2024.1.28

おでかけ

鹿って奴は「強烈な当たり屋!」死角から飛び出す“鹿”…仕方なくない!「鹿対策」アドバイス!

鹿 道路飛び出し

北海道の道路を走っていると、鹿の看板や「動物飛び出し注意」と警告が出た電光掲示板をよく目にしませんか? 鹿との衝突は、車が大破してしまったり最悪の場合は死亡事故につながったり、とても危険なんです。

今回は、筆者の友人が語る恐怖の鹿事故体験と、レンタカー屋さんに聞いた鹿対策運転アドバイスをご紹介します!

すぐそこに鹿が当たり前!?北海道の道路事情

自然が豊かといわれる北海道。それもそのはず、北海道の森林面積は土地面積の70%を占めるといわれていて、街を少し離れると森や山が広がっています。
これだけ自然が身近にあると、野生動物の目撃もしばしば。「すごそこに鹿がいる!」なんてことは、道民にとっては日常茶飯事なんです。

ニッポンレンタカー中標津空港前営業所の小湊さんは「レンタカーを借りるお客様には『店舗を出たら、すぐに鹿が出てくることがあるので注意してください』と声掛けしてます」と、言っていました。
森の中の鹿
鹿飛び出し 夕方
昨年(2023年)は鹿との接触事故の発生率が全道的に高く、中標津営業所だけでも4件あったとのこと。エリア別では、釧路・根室管内や苫小牧市がとくに多いそうです。

ニッポンレンタカーでは、鹿事故対策として全車ではないですが「鹿笛」を付けていると教えてくれました。

鹿笛というのは、50kmのスピードで走行すると、人間には聞こえない鹿の不快な音が出るもの。自動車の接近を知らせて飛び出しを未然に防ぐ効果があり、鹿の動きを止めます。

音が気になって止まるというだけで、道路にすでにいる鹿には効きません。また、隠れていても飛び出してこないとは限らないので注意は必要です。

鹿事故体験① 存在気づかず横からドン…

ここからは、実際に鹿との衝突事故を体験した筆者の友人のお話を紹介します。

季節は秋ごろ、夜にSUV車を運転していたRさん。両側が畑の道で、ゆるやかなカーブに差し掛かるところで、暖房のボタンを押そうとした瞬間でした。
右側から突然ぶつかってきたんです。周りは真っ暗でなにかわからず、衝撃音にびっくり。すると、正面に立派な角が見えて鹿とぶつかったんだとわかりました。

けがはとくにありませんでしたが、車は大掛かりな修理が必要に。フロントライトはぐしゃぐしゃで、運転席と後ろのドアは大きく凹んでいました。軽自動車だったら、大けがしていたかもしれません…。

暗闇から突然の衝突は恐ろしいですね。車を大破させる鹿の強さにも驚きです。
 
事故車 イメージ写真

※イメージ写真

鹿事故体験② 回避不可能…死角からの飛び出し

鹿飛び出し 冬
続いては、トールワゴン車を運転していた友人Fさん。冬の夜、道路はうっすら雪とアイスバーンのある直線道路を走っていました。

60kmくらいのスピードで走行中、道路脇の防雪柵と防雪柵の間から突然鹿が飛び出してきたのです。ブレーキは少ししか踏めず、そのまま鹿に突っ込むかたちに…。

事故の衝撃は大したことなく、けがもありませんでした。しかし、フロントガラスは大破しエンジンも破損。車を脇に寄せた後、自走できなくなってしまい廃車となりました。

自然ガイドの仕事をされているBさんは、普段から道路脇に動物がいないか探しながら運転しています。しかし、見えない死角から飛び出してこられると、さすがに回避するのは不可能だったようです。

ちなみに、どちらの鹿も負傷していたようですが生きており、森に帰っていったそうです。
 

レンタカー屋さんに聞く!北海道の鹿対策運転アドバイス

体験者のお話、けがはなかったもののなかなか恐ろしいですよね。突然出てこられてしまってはどうしようもありません…。
しかし、鹿との衝突事故を未然に防げるポイントはあります。ニッポンレンタカーの小湊さんに教えていただきました。

【鹿事故を防ぐポイント4カ条】

①一頭見かけたら何頭もいる可能性あり!
鹿は群れで行動しています。一頭横切ると、続けて何頭も出てくるかもしれません。

②夕方以降はとくに注意!
日が暮れ始めて薄暗くなってくる、午後4〜8時は気をつけてほしい時間帯です。

③鹿を見かけたら止まる(止まれれば)
鹿は動作が鈍く、慌てて滑ったりすることもあるので、いなくなるまで待ちましょう。

④道路脇・林に注意!
体験者のお話にもあったように、草むらや森林から急に飛び出してくることがあります。
鹿飛び出し注意 看板
鹿の群れ
また「鹿は年中いますが、秋口にかけて出て来やすいので注意してください。とくに道外からのドライバーは、鹿を見慣れていなかったり鹿の多さを知らなかったりするので、気を付けてもらいたいですね」と、言っていました。

道東在住の筆者のアドバイスも加えますと、対向車がいない場合はライトをハイビームにして目をこらしながら運転します。鹿の目がライトに反射して光るので、いち早く気づけますよ!

広大な北海道を周るには車の運転は欠かせません。鹿との思わぬ衝突事故を防ぐためにも、この記事を参考に運転に気を付けてみてください!
 
今回ご協力頂いたのは…
ニッポンレンタカー中標津空港前営業所

住所:北海道標津郡中標津町北中17−9
営業時間:午前8時30分〜午後5時30分(12月31日は午前8時30分〜午後5時)
電話番号:0153-72-0919 
WEBサイト:https://www.nipponrentacar.co.jp/shop/area/hokkaido/nakashibetsuair.html

(上記の情報は記事作成当時のものです。
最新の情報は各施設にお問い合わせください)

すぐそこに鹿が当たり前!?北海道の道路事情

森の中の鹿
自然が豊かといわれる北海道。それもそのはず、北海道の森林面積は土地面積の70%を占めるといわれていて、街を少し離れると森や山が広がっています。
これだけ自然が身近にあると、野生動物の目撃もしばしば。「すごそこに鹿がいる!」なんてことは、道民にとっては日常茶飯事なんです。

ニッポンレンタカー中標津空港前営業所の小湊さんは「レンタカーを借りるお客様には『店舗を出たら、すぐに鹿が出てくることがあるので注意してください』と声掛けしてます」と、言っていました。
鹿飛び出し 夕方
昨年(2023年)は鹿との接触事故の発生率が全道的に高く、中標津営業所だけでも4件あったとのこと。エリア別では、釧路・根室管内や苫小牧市がとくに多いそうです。

ニッポンレンタカーでは、鹿事故対策として全車ではないですが「鹿笛」を付けていると教えてくれました。

鹿笛というのは、50kmのスピードで走行すると、人間には聞こえない鹿の不快な音が出るもの。自動車の接近を知らせて飛び出しを未然に防ぐ効果があり、鹿の動きを止めます。

音が気になって止まるというだけで、道路にすでにいる鹿には効きません。また、隠れていても飛び出してこないとは限らないので注意は必要です。

鹿事故体験① 存在気づかず横からドン…

事故車 イメージ写真

※イメージ写真

ここからは、実際に鹿との衝突事故を体験した筆者の友人のお話を紹介します。

季節は秋ごろ、夜にSUV車を運転していたRさん。両側が畑の道で、ゆるやかなカーブに差し掛かるところで、暖房のボタンを押そうとした瞬間でした。
右側から突然ぶつかってきたんです。周りは真っ暗でなにかわからず、衝撃音にびっくり。すると、正面に立派な角が見えて鹿とぶつかったんだとわかりました。

けがはとくにありませんでしたが、車は大掛かりな修理が必要に。フロントライトはぐしゃぐしゃで、運転席と後ろのドアは大きく凹んでいました。軽自動車だったら、大けがしていたかもしれません…。

暗闇から突然の衝突は恐ろしいですね。車を大破させる鹿の強さにも驚きです。
 

鹿事故体験② 回避不可能…死角からの飛び出し

鹿飛び出し 冬
続いては、トールワゴン車を運転していた友人Fさん。冬の夜、道路はうっすら雪とアイスバーンのある直線道路を走っていました。

60kmくらいのスピードで走行中、道路脇の防雪柵と防雪柵の間から突然鹿が飛び出してきたのです。ブレーキは少ししか踏めず、そのまま鹿に突っ込むかたちに…。

事故の衝撃は大したことなく、けがもありませんでした。しかし、フロントガラスは大破しエンジンも破損。車を脇に寄せた後、自走できなくなってしまい廃車となりました。

自然ガイドの仕事をされているBさんは、普段から道路脇に動物がいないか探しながら運転しています。しかし、見えない死角から飛び出してこられると、さすがに回避するのは不可能だったようです。

ちなみに、どちらの鹿も負傷していたようですが生きており、森に帰っていったそうです。
 

レンタカー屋さんに聞く!北海道の鹿対策運転アドバイス

鹿飛び出し注意 看板
体験者のお話、けがはなかったもののなかなか恐ろしいですよね。突然出てこられてしまってはどうしようもありません…。
しかし、鹿との衝突事故を未然に防げるポイントはあります。ニッポンレンタカーの小湊さんに教えていただきました。

【鹿事故を防ぐポイント4カ条】

①一頭見かけたら何頭もいる可能性あり!
鹿は群れで行動しています。一頭横切ると、続けて何頭も出てくるかもしれません。

②夕方以降はとくに注意!
日が暮れ始めて薄暗くなってくる、午後4〜8時は気をつけてほしい時間帯です。

③鹿を見かけたら止まる(止まれれば)
鹿は動作が鈍く、慌てて滑ったりすることもあるので、いなくなるまで待ちましょう。

④道路脇・林に注意!
体験者のお話にもあったように、草むらや森林から急に飛び出してくることがあります。
鹿の群れ
また「鹿は年中いますが、秋口にかけて出て来やすいので注意してください。とくに道外からのドライバーは、鹿を見慣れていなかったり鹿の多さを知らなかったりするので、気を付けてもらいたいですね」と、言っていました。

道東在住の筆者のアドバイスも加えますと、対向車がいない場合はライトをハイビームにして目をこらしながら運転します。鹿の目がライトに反射して光るので、いち早く気づけますよ!

広大な北海道を周るには車の運転は欠かせません。鹿との思わぬ衝突事故を防ぐためにも、この記事を参考に運転に気を付けてみてください!
 
今回ご協力頂いたのは…
ニッポンレンタカー中標津空港前営業所

住所:北海道標津郡中標津町北中17−9
営業時間:午前8時30分〜午後5時30分(12月31日は午前8時30分〜午後5時)
電話番号:0153-72-0919 
WEBサイト:https://www.nipponrentacar.co.jp/shop/area/hokkaido/nakashibetsuair.html

(上記の情報は記事作成当時のものです。
最新の情報は各施設にお問い合わせください)

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

Official SNS 公式SNS

フォローして最新情報を受け取る