提供画像:道東観光開発(株)
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2023.3.17

おでかけ

3月末ころまで“限定のクルーズ”大迫力の流氷砕氷船“乗ってみた”レポート【網走】

砕氷船おーろら 乗船前

時折プラス気温になり、春の気配を感じるようになってきました。それでも北海道はまだ寒い冬が続きます。道東オホーツクの冬の風物詩である「流氷」も、まだまだ楽しめちゃうんです!

オホーツクエリアではさまざまな流氷アクティビティがありますが、今回は「網走流氷観光砕氷船おーろら」を紹介します。筆者も実際に乗船してきました!

日に日に変わる流氷の景色

流氷のシーズンは、例年1月末ごろ〜3月末ごろまでと言われています。ロシアのアムール川から風に乗ってやって来る流氷は、来る時期も去っていく時期も年によってバラバラです。今年の流氷初日(網走気象台が肉眼で水平線上に流氷が見えた日)は、2月2日で昨年より9日遅かったんだそう。

「網走流氷観光砕氷船おーろら」は、例年1月20日〜3月31日まで運航しています。運航を行っている道東観光開発(株)の東海林さんによると、確率的には2月中旬〜3月中旬くらいが流氷のベストシーズンとのことです。

提供画像:道東観光開発(株)


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「1月は蓮の葉状の氷、2月は流氷で海が覆い尽くされ白い大平原に。3月は大きい氷が重なり合って山脈のようになり、隙間から見える海の青と流氷のコントラストが美しいです。月ごとに流氷の楽しみ方が変わっていくのでおもしろいですよ」と、魅力を教えてくれました。

しかし、相手は自然なので天候によって、1日で流氷が10kmも動くこともあるんだとか。今年は例年よりも温かいので、流氷も無くなるのが早いかもしれません。

年によっては、4月初旬まで見られたことがあったそうです。状況が変動しやすいので流氷が離れてしまった場合は、海上遊覧を楽しむ運航となります。

 

迫力満点の大型船「おーろら」

「網走流氷観光砕氷船おーろら」は定員390名の大型船で、8〜9km沖合までの約1時間の運航です。氷の上に乗りかかり船の重みで砕氷して進んでいくので、迫力満点のクルーズが楽しめます!

「おーろらは『世界初の観光砕氷船』です!昔から紋別のガリンコ号はあったが、調査船で観光目的の船ではありませんでした。また、流氷は日本ではオホーツク海でしか見られません。流氷が運んでくるプランクトンで海の生態系が豊かになり、われわれも美味しい魚が食べられます。そういった特別な場所『網走』で、優雅に流氷クルーズが楽しめるのが魅力ですね」と、東海林さん。
 

提供画像:道東観光開発(株)

船内のおすすめ展望スポットは1階サイドデッキだそう。「外で寒いですが、砕氷の迫力と、間近に見える流氷で自然の雄大さを感じてもらいたいです」と、言っていました。

2月は−10℃近くになることもあるそうです。船の上で風を浴びると体感温度も低くなるので、防寒対策をしっかりして楽しみましょう。

乗船料金は大人一般4,000円、小学生2,000円(乳幼児は無料)です。電話もしくは公式HPから予約ができます。

流氷探索が得意な新造船「おーろら3号」

2022年に導入された新造船「網走流氷観光耐氷船おーろら3号」についても教えていただきました。

おーろら3号は、砕氷能力がない26名定員の小型船です。大型船よりもスピードが出せ、20km沖合まで行きます。所要時間約2時間で、流氷を探しに行ってじっくり楽しめるのが魅力です。
 

提供画像:道東観光開発(株)


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「大型船より静かに近づけるので、オオワシなどの野生動物も見つけやすいです。小さい分船体も低いので、触れるくらい近くで流氷を見られます。水中ドローンを搭載しており、船内にある7台のモニターで、流氷の下の様子を楽しむことができますよ」と、東海林さん。

こちらは1日2便の運航で、料金は大人8,000円、小学生4,000円(幼児無料)です。予約は電話のみで、流氷がない場合は運休となります。

はたして流氷は…?景色抜群のクルーズ

筆者も網走流氷観光砕氷船おーろらに、乗船してきました! 乗船前から気になっていたのですが、海を見ると流氷が少ない…。沖合に行けば見られるはず! と期待して向かいました。
受付は「道の駅流氷街道網走」の1階にある専用のカウンターで行います。案の定、この日は昼間の気温がプラス6℃で南風が吹き、沖合でも流氷が見られないため海上遊覧の運航とのこと…。(海上遊覧の場合、料金は大人3,000円)

その代わりと言ってはなんですが、天気はものすごく良好で絶景クルーズが楽しめました。知床方面に真っ白な斜里岳や知床連山がはっきりと見えて、とてもきれいでした! ところどころに、ぷかぷかと浮かぶ小さな流氷も見られましたよ。
船内は、1階と2階に暖房トイレ完備の客室、その両側にサイドデッキと3階部分に展望デッキがあります。一部追加料金のかかる特別席がありますが、船内の行き来は自由なので好きな場所に移動が可能です。また、2階には売店がありお菓子やドリンク、限定キーホルダーやご当地ビールの「流氷ドラフト」が販売されています。
この日は温かいとはいえ、デッキに出ると風があたり冷えます。厚手のダウンに手袋でちょうど良く、帽子もあれば良かったなと思いました。
だいぶ沖合に出たところで、大きめの流氷の塊を発見しました!すると、船長さんから「この大きな流氷にぶつかってみたいと思います」とアナウンスが。

ガガガ…という大きな音とともに衝撃があり揺れましたが、さすが大型船! 安定感がありました。流氷には船の跡がくっきり残り、砕けた氷は船の横をプカプカ流れていきます。

流氷はあまり見られませんでしたが、船長さんのサービスで砕氷船の迫力を味わえて大満足でした。今度は流氷の大海原を連続で砕氷していく様子を見に来ようと、心に決めました。

限定のご当地ソフトで流氷体験を締める!


「流氷ソフト 380円(税込)」

帰港し道の駅に戻ってくると、ご当地ソフトクリーム「流氷ソフト 380円(税込)」を発見! どうやらおーろら運航期間限定の復活販売で、今しか味わえないそうです。

見た目は淡い水色で、ミルク感がしっかりとしたクリームソーダのような味わい。オレンジ色のパチパチキャンディーがアクセントになっています。先ほど乗船したおーろらを眺め、余韻に浸りながらいただきました。

おーろらの運航は3月31日まで! 楽しめるのもあと少しです。日に日に流氷の状況が変わるので動きを読むのが難しいですが、冬だけの流氷クルーズをぜひ体験してみてはいかがでしょうか?
 
網走流氷観光砕氷船おーろら

住所:網走市南3条東4丁目5−1 道の駅「流氷街道網走」1F
電話番号:0152-43-6000
受付時間: 午前9時〜午後5時
駐車場:あり(道の駅駐車場利用)
公式HP:https://www.ms-aurora.com/abashiri/
Instagram:@aurora_cruise

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各施設にお問い合わせください。)

日に日に変わる流氷の景色


提供画像:道東観光開発(株)

流氷のシーズンは、例年1月末ごろ〜3月末ごろまでと言われています。ロシアのアムール川から風に乗ってやって来る流氷は、来る時期も去っていく時期も年によってバラバラです。今年の流氷初日(網走気象台が肉眼で水平線上に流氷が見えた日)は、2月2日で昨年より9日遅かったんだそう。

「網走流氷観光砕氷船おーろら」は、例年1月20日〜3月31日まで運航しています。運航を行っている道東観光開発(株)の東海林さんによると、確率的には2月中旬〜3月中旬くらいが流氷のベストシーズンとのことです。

提供画像:道東観光開発(株)

「1月は蓮の葉状の氷、2月は流氷で海が覆い尽くされ白い大平原に。3月は大きい氷が重なり合って山脈のようになり、隙間から見える海の青と流氷のコントラストが美しいです。月ごとに流氷の楽しみ方が変わっていくのでおもしろいですよ」と、魅力を教えてくれました。

しかし、相手は自然なので天候によって、1日で流氷が10kmも動くこともあるんだとか。今年は例年よりも温かいので、流氷も無くなるのが早いかもしれません。

年によっては、4月初旬まで見られたことがあったそうです。状況が変動しやすいので流氷が離れてしまった場合は、海上遊覧を楽しむ運航となります。

 

迫力満点の大型船「おーろら」


提供画像:道東観光開発(株)

「網走流氷観光砕氷船おーろら」は定員390名の大型船で、8〜9km沖合までの約1時間の運航です。氷の上に乗りかかり船の重みで砕氷して進んでいくので、迫力満点のクルーズが楽しめます!

「おーろらは『世界初の観光砕氷船』です!昔から紋別のガリンコ号はあったが、調査船で観光目的の船ではありませんでした。また、流氷は日本ではオホーツク海でしか見られません。流氷が運んでくるプランクトンで海の生態系が豊かになり、われわれも美味しい魚が食べられます。そういった特別な場所『網走』で、優雅に流氷クルーズが楽しめるのが魅力ですね」と、東海林さん。
 
船内のおすすめ展望スポットは1階サイドデッキだそう。「外で寒いですが、砕氷の迫力と、間近に見える流氷で自然の雄大さを感じてもらいたいです」と、言っていました。

2月は−10℃近くになることもあるそうです。船の上で風を浴びると体感温度も低くなるので、防寒対策をしっかりして楽しみましょう。

乗船料金は大人一般4,000円、小学生2,000円(乳幼児は無料)です。電話もしくは公式HPから予約ができます。

流氷探索が得意な新造船「おーろら3号」


提供画像:道東観光開発(株)

2022年に導入された新造船「網走流氷観光耐氷船おーろら3号」についても教えていただきました。

おーろら3号は、砕氷能力がない26名定員の小型船です。大型船よりもスピードが出せ、20km沖合まで行きます。所要時間約2時間で、流氷を探しに行ってじっくり楽しめるのが魅力です。
 

提供画像:道東観光開発(株)

「大型船より静かに近づけるので、オオワシなどの野生動物も見つけやすいです。小さい分船体も低いので、触れるくらい近くで流氷を見られます。水中ドローンを搭載しており、船内にある7台のモニターで、流氷の下の様子を楽しむことができますよ」と、東海林さん。

こちらは1日2便の運航で、料金は大人8,000円、小学生4,000円(幼児無料)です。予約は電話のみで、流氷がない場合は運休となります。

はたして流氷は…?景色抜群のクルーズ

筆者も網走流氷観光砕氷船おーろらに、乗船してきました! 乗船前から気になっていたのですが、海を見ると流氷が少ない…。沖合に行けば見られるはず! と期待して向かいました。
受付は「道の駅流氷街道網走」の1階にある専用のカウンターで行います。案の定、この日は昼間の気温がプラス6℃で南風が吹き、沖合でも流氷が見られないため海上遊覧の運航とのこと…。(海上遊覧の場合、料金は大人3,000円)

その代わりと言ってはなんですが、天気はものすごく良好で絶景クルーズが楽しめました。知床方面に真っ白な斜里岳や知床連山がはっきりと見えて、とてもきれいでした! ところどころに、ぷかぷかと浮かぶ小さな流氷も見られましたよ。
船内は、1階と2階に暖房トイレ完備の客室、その両側にサイドデッキと3階部分に展望デッキがあります。一部追加料金のかかる特別席がありますが、船内の行き来は自由なので好きな場所に移動が可能です。また、2階には売店がありお菓子やドリンク、限定キーホルダーやご当地ビールの「流氷ドラフト」が販売されています。
この日は温かいとはいえ、デッキに出ると風があたり冷えます。厚手のダウンに手袋でちょうど良く、帽子もあれば良かったなと思いました。
だいぶ沖合に出たところで、大きめの流氷の塊を発見しました!すると、船長さんから「この大きな流氷にぶつかってみたいと思います」とアナウンスが。

ガガガ…という大きな音とともに衝撃があり揺れましたが、さすが大型船! 安定感がありました。流氷には船の跡がくっきり残り、砕けた氷は船の横をプカプカ流れていきます。

流氷はあまり見られませんでしたが、船長さんのサービスで砕氷船の迫力を味わえて大満足でした。今度は流氷の大海原を連続で砕氷していく様子を見に来ようと、心に決めました。

限定のご当地ソフトで流氷体験を締める!


「流氷ソフト 380円(税込)」

帰港し道の駅に戻ってくると、ご当地ソフトクリーム「流氷ソフト 380円(税込)」を発見! どうやらおーろら運航期間限定の復活販売で、今しか味わえないそうです。

見た目は淡い水色で、ミルク感がしっかりとしたクリームソーダのような味わい。オレンジ色のパチパチキャンディーがアクセントになっています。先ほど乗船したおーろらを眺め、余韻に浸りながらいただきました。

おーろらの運航は3月31日まで! 楽しめるのもあと少しです。日に日に流氷の状況が変わるので動きを読むのが難しいですが、冬だけの流氷クルーズをぜひ体験してみてはいかがでしょうか?
 
網走流氷観光砕氷船おーろら

住所:網走市南3条東4丁目5−1 道の駅「流氷街道網走」1F
電話番号:0152-43-6000
受付時間: 午前9時〜午後5時
駐車場:あり(道の駅駐車場利用)
公式HP:https://www.ms-aurora.com/abashiri/
Instagram:@aurora_cruise

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各施設にお問い合わせください。)

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

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