2022.8.24

おでかけ

"思い出とコーヒーを交換"知床の期間限定イベント「あしげい」魅力を取材【知床】

鎌田絵里奈

知床在住ライター

斜里岳 あしげい作品展示

どんな町にも、その土地ならではの歴史や文化があります。皆さんが住む地域には、どんな魅力がありますか?

「知床」には、世界自然遺産に登録されている国立公園があり、雄大な自然や野生動物に注目が集まります。

知床斜里町で開催中の「葦の芸術原野祭」(通称あしげい)は、知床に住む人たちの生活や文化に目を向け、地域の魅力を再発見していくアートイベント。今回は、代表の川村さんから「あしげい」への思いや魅力をうかがってきました。

自然だけじゃない「知床」の魅力を再発見!

2021年から始まった「あしげい」は、知床在住もしくは知床に関わった作品を制作している有志の道外アーティストが企画・運営・作品発表する芸術祭です。

オホーツク海や山々、知床の人からインスピレーションを受け、写真や映像、刺しゅう、彫刻、サウンド、ドローイングなど、さまざまな手法で「知床」を表現し、共存した空間を作り上げています。
「あしげい」のもう一つの魅力は、地域の人たちが参加して芸術祭を作り上げていくところ。参加型プロジェクト「おもいでうろうろプロジェクト」や「マッチのまち」は、地域の人たちが知床・斜里にまつわる思い出のモノやマッチ、エピソードを持ち寄ります。思い出はおいしいコーヒーと交換してもらえるんですよ!

「知床といえば自然はもちろん魅力ですが、自然と寄り添って生活してきた人たちも魅力的。この土地でしかできないものを表現し、発信していきたい」と川村さんは語ります。
 
個人の思い出から、博物館に展示できる価値があるものまで、幅広いモノが思い出と一緒に集まります。知床に住んでいる人には当たり前のモノでも、移住者や知床に来る人たちには新鮮に感じるモノがたくさん!

昔の生活を懐かしんだり、地域の人たちの思いを知ったり、町の魅力を再発見できる企画です。行くたびに、思い出のモノやアーティストたちの作品も増えていき、会場が盛り上がっていきます!

地元民の思いが詰まった斜里町立図書館

会場となっている場所は旧斜里町立図書館で、築93年の歴史ある建物です。1929年に役場庁舎として建設され、その後図書館として長年地域の人たちに親しまれた場所でした。

2014年にその役目を終えて眠っていましたが、川村さんたちの熱い思いから試行的に、期間限定で「あしげい」の会場として使わせてもらえることになったそうです。

「老朽化が進むなか、斜里の歴史や地元の人たちの思い出がたくさんつまっているこの場所で、もう一度思い出をつのらせたいと思いました」と語る川村さん。
 
地域の人たちが会場に訪れると「懐かしいな〜。3階は入れなくておばけがいるとうわさになってたな」など、思い出を語ることもあるそう。
町民にとっては思い入れのある、移住者や旅行者にとっては歴史的価値を感じる、特別な場所が会場となっています。

「おもいでうろうろプロジェクト」では、思い出提供時に図書カードにエピソードを書いて本棚に展示します。図書館としての建物の役割も復活です!

「あしげい」は地域に根ざしたイベント


画像提供:川村喜一さん

「あしげい」を立ち上げた川村さんは、2017年に東京から斜里町に移住してきました。仕事をしながら作品制作に励む中で、地元の方から言われた「みんな知床にリサーチやフィールドワークに来るけど、発表の場は都会とかよその世界でさみしい」という言葉が心に引っかかったそうです。

「アーティストとして作品を発表する場も作りたいが、地域に根ざしたイベントにしたかったんです」と川村さん。

今回2回目の開催となった「あしげい」ですが、会場には地域の人たちや、昨年からのリピーターがたくさん来てくれているそう。川村さんの思いが根を張り、広がっているんだなと感じました。

「最後の3日間(25・26・27日)に行われる新作公演『葦の波』は、運営メンバー全員で共同制作するパフォーマンス。さまざまな表現方法を用いて、観客に『知床』を想像してもらう上演です。この土地でしか生み出せない作品なので、ぜひ見てほしい!」と、川村さんからイベントのおすすめを教えていただきました。
 

知床を知らなくても楽しめるイベント

地域の魅力がたくさんつまった「あしげい」は、知床のことを知らなくても楽しめるイベントです。筆者自身も移住者なので、知床・斜里のことや昔のことはまだ深くはわかりません。

今まで知床の自然を味わう体験はしてきましたが、アートなど文化的な面から知床を知り、楽しむというのは新しい体験で刺激的です。

会場にいると、「お墓参りで持ってきたマッチが昔斜里にあったお店のもので、思い出になるかな?」と持ってくる人がいました。地域の人たちが次々とプロジェクトに参加し、斜里町の魅力を再発見。そして新たな価値が生まれます。

世代を超えて思い出が人をつなぐ、心温まるイベントです。「あしげい」は、8月27日(土)まで開催。自然だけじゃない知床・斜里の魅力を体感しに、ぜひ行ってみてください。
 
「葦の芸術原野祭」
会期:8月6日(土)〜8月27日(土)
開館時間:午前10時〜午後5時
会場:斜里町旧役場庁舎(旧図書館)
   しれとこ斜里駅、斜里バスターミナルから徒歩7分
住所:斜里郡斜里町本町42−1
休館日:月曜
料金:無料(公演のみ有料)
駐車場:あり
Email:ashigei.art.fes@gmail.com
Instagram:@ashigei_fes
Facebook:ashigei.fes
Twitter:@ashigei_fes
公式HP:https://ashigei2022.studio.site/1

(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

自然だけじゃない「知床」の魅力を再発見!

2021年から始まった「あしげい」は、知床在住もしくは知床に関わった作品を制作している有志の道外アーティストが企画・運営・作品発表する芸術祭です。

オホーツク海や山々、知床の人からインスピレーションを受け、写真や映像、刺しゅう、彫刻、サウンド、ドローイングなど、さまざまな手法で「知床」を表現し、共存した空間を作り上げています。
「あしげい」のもう一つの魅力は、地域の人たちが参加して芸術祭を作り上げていくところ。参加型プロジェクト「おもいでうろうろプロジェクト」や「マッチのまち」は、地域の人たちが知床・斜里にまつわる思い出のモノやマッチ、エピソードを持ち寄ります。思い出はおいしいコーヒーと交換してもらえるんですよ!

「知床といえば自然はもちろん魅力ですが、自然と寄り添って生活してきた人たちも魅力的。この土地でしかできないものを表現し、発信していきたい」と川村さんは語ります。
 
個人の思い出から、博物館に展示できる価値があるものまで、幅広いモノが思い出と一緒に集まります。知床に住んでいる人には当たり前のモノでも、移住者や知床に来る人たちには新鮮に感じるモノがたくさん!

昔の生活を懐かしんだり、地域の人たちの思いを知ったり、町の魅力を再発見できる企画です。行くたびに、思い出のモノやアーティストたちの作品も増えていき、会場が盛り上がっていきます!

地元民の思いが詰まった斜里町立図書館

会場となっている場所は旧斜里町立図書館で、築93年の歴史ある建物です。1929年に役場庁舎として建設され、その後図書館として長年地域の人たちに親しまれた場所でした。

2014年にその役目を終えて眠っていましたが、川村さんたちの熱い思いから試行的に、期間限定で「あしげい」の会場として使わせてもらえることになったそうです。

「老朽化が進むなか、斜里の歴史や地元の人たちの思い出がたくさんつまっているこの場所で、もう一度思い出をつのらせたいと思いました」と語る川村さん。
 
地域の人たちが会場に訪れると「懐かしいな〜。3階は入れなくておばけがいるとうわさになってたな」など、思い出を語ることもあるそう。
町民にとっては思い入れのある、移住者や旅行者にとっては歴史的価値を感じる、特別な場所が会場となっています。

「おもいでうろうろプロジェクト」では、思い出提供時に図書カードにエピソードを書いて本棚に展示します。図書館としての建物の役割も復活です!

「あしげい」は地域に根ざしたイベント


画像提供:川村喜一さん

「あしげい」を立ち上げた川村さんは、2017年に東京から斜里町に移住してきました。仕事をしながら作品制作に励む中で、地元の方から言われた「みんな知床にリサーチやフィールドワークに来るけど、発表の場は都会とかよその世界でさみしい」という言葉が心に引っかかったそうです。

「アーティストとして作品を発表する場も作りたいが、地域に根ざしたイベントにしたかったんです」と川村さん。

今回2回目の開催となった「あしげい」ですが、会場には地域の人たちや、昨年からのリピーターがたくさん来てくれているそう。川村さんの思いが根を張り、広がっているんだなと感じました。

「最後の3日間(25・26・27日)に行われる新作公演『葦の波』は、運営メンバー全員で共同制作するパフォーマンス。さまざまな表現方法を用いて、観客に『知床』を想像してもらう上演です。この土地でしか生み出せない作品なので、ぜひ見てほしい!」と、川村さんからイベントのおすすめを教えていただきました。
 

知床を知らなくても楽しめるイベント

地域の魅力がたくさんつまった「あしげい」は、知床のことを知らなくても楽しめるイベントです。筆者自身も移住者なので、知床・斜里のことや昔のことはまだ深くはわかりません。

今まで知床の自然を味わう体験はしてきましたが、アートなど文化的な面から知床を知り、楽しむというのは新しい体験で刺激的です。

会場にいると、「お墓参りで持ってきたマッチが昔斜里にあったお店のもので、思い出になるかな?」と持ってくる人がいました。地域の人たちが次々とプロジェクトに参加し、斜里町の魅力を再発見。そして新たな価値が生まれます。

世代を超えて思い出が人をつなぐ、心温まるイベントです。「あしげい」は、8月27日(土)まで開催。自然だけじゃない知床・斜里の魅力を体感しに、ぜひ行ってみてください。
 
「葦の芸術原野祭」
会期:8月6日(土)〜8月27日(土)
開館時間:午前10時〜午後5時
会場:斜里町旧役場庁舎(旧図書館)
   しれとこ斜里駅、斜里バスターミナルから徒歩7分
住所:斜里郡斜里町本町42−1
休館日:月曜
料金:無料(公演のみ有料)
駐車場:あり
Email:ashigei.art.fes@gmail.com
Instagram:@ashigei_fes
Facebook:ashigei.fes
Twitter:@ashigei_fes
公式HP:https://ashigei2022.studio.site/1

(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

鎌田絵里奈

知床在住ライター

北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!

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