2022.4.22

おでかけ

約300年ぶり!当時の"キューピッドが復活"…『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が札幌上陸

ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館所蔵

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」がついに北海道へやってきました! 札幌市中央区の道立近代美術館で、4月22日から6月26日までの開催です。

名画「窓辺で手紙を読む女」の大規模な修復が完了した後のお披露目とあって、美術好きにはたまらない本展。一方で、わかりやすい音声ガイドや豊富なかわいいグッズなど、今まであまり絵画に興味がなかったという人でも親しみやすい内容です。
今回は、足を運ぶ前に“知っているとより楽しく鑑賞できる”ポイントをお伝えします!

作品が希少でなかなかお目にかかれない!

フェルメールの作品が札幌にやってくるのは、なんと38年ぶり。現存する作品が30数点ととても少ないこともあり、フェルメールの作品を直接目にすることができる、貴重な機会なんです。

さらに今回は、長い間塗りつぶされていた画中画を長い期間かけて修復した姿がお披露目されるため、北海道だけではなく日本全国からも注目を集めています。

【見どころ1】300年の時を経てあらわれたキューピッド

 ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復前)1657-59年頃ドレスデン国立古典絵画館 © GemäldegalerieAlte Meister, Staatliche Kunstsamm

なんといっても今回の見どころは、300年以上前に描かれたフェルメールの作品、「窓辺で手紙を読む女」です。
長い間、絵の中の正面の壁には上の画像のように何も装飾がありませんでした。
しかし1979年の調査で、この壁面の下にもともと描かれた絵が眠っていることが判明したのです。
修復作業の様子© SKD, photo:Kreische/B

その後2017年に保存計画が作成され、作品を覆っていた古いニス層を取り除き、汚れを落とす作業が開始されました。
ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館所蔵

その修復作業の過程で、この画中画はフェルメールが亡くなった後に塗りつぶされたということが判明したそうです。
そして何年もかけて現れたのは…キューピッド!

修復後の姿が公開されるのは所蔵館以外の公開は日本が初めてで、北海道は国内でも東京に次ぐ2番目なんですって。
こんな貴重な機会、なかなかありませんね!
展示されているのは、会場内に広く設けられた特別感あふれる空間。「いよいよ修復後の姿を見られる…!」という期待感で、一歩この空間に入るだけで胸が高鳴ります。

修復前の複製画もすぐ近くに展示されているので、ぜひ見比べてみてくださいね。

【見どころ2】美術初心者でも楽しめる!オランダ名画の数々

また、今回の展示ではほかにもオランダの名画が約70点並びます。
当時の暮らしぶりが伝わる風俗画や静物画など、人物画のほかにも様々な絵画が展示されているので、それぞれの違いを見比べてみるのもおもしろいですよ。

レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》1633年 ドレスデン国立古典絵画館所蔵

なかには美しいドレスやヘアスタイル、動物の毛並みなど、「一体どう描いたの?」と不思議になるほど緻密に描かれているものも。絵からこんなに素材感まで伝わってくるなんて…!  美術鑑賞初心者の筆者も、思わず圧倒されました。
会場では音声ガイドを1台600円(税込)で聴くことができるので、ぜひ利用してみることをおすすめします。
筆者も体験してみたのですが、これがまたイイ…! ナビゲーターは女優の小芝風花さんと声優の梅原裕一郎さん。絵の背景や鑑賞のポイントが、わかりやすく心地の良いトーンで解説されているので、聴きながら鑑賞するとより絵画の世界に没入できますよ。

【見どころ3】大人買いしたい!かわいすぎるグッズ

『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』は、「グッズがかわいい」と東京展でも大きな話題になりました! 図録やポストカードのほか、マイセン(陶磁器)やステッドラー(文具)ミッフィーなどコラボ商品も豊富です。

なかでも注目は、イラストレーター COFFEE BOYとのコラボグッズ。ゆるっとしたタッチで描かれた『窓辺で手紙を読む女』やキューピッドがとってもかわいい〜!
マスキングテープ 550円(税込)やタンブラー 990円(税込)など普段使いできるアイテムが豊富で、思わず沢山欲しくなってしまいますね。

いろいろなコラボ企画も登場

大きな注目を集める絵画展とあって、美術館のなかだけではなく札幌の至る所でキャンペーンも予定されているそうです。
その一つが、道立近代美術館の目の前にある『KITAKARO L(キタカロウ エル)』の“チケット又は半券を持参するとポストカードが貰える”というプレゼント企画!
期間中(4月22日〜6月26日)の祝日を除く月~金曜日のみ、各日先着30名様の限定とのことなので、興味のあるかたはお早めに。

さらに、今後もさまざまな媒体やお店とのコラボレーションが予定されているそうです。
今年の春は、フェルメールで彩られた札幌の街を堪能してみてはいかがでしょうか?
フェルメールと17世紀オランダ絵画展(北海道展)
会期:2022年4月22日(金)~ 6月26日(日)
会場:北海道立近代美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※ただし、金曜日(5月6日を除く)は午後7時30分まで開館(入場は午後7時まで)
休館日:月曜日
お問合せ: 011-214-5484(UHB北海道文化放送)
観覧料:一般1,800円(1,600円)、高大生1,000円(800円)、小中学生700円(500円)
※( )は10名以上の団体、リピーター割引料金
※観覧料の詳細は特設サイトをご覧下さい。
特設サイト:https://www.uhb.jp/event/dresden-vermeer/
Twitter:@vermeer_sapporo
(上記の情報は記事作成時のものです。最新情報は上記問い合わせ窓口へご確認下さい)

作品が希少でなかなかお目にかかれない!

フェルメールの作品が札幌にやってくるのは、なんと38年ぶり。現存する作品が30数点ととても少ないこともあり、フェルメールの作品を直接目にすることができる、貴重な機会なんです。

さらに今回は、長い間塗りつぶされていた画中画を長い期間かけて修復した姿がお披露目されるため、北海道だけではなく日本全国からも注目を集めています。

【見どころ1】300年の時を経てあらわれたキューピッド

 ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(修復前)1657-59年頃ドレスデン国立古典絵画館 © GemäldegalerieAlte Meister, Staatliche Kunstsamm

なんといっても今回の見どころは、300年以上前に描かれたフェルメールの作品、「窓辺で手紙を読む女」です。
長い間、絵の中の正面の壁には上の画像のように何も装飾がありませんでした。
しかし1979年の調査で、この壁面の下にもともと描かれた絵が眠っていることが判明したのです。
修復作業の様子© SKD, photo:Kreische/B

その後2017年に保存計画が作成され、作品を覆っていた古いニス層を取り除き、汚れを落とす作業が開始されました。
ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》(修復後) 1657-59年頃 ドレスデン国立古典絵画館所蔵

その修復作業の過程で、この画中画はフェルメールが亡くなった後に塗りつぶされたということが判明したそうです。
そして何年もかけて現れたのは…キューピッド!

修復後の姿が公開されるのは所蔵館以外の公開は日本が初めてで、北海道は国内でも東京に次ぐ2番目なんですって。
こんな貴重な機会、なかなかありませんね!
展示されているのは、会場内に広く設けられた特別感あふれる空間。「いよいよ修復後の姿を見られる…!」という期待感で、一歩この空間に入るだけで胸が高鳴ります。

修復前の複製画もすぐ近くに展示されているので、ぜひ見比べてみてくださいね。

【見どころ2】美術初心者でも楽しめる!オランダ名画の数々

また、今回の展示ではほかにもオランダの名画が約70点並びます。
当時の暮らしぶりが伝わる風俗画や静物画など、人物画のほかにも様々な絵画が展示されているので、それぞれの違いを見比べてみるのもおもしろいですよ。

レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》1633年 ドレスデン国立古典絵画館所蔵

なかには美しいドレスやヘアスタイル、動物の毛並みなど、「一体どう描いたの?」と不思議になるほど緻密に描かれているものも。絵からこんなに素材感まで伝わってくるなんて…!  美術鑑賞初心者の筆者も、思わず圧倒されました。
会場では音声ガイドを1台600円(税込)で聴くことができるので、ぜひ利用してみることをおすすめします。
筆者も体験してみたのですが、これがまたイイ…! ナビゲーターは女優の小芝風花さんと声優の梅原裕一郎さん。絵の背景や鑑賞のポイントが、わかりやすく心地の良いトーンで解説されているので、聴きながら鑑賞するとより絵画の世界に没入できますよ。

【見どころ3】大人買いしたい!かわいすぎるグッズ

『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』は、「グッズがかわいい」と東京展でも大きな話題になりました! 図録やポストカードのほか、マイセン(陶磁器)やステッドラー(文具)ミッフィーなどコラボ商品も豊富です。

なかでも注目は、イラストレーター COFFEE BOYとのコラボグッズ。ゆるっとしたタッチで描かれた『窓辺で手紙を読む女』やキューピッドがとってもかわいい〜!
マスキングテープ 550円(税込)やタンブラー 990円(税込)など普段使いできるアイテムが豊富で、思わず沢山欲しくなってしまいますね。

いろいろなコラボ企画も登場

大きな注目を集める絵画展とあって、美術館のなかだけではなく札幌の至る所でキャンペーンも予定されているそうです。
その一つが、道立近代美術館の目の前にある『KITAKARO L(キタカロウ エル)』の“チケット又は半券を持参するとポストカードが貰える”というプレゼント企画!
期間中(4月22日〜6月26日)の祝日を除く月~金曜日のみ、各日先着30名様の限定とのことなので、興味のあるかたはお早めに。

さらに、今後もさまざまな媒体やお店とのコラボレーションが予定されているそうです。
今年の春は、フェルメールで彩られた札幌の街を堪能してみてはいかがでしょうか?
フェルメールと17世紀オランダ絵画展(北海道展)
会期:2022年4月22日(金)~ 6月26日(日)
会場:北海道立近代美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※ただし、金曜日(5月6日を除く)は午後7時30分まで開館(入場は午後7時まで)
休館日:月曜日
お問合せ: 011-214-5484(UHB北海道文化放送)
観覧料:一般1,800円(1,600円)、高大生1,000円(800円)、小中学生700円(500円)
※( )は10名以上の団体、リピーター割引料金
※観覧料の詳細は特設サイトをご覧下さい。
特設サイト:https://www.uhb.jp/event/dresden-vermeer/
Twitter:@vermeer_sapporo
(上記の情報は記事作成時のものです。最新情報は上記問い合わせ窓口へご確認下さい)

伊藤はるな

ライター

札幌生まれの札幌育ち。北海道の魅力的なスポットや経済など、Web媒体をメインにライター・エディターとして活動。また、子育て世代に北海道の魅力を伝えたいという想いから2018年より「tencoro blog」の運営を開始、公園や遊び場・役立つ育児情報などを紹介中。アウトドアで家族とゆったり過ごす時間を大切にしています。

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