2023.1.29

おでかけ

雪道運転のコツ!つるつる路面にホワイトアウト…北海道のレンタカー屋さんのアドバイス集

開陽台

スキーをしに行ったり、この季節にしか見られない雪原や流氷を見に行ったりと、冬の北海道をレンタカーで周遊してみたいと考えることはありませんか。しかし、心配なのは雪道での運転。実際に、北海道で長年運転している方でも雪道運転は怖いものなんです。

北国ならではの工夫がされた独特な北海道の道路は、地域によっても注意点が違ってきます。今回は、弟子屈町にある「摩周湖レンタカー」の坪井さんに、道東の道路についてや雪道運転のアドバイスをうかがってきました。道産子の筆者の経験も交えながらお伝えします!

本州とは違う!独特な北海道の道路

北海道は郊外へ行くと「道が広くて真っすぐで運転がしやすい」「畑や牧場の良い景色が楽しめる」そんなイメージを持たれるのではないでしょうか。夏は運転するのが楽しいですが、冬になると印象がガラッと変わるんです。本州の道路にはない、北国ならではの道路の特徴をご紹介します。


その1:ツルツル凍結路面

北海道の冬の気温は基本的にマイナスです。朝晩がかなり冷え込み、−20℃近くになることもしばしば。そんな極寒な地域のため、アスファルトは常に凍っている状態です。

昼間に太陽の熱で溶けた雪や氷が、夕方に気温が下がって凍結しアイスバーンになっていることもあります。路面が見えていてもツルツルな場合もあるので注意が必要です!滑って危険な坂道などには「ロードヒーティング」が設置されている場所もあります。
その2:道路の端を示す赤白の矢印・ポール

北海道の道を運転していると、下向きの矢印やポールが続いて設置されているのを見かけませんか?これらは道路の端を示しています。「なぜ、そんな必要が?」と思われますが、雪がたくさん降る北海道では大切なことなんです。

猛吹雪になると、ホワイトアウトと言って視界が悪くなり、前後左右どこを走っているのかわからないような状態になってしまうことがあります。そうなった場合、この矢印が道路の端を示してくれているので、方向がある程度わかりますし、路肩に落ちないよう目安にもなるんです。
その3:予測不可能な動物の飛び出し

夏冬問わず怖いのが、鹿やきつねなど動物の飛び出しです。峠道や森の中を走るときは注意していると思いますが、市街地でも油断はできません。鹿と衝突して車が廃車になったり、死亡事故につながったりすることもあります。

とくに冬は、鹿が木の色と同化して見えにくいので気を付けましょう。すぐに止まれるスピードで、周りに注意を配りながら走行すると良いですよ。

鶴に注意!?道東エリアの道路事情

一口に北海道と言ってもかなり広いので、エリアによって気象や道路状況が変わってきます。筆者の住む道東エリアも、札幌圏とはまた少し異なるんです。

「道東は自然が多いから動物はかなり出てきます。鹿、きつね、たぬき、あとは鶴居村や釧路の方だと鶴とかね。冬だと急に止まれないから注意が必要です!」と坪井さん。絶滅危惧種の「タンチョウ」が道路に飛び出てくることが…これはかなり道東らしいですね。国立公園も多いので、鹿やきつねもたくさん出てきます。

また「道東は道が広くて空いているから、地元の人やトラックは雪道でもスピード出して走ってます。無理して付いていかずに、自分のペースでゆっくり走ってください!」とも、言っていました。道を知っていて、雪道の運転に慣れているからできることだと思うので、無理は禁物です!

 
道東で2年目の冬を迎える筆者がとくに怖いと感じているのが、地吹雪と吹きだまりです。道東に限らずですが、北海道は広大な畑や放牧地がたくさんあります。その横を走る道路は、遮るものがなく風が吹き抜けるんです。雪がさらさらなため強風が吹くと舞いやすく、雪が降っていなくてもホワイトアウトのような視界不良になってしまいます。

そのような雪が部分的に道路に積もることで、吹きだまりができるのです。この吹きだまりにつっこんでしまうと、ハンドルが取られコントロールが効かなくなることも…。対向車がいると非常に危険です。筆者も何度か体験して、ヒヤヒヤしました。
 

地元のレンタカー屋さんに聞く雪道運転アドバイス

とにかく怖いと感じる雪道の運転…。それでも北海道の冬を楽しむために、弟子屈町出身で道東ローカルの坪井さんから、運転のアドバイスをお聞きしました。

その1:ゆっくり走ることが大前提!

いざという時にすぐ止まれるように、スピードを出し過ぎないのが基本。ゆっくり走っていても滑ったり、スリップしたりすることはあります。その時は慌てずに、とにかく止まることを考えましょう。

その2:急ハンドル・急ブレーキは絶対にしない!

スリップの原因のほとんどは、急ブレーキ・急ハンドルです。スタッドレスタイヤを履いていたとしても、急ブレーキでは止まれません。とくに信号機手前や一時停止前は焦らずに、少し前からちょっとずつブレーキを踏んで減速して止まりましょう。カーブ手前も、急ハンドルにならないように減速した方が良いです。

その3:天気が荒れる時は車に乗らない!

天気予報で「運転は控えましょう。」と警告があれば、それに従いましょう。無理して運転して、何か起きたときに怖い思いをするのは自分です。道路の途中で立ち往生してしまうこともありますし、そうなった場合の準備や知識がないと死亡事故につながる危険性もあります。
 

少しでも不安なら運転しない!

弟子屈町にある「摩周湖レンタカー」では、冬季もレンタルを行っています。貸し出している車は、もちろんスタッドレスタイヤに冬用ワイパー、スノーブラシが装備。摩周駅からの送迎もあり、また川湯温泉からも車のピックアップができるので、阿寒摩周エリアを回るのにとても便利です。

「雪道を運転したことがない、少しでも運転に自信がないという場合はお断りする場合があります。」と坪井さん。

長年雪道を経験している道民でさえ、冬は極力運転をしたくないという人は多いです。せっかくの楽しい旅行で、怖い思いをしないためにも無理をしないことが大切ですね!
 
摩周湖レンタカー
住所:川上郡弟子屈町朝日4丁目3−1
電話:015−482−2260 
営業時間:午前8時30分〜午後5時30分
定休日:日曜日
HP:https://masyukocar.com/index.html
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新情報は店舗にお問い合わせください)

本州とは違う!独特な北海道の道路

北海道は郊外へ行くと「道が広くて真っすぐで運転がしやすい」「畑や牧場の良い景色が楽しめる」そんなイメージを持たれるのではないでしょうか。夏は運転するのが楽しいですが、冬になると印象がガラッと変わるんです。本州の道路にはない、北国ならではの道路の特徴をご紹介します。


その1:ツルツル凍結路面

北海道の冬の気温は基本的にマイナスです。朝晩がかなり冷え込み、−20℃近くになることもしばしば。そんな極寒な地域のため、アスファルトは常に凍っている状態です。

昼間に太陽の熱で溶けた雪や氷が、夕方に気温が下がって凍結しアイスバーンになっていることもあります。路面が見えていてもツルツルな場合もあるので注意が必要です!滑って危険な坂道などには「ロードヒーティング」が設置されている場所もあります。
その2:道路の端を示す赤白の矢印・ポール

北海道の道を運転していると、下向きの矢印やポールが続いて設置されているのを見かけませんか?これらは道路の端を示しています。「なぜ、そんな必要が?」と思われますが、雪がたくさん降る北海道では大切なことなんです。

猛吹雪になると、ホワイトアウトと言って視界が悪くなり、前後左右どこを走っているのかわからないような状態になってしまうことがあります。そうなった場合、この矢印が道路の端を示してくれているので、方向がある程度わかりますし、路肩に落ちないよう目安にもなるんです。
その3:予測不可能な動物の飛び出し

夏冬問わず怖いのが、鹿やきつねなど動物の飛び出しです。峠道や森の中を走るときは注意していると思いますが、市街地でも油断はできません。鹿と衝突して車が廃車になったり、死亡事故につながったりすることもあります。

とくに冬は、鹿が木の色と同化して見えにくいので気を付けましょう。すぐに止まれるスピードで、周りに注意を配りながら走行すると良いですよ。

鶴に注意!?道東エリアの道路事情

一口に北海道と言ってもかなり広いので、エリアによって気象や道路状況が変わってきます。筆者の住む道東エリアも、札幌圏とはまた少し異なるんです。

「道東は自然が多いから動物はかなり出てきます。鹿、きつね、たぬき、あとは鶴居村や釧路の方だと鶴とかね。冬だと急に止まれないから注意が必要です!」と坪井さん。絶滅危惧種の「タンチョウ」が道路に飛び出てくることが…これはかなり道東らしいですね。国立公園も多いので、鹿やきつねもたくさん出てきます。

また「道東は道が広くて空いているから、地元の人やトラックは雪道でもスピード出して走ってます。無理して付いていかずに、自分のペースでゆっくり走ってください!」とも、言っていました。道を知っていて、雪道の運転に慣れているからできることだと思うので、無理は禁物です!

 
道東で2年目の冬を迎える筆者がとくに怖いと感じているのが、地吹雪と吹きだまりです。道東に限らずですが、北海道は広大な畑や放牧地がたくさんあります。その横を走る道路は、遮るものがなく風が吹き抜けるんです。雪がさらさらなため強風が吹くと舞いやすく、雪が降っていなくてもホワイトアウトのような視界不良になってしまいます。

そのような雪が部分的に道路に積もることで、吹きだまりができるのです。この吹きだまりにつっこんでしまうと、ハンドルが取られコントロールが効かなくなることも…。対向車がいると非常に危険です。筆者も何度か体験して、ヒヤヒヤしました。
 

地元のレンタカー屋さんに聞く雪道運転アドバイス

とにかく怖いと感じる雪道の運転…。それでも北海道の冬を楽しむために、弟子屈町出身で道東ローカルの坪井さんから、運転のアドバイスをお聞きしました。

その1:ゆっくり走ることが大前提!

いざという時にすぐ止まれるように、スピードを出し過ぎないのが基本。ゆっくり走っていても滑ったり、スリップしたりすることはあります。その時は慌てずに、とにかく止まることを考えましょう。

その2:急ハンドル・急ブレーキは絶対にしない!

スリップの原因のほとんどは、急ブレーキ・急ハンドルです。スタッドレスタイヤを履いていたとしても、急ブレーキでは止まれません。とくに信号機手前や一時停止前は焦らずに、少し前からちょっとずつブレーキを踏んで減速して止まりましょう。カーブ手前も、急ハンドルにならないように減速した方が良いです。

その3:天気が荒れる時は車に乗らない!

天気予報で「運転は控えましょう。」と警告があれば、それに従いましょう。無理して運転して、何か起きたときに怖い思いをするのは自分です。道路の途中で立ち往生してしまうこともありますし、そうなった場合の準備や知識がないと死亡事故につながる危険性もあります。
 

少しでも不安なら運転しない!

弟子屈町にある「摩周湖レンタカー」では、冬季もレンタルを行っています。貸し出している車は、もちろんスタッドレスタイヤに冬用ワイパー、スノーブラシが装備。摩周駅からの送迎もあり、また川湯温泉からも車のピックアップができるので、阿寒摩周エリアを回るのにとても便利です。

「雪道を運転したことがない、少しでも運転に自信がないという場合はお断りする場合があります。」と坪井さん。

長年雪道を経験している道民でさえ、冬は極力運転をしたくないという人は多いです。せっかくの楽しい旅行で、怖い思いをしないためにも無理をしないことが大切ですね!
 
摩周湖レンタカー
住所:川上郡弟子屈町朝日4丁目3−1
電話:015−482−2260 
営業時間:午前8時30分〜午後5時30分
定休日:日曜日
HP:https://masyukocar.com/index.html
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新情報は店舗にお問い合わせください)

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

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