2023.2.21

おでかけ

1日500円ワンコイン“レンタル” 川湯温泉…マイナス20度のアクティビティ【弟子屈】

今話題になり始めている道東弟子屈町の「川湯温泉」。みなさん、川湯温泉がどんなところかご存じでしょうか? 正直に言いますと、道産子の筆者も道東に住むまでは、川湯温泉がどこにあってどんな場所なのかというのは知りませんでした。

今回は「川湯ビジターセンター」で、川湯温泉の魅力や楽しみ方、施設でできることについてお話をお聞きしてきました。

"火山"を体感できる町「川湯温泉」

温泉街の中にある「川湯ビジターセンター」では、阿寒摩周国立公園の摩周エリアについて学ぶことができます。

「川湯温泉のある摩周エリアは『火山』がキーワードになっています。川湯温泉は火山噴火跡にある町です。火山によってもたらされる温泉につかり、火山の影響によって形成されている特殊な自然についてセンターで学び、実際に噴煙が上がっている活火山を眺める。まさに火山を体感できる場所なんです!」と、センター長の安藤さん。
 
阿寒摩周国立公園の東半分、摩周エリアは「カルデラの大きさ・カルデラ湖の大きさ・透明度」の3つの日本一を持っていて、噴火によって変化してきた特別な場所なんだそうです。
カルデラ湖の屈斜路湖と摩周湖、監視対象となっている活火山の硫黄山と摩周岳。摩周エリアだけでも必見すべきところが密集しています。

「このエリアは、冬は晴天率が高く屋外アクティビティが楽しめるのが良いところです。その代わり、晴れると放射冷却があるのでかなり冷え込み、-20℃以下に達することもあります。気温が低い分、さらさらのパウダースノーが楽しめますよ」と、川湯温泉でのアクティビティの魅力も教えていただきました。
 

レンタルで手軽に散策も!

川湯ビジターセンターでは、長靴やスノーシューのレンタルを行っています。施設周辺に「アカエゾマツの森散策路」という散策路が整備されているので、気軽に森歩きも楽しめちゃうんです!

レンタルできるものは、レインウエア上下、ハット、ダウンジャケット、長靴、スノーシュー、ストックです。
自分の防寒着だけじゃ不安だったり、雪が積もって歩くのが大変そうだったり。そういった場合は、カウンターで散策路の状態や服装について相談するのがおすすめです!
 
どの組み合わせでも1日500円で、長靴のみの場合は無料で借りられます。レンタルしたものは、開館時間内にカウンターに返却すれば良いそうです。

また、連日のレンタルも可能(1日ごとに500円加算)で、国立公園の摩周エリア内であれば、どこに持っていって使用しても良いとのこと。センターから少し離れた摩周湖展望台や屈斜路湖周辺でも、散策が楽しめます!

「このエリアは比較的降雪が少なく、散策路も踏み固められている場合が多いので、長靴だけでも散策できる日が多いです」と、安藤さんが言っていました。
 

北海道の森を堪能できる散策コース

「アカエゾマツの森散策路」は、所要時間1時間のアカゲラコースと、15〜20分のゴゼンタチバナコースの2コースあります。どちらもぐるっと一周して、川湯ビジターセンターに戻ってくるコースです。筆者も安藤さんのガイド付きで、ゴゼンタチバナコースに行ってきました。
北海道の木「エゾマツ」と「トドマツ」の違いや、樹液の香りの嗅ぎ比べ、倒木更新の話など教えてもらいながら森の中を歩きます。自分の五感で体験しながら歩くと、この土地の自然についての理解度がより深まりました!

ねずみの足跡

「冬の森は雪の上に動物のフットトレースが付きやすいです。姿が見られなくても存在が感じられ、行動も想像できるのでおもしろいですよ」と、安藤さん。今回は、鹿とネズミの足跡を発見しました。
ガイド付きの散策は「ガイドウォーク」というサービスで、スタッフにお声かけすると随時無料で行ってくれるそうです。館内の解説を聞ける「ガイドトーク」も行っているので、ぜひ利用してみてください。

センター内でコーヒーとアロマに癒やされる


「キャラメルオレ 600円(税込)」

川湯ビジターセンターの2階には、アカエゾマツの森を眺めながら一息つける「Chip Hop Cafe」というお店が併設されています。コーヒーは弟子屈町内にあるカフェ「工房一丁目」のオリジナルブレンドを使用。ティーは茶葉にこだわった「EN TEA」を使用しているそうです。

ふわふわの泡が乗ったほんのり甘い「キャラメルオレ」で、冷えた体を温めました。ゆったりと椅子に座って、窓から先ほど歩いてきた森をじっと眺める。とても心地の良い時間でした。
1階には「北海道の針葉樹」をテーマにした体験型ショップが、2022年12月にオープンしました。道内6町の針葉樹の精油と蒸留水が用意されていて香りを比較でき、書籍や商品の購入もできます。
館内には水蒸気蒸留器が設置され「アカエゾマツ」の枝葉から採取したアロマの香りを楽しむこともできるんです。

「アカエゾマツのウッドチップ袋詰 500円(税込)」

また、木工の過程で出てくるアカエゾマツのウッドチップを、自分でオリジナルのスタンプを押した巾着に詰めて、川湯温泉での体験をお土産にすることができます。

「ここはビジターセンターなので、さまざまなところから来る方たちに『北海道の針葉樹』をいろんな形で体感してもらいたいです」と、ショップ担当の井出さん。
現在、北海道の森にまつわるものを集めているとのことなので、今後もショップがパワーアップしていきそうです。
 

町を知ると見え方が変わる!

「この土地の成り立ちや歴史などを知ってから、町を見たり散策をすると見え方が変わっておもしろいですよ!」と、安藤さんは言っていました。

地球や自然の力で作り出されたこの土地には、この地形だからこそできた森や生態系があります。さまざまな視点から川湯温泉を見て、地球のエネルギーを間近で体感できる貴重な場所だと感じました。

良質な温泉で癒やされるのも良いですが、川湯ビジターセンターでこの土地の歴史や自然に触れてみると、一味違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。今後、ますます期待が高まる「川湯温泉」。温泉や自然のパワーに癒やされに訪れてみては?
 
川湯ビジターセンター
住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2−2−6
電話番号:015-483-4100
開館時間:4月〜10月午前8時〜午後5時
     11月〜3月午前9時〜午後4時
入館料:無料
休館日:水曜日(水曜祝日の場合翌日休館)
    7月第3週〜8月31日は無休
    年末年始は休館(12月29日〜1月3日)
駐車場:あり
公式HP:https://www.kawayu-eco-museum.com/
Instagram:@kawayu_emc
Twitter:@kawayu_emc

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。)

"火山"を体感できる町「川湯温泉」

温泉街の中にある「川湯ビジターセンター」では、阿寒摩周国立公園の摩周エリアについて学ぶことができます。

「川湯温泉のある摩周エリアは『火山』がキーワードになっています。川湯温泉は火山噴火跡にある町です。火山によってもたらされる温泉につかり、火山の影響によって形成されている特殊な自然についてセンターで学び、実際に噴煙が上がっている活火山を眺める。まさに火山を体感できる場所なんです!」と、センター長の安藤さん。
 
阿寒摩周国立公園の東半分、摩周エリアは「カルデラの大きさ・カルデラ湖の大きさ・透明度」の3つの日本一を持っていて、噴火によって変化してきた特別な場所なんだそうです。
カルデラ湖の屈斜路湖と摩周湖、監視対象となっている活火山の硫黄山と摩周岳。摩周エリアだけでも必見すべきところが密集しています。

「このエリアは、冬は晴天率が高く屋外アクティビティが楽しめるのが良いところです。その代わり、晴れると放射冷却があるのでかなり冷え込み、-20℃以下に達することもあります。気温が低い分、さらさらのパウダースノーが楽しめますよ」と、川湯温泉でのアクティビティの魅力も教えていただきました。
 

レンタルで手軽に散策も!

川湯ビジターセンターでは、長靴やスノーシューのレンタルを行っています。施設周辺に「アカエゾマツの森散策路」という散策路が整備されているので、気軽に森歩きも楽しめちゃうんです!

レンタルできるものは、レインウエア上下、ハット、ダウンジャケット、長靴、スノーシュー、ストックです。
自分の防寒着だけじゃ不安だったり、雪が積もって歩くのが大変そうだったり。そういった場合は、カウンターで散策路の状態や服装について相談するのがおすすめです!
 
どの組み合わせでも1日500円で、長靴のみの場合は無料で借りられます。レンタルしたものは、開館時間内にカウンターに返却すれば良いそうです。

また、連日のレンタルも可能(1日ごとに500円加算)で、国立公園の摩周エリア内であれば、どこに持っていって使用しても良いとのこと。センターから少し離れた摩周湖展望台や屈斜路湖周辺でも、散策が楽しめます!

「このエリアは比較的降雪が少なく、散策路も踏み固められている場合が多いので、長靴だけでも散策できる日が多いです」と、安藤さんが言っていました。
 

北海道の森を堪能できる散策コース

「アカエゾマツの森散策路」は、所要時間1時間のアカゲラコースと、15〜20分のゴゼンタチバナコースの2コースあります。どちらもぐるっと一周して、川湯ビジターセンターに戻ってくるコースです。筆者も安藤さんのガイド付きで、ゴゼンタチバナコースに行ってきました。
北海道の木「エゾマツ」と「トドマツ」の違いや、樹液の香りの嗅ぎ比べ、倒木更新の話など教えてもらいながら森の中を歩きます。自分の五感で体験しながら歩くと、この土地の自然についての理解度がより深まりました!

ねずみの足跡

「冬の森は雪の上に動物のフットトレースが付きやすいです。姿が見られなくても存在が感じられ、行動も想像できるのでおもしろいですよ」と、安藤さん。今回は、鹿とネズミの足跡を発見しました。
ガイド付きの散策は「ガイドウォーク」というサービスで、スタッフにお声かけすると随時無料で行ってくれるそうです。館内の解説を聞ける「ガイドトーク」も行っているので、ぜひ利用してみてください。

センター内でコーヒーとアロマに癒やされる


「キャラメルオレ 600円(税込)」

川湯ビジターセンターの2階には、アカエゾマツの森を眺めながら一息つける「Chip Hop Cafe」というお店が併設されています。コーヒーは弟子屈町内にあるカフェ「工房一丁目」のオリジナルブレンドを使用。ティーは茶葉にこだわった「EN TEA」を使用しているそうです。

ふわふわの泡が乗ったほんのり甘い「キャラメルオレ」で、冷えた体を温めました。ゆったりと椅子に座って、窓から先ほど歩いてきた森をじっと眺める。とても心地の良い時間でした。
1階には「北海道の針葉樹」をテーマにした体験型ショップが、2022年12月にオープンしました。道内6町の針葉樹の精油と蒸留水が用意されていて香りを比較でき、書籍や商品の購入もできます。
館内には水蒸気蒸留器が設置され「アカエゾマツ」の枝葉から採取したアロマの香りを楽しむこともできるんです。

「アカエゾマツのウッドチップ袋詰 500円(税込)」

また、木工の過程で出てくるアカエゾマツのウッドチップを、自分でオリジナルのスタンプを押した巾着に詰めて、川湯温泉での体験をお土産にすることができます。

「ここはビジターセンターなので、さまざまなところから来る方たちに『北海道の針葉樹』をいろんな形で体感してもらいたいです」と、ショップ担当の井出さん。
現在、北海道の森にまつわるものを集めているとのことなので、今後もショップがパワーアップしていきそうです。
 

町を知ると見え方が変わる!

「この土地の成り立ちや歴史などを知ってから、町を見たり散策をすると見え方が変わっておもしろいですよ!」と、安藤さんは言っていました。

地球や自然の力で作り出されたこの土地には、この地形だからこそできた森や生態系があります。さまざまな視点から川湯温泉を見て、地球のエネルギーを間近で体感できる貴重な場所だと感じました。

良質な温泉で癒やされるのも良いですが、川湯ビジターセンターでこの土地の歴史や自然に触れてみると、一味違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。今後、ますます期待が高まる「川湯温泉」。温泉や自然のパワーに癒やされに訪れてみては?
 
川湯ビジターセンター
住所:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2−2−6
電話番号:015-483-4100
開館時間:4月〜10月午前8時〜午後5時
     11月〜3月午前9時〜午後4時
入館料:無料
休館日:水曜日(水曜祝日の場合翌日休館)
    7月第3週〜8月31日は無休
    年末年始は休館(12月29日〜1月3日)
駐車場:あり
公式HP:https://www.kawayu-eco-museum.com/
Instagram:@kawayu_emc
Twitter:@kawayu_emc

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。)

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

Official SNS 公式SNS

フォローして最新情報を受け取る