2023.11.23

グルメ / 札幌

北大生のソウルフード!長年愛される"時館のカレー"…アンティークな空間でゆったり【札幌】

長年北大生に愛された、「自由人舎時館」が「CAFE de JIKAN カフェ時館」という名で、2022年の7月に復活しました。

リニューアルオープンした「カフェ時館」は、ガレットやクレープをいただけるお店。北大生でもあるSASARUライターの野中は移転前に先輩たちに連れられ、カレーを食べに行ったことがあったものの、新形態の店舗にはまだ行った事がありませんでした。

北大生のソウルフードである「時館のカレー」の今は? 新店舗を取材しました。

築80年の馬小舎で営業 コンセプトは「時間」 壁にはたくさんのアンティーク時計が

カフェ時館は閑静な住宅街にあり、外観は黒い板材の壁に赤い屋根が映えます。歴史を感じさせるたたずまいは、非常に目を引きます。

「この建物は築80年の馬小舎だったそうです」。そう話すのは、ホールスタッフの山内 一子(やまうちかずこ)さん。
カフェ 時館の外観
アンティーク時計
カフェの中は、さまざまな種類のステンドガラスのカバーのついた電球が柔らかく照らしていて、壁には時館のコンセプトの「時間」を表す多くのレトロな時計が掛けられています。それぞれの時計たちは異なる時間を指し示し、不思議な雰囲気が漂っています。

世間のせわしなさから切り離された、非常に落ち着く場。

山内さんは「お客さんの思い思いの『時間』を過ごしてもらえれば」と語ります。
お店の奥まったところにも客席があり、大きな時計の文字盤がテーブルになっているものも。

「まさに特等席」。思わずそう感じます。
テーブル

大きな時計の文字盤が、テーブルとして使われている席もある

大きさにびっくり 名物の鶏キーマカレーのガレット

ガレット キーマ

40年目の鶏キーマ

名物はガレットの「40年目の鶏キーマ」1,350円(税込)。1980年の創業から同じレシピでカレールーを作り続け、テレビ番組で準優勝したこともあるといいます。ガレットの生地も北海道産のみのそば粉を使うこだわりよう。

実際に目の前にガレットが運ばれてくると、考えていたよりはるかに大きい。ハラペコ大学生には非常にありがたいサイズです。

ガレットをフォークとナイフで一口大に切り分け口に運ぶと、鶏肉と野菜、きのこのうまみが、スパイスの豊かな香りと程よい辛さとともに口の中に広がります。カレーを包むガレットは薄く揚げ焼きされていて、サクサクしていて食感も非常に楽しいです。

「ご飯ではなくて、ガレットもありだな」

さらに長年の間、愛されてきただけあるおいしいカレールーなので、飽きることなく黙々と食べ進められます。
また、付け合わせとして添えられたサラダも"いい働き"をしています。

取材したときは、トマトとズッキーニ、ナス、パプリカをトマトソースで煮込んで冷やしたフランス料理のラタトゥイユが、ガレットのわきに添えられていました。

フレッシュなさっぱりとしたトマトソースが野菜に絡み、箸休めならぬ「フォーク休め」に非常にいい働きをしています。
時館 内装

“季節限定”のリンゴのクレープ  旬のリンゴと赤ワインの香りが晩秋を想起させる

りんごのシュゼット

季節限定りんごのシュゼット

今回の取材では、2023年末まで提供される予定の「季節限定りんごのシュゼット」1,200円(税込)もいただきました。

こちらも鶏キーマのガレットと同様、かなり大きくてインパクトがあり、スイーツ好きにおすすめ。

りんごを赤ワインで煮込むことで酒の香りが移り、甘すぎないコンポートになっていて、自家製のミルクアイスとよく合います。さらに、厚めに焼かれたクレープ生地はもっちりとしていて、普通の薄いものとは異なっているので新鮮に感じました。

旬の素材を生かしており、秋の深まりを感じることのできる一品です。

創業から40数年 名物カレーを食べに北大の卒業生も多く訪れる

北大生も多く訪れる時館。時代とともに場所は何度か移転したものの、北大札幌キャンパスの近くで40年以上、営業を続けてきました。
しかし、コロナ禍によって学生たちの足が遠のき、日の売り上げが数千円だったことも。

「厳しかったですが、貯めていたお金を切り崩して何とか頑張りました」と、創業者の両親の子の照沼有香さん(調理師・マネージャー)は振り返ります。

そんな苦しいウィズコロナの時期を乗り切り、今では学生たちの姿も戻ってきたといいます。
札幌 時館
北大 カフェ 時館
また、北大を卒業してもカレーの味は忘れられないようで、「卒業生も多く訪れてくれます」と照沼さんはうれしそう。
さらに最近ではメディアにたびたび取り上げられ、北大生以外のお客さんも増えたといいます。
店舗の形態を変えながらも、受け継がれる「鶏キーマカレー」。

北大生のソウルフードをぜひご賞味あれ。


CAFE de JIKAN カフェ時館
住所:札幌市北区北19条西6-1-19
最寄り駅 札幌市営地下鉄 南北線 北18条駅から徒歩6分
https://maps.app.goo.gl/tkqn1VRMfCGgBNe97
営業時間:午前11時30分~午後5時30分(L.O.午後5時)
※月・火曜日が定休

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

築80年の馬小舎で営業 コンセプトは「時間」 壁にはたくさんのアンティーク時計が

カフェ 時館の外観
カフェ時館は閑静な住宅街にあり、外観は黒い板材の壁に赤い屋根が映えます。歴史を感じさせるたたずまいは、非常に目を引きます。

「この建物は築80年の馬小舎だったそうです」。そう話すのは、ホールスタッフの山内 一子(やまうちかずこ)さん。
アンティーク時計
カフェの中は、さまざまな種類のステンドガラスのカバーのついた電球が柔らかく照らしていて、壁には時館のコンセプトの「時間」を表す多くのレトロな時計が掛けられています。それぞれの時計たちは異なる時間を指し示し、不思議な雰囲気が漂っています。

世間のせわしなさから切り離された、非常に落ち着く場。

山内さんは「お客さんの思い思いの『時間』を過ごしてもらえれば」と語ります。
テーブル

大きな時計の文字盤が、テーブルとして使われている席もある

お店の奥まったところにも客席があり、大きな時計の文字盤がテーブルになっているものも。

「まさに特等席」。思わずそう感じます。

大きさにびっくり 名物の鶏キーマカレーのガレット

ガレット キーマ

40年目の鶏キーマ

名物はガレットの「40年目の鶏キーマ」1,350円(税込)。1980年の創業から同じレシピでカレールーを作り続け、テレビ番組で準優勝したこともあるといいます。ガレットの生地も北海道産のみのそば粉を使うこだわりよう。

実際に目の前にガレットが運ばれてくると、考えていたよりはるかに大きい。ハラペコ大学生には非常にありがたいサイズです。

ガレットをフォークとナイフで一口大に切り分け口に運ぶと、鶏肉と野菜、きのこのうまみが、スパイスの豊かな香りと程よい辛さとともに口の中に広がります。カレーを包むガレットは薄く揚げ焼きされていて、サクサクしていて食感も非常に楽しいです。

「ご飯ではなくて、ガレットもありだな」

さらに長年の間、愛されてきただけあるおいしいカレールーなので、飽きることなく黙々と食べ進められます。
時館 内装
また、付け合わせとして添えられたサラダも"いい働き"をしています。

取材したときは、トマトとズッキーニ、ナス、パプリカをトマトソースで煮込んで冷やしたフランス料理のラタトゥイユが、ガレットのわきに添えられていました。

フレッシュなさっぱりとしたトマトソースが野菜に絡み、箸休めならぬ「フォーク休め」に非常にいい働きをしています。

“季節限定”のリンゴのクレープ  旬のリンゴと赤ワインの香りが晩秋を想起させる

りんごのシュゼット

季節限定りんごのシュゼット

今回の取材では、2023年末まで提供される予定の「季節限定りんごのシュゼット」1,200円(税込)もいただきました。

こちらも鶏キーマのガレットと同様、かなり大きくてインパクトがあり、スイーツ好きにおすすめ。

りんごを赤ワインで煮込むことで酒の香りが移り、甘すぎないコンポートになっていて、自家製のミルクアイスとよく合います。さらに、厚めに焼かれたクレープ生地はもっちりとしていて、普通の薄いものとは異なっているので新鮮に感じました。

旬の素材を生かしており、秋の深まりを感じることのできる一品です。

創業から40数年 名物カレーを食べに北大の卒業生も多く訪れる

札幌 時館
北大生も多く訪れる時館。時代とともに場所は何度か移転したものの、北大札幌キャンパスの近くで40年以上、営業を続けてきました。
しかし、コロナ禍によって学生たちの足が遠のき、日の売り上げが数千円だったことも。

「厳しかったですが、貯めていたお金を切り崩して何とか頑張りました」と、創業者の両親の子の照沼有香さん(調理師・マネージャー)は振り返ります。

そんな苦しいウィズコロナの時期を乗り切り、今では学生たちの姿も戻ってきたといいます。
北大 カフェ 時館
また、北大を卒業してもカレーの味は忘れられないようで、「卒業生も多く訪れてくれます」と照沼さんはうれしそう。
さらに最近ではメディアにたびたび取り上げられ、北大生以外のお客さんも増えたといいます。
店舗の形態を変えながらも、受け継がれる「鶏キーマカレー」。

北大生のソウルフードをぜひご賞味あれ。


CAFE de JIKAN カフェ時館
住所:札幌市北区北19条西6-1-19
最寄り駅 札幌市営地下鉄 南北線 北18条駅から徒歩6分
https://maps.app.goo.gl/tkqn1VRMfCGgBNe97
営業時間:午前11時30分~午後5時30分(L.O.午後5時)
※月・火曜日が定休

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

野中直樹

学生ライター

数学を学ぶ北大生。グルメやグッズ、研究など北大のニュースならどんな話題でも取材します。

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