札幌に引っ越してきてすぐの頃、何の予備知識もなくふらりと立ち寄った『フーズバラエティすぎはら』。随分レトロなスーパーだなあと思いながら店内に入ってみると、普通のスーパーにはないような珍しい商品がたくさん並んでいました。
札幌市民だけではなく、北海道外からの旅行者も訪れるという人気ローカルスーパーの魅力に迫ります。
日本各地の珍しい商品が集まる『フーズバラエティすぎはら』
札幌・宮の森の住宅街に佇む『フーズバラエティすぎはら』は、昭和19年創業の老舗スーパー。レトロな雰囲気を醸し出す店構えは、映画やドラマの撮影にも使われることもあるのだとか。
地元の方はもちろん、休日には道外からの旅行者も訪れるという『フーズバラエティすぎはら』の人気の秘密は、その"品揃え"にあります。
地元の方はもちろん、休日には道外からの旅行者も訪れるという『フーズバラエティすぎはら』の人気の秘密は、その"品揃え"にあります。
店内には、野菜に果物、お肉や魚に調味料、インスタント食品やスイーツに至るまで約4000種類の様々な商品が所狭しと並んでいます。
そして、商品には一つひとつに手書きのポップが付けられ、「これは何だろう?」と興味を惹かれるものばかり。初めて訪れたときは、気づけば1時間ほど滞在していました。
今回は、そんな不思議な魅力を持つスーパー『フーズバラエティすぎはら』を取材してきました。
そして、商品には一つひとつに手書きのポップが付けられ、「これは何だろう?」と興味を惹かれるものばかり。初めて訪れたときは、気づけば1時間ほど滞在していました。
今回は、そんな不思議な魅力を持つスーパー『フーズバラエティすぎはら』を取材してきました。
経営する杉原さん親子って何者?
社長の杉原俊明さん
『フーズバラエティすぎはら』を支えているのが杉原さん親子。
社長の杉原俊明さんは、青果コーナーを担当。俊明さんのご長男の一成さんが店主を務め、食料品コーナーを担当しています。
そして次男の健太さんは、現在俊明さんのもとで野菜のことを学ばれています。
社長の杉原俊明さんは、青果コーナーを担当。俊明さんのご長男の一成さんが店主を務め、食料品コーナーを担当しています。
そして次男の健太さんは、現在俊明さんのもとで野菜のことを学ばれています。
先代から『すぎはら』の経営を任された当初、社長の俊明さんは「とにかく安く売ること」で集客アップを目指したそうです。
いまの『すぎはら』とは真逆の方針で、品質よりも価格を重視し、店頭では野菜の詰め放題をしたこともあったんだとか。
その結果、周りのスーパーも価格を下げるようになってしまい、価格競争が激化。ついには競争に負けてしまい、お客さんも離れて行ってしまったといいます。
いまの『すぎはら』とは真逆の方針で、品質よりも価格を重視し、店頭では野菜の詰め放題をしたこともあったんだとか。
その結果、周りのスーパーも価格を下げるようになってしまい、価格競争が激化。ついには競争に負けてしまい、お客さんも離れて行ってしまったといいます。
そこから俊明さんは野菜の勉強を始め、野菜ソムリエの資格を取得。様々なコミュニティにも参加し、農家さんとの関係性を構築していったそうです。
「結局は先代のやってることが正しかった。わかっていて、黙って見守ってくれてたんですよね。」と俊明さんは話します。
いまでは道内外のたくさんの農家さんと取引するようになり、店頭には国内産の上質なお野菜のみが並びます。
「結局は先代のやってることが正しかった。わかっていて、黙って見守ってくれてたんですよね。」と俊明さんは話します。
いまでは道内外のたくさんの農家さんと取引するようになり、店頭には国内産の上質なお野菜のみが並びます。
決して安くはない『すぎはら』の野菜ですが、商品ポップや俊明さんのお話で"その野菜の価値"がきちんと伝わっているからこそ、お客さんは『すぎはら』で野菜を買うのだといいます。
「安い野菜が脚光を浴びているが、その価格を実現するために誰かが泣いているはず。そうなると、いつか市場が回らなくなってしまう。」と俊明さんは話します。
良いものを適正な価格で売ることが『すぎはら』や周辺のお店、生産者さんを守ることに繋がっているのですね。
「安い野菜が脚光を浴びているが、その価格を実現するために誰かが泣いているはず。そうなると、いつか市場が回らなくなってしまう。」と俊明さんは話します。
良いものを適正な価格で売ることが『すぎはら』や周辺のお店、生産者さんを守ることに繋がっているのですね。
父に負けじと活躍する息子たち
店主で長男の杉原一成さん
農家さんとのつながりが増えていき、俊明さんは多忙で青果コーナー以外のところに手が回らなくなってきたといいます。
そこで、当時会社勤めをしていた長男の一成さんも『すぎはら』で働き、社長を手助けするように。
現在7年目の一成さんは、店主として食料品コーナーの仕入れを担当しています。
そこで、当時会社勤めをしていた長男の一成さんも『すぎはら』で働き、社長を手助けするように。
現在7年目の一成さんは、店主として食料品コーナーの仕入れを担当しています。
食料品コーナーには、一成さんが旅行先で出会ったものや、気になってお取り寄せしてみたものも並んでいるそうです。
また、焼肉とカレーが大好物だそうで、たれコーナーとカレーコーナーの充実具合からその熱量が伝わってきます…!
自分が美味しいと思ったものがお客さんに買ってもらえるのはうれしいと一成さんはいいます。
また、焼肉とカレーが大好物だそうで、たれコーナーとカレーコーナーの充実具合からその熱量が伝わってきます…!
自分が美味しいと思ったものがお客さんに買ってもらえるのはうれしいと一成さんはいいます。
また、宮の森に本店を構えるハンバーグの名店『North Continent』の商品や…
西28丁目駅のそばにお店を構える『お肉のつぼ』の商品もありました。『お肉のつぼ』には、『すぎはら』の商品も置いてもらっているそうですよ。
近隣のお店とも良好な関係を築かれているのが伝わってきますよね。
近隣のお店とも良好な関係を築かれているのが伝わってきますよね。
写真提供:フーズバラエティすぎはら
そして次男の健太さんは、チーフとして社長の業務を支えながら、野菜のことを学んでいる最中なのだそうです。
レトロで楽しくてあたたかいスーパー
健太さんとは一瞬しかお話できなかったのですが、杉原さん親子の関係性が『すぎはら』に漂うアットホームで居心地の良い雰囲気を作り上げているのではないかと感じました。
丁寧でわかりやすい言葉で書かれた手書きのポップ、いつでも親切に対応して下さるレジのスタッフさん。
ゆったりとした時間が流れ、行くと心が温かくなるスーパーです
丁寧でわかりやすい言葉で書かれた手書きのポップ、いつでも親切に対応して下さるレジのスタッフさん。
ゆったりとした時間が流れ、行くと心が温かくなるスーパーです
すべて見て回っていると、楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまうので、訪れる際はぜひ時間に余裕をもって行ってみてくださいね。
『すぎはら』の青果コーナーと食料品コーナーについては、次回以降詳しくご紹介するので、そちらもお楽しみに。
(ライター・向坂沙紀)
『すぎはら』の青果コーナーと食料品コーナーについては、次回以降詳しくご紹介するので、そちらもお楽しみに。
(ライター・向坂沙紀)
フーズバラエティすぎはら
住所:札幌市中央区宮の森1条9丁目3-13
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:日曜日
電話番号:0120-202447
駐車場:あり
HP:https://www.f-sugihara.com/
Facebook:杉原商店
Instagram:@foods_variety_sugihara
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
価格や最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
住所:札幌市中央区宮の森1条9丁目3-13
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:日曜日
電話番号:0120-202447
駐車場:あり
HP:https://www.f-sugihara.com/
Facebook:杉原商店
Instagram:@foods_variety_sugihara
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
価格や最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
日本各地の珍しい商品が集まる『フーズバラエティすぎはら』
札幌・宮の森の住宅街に佇む『フーズバラエティすぎはら』は、昭和19年創業の老舗スーパー。レトロな雰囲気を醸し出す店構えは、映画やドラマの撮影にも使われることもあるのだとか。
地元の方はもちろん、休日には道外からの旅行者も訪れるという『フーズバラエティすぎはら』の人気の秘密は、その"品揃え"にあります。
地元の方はもちろん、休日には道外からの旅行者も訪れるという『フーズバラエティすぎはら』の人気の秘密は、その"品揃え"にあります。
店内には、野菜に果物、お肉や魚に調味料、インスタント食品やスイーツに至るまで約4000種類の様々な商品が所狭しと並んでいます。
そして、商品には一つひとつに手書きのポップが付けられ、「これは何だろう?」と興味を惹かれるものばかり。初めて訪れたときは、気づけば1時間ほど滞在していました。
今回は、そんな不思議な魅力を持つスーパー『フーズバラエティすぎはら』を取材してきました。
そして、商品には一つひとつに手書きのポップが付けられ、「これは何だろう?」と興味を惹かれるものばかり。初めて訪れたときは、気づけば1時間ほど滞在していました。
今回は、そんな不思議な魅力を持つスーパー『フーズバラエティすぎはら』を取材してきました。
経営する杉原さん親子って何者?
社長の杉原俊明さん
『フーズバラエティすぎはら』を支えているのが杉原さん親子。
社長の杉原俊明さんは、青果コーナーを担当。俊明さんのご長男の一成さんが店主を務め、食料品コーナーを担当しています。
そして次男の健太さんは、現在俊明さんのもとで野菜のことを学ばれています。
社長の杉原俊明さんは、青果コーナーを担当。俊明さんのご長男の一成さんが店主を務め、食料品コーナーを担当しています。
そして次男の健太さんは、現在俊明さんのもとで野菜のことを学ばれています。
先代から『すぎはら』の経営を任された当初、社長の俊明さんは「とにかく安く売ること」で集客アップを目指したそうです。
いまの『すぎはら』とは真逆の方針で、品質よりも価格を重視し、店頭では野菜の詰め放題をしたこともあったんだとか。
その結果、周りのスーパーも価格を下げるようになってしまい、価格競争が激化。ついには競争に負けてしまい、お客さんも離れて行ってしまったといいます。
いまの『すぎはら』とは真逆の方針で、品質よりも価格を重視し、店頭では野菜の詰め放題をしたこともあったんだとか。
その結果、周りのスーパーも価格を下げるようになってしまい、価格競争が激化。ついには競争に負けてしまい、お客さんも離れて行ってしまったといいます。
そこから俊明さんは野菜の勉強を始め、野菜ソムリエの資格を取得。様々なコミュニティにも参加し、農家さんとの関係性を構築していったそうです。
「結局は先代のやってることが正しかった。わかっていて、黙って見守ってくれてたんですよね。」と俊明さんは話します。
いまでは道内外のたくさんの農家さんと取引するようになり、店頭には国内産の上質なお野菜のみが並びます。
「結局は先代のやってることが正しかった。わかっていて、黙って見守ってくれてたんですよね。」と俊明さんは話します。
いまでは道内外のたくさんの農家さんと取引するようになり、店頭には国内産の上質なお野菜のみが並びます。
決して安くはない『すぎはら』の野菜ですが、商品ポップや俊明さんのお話で"その野菜の価値"がきちんと伝わっているからこそ、お客さんは『すぎはら』で野菜を買うのだといいます。
「安い野菜が脚光を浴びているが、その価格を実現するために誰かが泣いているはず。そうなると、いつか市場が回らなくなってしまう。」と俊明さんは話します。
良いものを適正な価格で売ることが『すぎはら』や周辺のお店、生産者さんを守ることに繋がっているのですね。
「安い野菜が脚光を浴びているが、その価格を実現するために誰かが泣いているはず。そうなると、いつか市場が回らなくなってしまう。」と俊明さんは話します。
良いものを適正な価格で売ることが『すぎはら』や周辺のお店、生産者さんを守ることに繋がっているのですね。
父に負けじと活躍する息子たち
店主で長男の杉原一成さん
農家さんとのつながりが増えていき、俊明さんは多忙で青果コーナー以外のところに手が回らなくなってきたといいます。
そこで、当時会社勤めをしていた長男の一成さんも『すぎはら』で働き、社長を手助けするように。
現在7年目の一成さんは、店主として食料品コーナーの仕入れを担当しています。
そこで、当時会社勤めをしていた長男の一成さんも『すぎはら』で働き、社長を手助けするように。
現在7年目の一成さんは、店主として食料品コーナーの仕入れを担当しています。
食料品コーナーには、一成さんが旅行先で出会ったものや、気になってお取り寄せしてみたものも並んでいるそうです。
また、焼肉とカレーが大好物だそうで、たれコーナーとカレーコーナーの充実具合からその熱量が伝わってきます…!
自分が美味しいと思ったものがお客さんに買ってもらえるのはうれしいと一成さんはいいます。
また、焼肉とカレーが大好物だそうで、たれコーナーとカレーコーナーの充実具合からその熱量が伝わってきます…!
自分が美味しいと思ったものがお客さんに買ってもらえるのはうれしいと一成さんはいいます。
また、宮の森に本店を構えるハンバーグの名店『North Continent』の商品や…
西28丁目駅のそばにお店を構える『お肉のつぼ』の商品もありました。『お肉のつぼ』には、『すぎはら』の商品も置いてもらっているそうですよ。
近隣のお店とも良好な関係を築かれているのが伝わってきますよね。
近隣のお店とも良好な関係を築かれているのが伝わってきますよね。
写真提供:フーズバラエティすぎはら
そして次男の健太さんは、チーフとして社長の業務を支えながら、野菜のことを学んでいる最中なのだそうです。
レトロで楽しくてあたたかいスーパー
健太さんとは一瞬しかお話できなかったのですが、杉原さん親子の関係性が『すぎはら』に漂うアットホームで居心地の良い雰囲気を作り上げているのではないかと感じました。
丁寧でわかりやすい言葉で書かれた手書きのポップ、いつでも親切に対応して下さるレジのスタッフさん。
ゆったりとした時間が流れ、行くと心が温かくなるスーパーです
丁寧でわかりやすい言葉で書かれた手書きのポップ、いつでも親切に対応して下さるレジのスタッフさん。
ゆったりとした時間が流れ、行くと心が温かくなるスーパーです
すべて見て回っていると、楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまうので、訪れる際はぜひ時間に余裕をもって行ってみてくださいね。
『すぎはら』の青果コーナーと食料品コーナーについては、次回以降詳しくご紹介するので、そちらもお楽しみに。
(ライター・向坂沙紀)
『すぎはら』の青果コーナーと食料品コーナーについては、次回以降詳しくご紹介するので、そちらもお楽しみに。
(ライター・向坂沙紀)
フーズバラエティすぎはら
住所:札幌市中央区宮の森1条9丁目3-13
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:日曜日
電話番号:0120-202447
駐車場:あり
HP:https://www.f-sugihara.com/
Facebook:杉原商店
Instagram:@foods_variety_sugihara
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
価格や最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
住所:札幌市中央区宮の森1条9丁目3-13
営業時間:午前10時〜午後7時
定休日:日曜日
電話番号:0120-202447
駐車場:あり
HP:https://www.f-sugihara.com/
Facebook:杉原商店
Instagram:@foods_variety_sugihara
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
価格や最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
2019年初夏に誕生した「SASARU」編集部では北海道民や北海道外に住む道産子、北海道が大好きな方…多くの人の心に刺さる北海道の話題や、つい押ささってしまう情報を集めています。編集部では、読んでくれる皆さんの日常生活に「SASARU」が染み入るように、日々企画を考え取材をしています。 読まさる記事、見ささる記事が、皆さんの心にささりますように。