2023.2.5

おでかけ

大自然の絶景体感!真冬のカヌー体験…ケアラシに樹氷・ダイアモンドダスト 気温−22℃美しさ【弟子屈】

Matatabi

森の中でゆったりと川を下るカヌーといえば、夏のアクティビティのイメージが強いですよね。実は、長年カヌーをされている方のおすすめのシーズンは冬なんです!冬のカヌーは、とても幻想的で「天国に来てしまった」と錯覚するような絶景が味わえます。

今回は、釧路川源流カヌーツアーを行っている「Matatabi」さんで、冬のツアーを体験してきました。
 

カヌーイストの憧れの地!釧路川源流カヌー

カヌーガイド歴約10年!弟子屈(てしかが)の地で1,000人以上ガイドしてきたという「Matatabi」の森田さんに、釧路川源流カヌーの魅力を教えていただきます。

「屈斜路(くっしゃろ)湖の水源の約80%が湧き水。その水が源流に流れ込む釧路川は、非常に透明度が高く水質がきれいなんです!また、国立公園内なので原生林が残り、人工物も少なく手つかずの自然を楽しめます。」と、森田さん。
こういった自然の営みを教えてもらいながらカヌーを体験すると、自然の偉大さをより体感できますね!釧路川では、カワセミやクマゲラなどの野鳥に、エゾシカやキツネ、ミンクなどの野生動物。さらには、ニジマスやヒメマスなど北海道にいる魚がほとんどが見られるそうです。
「釧路川源流は流れが程よく、蛇行もしています。こんなに良い条件がそろっているのは北海道ではほとんどなく、カヌーイストにとっては憧れの地なんです!」と、森田さん。

カヌー愛好家たちがこぞって集まるという釧路川源流で、初心者でもカヌーを気軽に楽しめるのは魅力的!ガイドが同乗してくれるので、ゆったり景色を眺めて、気が向いたらパドルをこぐのでも良いそうです。

ドライスーツで寒くない!道具なくてもレンタル可能!

筆者も、午前6時30分からの早朝カヌーツアーに参加してきました。カヌーの道具を何も持っていなくても、全て借りられるので心配いりません。

「Matatabi」さんでは、ドライスーツ、ライフジャケット、パドルなどカヌーに必要な道具のレンタル料、保険料がツアー料金に含まれています。ドライスーツは120〜190cm、体重は90kg、足のサイズは28cmまでであれば対応可能だそうです。
まずは暖かい事務所で、レクチャーを受けながらドライスーツやライフジャケットを着用。ドライスーツは、ピタッとしているので分厚いジャケットなどは脱ぎます。「ドライスーツだけで耐えれるのか…」と思いましたが、着てみると意外と暖かいです。

「ドライスーツの下は、あまり厚着すると苦しくなるので、裏起毛のヒートテック上下、上はフリースがおすすめです。靴下の下やおなかなど、貼るカイロを貼っておくと暖かくて良いですよ。」と、森田さんからアドバイスをいただきました。

防水の巾着も借りられるので、スマートフォンも持参できます。
 

−22℃の世界はまるで天国

ツアー当日、気温はなんと−22℃!何も身につけていない顔にだけ、極寒の空気が刺さってきます。

ツアーの所要時間は2時間で、カヌーに乗るのは1時間ほどです。着替えを済ませたら、車でスタート地点の屈斜路湖の湖畔まで行きます。この日は晴天で、遠くの山々もはっきり見えていました。この時点でも感動です!
カヌーに乗り込み、釧路川源流が始まる「チョウコ橋」をくぐり抜けると、まさにファンタジーの世界に誘われます。水温と陸との温度差から生まれる「ケアラシ」と、その水蒸気が樹木についてできる氷「樹氷」が織りなす絶景に、写真を撮る手が止まりませんでした。

※極寒なので、バッテリーの消耗が激しいです。カイロを持っていくなどの対策をおすすめします!
 

ケアラシ

鳥のさえずりを聞きながら、ケアラシや樹氷の景色を楽しんでいると、太陽の温かい日差しが入り込んできました。その光景は「ここは天国ではないか?」と錯覚に陥ってしまうほど、あまりにも美しくて言葉を失ってしまいます。この日はラッキーなことに、フロストフラワーやダイアモンドダストまで拝めました。

 
コース中間地点で「鏡の間」という湧き水ポイントに立ち寄り、ティータイム。防寒対策しているとはいえ、やはり体は凍えていました。そこで温かいホットチョコレート!最高でした。

天国に連れて行かれているような感じで美しすぎる景色を眺めたり、時折パドルをこいでみたりしながらぜいたくな朝を味わっていると、いつの間にかゴールのみどり橋に到着です。終始穏やかでとても幻想的なツアーでした。

グリーンシーズンも良いけどやっぱり冬が最高!


フロストフラワー

グリーンシーズンとウィンターシーズン、どちらもカヌーツアーを楽しめる「Matatabi」さん。森田さんに、おすすめの時期を教えていただきました。

「寒さを抜きにして、冬の早朝のカヌーがやっぱり良いですね。冬は樹氷も8割方見ることができますし、ケアラシやダイアモンドダストなどの現象が起きて感動が大きいです!」とのこと。

ちなみにツアーが中止になるのは、警報が出されたときだそうです。冬は、猛吹雪や風速6〜7mの強風の場合で中止となります。
また、冬はカヌーの他にスノーシュートレッキングツアーも行っているんです。摩周湖や屈斜路湖を目指して、北海道の森をガイドしてもらいながらスノーシューで歩きます。エゾシカやエゾユキウサギといった野生動物に、近くで出会えるかもしれません。

これからより寒さが増し、気温が−30℃に届くこともあるそうです。寒ければ寒いほど、景色もさらにきれいになるとのことなので、幻想的な絶景を味わえるチャンスが増えるかもしれません。ぜひ、みなさんも体験してみてください!

提供画像:Matatabi

釧路川源流カヌーツアーMatatabi
住所:川上郡弟子屈町屈斜路206番79号
電話:015−486−7793
HP:https://matatabi-trip.com/
Instagram:@matatabi_morita

カヌーイストの憧れの地!釧路川源流カヌー

カヌーガイド歴約10年!弟子屈(てしかが)の地で1,000人以上ガイドしてきたという「Matatabi」の森田さんに、釧路川源流カヌーの魅力を教えていただきます。

「屈斜路(くっしゃろ)湖の水源の約80%が湧き水。その水が源流に流れ込む釧路川は、非常に透明度が高く水質がきれいなんです!また、国立公園内なので原生林が残り、人工物も少なく手つかずの自然を楽しめます。」と、森田さん。
こういった自然の営みを教えてもらいながらカヌーを体験すると、自然の偉大さをより体感できますね!釧路川では、カワセミやクマゲラなどの野鳥に、エゾシカやキツネ、ミンクなどの野生動物。さらには、ニジマスやヒメマスなど北海道にいる魚がほとんどが見られるそうです。
「釧路川源流は流れが程よく、蛇行もしています。こんなに良い条件がそろっているのは北海道ではほとんどなく、カヌーイストにとっては憧れの地なんです!」と、森田さん。

カヌー愛好家たちがこぞって集まるという釧路川源流で、初心者でもカヌーを気軽に楽しめるのは魅力的!ガイドが同乗してくれるので、ゆったり景色を眺めて、気が向いたらパドルをこぐのでも良いそうです。

ドライスーツで寒くない!道具なくてもレンタル可能!

筆者も、午前6時30分からの早朝カヌーツアーに参加してきました。カヌーの道具を何も持っていなくても、全て借りられるので心配いりません。

「Matatabi」さんでは、ドライスーツ、ライフジャケット、パドルなどカヌーに必要な道具のレンタル料、保険料がツアー料金に含まれています。ドライスーツは120〜190cm、体重は90kg、足のサイズは28cmまでであれば対応可能だそうです。
まずは暖かい事務所で、レクチャーを受けながらドライスーツやライフジャケットを着用。ドライスーツは、ピタッとしているので分厚いジャケットなどは脱ぎます。「ドライスーツだけで耐えれるのか…」と思いましたが、着てみると意外と暖かいです。

「ドライスーツの下は、あまり厚着すると苦しくなるので、裏起毛のヒートテック上下、上はフリースがおすすめです。靴下の下やおなかなど、貼るカイロを貼っておくと暖かくて良いですよ。」と、森田さんからアドバイスをいただきました。

防水の巾着も借りられるので、スマートフォンも持参できます。
 

−22℃の世界はまるで天国

ツアー当日、気温はなんと−22℃!何も身につけていない顔にだけ、極寒の空気が刺さってきます。

ツアーの所要時間は2時間で、カヌーに乗るのは1時間ほどです。着替えを済ませたら、車でスタート地点の屈斜路湖の湖畔まで行きます。この日は晴天で、遠くの山々もはっきり見えていました。この時点でも感動です!

ケアラシ

カヌーに乗り込み、釧路川源流が始まる「チョウコ橋」をくぐり抜けると、まさにファンタジーの世界に誘われます。水温と陸との温度差から生まれる「ケアラシ」と、その水蒸気が樹木についてできる氷「樹氷」が織りなす絶景に、写真を撮る手が止まりませんでした。

※極寒なので、バッテリーの消耗が激しいです。カイロを持っていくなどの対策をおすすめします!
 
鳥のさえずりを聞きながら、ケアラシや樹氷の景色を楽しんでいると、太陽の温かい日差しが入り込んできました。その光景は「ここは天国ではないか?」と錯覚に陥ってしまうほど、あまりにも美しくて言葉を失ってしまいます。この日はラッキーなことに、フロストフラワーやダイアモンドダストまで拝めました。

 
コース中間地点で「鏡の間」という湧き水ポイントに立ち寄り、ティータイム。防寒対策しているとはいえ、やはり体は凍えていました。そこで温かいホットチョコレート!最高でした。

天国に連れて行かれているような感じで美しすぎる景色を眺めたり、時折パドルをこいでみたりしながらぜいたくな朝を味わっていると、いつの間にかゴールのみどり橋に到着です。終始穏やかでとても幻想的なツアーでした。

グリーンシーズンも良いけどやっぱり冬が最高!


フロストフラワー

グリーンシーズンとウィンターシーズン、どちらもカヌーツアーを楽しめる「Matatabi」さん。森田さんに、おすすめの時期を教えていただきました。

「寒さを抜きにして、冬の早朝のカヌーがやっぱり良いですね。冬は樹氷も8割方見ることができますし、ケアラシやダイアモンドダストなどの現象が起きて感動が大きいです!」とのこと。

ちなみにツアーが中止になるのは、警報が出されたときだそうです。冬は、猛吹雪や風速6〜7mの強風の場合で中止となります。

提供画像:Matatabi

また、冬はカヌーの他にスノーシュートレッキングツアーも行っているんです。摩周湖や屈斜路湖を目指して、北海道の森をガイドしてもらいながらスノーシューで歩きます。エゾシカやエゾユキウサギといった野生動物に、近くで出会えるかもしれません。

これからより寒さが増し、気温が−30℃に届くこともあるそうです。寒ければ寒いほど、景色もさらにきれいになるとのことなので、幻想的な絶景を味わえるチャンスが増えるかもしれません。ぜひ、みなさんも体験してみてください!
釧路川源流カヌーツアーMatatabi
住所:川上郡弟子屈町屈斜路206番79号
電話:015−486−7793
HP:https://matatabi-trip.com/
Instagram:@matatabi_morita

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

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