていた先代の奥村教造さんが、1918(大正7)年、同市緑町で「松月堂」を開業し、二代目・泰吉さんの代になってからこちらに移転しました。
「杉本花月堂」だった頃の面影は、お店の看板にある「杉本」という文字からもうかがい知れます。
その時代からほとんど変わらない店構えは、通りかかる人の目を惹きつけ、外国からの観光客にもフォトジェニックな人気のスポットなのだとか。
「今でも父(泰吉さん)が暮らしていますよ」という2階部分の竹格子は、大正時代からのもの。令和の今も立派に“現役”をつとめる建物に、頭が下がる思いです。
「古い建物なので、ところどころ補修はしていますが、冬は特に屋根の雪対策などが大変です。できるだけこのままの形を維持して皆さんに見てもらいたいですね」と語るのは、三代目・代表の奥村秀幸さん。札幌の老舗洋菓子店パールモンドールで修業をした後、お店を引き継ぎました。
「杉本花月堂」だった頃の面影は、お店の看板にある「杉本」という文字からもうかがい知れます。
その時代からほとんど変わらない店構えは、通りかかる人の目を惹きつけ、外国からの観光客にもフォトジェニックな人気のスポットなのだとか。
「今でも父(泰吉さん)が暮らしていますよ」という2階部分の竹格子は、大正時代からのもの。令和の今も立派に“現役”をつとめる建物に、頭が下がる思いです。
「古い建物なので、ところどころ補修はしていますが、冬は特に屋根の雪対策などが大変です。できるだけこのままの形を維持して皆さんに見てもらいたいですね」と語るのは、三代目・代表の奥村秀幸さん。札幌の老舗洋菓子店パールモンドールで修業をした後、お店を引き継ぎました。
「マロンどら焼」は二代目の考案でできたベストセラー
松月堂といえば二代目の泰吉さんが考案した「マロンどら焼(220円 税込)」。十勝産の小豆を、銅鍋で半日かけて丁寧に練りあげた極上の粒あんと、甘い栗の組み合わせはボリューム満点!贈り物にも喜ばれる小樽の銘菓です。
「一度食べたら忘れられない」と評判のどら焼きですが、その秘密は、なんといっても、絹のように繊細でなめらかな焼き皮!ひと口食べた瞬間、そのやわらかさとしっとり感に驚きます。小麦粉の配合と製法にこだわった断面を見ると、大きな気泡がなく、まるでスポンジケーキのようなきめ細やかさ。上品な甘さで仕上げた粒あんのおいしさを引き立てる、名脇役といったところでしょうか。
「一度食べたら忘れられない」と評判のどら焼きですが、その秘密は、なんといっても、絹のように繊細でなめらかな焼き皮!ひと口食べた瞬間、そのやわらかさとしっとり感に驚きます。小麦粉の配合と製法にこだわった断面を見ると、大きな気泡がなく、まるでスポンジケーキのようなきめ細やかさ。上品な甘さで仕上げた粒あんのおいしさを引き立てる、名脇役といったところでしょうか。
ひんやり冷たいアイス感覚の「生どら焼き」
提供写真:菓匠 小樽松月堂
全国のリピーターから送ってほしいと注文が入る「生どら焼き(220円 税込)」は、洋菓子店で修業した現在の代表である奥村秀幸さんが、25年ほど前に考案して作られました。「生どら焼きブームになる前からうちにはありましたよ」と秀幸さん。
北海道産の牛乳だけで作られた生クリームに粒あんを入れた洋風テイストな「生どら焼き」は、年齢を問わず、幅広い層で愛され続けています。
自慢の焼き皮のなかに、たっぷりと入った生クリームの風味をそこなわないよう冷凍で販売されており、「買ってから1時間以内で食べてほしい」とのこと。冷凍しても皮は硬くならず、アイスのように食べられます。好みのとけ具合で食べてみるのもいいですね!
北海道産の牛乳だけで作られた生クリームに粒あんを入れた洋風テイストな「生どら焼き」は、年齢を問わず、幅広い層で愛され続けています。
自慢の焼き皮のなかに、たっぷりと入った生クリームの風味をそこなわないよう冷凍で販売されており、「買ってから1時間以内で食べてほしい」とのこと。冷凍しても皮は硬くならず、アイスのように食べられます。好みのとけ具合で食べてみるのもいいですね!
あなたも美人になれる?地元のフルーツを使った「甘酸っぱい生どら焼き」も人気
余市産のラズベリーが入った「小樽美人生どら焼きラズベリー(260円 税込)」も人気のひと品。小樽商工会議所が進める「知産志食しりべし」プロジェクトのために開発されました。爽やかなラズベリーの酸味が小豆の甘さにベストマッチしたおいしさです!「生どら焼き」「美人生どら焼きラズベリー」は、冷凍の状態で地方発送もしています。
線路を見ながらのんびり「おやつタイム」はいかが?
松月堂のある日銀通りは、運河に向ってゆるやかな下り坂が続きます。サンモール一番街などのにぎやかな商店街を抜けて細い路地を歩くと、石蔵のカフェや子どもの頃に見たような小さな食堂が点在し、下町のような懐かしい風景に出合えます。
松月堂からほど近い「手宮線跡地」は、北海道で最初の鉄道「官営幌内鉄道」で、1880(明治13)年に開通した手宮線の一部を保存したもの。1985(昭和60)年に廃線になったあとは、約1.6㎞続く散策路に生まれ変わり、散歩をしながら思い思いのシーンで撮影が楽しめます。線路沿いにはベンチや木陰もあって、野鳥の囀りを聞きながら休憩もできますよ。
あらかじめ「生どら焼き」を買ってから、ここでおやつタイムをしてもいいですね♪
松月堂からほど近い「手宮線跡地」は、北海道で最初の鉄道「官営幌内鉄道」で、1880(明治13)年に開通した手宮線の一部を保存したもの。1985(昭和60)年に廃線になったあとは、約1.6㎞続く散策路に生まれ変わり、散歩をしながら思い思いのシーンで撮影が楽しめます。線路沿いにはベンチや木陰もあって、野鳥の囀りを聞きながら休憩もできますよ。
あらかじめ「生どら焼き」を買ってから、ここでおやつタイムをしてもいいですね♪
「松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」といいたい国際色豊かな小樽運河
「手宮線跡地」を過ぎると“北のウォール街”と称された日本銀行旧小樽支店をはじめとする大銀行エリアに。小樽市指定歴史的建造物郡をゆっくりと眺めたあとは、色鮮やかに紅葉した蔦も美しい小樽運河へ。さすが北海道のベスト観光地・小樽。国籍もさまざまな観光客でにぎわいを見せていました。
この日筆者は、オーストラリアから観光に来たというご夫婦に出会い、ツーショットを撮影しますよと志願。
「Take your picture?」…何かが足りない英語が奇跡的に通じて撮影に成功。「北海道に来てくれてありがとうございます」という気持ちが通じたでしょうか。
「小豆と生クリームが入った松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」と英語で伝えることができたらもっとよかったのですが…。50の手習いを真剣に検討しながら帰路につきました。
この秋は、札幌からも近く、のんびりとお散歩旅が楽しめる小樽をオススメします♪
菓匠 小樽松月堂
住所:小樽市稲穂1丁目8-13
電話:0134-32-2220
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:不定休
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「Take your picture?」…何かが足りない英語が奇跡的に通じて撮影に成功。「北海道に来てくれてありがとうございます」という気持ちが通じたでしょうか。
「小豆と生クリームが入った松月堂の生どら焼きがおいしいですよ」と英語で伝えることができたらもっとよかったのですが…。50の手習いを真剣に検討しながら帰路につきました。
この秋は、札幌からも近く、のんびりとお散歩旅が楽しめる小樽をオススメします♪
菓匠 小樽松月堂
住所:小樽市稲穂1丁目8-13
電話:0134-32-2220
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:不定休
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2019年初夏に誕生した「SASARU」編集部では北海道民や北海道外に住む道産子、北海道が大好きな方…多くの人の心に刺さる北海道の話題や、つい押ささってしまう情報を集めています。編集部では、読んでくれる皆さんの日常生活に「SASARU」が染み入るように、日々企画を考え取材をしています。 読まさる記事、見ささる記事が、皆さんの心にささりますように。