創業から42年 クセになる澄んだコク旨スープカレー 札幌市電通り沿いの名店「こうひいはうす」

札幌市の市電通り沿いにある喫茶店のような…実は札幌のソウルフード「スープカレー」の名店を、ご存知ですか?

このお店、スープカレーと呼ばれるもっと前からその味を提供していて、じつは札幌で2番目に古くからスープカレーを出しているお店なのですが、専門店になったのは、スープカレーブームが始まった25年ほど前からということです。

40年前から通う常連客もいます。
そんな名店を、ラジオパーソナリティの北川久仁子さんと廣岡アナウンサーが訪ねました。

2019.6.3

喫茶店からスープカレー専門店に

店主の田中誠さん(67)とスープカレーとの出会いは、東京の大学に通っていたころ。寮の近くにあった喫茶店で食べたのがきっかけでした。
スープのようなサラサラのカレーに驚き、そのおいしさに魅了され、26歳で始めた現在のお店で、定食メニューとしてルーカレーではなく、あえてスープカレーを提供し始めました。

誠さん:「当時は、スープカレーという名前もありませんでしたので、"インドカリー"として出していました。」

店内は、レトロな商品がたくさん並んでいます。誠さんが、趣味で集めたものが多く、料理を待っている間も楽しめます。

お店は、創業者の誠さんと奥さんの光子さん。そして、お店を継ぐために3年前に脱サラして調理師免許を取った長男の陽(あきら)さんの3人家族で営んでいます。

実は廣岡アナは、このお店の常連…
北川さん:「廣岡アナは、普段ここでは何を食べるんですか?」
廣岡アナ:「チキンカレー!シンプルなんですが、辛さはメニューにないものをお願いしているんです。きょうは、”10辛”をいつもの感じでお願いします」

廣岡アナ:「スパイスの香りと、チキンの濃いダシがしみ出している!最高ですね…。澄んだ味。切れもイイ。どんどん食べたくなる味ですね」

じつは廣岡アナが食べたスープカレーは、特別にタイの方に作っていただいている"ピッキーヌ"という、辛~い唐辛子を使っているんです。

続いて、北川さんは「チキンカツカレー」を食べることに。カツがスープの中に入っている珍しいメニューで楽しみです。

北川さん:「おいしい!コクが感じられるし、たくさんのスパイスを感じる。胃袋をわしづかみされるような感じ。衣がサクサクで、中がジューシーなのがイイですね!」

スープカレーの肝になるのが"ダシ"。このお店のこだわりです。なんと、スープは12時間以上煮込んで作っています。

にんじん、キャベツ、玉ねぎ、セロリ、日高昆布、カツオぶし…そしてもう一つ大事なのが"鶏がら"。オーブンで1時間焼いて、余分な脂や雑味を落として、スープとして使っています。時間をかけて透き通ったスープをとるんです。

汗をかきながら、いつになく上機嫌な廣岡アナ。トッピングの一番人気「寄せとうふ」もいただいてみました。
地元、藻岩山の伏流水を使っているお店から仕入れた豆腐だそうです。
廣岡アナ:「ん~サラサラ。スープカレーとマッチしますね」
陽さん:「実は、まかないで余った豆腐を自分たちで、カレーに入れて食べていたんですけど、メニューに入れてみたら、お客さんにもウケまして…」

カレーを楽しんだら、ホッと一息。
陽(あきら)さん自慢の自家焙煎コーヒーが楽しめます。

廣岡アナ:「食後はコーヒーでしめるのが、”こうひいはうす流”ですね。サイフォンで淹れて、香りを楽しみながら飲むのがいいんですよね」

創業から42年を過ごしてきた誠さん。今後について聞かれると…
「かなり上手になったと思うよ!」と、照れ笑い。
 父の味を陽さんに受け継ぎつつ、進化し続けるスープカレーの味。これからも楽しみにしています。



<店舗情報>
【こうひいはうす】
住所)札幌市中央区南20条西15丁目
電話)011-561-9115
休)不定休
営業時間)午前11時30分~午後8時
     水曜のみ~午後3時
ラストオーダーは閉店30分前
スープがなくなり次第終了
定休日:不定休
  ★チキンカレー…800円
  ★チキンカツカレー…900円
  ★寄せとうふ(トッピング)…400円

(2019年5月23日放送「みんテレ」より)

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