2026.2.28

おでかけ / 札幌

大丸札幌店8階 美術画廊がおもしろい!北海道出身の日本画家による心揺さぶる作品を自由に感じて【大泉沙知・谷地元麗子2人展】

大丸札幌店8階 美術画廊にて「大泉沙知・谷地元麗子2人展」が開催中です。北海道出身のお二人が独自の目線で描いた日本画の数々は、どれも惹きつけられるものばかり。

実際に会場を訪れ、作品の魅力や制作への想いを伺いました。

北海道が誇る日本画家の作品を鑑賞できる

大泉沙知先生 谷地元麗子先生

大泉沙知先生(札幌市出身)谷地元麗子先生(江別市出身)

オーストラリアに住み、現地や日本の動植物や人物を独創的な視点で描く大泉沙知先生。そして、日本の伝統的技法である”絹本彩色”で毛の1本まで丁寧に猫を描く谷地元麗子先生。
二人が独自の表現で描く作品たちは、鑑賞する人の心を惹きつけます。

谷地元先生の作品について「圧倒的な画力と猫に対する愛情が溢れている。一緒に絵画展を開催でき光栄です。」と話す大泉先生。
「大泉先生の作品は、色彩感覚が素晴らしい。尊敬している友人です。」と話す谷地元先生。互いを敬愛する二人の個性が響き合う、魅力あふれる絵画展です。

大泉沙知・谷地元麗子2人展
開催場所:大丸札幌店8階 美術画廊
開催期間:2026年2月25日(水)〜3月3日(火)
営業時間:午前10時〜午後6時(最終日は午後5時閉場)

オーストラリア在住の大泉沙知先生

札幌市出身の大泉沙知先生。2007年からオーストラリア・ブリスベンに住み、現地での活動のほか、日本や台湾などで作品を発表しています。
実は、日本で個展を開催することは少なく、作品を鑑賞できるのは、かなりレアなんです!

日本人ならではの目線で動植物の生き生きとした姿を捉え、日本画の技法で描かれた作品の数々。色は、オーストラリアの赤土など、さまざまな有機素材をつかって表現しているそうです。
「絵を描かない人も、自分の中のアートな気持ちを感じて色々な物語をつくってほしい」と大泉先生。そういう気持ちも作品に込められているそうです。
大泉沙知先生

動植物の”命の循環”を表現

大泉沙知 Biorhythm
動物の息吹・生態系を表現したという「Biorhythm」には、蛇や鳥、きのこなどの動植物が生き生きと描かれています。
蜂の巣の断面が鳥の一部となっているという、一度見たら忘れられない作品。女性のミステリアスな眼差し、肌の血色感が美しく、思わず惹きつけられてしまいました。

生命の気配を感じる暮らし

大泉先生が暮らすブリスベンでは、夜中でも動物の鳴き声や木々や大地を移動している音など、常にその”存在”を感じているそうです。
こちらは、先生のご自宅の敷地内に訪れたトカゲをモデルにした作品。爬虫類ならではの皮膚の質感が丁寧に表現されているので、ぜひ近づいてじっくり鑑賞してみてくださいね。
大泉沙知 絵画

内面と自然が響き合う表現

大泉沙知 絵画
ブリスベンは、年間平均280日以上という晴天率で明るい日が多く、「サンシャイン・シティ(太陽の都)」と呼ばれているそうです。
一方、札幌市は夜間に動物の気配を感じることもなく、冬はしんしんと雪が降り積もる地域。雪深い札幌で育った内省的な感性。その対照的な要素が融合し、多くの人の心を惹きつけています。

作品に込められた“札幌愛”

こちらの2つの作品をよくご覧ください。壺の模様かと思いきや、それぞれに「さっぽろテレビ塔」と「札幌市時計台」が描かれているんです。そこに旅する虫として知られるモンシロチョウがひらりと姿を表します。遊び心とロマンを感じる作品に、札幌愛を感じます。
大泉沙知 絵画

さまざまな角度から猫の姿を描く谷地元麗子先生

谷地元麗子先生
猫をこよなく愛する谷地元麗子先生。道内外の百貨店やギャラリーで展示を行うほか、講師としても活動されています。
愛猫との関わりの中で、日々のふとした仕草から感じたままに描いたり、自分の思いを猫にマッピングして擬人化したりと、そのときにカタチにしたいと思ったことを表現しているそうです。

その一瞬一瞬を描き留めておきたい

こちらの「龍猫図」は、昨年、21歳で旅立った谷地元先生の愛猫をモデルにしているそうです。背骨が浮き出るほど痩せた体をねじらせて寝ている姿は、まるで龍のようで、うずくまる姿は祈りをささげているように感じられたといいます。

さらに、ゆっくりとあるく様子からもゴジラや恐竜、ドラゴンといった類の威厳を感じられたとのこと。その存在は、猫ではなく神格化された尊い存在として写り、「その姿を描きたい」と強く思ったことから、この作品が生まれたそうです。
谷地元麗子 龍猫図
谷地元麗子 龍猫図
猫の毛並みと優しい光が表現された神々しい姿は、思わず息をのむ美しさ。月夜に浮かぶ白龍になった愛猫ちゃんは、きっと幸せな気持ちでしょうね。元気なときも、そうでないときも。愛猫の生涯を残したいという先生のお気持ちが伝わってくる、感慨深い作品です。

淡い青の表現には、平安時代から続く「墨流し」という伝統技法が用いられているそうです。水面に落とされた墨と油は、やがて油に押し出され、独特な渦模様が生まれます。 その模様を紙や布に写し取るそうです。

見た瞬間「もふりたい!」が止まらない

絹うちわの中に、もふもふな毛並みの猫さんが描かれた作品。この思わずもふりたくなる毛並みは、胡粉を使用し、まるで植毛するみたいに1本1本手書きで密度を高めているそうです。

谷地元先生は、繊細な作業であり、多くの時間を費やさなければならない毛描きですが、私にはとっては好きな作業です。中には、それが修行のように感じる人も居るようで、すごい!と言われることもあるんです。と話します。
谷地元麗子 絹うちわ

かわいく飛び出す福入りだるま猫

谷地元麗子 福入りだるま猫
うるんだ瞳で語りかけてきそう。そして、今にも飛び出してきそうな福入りだるま猫。

生き生きとした猫の姿は、絹本2丁樋軽め(けんぽん にちょうひ かるめ)という、とても薄い絵絹に、表面だけでなく裏面からも胡粉や水干絵具を薄くかけてぼかしたり、重ね塗りしながら少しずつ発色するように描いているそうです。

ご祝儀袋を思わせるユニークな作品も

長方形の木の板に描かれたのは、水引やのし。ご祝儀袋から猫ちゃんが顔を覗かせています。日本の伝統をユニークに、かわいらしく表現しており、贈り物としても喜ばれそうな作品ですね。
谷地元麗子 お祝いシリーズ
谷地元麗子 グッズ
お二人の絵画は、全て購入可能。谷地元先生の作品は、絵ハガキやしおりなどのグッズ展開もされていましたよ。
また、作家ご本人が来場する日時も設けられているので、直接お話を伺ってみると、より作品への理解が深まりそう。

心で感じる美しさが、あなたの感性を呼び覚ます

ライターでありながら、お二人の作品を言葉で表現することはとても難しいと感じました。言葉では表しきれない魅力と、あなただけのアーティスト性を発見しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

大泉沙知・谷地元麗子2人展
開催場所:大丸札幌店8階 美術画廊
住所:札幌市中央区北5条西4丁目7番地
開催期間:2026年2月25日(水)〜3月3日(火)
営業時間:午前10時〜午後6時(最終日は午後5時閉場)
〜作家来場日時〜
大泉先生:2月25日(水)〜3月3日(火)各日午後1時〜午後5時
谷地元先生:2月25日(水)、27日(金)・28日(土)、3月1日(日)、3日(火)各日午後1時〜午後5時
※都合により予定に変更が生じる場合あり
公式サイト:https://www.daimaru.co.jp/sapporo/topics/art-132055.html

(上記の情報は記事作成時のものです。
最新情報は公式HPをご確認ください。)
 
大泉沙知 谷地元麗子 絵画

北海道が誇る日本画家の作品を鑑賞できる

大泉沙知先生 谷地元麗子先生

大泉沙知先生(札幌市出身)谷地元麗子先生(江別市出身)

オーストラリアに住み、現地や日本の動植物や人物を独創的な視点で描く大泉沙知先生。そして、日本の伝統的技法である”絹本彩色”で毛の1本まで丁寧に猫を描く谷地元麗子先生。
二人が独自の表現で描く作品たちは、鑑賞する人の心を惹きつけます。

谷地元先生の作品について「圧倒的な画力と猫に対する愛情が溢れている。一緒に絵画展を開催でき光栄です。」と話す大泉先生。
「大泉先生の作品は、色彩感覚が素晴らしい。尊敬している友人です。」と話す谷地元先生。互いを敬愛する二人の個性が響き合う、魅力あふれる絵画展です。

大泉沙知・谷地元麗子2人展
開催場所:大丸札幌店8階 美術画廊
開催期間:2026年2月25日(水)〜3月3日(火)
営業時間:午前10時〜午後6時(最終日は午後5時閉場)

オーストラリア在住の大泉沙知先生

大泉沙知先生
札幌市出身の大泉沙知先生。2007年からオーストラリア・ブリスベンに住み、現地での活動のほか、日本や台湾などで作品を発表しています。
実は、日本で個展を開催することは少なく、作品を鑑賞できるのは、かなりレアなんです!

日本人ならではの目線で動植物の生き生きとした姿を捉え、日本画の技法で描かれた作品の数々。色は、オーストラリアの赤土など、さまざまな有機素材をつかって表現しているそうです。
「絵を描かない人も、自分の中のアートな気持ちを感じて色々な物語をつくってほしい」と大泉先生。そういう気持ちも作品に込められているそうです。

動植物の”命の循環”を表現

大泉沙知 Biorhythm
動物の息吹・生態系を表現したという「Biorhythm」には、蛇や鳥、きのこなどの動植物が生き生きと描かれています。
蜂の巣の断面が鳥の一部となっているという、一度見たら忘れられない作品。女性のミステリアスな眼差し、肌の血色感が美しく、思わず惹きつけられてしまいました。

生命の気配を感じる暮らし

大泉沙知 絵画
大泉先生が暮らすブリスベンでは、夜中でも動物の鳴き声や木々や大地を移動している音など、常にその”存在”を感じているそうです。
こちらは、先生のご自宅の敷地内に訪れたトカゲをモデルにした作品。爬虫類ならではの皮膚の質感が丁寧に表現されているので、ぜひ近づいてじっくり鑑賞してみてくださいね。

内面と自然が響き合う表現

大泉沙知 絵画
ブリスベンは、年間平均280日以上という晴天率で明るい日が多く、「サンシャイン・シティ(太陽の都)」と呼ばれているそうです。
一方、札幌市は夜間に動物の気配を感じることもなく、冬はしんしんと雪が降り積もる地域。雪深い札幌で育った内省的な感性。その対照的な要素が融合し、多くの人の心を惹きつけています。

作品に込められた“札幌愛”

大泉沙知 絵画
こちらの2つの作品をよくご覧ください。壺の模様かと思いきや、それぞれに「さっぽろテレビ塔」と「札幌市時計台」が描かれているんです。そこに旅する虫として知られるモンシロチョウがひらりと姿を表します。遊び心とロマンを感じる作品に、札幌愛を感じます。

さまざまな角度から猫の姿を描く谷地元麗子先生

谷地元麗子先生
猫をこよなく愛する谷地元麗子先生。道内外の百貨店やギャラリーで展示を行うほか、講師としても活動されています。
愛猫との関わりの中で、日々のふとした仕草から感じたままに描いたり、自分の思いを猫にマッピングして擬人化したりと、そのときにカタチにしたいと思ったことを表現しているそうです。

その一瞬一瞬を描き留めておきたい

谷地元麗子 龍猫図
こちらの「龍猫図」は、昨年、21歳で旅立った谷地元先生の愛猫をモデルにしているそうです。背骨が浮き出るほど痩せた体をねじらせて寝ている姿は、まるで龍のようで、うずくまる姿は祈りをささげているように感じられたといいます。

さらに、ゆっくりとあるく様子からもゴジラや恐竜、ドラゴンといった類の威厳を感じられたとのこと。その存在は、猫ではなく神格化された尊い存在として写り、「その姿を描きたい」と強く思ったことから、この作品が生まれたそうです。
谷地元麗子 龍猫図
猫の毛並みと優しい光が表現された神々しい姿は、思わず息をのむ美しさ。月夜に浮かぶ白龍になった愛猫ちゃんは、きっと幸せな気持ちでしょうね。元気なときも、そうでないときも。愛猫の生涯を残したいという先生のお気持ちが伝わってくる、感慨深い作品です。

淡い青の表現には、平安時代から続く「墨流し」という伝統技法が用いられているそうです。水面に落とされた墨と油は、やがて油に押し出され、独特な渦模様が生まれます。 その模様を紙や布に写し取るそうです。

見た瞬間「もふりたい!」が止まらない

谷地元麗子 絹うちわ
絹うちわの中に、もふもふな毛並みの猫さんが描かれた作品。この思わずもふりたくなる毛並みは、胡粉を使用し、まるで植毛するみたいに1本1本手書きで密度を高めているそうです。

谷地元先生は、繊細な作業であり、多くの時間を費やさなければならない毛描きですが、私にはとっては好きな作業です。中には、それが修行のように感じる人も居るようで、すごい!と言われることもあるんです。と話します。

かわいく飛び出す福入りだるま猫

谷地元麗子 福入りだるま猫
うるんだ瞳で語りかけてきそう。そして、今にも飛び出してきそうな福入りだるま猫。

生き生きとした猫の姿は、絹本2丁樋軽め(けんぽん にちょうひ かるめ)という、とても薄い絵絹に、表面だけでなく裏面からも胡粉や水干絵具を薄くかけてぼかしたり、重ね塗りしながら少しずつ発色するように描いているそうです。

ご祝儀袋を思わせるユニークな作品も

谷地元麗子 お祝いシリーズ
長方形の木の板に描かれたのは、水引やのし。ご祝儀袋から猫ちゃんが顔を覗かせています。日本の伝統をユニークに、かわいらしく表現しており、贈り物としても喜ばれそうな作品ですね。
谷地元麗子 グッズ
お二人の絵画は、全て購入可能。谷地元先生の作品は、絵ハガキやしおりなどのグッズ展開もされていましたよ。
また、作家ご本人が来場する日時も設けられているので、直接お話を伺ってみると、より作品への理解が深まりそう。

心で感じる美しさが、あなたの感性を呼び覚ます

大泉沙知 谷地元麗子 絵画
ライターでありながら、お二人の作品を言葉で表現することはとても難しいと感じました。言葉では表しきれない魅力と、あなただけのアーティスト性を発見しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

大泉沙知・谷地元麗子2人展
開催場所:大丸札幌店8階 美術画廊
住所:札幌市中央区北5条西4丁目7番地
開催期間:2026年2月25日(水)〜3月3日(火)
営業時間:午前10時〜午後6時(最終日は午後5時閉場)
〜作家来場日時〜
大泉先生:2月25日(水)〜3月3日(火)各日午後1時〜午後5時
谷地元先生:2月25日(水)、27日(金)・28日(土)、3月1日(日)、3日(火)各日午後1時〜午後5時
※都合により予定に変更が生じる場合あり
公式サイト:https://www.daimaru.co.jp/sapporo/topics/art-132055.html

(上記の情報は記事作成時のものです。
最新情報は公式HPをご確認ください。)
 

磯部 敦子

ライター

ライター経験を経て、WEBメディアのディレクターとして活動中。札幌在住の北海道大好きっ子です!お休みの日は、話題のスポットや絶品グルメを求めてお出かけ。自身の運営サイト「おしゃまち歩き 北海道」に情報を掲載し、北海道の魅力を発信しています。SASARUでも、お友達に教えたい。大切な人と一緒に行ってみたい。そんなみなさまのハートにささる情報をお届けします!

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