2024.6.2

グルメ / 札幌

創業65年老舗洋食店の“名物メンチカツ”…ファイターズ通りの大人気ランチ【札幌】

いつまでも変わらずに残り続けて欲しいグルメ、あなたにもありますか?
 
ノスタルジックな店内に、子どものころ食べたどこか懐かしいメニュー。そしてちょっぴり頑固な店主。
 
いつまでも残したい老舗の味。今回は札幌市東区、通称ファイターズ通りの一角にある「下町の洋食屋 味かつ」を紹介します。

下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
創業はなんと1959年。
店内も洋食屋さんというよりは、どこか懐かしい定食屋さんの雰囲気です。
しかし、厨房に目を向けると…
朝6時から来て開店準備をするのは店主の福田 智さん、70歳。
 
80人近く訪れるランチタイムの調理は、全て智さんが担当。厨房とホールには奥さんの厚子さんと現在子育て中の娘の実里さん、他に3人のアルバイトが手伝っています。
 
暖簾を出した瞬間から続々とお客さんが…厨房は一気に忙しくなります。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お店の看板メニューは、継ぎ足して使う秘伝のデミグラスソースがかかった“メンチカツ”。ボリューム満点です。
 
智さんは「昔(シェフとして)銀座のホテルに回されたことがあった。その時浅草の有名な洋食屋があって、そこのメンチカツを食べたら(有名店で)こんなものなのかな?と…、俺が作った方がうまいな! と思ってやったのさ」と話します。
元々ホテルで洋食部門を担当していた智さん。33年前に独立し、当時定食屋として営業していた「味かつ」を引き継ぎました。
 
洋食出身として「店名」を変えようとは思わなかったの? と智さんに質問すると「(洋食屋っぽい名前に変えようと)思ったけどね、(当時)この地域は札幌駅の方に比べると10年遅れていた。洋食やフレンチはダメだわと…それで名前を変えるのをやめたのさ」と話していました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
しかし洋食へのこだわりは、味にしっかりと残っています。
 
秘伝のデミグラスソースは、たっぷりの牛肉や野菜で2日以上かけて作っています。
 
智さんは「やっぱりホテルの流れをくんでいるからかな。デミとかそういうの洋食屋だからこれぐらいのものは作りたい」と話します。
 
引き継いだ当時、まだ札幌の東区では洋食だけでは流行らないと言われ、智さんもメニューには随分苦労したそう。
洋食出身でありながらお客さんの要望に合わせ、チャーメン(あんかけ焼きそば)やエスニック丼(中華丼)、かつ丼など、和洋中様々なメニューを提供。しかし名前だけは…
 
かつ丼=ゴールデンブリッジ
 
智さんは「かつ丼は皿の上に金の橋みたく盛り付けていたから。「かつ丼」って洋食屋でそのまま出してたら変でしょ。中華丼(エスニック丼)もそのままだと街中華みたいな感じでさ。(名前にこだわるの)変だよね」と話します。
 
メニュー表には、智さんの長年の苦労とこだわりが込められていました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お昼過ぎ、店内はほぼ満席です。そのほとんどが近隣の会社員や常連客。しかし、中にはこんな方も…
 
実は数年前から続くレトロブームで老舗の飲食店が人気に! 「味かつ」も人気インフルエンサーに紹介されるなど、新しいお客さんが増えているんです。
午後1時ピークも過ぎ、ようやくお店に余裕が。
ランチタイムも落ち着いたところで、「味かつ」のノスタルジックpointをチェック。
 
今回のノスタルジックpointは、このお店全て!
 
なんとこちらの建物は、木造建築90年以上! 店内には当時のものが残っています。
 
智さんは「建物がガタきてるから俺の体もガタきてるから、どっち先にダメになるかわかんない」と話します。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お店の人気メニュー「ゆうちゃんスペシャル 1,200円」
メンチカツに焼き肉がのっていてボリューム満点です。
 
実は「味かつ」がある場所は、通称“ファイターズ通り”と呼ばれ、ファイターズの練習場が近くにあることから移転当初はファイターズファンの聖地としても大盛り上がり。そんな中、斎藤佑樹選手がファイターズに入団し、ゆうちゃんフィーバーで沸いた2011年に誕生したのがこの「ゆうちゃんスペシャル」。
 
スタミナをつけて欲しいとがっつりした味付けです。
お孫さんは、おじいちゃんが作る洋食が大好き!
 
小さい頃からおじいちゃんを見ているから、料理に凄い興味があり好きなんだとか。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
智さんは「早く継がないとジジもダウンしちゃうよ」と、奥さんの厚子さんは「娘たちのところでなんとか(味を)つないでほしい」と話します。
 
娘の実里さんは「なくなるのはもったいないとは話しています。(父と)と同じことはやっぱり難しい、凄すぎでできない」と言うと、智さんは「昔からあるメニュー何品かでやればいいんだ」と話します。
実は「味かつ」
ここ数年は、娘さんと一緒にオータムフェストに出店するなど新しいことにも挑戦!
自慢のメンチカツを使ったメニューを1万個以上売りました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
愛され受け継がれる下町の味。
さらなる進化も楽しみです。
 
下町の洋食屋 味かつ
住所:札幌市東区北7条東4丁目
営業時間:
午前11時30分~午後1時30分
午後5時~午後9時(月・火・木・金曜日)
定休日:毎週日曜・祝日

*みんテレ5月22日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
創業はなんと1959年。
店内も洋食屋さんというよりは、どこか懐かしい定食屋さんの雰囲気です。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
しかし、厨房に目を向けると…
朝6時から来て開店準備をするのは店主の福田 智さん、70歳。
 
80人近く訪れるランチタイムの調理は、全て智さんが担当。厨房とホールには奥さんの厚子さんと現在子育て中の娘の実里さん、他に3人のアルバイトが手伝っています。
 
暖簾を出した瞬間から続々とお客さんが…厨房は一気に忙しくなります。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お店の看板メニューは、継ぎ足して使う秘伝のデミグラスソースがかかった“メンチカツ”。ボリューム満点です。
 
智さんは「昔(シェフとして)銀座のホテルに回されたことがあった。その時浅草の有名な洋食屋があって、そこのメンチカツを食べたら(有名店で)こんなものなのかな?と…、俺が作った方がうまいな! と思ってやったのさ」と話します。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 
元々ホテルで洋食部門を担当していた智さん。33年前に独立し、当時定食屋として営業していた「味かつ」を引き継ぎました。
 
洋食出身として「店名」を変えようとは思わなかったの? と智さんに質問すると「(洋食屋っぽい名前に変えようと)思ったけどね、(当時)この地域は札幌駅の方に比べると10年遅れていた。洋食やフレンチはダメだわと…それで名前を変えるのをやめたのさ」と話していました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
しかし洋食へのこだわりは、味にしっかりと残っています。
 
秘伝のデミグラスソースは、たっぷりの牛肉や野菜で2日以上かけて作っています。
 
智さんは「やっぱりホテルの流れをくんでいるからかな。デミとかそういうの洋食屋だからこれぐらいのものは作りたい」と話します。
 
引き継いだ当時、まだ札幌の東区では洋食だけでは流行らないと言われ、智さんもメニューには随分苦労したそう。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
洋食出身でありながらお客さんの要望に合わせ、チャーメン(あんかけ焼きそば)やエスニック丼(中華丼)、かつ丼など、和洋中様々なメニューを提供。しかし名前だけは…
 
かつ丼=ゴールデンブリッジ
 
智さんは「かつ丼は皿の上に金の橋みたく盛り付けていたから。「かつ丼」って洋食屋でそのまま出してたら変でしょ。中華丼(エスニック丼)もそのままだと街中華みたいな感じでさ。(名前にこだわるの)変だよね」と話します。
 
メニュー表には、智さんの長年の苦労とこだわりが込められていました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お昼過ぎ、店内はほぼ満席です。そのほとんどが近隣の会社員や常連客。しかし、中にはこんな方も…
 
実は数年前から続くレトロブームで老舗の飲食店が人気に! 「味かつ」も人気インフルエンサーに紹介されるなど、新しいお客さんが増えているんです。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
午後1時ピークも過ぎ、ようやくお店に余裕が。
ランチタイムも落ち着いたところで、「味かつ」のノスタルジックpointをチェック。
 
今回のノスタルジックpointは、このお店全て!
 
なんとこちらの建物は、木造建築90年以上! 店内には当時のものが残っています。
 
智さんは「建物がガタきてるから俺の体もガタきてるから、どっち先にダメになるかわかんない」と話します。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お店の人気メニュー「ゆうちゃんスペシャル 1,200円」
メンチカツに焼き肉がのっていてボリューム満点です。
 
実は「味かつ」がある場所は、通称“ファイターズ通り”と呼ばれ、ファイターズの練習場が近くにあることから移転当初はファイターズファンの聖地としても大盛り上がり。そんな中、斎藤佑樹選手がファイターズに入団し、ゆうちゃんフィーバーで沸いた2011年に誕生したのがこの「ゆうちゃんスペシャル」。
 
スタミナをつけて欲しいとがっつりした味付けです。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
お孫さんは、おじいちゃんが作る洋食が大好き!
 
小さい頃からおじいちゃんを見ているから、料理に凄い興味があり好きなんだとか。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
智さんは「早く継がないとジジもダウンしちゃうよ」と、奥さんの厚子さんは「娘たちのところでなんとか(味を)つないでほしい」と話します。
 
娘の実里さんは「なくなるのはもったいないとは話しています。(父と)と同じことはやっぱり難しい、凄すぎでできない」と言うと、智さんは「昔からあるメニュー何品かでやればいいんだ」と話します。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
実は「味かつ」
ここ数年は、娘さんと一緒にオータムフェストに出店するなど新しいことにも挑戦!
自慢のメンチカツを使ったメニューを1万個以上売りました。
下町の洋食屋 味かつ 札幌 定食
愛され受け継がれる下町の味。
さらなる進化も楽しみです。
 
下町の洋食屋 味かつ
住所:札幌市東区北7条東4丁目
営業時間:
午前11時30分~午後1時30分
午後5時~午後9時(月・火・木・金曜日)
定休日:毎週日曜・祝日

*みんテレ5月22日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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