“夢は正夢”長靴が人気！侍ジャパン栗山英樹前監督が栗山町でパレードグッズも販売

町の人口を上回る人が集まりました。
2023年3月のWBCで“侍ジャパン”を優勝に導いた栗山英樹前監督。
6月25日、北海道栗山町で世界一を祝うパレードが行われましたよ。

栗山町でパレードが実現

午前8時。JR栗山駅前の商店街に柵が並べられました。栗山英樹前監督のパレードの準備です。

この日は町民ボランティア300人以上が参加し、会場の設営や交通整理に当たりました。

そして、パレードを一目見ようと全国からファンが集まりました。

パレードを見に来た人は「埼玉県の川口市から来た。現役時代からのファンで、『ありがとう』と言いたくて来た」「世界一の喜びを全身で伝えたい」と話します。

栗山さんは姓と同じ町名という縁で、栗山町に生活の拠点を構えています。WBCの決戦の前には、町内の栗山神社で必勝を祈願。

その時「全力を尽くしてきます。帰ってきたら優勝歓迎会の準備をして待っていてほしい」と当時侍ジャパンの栗山英樹監督は誓いました。

その誓いの通り、WBCで“侍ジャパン”は3大会ぶりの優勝を果たしました。あれから、3か月。パレードが実現したのです。

午前11時、栗山さんが会場に姿を現しました。

「北海道の小さな町から世界に戦いに出て、選手のおかげで世界一になることができた。北海道が世界一になる。栗山町が世界一になる。そんな夢を見てやってきた。どこからでも世界一になるチャンスがある」と話します。

オープニングセレモニーの後、午前11時20分ごろからパレードが始まりました。駅前通り商店街の約330メートルのコースを、歩いて出発しました。

沿道には約1万4000人が詰めかけました。栗山町の人口、約1万1000人を大きく上回る人数です。

観客との触れ合いのためコースの半分以上は歩いて進み、途中からは栗山高校女子野球部の選手が引っ張る軽トラックに乗り込みました。

大勢の人が手を振り、それに栗山前監督が応えるように握手をしていました。

栗山さんの口からは「暑くないですか？北海道が盛り上がって良かったです」と沿道の人たちを気遣う言葉も。

パレードは約1時間でフィナーレを迎えました。

パレードの観客は「サインをもらって、うれしかった」「80数年生きていて、世界一の男性を見たのは初めて。最高！」と話します。

この日のために、さまざまな記念グッズも用意されました。

栗山さん直筆の「夢は正夢」の文字がプリントされた長靴は1足8000円で限定1000足。侍をイメージしたTシャツは限定1000着。

そして地元の酒蔵「小林酒造」が用意したのは、直筆の署名をラベルにプリントした日本酒、限定3500本です。

この日、会場で販売した100本はあっという間に売り切れました。

大役を終えた栗山さんは「やはり地元はいいなと思う。選手たちの思いが多くの人に伝わった実感を持つことができ、少しだけ幸せ」と話します。