2025.1.31

おでかけ / 札幌

アンヌ遙香のちょっとニッチな“駅巡り”…昭和レトロな魅力と有名作家の「自筆原稿」【中島公園】

アンヌ遙香

札幌生まれ、札幌育ち。昨年20年ぶりに故郷に生活拠点を戻しました。ゴールデンレトリバーの愛犬とともにnew札幌ライフを楽しんでおります。東京でアナウンサーをしていましたアンヌ遙香と申します。

ちょっとニッチでマニアックな視点で楽しむ、私の駅巡り、お付き合いください。

さて、第一回の今回は地下鉄南北線中島公園駅。
北海道のセントラルパーク中島公園は、海外からの観光客の方がそり遊びを楽しんでいたりと、真冬でも賑わいをみせています。

この日はかわいらしい雪だるままで木陰に佇んでいましたが、そんな中私のお気に入りスポットである、『北海道立文学館』は常に心地の良い静寂に包まれています。
北海道立文学館 外観
北海道立文学館 展示
3月23日まで「札幌の映画と演劇 80年代を中心に」と言う特別展が開かれており、貴重な映画や小劇場の資料等がずらっと。
自主制作映画の手書きのチラシや、札幌をロケ地とした映画の懐かしの原作本の数々。昭和レトロブームの昨今、“SASARU”方が多いのでは?! 
さて、企画も最高ですが、北海道文学を紹介している常設展が見応えたっぷり。
私の個人的なオススメは、作家の自筆原稿コーナーなるもの!

 展示室の隅にネイビーの年代物タンスのようなものが置いてあります。
恐る恐る引き出しを引けば、なんと名だたる作家の先生がたの自筆原稿を、じっくりと間近に眺めることができるのです。 
 私が尊敬して止まない遠藤周作。「北海道と私」というタイトルの原稿文字は、なんかかわいい。 

三浦綾子先生(あの『氷点』の作者様ですよ!)は、とにかくきちんとされている。 
先日訃報が伝えられた李恢成先生は、お人柄を偲ばせるのびのびとした大きな文字。 なんとなく納得する字体の方もいれば、意外性に目をまん丸くする場合もあったり…とにかく一度見ていただきたい。
北海道立文学館 常設展
読書好きであれば、あーこれも読んでみたい、あれも気になる! と言う新しい作品や作家さんとの出会いが沢山あるのが魅力。 
 学芸員さんにいくつかオススメを挙げていただいた中で、私が今気になって仕方ないのが岩野泡鳴。明治大正期の作家で、北海道出身ではありませんが、北海道、樺太で生活していた時期があるそう。

 恥ずかしながら、私は初めましての方だったのですが、お話を聞けば聞くほど「もー!」と、呆れ返るエピソードばかり。 

 とにかく計画性がなく、そして女性にだらしがない。良い意味で破天荒なのか?! 
 愛人と豊平川に身投げしようとしたものの、冬の寒さで水が凍っていて身投げできずとぼとぼ帰ってきた…なんて話とか…。 
おい!とツッコミどころ満載ですが、でも今私はそんな彼の『放浪』や『憑き物』といった作品が読んでみたくてたまらない。
とにかく、気になる作品を見つけたらメモ! ですよ皆様。
 集中して疲れたなら、開放感のある大きな窓を目の前にした心地よい喫茶コーナーでおいしいココアをどうぞ。
北海道立文学館 喫茶
私は早速、気になったものをいくつか図書館で予約中。
文学館の良さは、展示そのものを楽しむのみならず、その後の新たな読書の楽しみを与えてくれるところでしょう。

最近紙媒体の本、ちゃんと読めてますか? 本が大好きと言う方にも、最近読んでないし何から読もうかなぁと言う方にも、ぜひお勧めしたいのが北海道立文学館です。

北海道立文学館
住所:札幌市中央区中島公園1−4
開館時間:午前9時30分〜午後5時(展示室入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日等の場合は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)
展覧会観覧料:
個人/一般500円、 高校・大学生250円、 中学生以下・65歳以上無料

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 
北海道立文学館 外観
さて、第一回の今回は地下鉄南北線中島公園駅。
北海道のセントラルパーク中島公園は、海外からの観光客の方がそり遊びを楽しんでいたりと、真冬でも賑わいをみせています。

この日はかわいらしい雪だるままで木陰に佇んでいましたが、そんな中私のお気に入りスポットである、『北海道立文学館』は常に心地の良い静寂に包まれています。
北海道立文学館 展示
3月23日まで「札幌の映画と演劇 80年代を中心に」と言う特別展が開かれており、貴重な映画や小劇場の資料等がずらっと。
自主制作映画の手書きのチラシや、札幌をロケ地とした映画の懐かしの原作本の数々。昭和レトロブームの昨今、“SASARU”方が多いのでは?! 
北海道立文学館 常設展
さて、企画も最高ですが、北海道文学を紹介している常設展が見応えたっぷり。
私の個人的なオススメは、作家の自筆原稿コーナーなるもの!

 展示室の隅にネイビーの年代物タンスのようなものが置いてあります。
恐る恐る引き出しを引けば、なんと名だたる作家の先生がたの自筆原稿を、じっくりと間近に眺めることができるのです。 
 私が尊敬して止まない遠藤周作。「北海道と私」というタイトルの原稿文字は、なんかかわいい。 

三浦綾子先生(あの『氷点』の作者様ですよ!)は、とにかくきちんとされている。 
先日訃報が伝えられた李恢成先生は、お人柄を偲ばせるのびのびとした大きな文字。 なんとなく納得する字体の方もいれば、意外性に目をまん丸くする場合もあったり…とにかく一度見ていただきたい。
読書好きであれば、あーこれも読んでみたい、あれも気になる! と言う新しい作品や作家さんとの出会いが沢山あるのが魅力。 
 学芸員さんにいくつかオススメを挙げていただいた中で、私が今気になって仕方ないのが岩野泡鳴。明治大正期の作家で、北海道出身ではありませんが、北海道、樺太で生活していた時期があるそう。

 恥ずかしながら、私は初めましての方だったのですが、お話を聞けば聞くほど「もー!」と、呆れ返るエピソードばかり。 

 とにかく計画性がなく、そして女性にだらしがない。良い意味で破天荒なのか?! 
 愛人と豊平川に身投げしようとしたものの、冬の寒さで水が凍っていて身投げできずとぼとぼ帰ってきた…なんて話とか…。 
おい!とツッコミどころ満載ですが、でも今私はそんな彼の『放浪』や『憑き物』といった作品が読んでみたくてたまらない。
北海道立文学館 喫茶
とにかく、気になる作品を見つけたらメモ! ですよ皆様。
 集中して疲れたなら、開放感のある大きな窓を目の前にした心地よい喫茶コーナーでおいしいココアをどうぞ。
私は早速、気になったものをいくつか図書館で予約中。
文学館の良さは、展示そのものを楽しむのみならず、その後の新たな読書の楽しみを与えてくれるところでしょう。

最近紙媒体の本、ちゃんと読めてますか? 本が大好きと言う方にも、最近読んでないし何から読もうかなぁと言う方にも、ぜひお勧めしたいのが北海道立文学館です。

北海道立文学館
住所:札幌市中央区中島公園1−4
開館時間:午前9時30分〜午後5時(展示室入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日等の場合は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)
展覧会観覧料:
個人/一般500円、 高校・大学生250円、 中学生以下・65歳以上無料

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 

2019年初夏に誕生した「SASARU」編集部では北海道民や北海道外に住む道産子、北海道が大好きな方…多くの人の心に刺さる北海道の話題や、つい押ささってしまう情報を集めています。編集部では、読んでくれる皆さんの日常生活に「SASARU」が染み入るように、日々企画を考え取材をしています。 読まさる記事、見ささる記事が、皆さんの心にささりますように。

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