2025.1.18

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“インフルエンザ”猛威!子どもは脳症に注意…中国では「ヒトメタニューモ」感染増加

 インフルエンザが猛威をふるっています。1月8日現在、北海道内の30保健所のうち、札幌など17か所で警報が出されています。また、新たな感染症への警戒も広がっています。流行の理由や気をつけることを北海道医療大学の塚本容子教授に聞きました。

 札幌市でも、12月に入り、一医療機関あたりの患者数"30人"という目安を大きく超える"63人以上"となり、警報が発表されています。

 インフルエンザの流行が拡大している理由について、北海道医療大学の塚本容子教授は「12月に入ってから急に寒くなったことが影響しているのでは」と指摘します。

 特に小さな子どもを持つ方に注意してもらいたいのが「インフルエンザ脳症」です。発症率はインフルエンザの感染者1万人に1人、つまり約0.01%と非常に低いですが、発症すると少し恐ろしい病気です。
 インフルエンザ脳症とは、ウイルスに対する免疫が過剰反応することで起こり、脳に炎症が発生する病気です。特に5歳以下の子どもに多いとされ、死亡率が約10%という、非常に恐ろしい病気です。

 症状としては、痙攣、意識障害、そして異常行動が見られることがあります。

 塚本教授によると「牛乳が好きだった子どもが、牛乳を認識できず『白い何か』と言ったり、普段歌わないのに突然歌を歌うようになったりする」ケースが過去にあったということ。

 1万人に1人と稀な症状ではあるものの、高熱(40度以上)が出ている場合は、脳症が起こりやすいとされているので注意が必要です。

 塚本教授は、今からでも遅くはないのでワクチン接種を勧めています。特に基礎疾患のある子どもの場合など、重症化や後遺症を防ぐ意味でもワクチンは有効だと言います。

 
 さらに心配なのが、中国で現在広がっている別の感染症です。

 あまり聞きなれない「ヒトメタニューモ」というウイルス。現在、中国では呼吸器系の感染症の中でその陽性率がインフルエンザに次ぎ2番目に高くなっているといいます。

 「ヒトメタニューモウイルス」は、2001年にオランダで発見された比較的新しいウイルスです。日本でも年間を通して患者が確認されているといいます。

 感染者数が増えている中国では、まもなく春節の大型連休が始まり、延べ90億人が移動すると報じられています。

 今後、感染が拡大する恐れはないのでしょうか。
 ヒトメタニューモウイルスは一般的に風邪と呼ばれる症状を引き起こすウイルスの1つです。

 RSウイルスという名前を聞いたことがあるかもしれませんが、その“いとこ”のような関係にあるウイルスで、5歳までに一度は感染すると言われています。

 症状が軽いため、気づかないことも多く、症状は咳や鼻水、場合によっては無症状のこともあり、それほど重症化するものではありません。
 
 塚本教授は、現段階では過度に心配する必要はないとした上で「中国では医療現場のひっ迫状況が注目されている。例えば、廊下に患者が溢れている様子など、2019年の武漢での新型コロナウイルス流行初期を連想させる状況。今後の情報には注意が必要」と指摘します。

 さまざまな感染症が各地で流行っています。厳しい寒さが続く中、体調管理には気をつけてくださいね。

みんテレ1月8日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 札幌市でも、12月に入り、一医療機関あたりの患者数"30人"という目安を大きく超える"63人以上"となり、警報が発表されています。

 インフルエンザの流行が拡大している理由について、北海道医療大学の塚本容子教授は「12月に入ってから急に寒くなったことが影響しているのでは」と指摘します。

 特に小さな子どもを持つ方に注意してもらいたいのが「インフルエンザ脳症」です。発症率はインフルエンザの感染者1万人に1人、つまり約0.01%と非常に低いですが、発症すると少し恐ろしい病気です。
 インフルエンザ脳症とは、ウイルスに対する免疫が過剰反応することで起こり、脳に炎症が発生する病気です。特に5歳以下の子どもに多いとされ、死亡率が約10%という、非常に恐ろしい病気です。

 症状としては、痙攣、意識障害、そして異常行動が見られることがあります。

 塚本教授によると「牛乳が好きだった子どもが、牛乳を認識できず『白い何か』と言ったり、普段歌わないのに突然歌を歌うようになったりする」ケースが過去にあったということ。

 1万人に1人と稀な症状ではあるものの、高熱(40度以上)が出ている場合は、脳症が起こりやすいとされているので注意が必要です。

 塚本教授は、今からでも遅くはないのでワクチン接種を勧めています。特に基礎疾患のある子どもの場合など、重症化や後遺症を防ぐ意味でもワクチンは有効だと言います。

 
 さらに心配なのが、中国で現在広がっている別の感染症です。

 あまり聞きなれない「ヒトメタニューモ」というウイルス。現在、中国では呼吸器系の感染症の中でその陽性率がインフルエンザに次ぎ2番目に高くなっているといいます。

 「ヒトメタニューモウイルス」は、2001年にオランダで発見された比較的新しいウイルスです。日本でも年間を通して患者が確認されているといいます。

 感染者数が増えている中国では、まもなく春節の大型連休が始まり、延べ90億人が移動すると報じられています。

 今後、感染が拡大する恐れはないのでしょうか。
 ヒトメタニューモウイルスは一般的に風邪と呼ばれる症状を引き起こすウイルスの1つです。

 RSウイルスという名前を聞いたことがあるかもしれませんが、その“いとこ”のような関係にあるウイルスで、5歳までに一度は感染すると言われています。

 症状が軽いため、気づかないことも多く、症状は咳や鼻水、場合によっては無症状のこともあり、それほど重症化するものではありません。
 
 塚本教授は、現段階では過度に心配する必要はないとした上で「中国では医療現場のひっ迫状況が注目されている。例えば、廊下に患者が溢れている様子など、2019年の武漢での新型コロナウイルス流行初期を連想させる状況。今後の情報には注意が必要」と指摘します。

 さまざまな感染症が各地で流行っています。厳しい寒さが続く中、体調管理には気をつけてくださいね。

みんテレ1月8日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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