旭川市内にある「近藤染工場」は、明治33年創業。
120年以上に渡り、北海道はもとより全国の大漁旗や袢纏、のぼり、手ぬぐいなどを染め上げてきました。
機械で仕上げるこの時代になっても、「刷毛引き本染め」という手法を守り抜き、ひと刷毛ひと刷毛丁寧に手作業で仕上げます。
裏も表もなく染め上がる伝統工芸文化である染物は、見る人の心を惹きつけ鮮やかな色合いに目が離せなくなるものばかり。
今回は「近藤染工場」代表取締役専務の「近藤 耕介」(こんどう こうすけ)さんにお話を伺い、体験会では実際の「刷毛引き本染め」に挑戦してみました。
体験会と、かわいらしい旭川のお土産も一緒にご紹介します。
「刷毛引き本染め」とは?
染色するまでにも様々な過程がありますよ。
まずは下絵を手描きするところから始まります。パソコンのフォントなどを使わず、昔から受け継がれてきたデザインを基に、専門の職人が描き上げます。
ダイナミックで力強い文字は、手描きならではです。
*
次は水で洗うと落とせる糊で「筒描き」をします。
染料を付けない部分(色と色の間)に糊を置いていく作業です。熟練した職人の技が必要な場面で、手描きならではの力強さが表現されます。
まずは下絵を手描きするところから始まります。パソコンのフォントなどを使わず、昔から受け継がれてきたデザインを基に、専門の職人が描き上げます。
ダイナミックで力強い文字は、手描きならではです。
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次は水で洗うと落とせる糊で「筒描き」をします。
染料を付けない部分(色と色の間)に糊を置いていく作業です。熟練した職人の技が必要な場面で、手描きならではの力強さが表現されます。
次はいよいよ染料で染めていく作業に入ります。
全国でも数少ない「刷毛引き本染め」という手描きの手法で、プリンターやパソコンは使用しません。大小の刷毛を使い、たっぷりと染料を含ませ塗りこんだり、グラデーションを付けていきます。
*
作業工程もいよいよ終盤。
水洗いをし糊を取り除く「水元」を行います。時間をかけると染料が白い面に移ってしまうので手早く行わなければならない重要な作業です。
こちらも熟練した職人が行います。
このように丁寧に手早く心を込めて「刷毛引き本染め」での染物が作られています。
全国でも数少ない「刷毛引き本染め」という手描きの手法で、プリンターやパソコンは使用しません。大小の刷毛を使い、たっぷりと染料を含ませ塗りこんだり、グラデーションを付けていきます。
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作業工程もいよいよ終盤。
水洗いをし糊を取り除く「水元」を行います。時間をかけると染料が白い面に移ってしまうので手早く行わなければならない重要な作業です。
こちらも熟練した職人が行います。
このように丁寧に手早く心を込めて「刷毛引き本染め」での染物が作られています。
「刷毛引き本染め」を体験!
いよいよ筆者も「刷毛引き本染め」を体験!
初めに近藤さんが、色の使い方・色の表出の仕方を丁寧に教えてくださいました。
色は20色以上あったでしょうか。
黄色や青にも何色もあり、色選びも楽しい体験です。
初めに近藤さんが、色の使い方・色の表出の仕方を丁寧に教えてくださいました。
色は20色以上あったでしょうか。
黄色や青にも何色もあり、色選びも楽しい体験です。
体験では、バンダナサイズの大きさの染体験をしました。
あらかじめ、糊を塗ってくださっているので、かわいらしいデザインに好きな色を付けて染めていく、というイメージです。
デザインは旭川を代表するイラストレーター「あべみちこ」さんのイラスト。旭川の四季が表現されています。
色が載っていなくても、うっとりするデザインです。
あらかじめ、糊を塗ってくださっているので、かわいらしいデザインに好きな色を付けて染めていく、というイメージです。
デザインは旭川を代表するイラストレーター「あべみちこ」さんのイラスト。旭川の四季が表現されています。
色が載っていなくても、うっとりするデザインです。
好きな色を選んで、色を付けていきます。
迷ったときは、見本をそばにおいてくださっていたので、それを見ながらでも大丈夫。色についてわからないときは、職人さんに気軽に質問できました。
まずは「冬」を表現した旭山動物園のシロクマから。
美しい水色になったらいいなという思いで水色を選んで染めていきました。
迷ったときは、見本をそばにおいてくださっていたので、それを見ながらでも大丈夫。色についてわからないときは、職人さんに気軽に質問できました。
まずは「冬」を表現した旭山動物園のシロクマから。
美しい水色になったらいいなという思いで水色を選んで染めていきました。
どんな出来具合か確かめたいときは、バンダナは宙に浮いて両端をロープで留められているので、くるりとひっくり返して確認できます。
「はみでちゃいました。隣の色と混ざったりもしています。」と言うと、
「完成すると、それも味になるんですよ。」と近藤さん。
ほっとして、手を進めました。
「はみでちゃいました。隣の色と混ざったりもしています。」と言うと、
「完成すると、それも味になるんですよ。」と近藤さん。
ほっとして、手を進めました。
1週間から2週間で完成!
完成のご連絡をいただき、早速広げてみました。
なんと色鮮やかで美しいのでしょう。
決してわたしが上手くできたわけではなく、完成までの職人さんの技術のおかげです。
はみ出して気になっていた「秋」のナナカマドの枝と実も、なんだかグラデーションのようでお気に入りになりました。
近藤さんのおっしゃる通り、はみ出したことも思い出になり、自分が染めた愛着が沸きました。
体験会に参加したい方は、事前に申し込みが必要になります。
詳しくは、大雪カムイミンタラDMOまで。
なんと色鮮やかで美しいのでしょう。
決してわたしが上手くできたわけではなく、完成までの職人さんの技術のおかげです。
はみ出して気になっていた「秋」のナナカマドの枝と実も、なんだかグラデーションのようでお気に入りになりました。
近藤さんのおっしゃる通り、はみ出したことも思い出になり、自分が染めた愛着が沸きました。
体験会に参加したい方は、事前に申し込みが必要になります。
詳しくは、大雪カムイミンタラDMOまで。
手ぬぐいやエコバッグなど、お土産を選ぶのも楽しい!
近藤染工場の直売店には、手ぬぐいやエコバッグ、風呂敷、エプロン、コースターなど生活の中に染物を気軽に取り入れられるアイテムが並びます。
昔ながらの絵柄から、「あべみちこ」さんのイラストのものまでさまざま。
旭川の名物や観光スポット、楽しみ方が描かれた手ぬぐいは特に観光客に人気なのだとか。
昔ながらの絵柄から、「あべみちこ」さんのイラストのものまでさまざま。
旭川の名物や観光スポット、楽しみ方が描かれた手ぬぐいは特に観光客に人気なのだとか。
また、大漁旗をエコバッグにリメイクしたおしゃれな商品もありました。
さらに、アウトドアギアを収納するアイテムバッグも!
明治から続く近藤染工場は、これまでの伝統技能を受け継ぎながら、新しい風をも大切にしながら進み続ける、旭川の大切な文化です。
ぜひ皆さんも、旭川の文化である「近藤染工場」の商品や技術にふれてみませんか。
近藤染工場
住所:旭川市1条通り3丁目右1号
電話:0166-22-2255
直売所営業時間:午前8時30分~午後5時
定休日:日曜日・土曜日(不定休)
オンラインショップ:http://kondo.shop-pro.jp/
公式Instagram:@konsome2255
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
さらに、アウトドアギアを収納するアイテムバッグも!
明治から続く近藤染工場は、これまでの伝統技能を受け継ぎながら、新しい風をも大切にしながら進み続ける、旭川の大切な文化です。
ぜひ皆さんも、旭川の文化である「近藤染工場」の商品や技術にふれてみませんか。
近藤染工場
住所:旭川市1条通り3丁目右1号
電話:0166-22-2255
直売所営業時間:午前8時30分~午後5時
定休日:日曜日・土曜日(不定休)
オンラインショップ:http://kondo.shop-pro.jp/
公式Instagram:@konsome2255
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
「刷毛引き本染め」とは?
染色するまでにも様々な過程がありますよ。
まずは下絵を手描きするところから始まります。パソコンのフォントなどを使わず、昔から受け継がれてきたデザインを基に、専門の職人が描き上げます。
ダイナミックで力強い文字は、手描きならではです。
*
次は水で洗うと落とせる糊で「筒描き」をします。
染料を付けない部分(色と色の間)に糊を置いていく作業です。熟練した職人の技が必要な場面で、手描きならではの力強さが表現されます。
まずは下絵を手描きするところから始まります。パソコンのフォントなどを使わず、昔から受け継がれてきたデザインを基に、専門の職人が描き上げます。
ダイナミックで力強い文字は、手描きならではです。
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次は水で洗うと落とせる糊で「筒描き」をします。
染料を付けない部分(色と色の間)に糊を置いていく作業です。熟練した職人の技が必要な場面で、手描きならではの力強さが表現されます。
次はいよいよ染料で染めていく作業に入ります。
全国でも数少ない「刷毛引き本染め」という手描きの手法で、プリンターやパソコンは使用しません。大小の刷毛を使い、たっぷりと染料を含ませ塗りこんだり、グラデーションを付けていきます。
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作業工程もいよいよ終盤。
水洗いをし糊を取り除く「水元」を行います。時間をかけると染料が白い面に移ってしまうので手早く行わなければならない重要な作業です。
こちらも熟練した職人が行います。
このように丁寧に手早く心を込めて「刷毛引き本染め」での染物が作られています。
全国でも数少ない「刷毛引き本染め」という手描きの手法で、プリンターやパソコンは使用しません。大小の刷毛を使い、たっぷりと染料を含ませ塗りこんだり、グラデーションを付けていきます。
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作業工程もいよいよ終盤。
水洗いをし糊を取り除く「水元」を行います。時間をかけると染料が白い面に移ってしまうので手早く行わなければならない重要な作業です。
こちらも熟練した職人が行います。
このように丁寧に手早く心を込めて「刷毛引き本染め」での染物が作られています。
「刷毛引き本染め」を体験!
いよいよ筆者も「刷毛引き本染め」を体験!
初めに近藤さんが、色の使い方・色の表出の仕方を丁寧に教えてくださいました。
色は20色以上あったでしょうか。
黄色や青にも何色もあり、色選びも楽しい体験です。
初めに近藤さんが、色の使い方・色の表出の仕方を丁寧に教えてくださいました。
色は20色以上あったでしょうか。
黄色や青にも何色もあり、色選びも楽しい体験です。
体験では、バンダナサイズの大きさの染体験をしました。
あらかじめ、糊を塗ってくださっているので、かわいらしいデザインに好きな色を付けて染めていく、というイメージです。
デザインは旭川を代表するイラストレーター「あべみちこ」さんのイラスト。旭川の四季が表現されています。
色が載っていなくても、うっとりするデザインです。
あらかじめ、糊を塗ってくださっているので、かわいらしいデザインに好きな色を付けて染めていく、というイメージです。
デザインは旭川を代表するイラストレーター「あべみちこ」さんのイラスト。旭川の四季が表現されています。
色が載っていなくても、うっとりするデザインです。
好きな色を選んで、色を付けていきます。
迷ったときは、見本をそばにおいてくださっていたので、それを見ながらでも大丈夫。色についてわからないときは、職人さんに気軽に質問できました。
まずは「冬」を表現した旭山動物園のシロクマから。
美しい水色になったらいいなという思いで水色を選んで染めていきました。
迷ったときは、見本をそばにおいてくださっていたので、それを見ながらでも大丈夫。色についてわからないときは、職人さんに気軽に質問できました。
まずは「冬」を表現した旭山動物園のシロクマから。
美しい水色になったらいいなという思いで水色を選んで染めていきました。
どんな出来具合か確かめたいときは、バンダナは宙に浮いて両端をロープで留められているので、くるりとひっくり返して確認できます。
「はみでちゃいました。隣の色と混ざったりもしています。」と言うと、
「完成すると、それも味になるんですよ。」と近藤さん。
ほっとして、手を進めました。
「はみでちゃいました。隣の色と混ざったりもしています。」と言うと、
「完成すると、それも味になるんですよ。」と近藤さん。
ほっとして、手を進めました。
1週間から2週間で完成!
完成のご連絡をいただき、早速広げてみました。
なんと色鮮やかで美しいのでしょう。
決してわたしが上手くできたわけではなく、完成までの職人さんの技術のおかげです。
はみ出して気になっていた「秋」のナナカマドの枝と実も、なんだかグラデーションのようでお気に入りになりました。
近藤さんのおっしゃる通り、はみ出したことも思い出になり、自分が染めた愛着が沸きました。
体験会に参加したい方は、事前に申し込みが必要になります。
詳しくは、大雪カムイミンタラDMOまで。
なんと色鮮やかで美しいのでしょう。
決してわたしが上手くできたわけではなく、完成までの職人さんの技術のおかげです。
はみ出して気になっていた「秋」のナナカマドの枝と実も、なんだかグラデーションのようでお気に入りになりました。
近藤さんのおっしゃる通り、はみ出したことも思い出になり、自分が染めた愛着が沸きました。
体験会に参加したい方は、事前に申し込みが必要になります。
詳しくは、大雪カムイミンタラDMOまで。
手ぬぐいやエコバッグなど、お土産を選ぶのも楽しい!
近藤染工場の直売店には、手ぬぐいやエコバッグ、風呂敷、エプロン、コースターなど生活の中に染物を気軽に取り入れられるアイテムが並びます。
昔ながらの絵柄から、「あべみちこ」さんのイラストのものまでさまざま。
旭川の名物や観光スポット、楽しみ方が描かれた手ぬぐいは特に観光客に人気なのだとか。
昔ながらの絵柄から、「あべみちこ」さんのイラストのものまでさまざま。
旭川の名物や観光スポット、楽しみ方が描かれた手ぬぐいは特に観光客に人気なのだとか。
また、大漁旗をエコバッグにリメイクしたおしゃれな商品もありました。
さらに、アウトドアギアを収納するアイテムバッグも!
明治から続く近藤染工場は、これまでの伝統技能を受け継ぎながら、新しい風をも大切にしながら進み続ける、旭川の大切な文化です。
ぜひ皆さんも、旭川の文化である「近藤染工場」の商品や技術にふれてみませんか。
近藤染工場
住所:旭川市1条通り3丁目右1号
電話:0166-22-2255
直売所営業時間:午前8時30分~午後5時
定休日:日曜日・土曜日(不定休)
オンラインショップ:http://kondo.shop-pro.jp/
公式Instagram:@konsome2255
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
さらに、アウトドアギアを収納するアイテムバッグも!
明治から続く近藤染工場は、これまでの伝統技能を受け継ぎながら、新しい風をも大切にしながら進み続ける、旭川の大切な文化です。
ぜひ皆さんも、旭川の文化である「近藤染工場」の商品や技術にふれてみませんか。
近藤染工場
住所:旭川市1条通り3丁目右1号
電話:0166-22-2255
直売所営業時間:午前8時30分~午後5時
定休日:日曜日・土曜日(不定休)
オンラインショップ:http://kondo.shop-pro.jp/
公式Instagram:@konsome2255
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
炭本 麻美
フリーライター
紹介文:旭川在住のフリーライター。趣味のキャンプやカメラ、温泉を活かした北海道のスポット記事と、保育士・母・ライターの経験を基にした育児記事を執筆中。旭川市内を中心とした新しいお店から老舗店のご紹介、オーナーのお人柄に触れる取材記事で北海道のひと・もの・場所の魅力をお伝えします。 北海道中に出かけ道の駅に立ち寄るのが楽しみ。北海道民ながら知らなかった北海道を知る喜びに夢中です。