北海道産をはじめ国産ブドウ100%の原料にこだわり、国内外のコンクールで高評価を得ている小樽市の「北海道ワイン」。1974年の創業から50周年を迎えるのを記念し、本社ワイナリー併設の「おたるワインギャラリー」を大きくリニューアルしました。
普段は入ることのできない醸造現場を巡る「ワイナリーツアー」をはじめ、ワインをより身近に感じられるイベントやサービスがたくさんあると聞き、訪れてみました。
ヴィンヤードラウンジ
自社直轄農場と約200軒の契約農家から年間2200トン以上のブドウを受け入れていることや、日本ワイン(国産ブドウ100%のワイン)として最多の年間製造本数を誇ることなどをガイダンスで聞き、規模の大きさに驚かされます。
ソムリエの竹内さん
「飲み切るまで77年間」の巨大タンク
ワインの貯蔵タンク。大小合わせて300基近く
このタンク1基当たりの貯蔵量は2万リットル超。720ミリリットル入りのワインを約2万8000本製造できる量です。「仮に20歳から毎日1本ずつ飲んだとして、97歳でやっと飲み切れます」という竹内さんの一言で、タンクがいかに大きいか実感できます。
難しい専門用語を使わず、ユーモアも交えた竹内さんの説明に、ワイン初心者でも引き込まれていきます。
ブドウから果汁を搾る手法は、品種や醸造するワインのタイプによってさまざま。そのため、あらゆる機械やタンクが所狭しと並んでいるのも圧巻です。
醸造タンクから酵母などの澱(おり)と上澄みのワインを分ける作業
不純物を確実に取り除ける高性能のクロスフローろ過器
高性能ろ過器に通す前 (左)と通した後(右)の比較
北海道ワインの歴史を振り返る「ヒストリカルギャラリー」
古い道具も展示
“イマーシブ体験”でブドウ畑の真ん中へ!
「ヴァーチャルヴィンヤード」の映像
一年を通して大切に育てられたブドウがワインへ生まれ変わっていくと思うと、テイスティングの時間がますます楽しみになってきました。
まるで畑にいるような鮮明な映像
貯蔵庫
樽の表面には、さまざまな焼き印や書き込みがあります。「表示を見ると、樽のすべてが分かるようになっています」と竹内さん。例えば、同じナラ材で作られた樽でも、フランスやアメリカなどどの国や地域の木材を使っているか、樽の内部の焼成具合はどの程度か、などが明記されているのです。樽の条件がワインの風味に影響するため、目指すワインにぴったりの樽を選んで熟成、貯蔵します。
樽に焼き印を押す体験も楽しそう
ツアー最大のお楽しみ! 特別ルームでテイスティング
地下特別テイスティングルーム「Keller3」
北海道ワインのロゴマークが入ったオリジナルグラスでテイスティング(北海道ワイン提供)
北海道の食材を集めたおつまみ(北海道ワイン提供)
北海道の食材とワインは相性抜群。ワインとおつまみを一緒に口に含むと、お互いのうま味が複雑に絡み、深みを感じます。自分なりにいろいろな組み合わせでトライしてみると、新しい発見があるかもしれません。
市販第一号の1979年ヴィンテージ(収穫年)のワイン。奥のキャビネットに貴重な品がずらり
びん詰め作業はガラス越しに見学
創立50周年記念醸造のワイン
さらなるテイスティングで好みのワインを究めよう
プレミアムワインバー
テイスティングを楽しむ成瀬さん(右)
ショップの奥にあるカウンター
ショップを案内してくれた北海道ワイン広報担当の越後みどりさん(59)は「自分の好みに気付くと、それを軸にワインの楽しみの幅をさらに広げていけます」と、テイスティングをすすめる理由を話します。
手軽なテイスティングが可能なワインサーバー
プレミアムガラポン
北海道ワインと小樽市内の人気飲食店との月1回のコラボ企画「ワイナリーランチ」(1万3000円)も人気。ワイナリーツアーのフルコースプランに加え、ランチも楽しむイベントです。次回は11月24日。JR南小樽駅ー北海道ワイン間の往復無料送迎も付きます。
詳細、申し込みは北海道ワインのHPで。
住所:北海道小樽市朝里川温泉1丁目130番地
電話:0134-34-2187
営業時間:午前9時〜午後5時
定休日:年末年始
ホームページ:https://www.hokkaidowine.com/
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
ヴィンヤードラウンジ
ソムリエの竹内さん
自社直轄農場と約200軒の契約農家から年間2200トン以上のブドウを受け入れていることや、日本ワイン(国産ブドウ100%のワイン)として最多の年間製造本数を誇ることなどをガイダンスで聞き、規模の大きさに驚かされます。
「飲み切るまで77年間」の巨大タンク
ワインの貯蔵タンク。大小合わせて300基近く
このタンク1基当たりの貯蔵量は2万リットル超。720ミリリットル入りのワインを約2万8000本製造できる量です。「仮に20歳から毎日1本ずつ飲んだとして、97歳でやっと飲み切れます」という竹内さんの一言で、タンクがいかに大きいか実感できます。
難しい専門用語を使わず、ユーモアも交えた竹内さんの説明に、ワイン初心者でも引き込まれていきます。
醸造タンクから酵母などの澱(おり)と上澄みのワインを分ける作業
ブドウから果汁を搾る手法は、品種や醸造するワインのタイプによってさまざま。そのため、あらゆる機械やタンクが所狭しと並んでいるのも圧巻です。
不純物を確実に取り除ける高性能のクロスフローろ過器
高性能ろ過器に通す前 (左)と通した後(右)の比較
北海道ワインの歴史を振り返る「ヒストリカルギャラリー」
古い道具も展示
“イマーシブ体験”でブドウ畑の真ん中へ!
「ヴァーチャルヴィンヤード」の映像
まるで畑にいるような鮮明な映像
一年を通して大切に育てられたブドウがワインへ生まれ変わっていくと思うと、テイスティングの時間がますます楽しみになってきました。
貯蔵庫
樽の表面には、さまざまな焼き印や書き込みがあります。「表示を見ると、樽のすべてが分かるようになっています」と竹内さん。例えば、同じナラ材で作られた樽でも、フランスやアメリカなどどの国や地域の木材を使っているか、樽の内部の焼成具合はどの程度か、などが明記されているのです。樽の条件がワインの風味に影響するため、目指すワインにぴったりの樽を選んで熟成、貯蔵します。
樽に焼き印を押す体験も楽しそう
ツアー最大のお楽しみ! 特別ルームでテイスティング
地下特別テイスティングルーム「Keller3」
北海道ワインのロゴマークが入ったオリジナルグラスでテイスティング(北海道ワイン提供)
北海道の食材を集めたおつまみ(北海道ワイン提供)
北海道の食材とワインは相性抜群。ワインとおつまみを一緒に口に含むと、お互いのうま味が複雑に絡み、深みを感じます。自分なりにいろいろな組み合わせでトライしてみると、新しい発見があるかもしれません。
市販第一号の1979年ヴィンテージ(収穫年)のワイン。奥のキャビネットに貴重な品がずらり
びん詰め作業はガラス越しに見学
創立50周年記念醸造のワイン
さらなるテイスティングで好みのワインを究めよう
プレミアムワインバー
テイスティングを楽しむ成瀬さん(右)
ショップの奥にあるカウンター
手軽なテイスティングが可能なワインサーバー
ショップを案内してくれた北海道ワイン広報担当の越後みどりさん(59)は「自分の好みに気付くと、それを軸にワインの楽しみの幅をさらに広げていけます」と、テイスティングをすすめる理由を話します。
プレミアムガラポン
北海道ワインと小樽市内の人気飲食店との月1回のコラボ企画「ワイナリーランチ」(1万3000円)も人気。ワイナリーツアーのフルコースプランに加え、ランチも楽しむイベントです。次回は11月24日。JR南小樽駅ー北海道ワイン間の往復無料送迎も付きます。
詳細、申し込みは北海道ワインのHPで。
住所:北海道小樽市朝里川温泉1丁目130番地
電話:0134-34-2187
営業時間:午前9時〜午後5時
定休日:年末年始
ホームページ:https://www.hokkaidowine.com/
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
大矢理恵
ライター
北海道新聞の元記者です。13年間、札幌や室蘭、釧路で勤務。現在は「北海道新聞デ ジタル」や地域情報紙「さっぽろ10区(トーク)」、WEBサイト「Trip Eat 北海道」 にも執筆しています。硬軟問わず、あらゆる話題を取材します! クジラ大好き歴30 年超。国内外でのホエールウオッチングのほか、タヒチでホエールスイミングも体験 。夢はメキシコでシロナガスクジラを見ること。旭川出身、札幌在住。