北海道の余市郡仁木町にある、NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)。小樽駅からJRで約30分。ちょっと足を伸ばせば、約32ヘクタールという広大な土地に広がる自然豊かなぶどう畑に出会えます。
ワイナリーの敷地内にある、レストラン Aperçu(アペルシュ)は、2022年5月1日(日)にリニューアルオープン。仁木町の街並みとぶどう畑を眺めながら味わうランチは、特別感たっぷりです。
今回は“自然豊かな仁木町の初夏”をイメージしたコース料理と、ワインのペアリングを愉しんできました。
店名の意味は「洞察・慧眼」
自然の中にあるレストランで、目に映る景色、運ばれてくる料理の味と香り。漂う空気感や聞こえてくる音などを感じたままに...。
五感だけでなく、第六感と呼ばれる“物事の本質をつかむ心の感覚・直感”にもアプローチできるような、お客様の記憶に残る料理を目指しているそうです。
メニュー名はなく、シェフが創作した詩で料理を表現しています。季節や土地にインスピレーションを受け、ストーリー性・メッセージ性のある詩と料理。Aperçuでしか味わえない特別な体験は、すぐに大切な人達に教えたくなる貴重なものでした。
五感だけでなく、第六感と呼ばれる“物事の本質をつかむ心の感覚・直感”にもアプローチできるような、お客様の記憶に残る料理を目指しているそうです。
メニュー名はなく、シェフが創作した詩で料理を表現しています。季節や土地にインスピレーションを受け、ストーリー性・メッセージ性のある詩と料理。Aperçuでしか味わえない特別な体験は、すぐに大切な人達に教えたくなる貴重なものでした。
和と洋・食事とスイーツの出会い
[突き出し]
シェフが旅館の「お着き菓子」に感銘を受け、おもてなしの気持ちを表現した一品。最中の中には滑らかな餡のペースト、そして、なんとフォアグラが包まれていました!
どんな味がするのかと、期待に胸を膨らませて口の中へ。最中のさっくりとした食感に、フォアグラと餡のクリーミーな舌ざわりが混ざり合い、とろっと溶けていきます。
ほのかな甘さとフォアグラの旨みが絶妙なバランス!和と洋・食事とスイーツなど、さまざまな組み合わせがひとつになった、今までに味わったことのないスイーツです。
シェフが旅館の「お着き菓子」に感銘を受け、おもてなしの気持ちを表現した一品。最中の中には滑らかな餡のペースト、そして、なんとフォアグラが包まれていました!
どんな味がするのかと、期待に胸を膨らませて口の中へ。最中のさっくりとした食感に、フォアグラと餡のクリーミーな舌ざわりが混ざり合い、とろっと溶けていきます。
ほのかな甘さとフォアグラの旨みが絶妙なバランス!和と洋・食事とスイーツなど、さまざまな組み合わせがひとつになった、今までに味わったことのないスイーツです。
北海道の初夏をイメージしたひと皿
[詩]
初夏の日盛り
湿り気の物憂げに
そよ風がウインクするのを見た
[前菜]
北海道の初夏・梅雨に似た季節を表現しています。花びらをイメージした大根の器に甘えび。程よく濡らして湿り気を表現したハーブと刻まれたパプリカ、たまねぎの食感が楽しいひと皿。トマトピューレのソースを絡めていただく、爽やかな料理でした。
初夏の日盛り
湿り気の物憂げに
そよ風がウインクするのを見た
[前菜]
北海道の初夏・梅雨に似た季節を表現しています。花びらをイメージした大根の器に甘えび。程よく濡らして湿り気を表現したハーブと刻まれたパプリカ、たまねぎの食感が楽しいひと皿。トマトピューレのソースを絡めていただく、爽やかな料理でした。
ペアリングしたワイン【HATSUYUKI Sparkling 2015】
突き出しと前菜の2品に合わせたのは、HATSUYUKI Sparkling 2015。HATSUYUKIというスティルワインをベースに、トラディショナル方式で醸造したスパークリングワインです。
スッキリした味で、フルーティな香りと繊細な泡立ちが楽しめます。爽やかで繊細な2品にぴったり合っていて、つい飲み進めてしまいました。
スッキリした味で、フルーティな香りと繊細な泡立ちが楽しめます。爽やかで繊細な2品にぴったり合っていて、つい飲み進めてしまいました。
北海道の大自然を感じる肉料理
[詩]
片目を瞬く早さで
物事が進んで、ここの木の樹齢は
膨らんでいく
[肉料理]
余市産の北島豚をミンチにし、プルーンのママレードを合わせたソースを絡めたひと皿。カトラリーを使わずに、手で持っていただきます。
お肉はとてもジューシーで、プルーンの酸味が良いアクセントになっていました。白樺の木で作られた器に笹の葉を敷いて...。北海道の自然を感じる、素敵な料理です。
片目を瞬く早さで
物事が進んで、ここの木の樹齢は
膨らんでいく
[肉料理]
余市産の北島豚をミンチにし、プルーンのママレードを合わせたソースを絡めたひと皿。カトラリーを使わずに、手で持っていただきます。
お肉はとてもジューシーで、プルーンの酸味が良いアクセントになっていました。白樺の木で作られた器に笹の葉を敷いて...。北海道の自然を感じる、素敵な料理です。
テーブルに運ぶ前に、お肉を燻製にする様子を見せていただきました。ワイナリーの敷地内で調達したカラマツの木をバーナーで炙り、鍋の中で燻製に。火をつけた瞬間からカラマツの良い香りが漂ってきて、食欲をそそります。
北海道を感じる豪快な演出。思い出に残る楽しい食事になりました。
北海道を感じる豪快な演出。思い出に残る楽しい食事になりました。
ユニークなひと皿は想像して楽しんで
ユニークなカタチをしたこちらの料理。どんな詩で表現されていると思いますか?筆者も想像はしていたのですが、全く別の発想で、思わず「なるほど!!」と声が漏れてしまいました。味・食感・香りについても、当日のお楽しみ。シェフの感性を想像しながらレストランに訪れてみてください。
自家製のパン・バターも絶品でワインが進む
自家製のパンもふっくらしていてとてもおいしかったです。添えられているのは、塩昆布パウダーをまぶしたバター。これがまた絶品でワインにも合うんです!
ペアリングしたワイン【Chardonnay Pinot Gris 2018】
肉料理、野菜料理の2品に合わせたワインは、Chardonnay Pinot Gris 2018。NIKI Hills Wineryの正面に広がる自社畑で収穫したぶどうを、樽で発酵・熟成させて作り上げた1本です。レストランAperçuでしか飲めない、特別感たっぷりの白ワイン。
ずっと感じていたいほど、心地よく漂う芳醇な香り...。穏やかな酸味と優しい果実味が広がり、料理ともマッチしていました。
ずっと感じていたいほど、心地よく漂う芳醇な香り...。穏やかな酸味と優しい果実味が広がり、料理ともマッチしていました。
時間差で味の変化を楽しめる魚料理
[詩]
居場所がなければそれさえも楽しめばいいだけ
だから、湿り気は物憂げさを纏ってる
[魚料理]
「物憂げ」や「湿り気」という言葉は、マイナスなイメージに捉えられることもありますが、「視点を変えて楽しめるように」との思いで、詩と料理で表現したそうです。
低温でじっくり火入れしたシマゾイは、身がふっくら。ごぼうのチップス・アーモンドが香ばしく、ごぼうのフランは濃厚でなめらか。
青さのりには、食べる直前に梅とお醤油のソースをかけてくれます。かけた瞬間は食感が残り、時間が経つとしっとり。時間差で違った食感が楽しめるのも「視点・感じ方を変えてみる」ということに繋がっていそう。奥が深い料理です。
居場所がなければそれさえも楽しめばいいだけ
だから、湿り気は物憂げさを纏ってる
[魚料理]
「物憂げ」や「湿り気」という言葉は、マイナスなイメージに捉えられることもありますが、「視点を変えて楽しめるように」との思いで、詩と料理で表現したそうです。
低温でじっくり火入れしたシマゾイは、身がふっくら。ごぼうのチップス・アーモンドが香ばしく、ごぼうのフランは濃厚でなめらか。
青さのりには、食べる直前に梅とお醤油のソースをかけてくれます。かけた瞬間は食感が残り、時間が経つとしっとり。時間差で違った食感が楽しめるのも「視点・感じ方を変えてみる」ということに繋がっていそう。奥が深い料理です。
ペアリングしたワイン【HATSUYUKI Estate 2020】
しっかりとした果実味と酸味を感じるエステートワイン。ぶどうの栽培・醸造・ボトリングに至るまでの全工程を自社で一貫して行っています。
ふくよかな味わいが感じられる白ワインで、少しキリっとした印象も。メリハリのある味わいを楽しめます。
ふくよかな味わいが感じられる白ワインで、少しキリっとした印象も。メリハリのある味わいを楽しめます。
ボリューム感のある肉料理
[詩]
ドとミの間にレがあると知ったから不自由になった
音階を知らないうちは純粋だったとしても
このままじゃ終われない
[肉料理]
トリュフで音符を表現。困難なことが起きても前を向いていく気持ちを表現した料理です。クラシック音楽を聴いて育った京都産のハーモニーチキンを低温で調理。身はふっくらやわらかく、ナイフがスルっと入っていきます。
ポートワイン・フォンドヴォー・赤ワインを用いたペリグーソースが、程よく濃厚でお肉に良く合う!鶏もも肉とじゃがいものマッシュを合わせたコロッケにもぴったりでした。
ドとミの間にレがあると知ったから不自由になった
音階を知らないうちは純粋だったとしても
このままじゃ終われない
[肉料理]
トリュフで音符を表現。困難なことが起きても前を向いていく気持ちを表現した料理です。クラシック音楽を聴いて育った京都産のハーモニーチキンを低温で調理。身はふっくらやわらかく、ナイフがスルっと入っていきます。
ポートワイン・フォンドヴォー・赤ワインを用いたペリグーソースが、程よく濃厚でお肉に良く合う!鶏もも肉とじゃがいものマッシュを合わせたコロッケにもぴったりでした。
ペアリングしたワイン【YUHZOME 2019】
北海道産赤ワインの代表品種とも言えるツヴァイゲルトレーベを除梗し、果皮と共に発酵。フレンチオーク樽で約12か月熟成させたワインです。
軽口で飲みやすく、口あたりが上品なミディアムボディ。豊かな果実味やコクを感じるワインで、鶏肉とも相性が良かったです。
軽口で飲みやすく、口あたりが上品なミディアムボディ。豊かな果実味やコクを感じるワインで、鶏肉とも相性が良かったです。
コース料理を締めくくるデザート
コース料理の最後にはデザートもありました。こちらもシェフが考えた詩が楽しめるので、どんなことを表現しているのか想像してみてくださいね。
そして、なんとデザートにもペアリングのワインがついてきます。コースを締めくくるワインの味も絶品でした。ぜひ、お楽しみに!
そして、なんとデザートにもペアリングのワインがついてきます。コースを締めくくるワインの味も絶品でした。ぜひ、お楽しみに!
詩と料理で思いを表現する素敵なシェフ
Aperçuで腕を振るうのは、シェフの永井尚樹さん。国内外の料理コンクールで多数の受賞歴を持ち、リーガロイヤルホテル大阪のフレンチレストラン「レストランシャンボール」などで活躍してきた方です。
なぜ詩を料理で表現しようと思ったかを聞くと、「言葉や音が好き。料理と組み合わせるという、誰もやったことがないことをやってみたかった」とのこと。この土地の景色や、今まで感じてきたことを振り返りながら詩を作り、その詩を料理で表現しているそうです。
シェフをはじめ、スタッフの方々にもお話を伺いましたが、皆さんの「お客様を楽しませたい!」という思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
なぜ詩を料理で表現しようと思ったかを聞くと、「言葉や音が好き。料理と組み合わせるという、誰もやったことがないことをやってみたかった」とのこと。この土地の景色や、今まで感じてきたことを振り返りながら詩を作り、その詩を料理で表現しているそうです。
シェフをはじめ、スタッフの方々にもお話を伺いましたが、皆さんの「お客様を楽しませたい!」という思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
四季と旬を感じられるおまかせコース
コース料理は、ランチ・ディナー共にシェフのおまかせコースのみ。前日までの予約制です。予約制だからこそ、数時間かけて準備する料理も、テーブルへ運ばれる瞬間が最もおいしくなるように調整。北海道の季節を感じられる旬の味を存分に堪能できる内容となっています。
▼ランチMENU
・ランチコース 5,500円(5~7品)
・お子様プレート 2,200円
▼ランチDrink
・スタンダードペアリング5種(80ml):4,400円
・ハーフペアリング5種(40ml):2,750円
※価格はすべて税込
▼ランチMENU
・ランチコース 5,500円(5~7品)
・お子様プレート 2,200円
▼ランチDrink
・スタンダードペアリング5種(80ml):4,400円
・ハーフペアリング5種(40ml):2,750円
※価格はすべて税込
ディナーはワイン樽に囲まれた非事情的な空間で
ディナーは地下にある、広々とした空間でいただけるそうです。ワイン樽が並ぶ倉庫のような空間がおしゃれですね。
▼ディナーMENU
・ディナーコース 16,500円(8~10品)
▼ディナーDrink
・スタンダードペアリング8種(80ml):7,040円
・ハーフペアリング8種(40ml):4,400円
その他ボトルワイン各種
※価格はすべて税込
▼ディナーMENU
・ディナーコース 16,500円(8~10品)
▼ディナーDrink
・スタンダードペアリング8種(80ml):7,040円
・ハーフペアリング8種(40ml):4,400円
その他ボトルワイン各種
※価格はすべて税込
当日受付も可能なワイナリーツアー
ワインの醸造工程や設備を見学できる、ワイナリーツアーもあります。ワインのテイスティング付きのコースやハーフボトルワインやおつまみがついたコースなど、贅沢な内容です。
日常ではなかなか味わえない、貴重な体験。樽庫の中は、木の香りが漂っていてお部屋ごとに香りが違っていました。
日常ではなかなか味わえない、貴重な体験。樽庫の中は、木の香りが漂っていてお部屋ごとに香りが違っていました。
今までに味わったことのない感覚に心を傾けて
BGMやドリンク、スタッフの対応、そしてお客様が一体となって完成されるコース料理。ストーリー性を大切に、人の心に語りかける料理の数々は、洗練されているのに、どこかあたたかさを感じます。
詩を読みながら、次の料理はどんなものが出てくるんだろう?想像しながら待つのも楽しく、心地よいひとときでした。五感だけでなく、第六感をも刺激する食事は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
詩を読みながら、次の料理はどんなものが出てくるんだろう?想像しながら待つのも楽しく、心地よいひとときでした。五感だけでなく、第六感をも刺激する食事は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
Aperçu(アペルシュ)|NIKI Hills Winery
住所:北海道余市郡仁木町旭台148-1
営業時間:前日までの予約制
ランチ 11時30分~午後1時(ラストオーダー)
ディナー 午後6時~午後7時(ラストオーダー)
定休日:要確認
電話番号:0135-32-3801
Instagram:@nikihillswinery
Facebook:NIKI Hills Winery
Webサイト:https://www.nikihills.net/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3-aper-u/
画像提供:Aperçu|NIKI Hills Winery
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください)
住所:北海道余市郡仁木町旭台148-1
営業時間:前日までの予約制
ランチ 11時30分~午後1時(ラストオーダー)
ディナー 午後6時~午後7時(ラストオーダー)
定休日:要確認
電話番号:0135-32-3801
Instagram:@nikihillswinery
Facebook:NIKI Hills Winery
Webサイト:https://www.nikihills.net/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3-aper-u/
画像提供:Aperçu|NIKI Hills Winery
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください)
店名の意味は「洞察・慧眼」
自然の中にあるレストランで、目に映る景色、運ばれてくる料理の味と香り。漂う空気感や聞こえてくる音などを感じたままに...。
五感だけでなく、第六感と呼ばれる“物事の本質をつかむ心の感覚・直感”にもアプローチできるような、お客様の記憶に残る料理を目指しているそうです。
メニュー名はなく、シェフが創作した詩で料理を表現しています。季節や土地にインスピレーションを受け、ストーリー性・メッセージ性のある詩と料理。Aperçuでしか味わえない特別な体験は、すぐに大切な人達に教えたくなる貴重なものでした。
五感だけでなく、第六感と呼ばれる“物事の本質をつかむ心の感覚・直感”にもアプローチできるような、お客様の記憶に残る料理を目指しているそうです。
メニュー名はなく、シェフが創作した詩で料理を表現しています。季節や土地にインスピレーションを受け、ストーリー性・メッセージ性のある詩と料理。Aperçuでしか味わえない特別な体験は、すぐに大切な人達に教えたくなる貴重なものでした。
和と洋・食事とスイーツの出会い
[突き出し]
シェフが旅館の「お着き菓子」に感銘を受け、おもてなしの気持ちを表現した一品。最中の中には滑らかな餡のペースト、そして、なんとフォアグラが包まれていました!
どんな味がするのかと、期待に胸を膨らませて口の中へ。最中のさっくりとした食感に、フォアグラと餡のクリーミーな舌ざわりが混ざり合い、とろっと溶けていきます。
ほのかな甘さとフォアグラの旨みが絶妙なバランス!和と洋・食事とスイーツなど、さまざまな組み合わせがひとつになった、今までに味わったことのないスイーツです。
シェフが旅館の「お着き菓子」に感銘を受け、おもてなしの気持ちを表現した一品。最中の中には滑らかな餡のペースト、そして、なんとフォアグラが包まれていました!
どんな味がするのかと、期待に胸を膨らませて口の中へ。最中のさっくりとした食感に、フォアグラと餡のクリーミーな舌ざわりが混ざり合い、とろっと溶けていきます。
ほのかな甘さとフォアグラの旨みが絶妙なバランス!和と洋・食事とスイーツなど、さまざまな組み合わせがひとつになった、今までに味わったことのないスイーツです。
北海道の初夏をイメージしたひと皿
[詩]
初夏の日盛り
湿り気の物憂げに
そよ風がウインクするのを見た
[前菜]
北海道の初夏・梅雨に似た季節を表現しています。花びらをイメージした大根の器に甘えび。程よく濡らして湿り気を表現したハーブと刻まれたパプリカ、たまねぎの食感が楽しいひと皿。トマトピューレのソースを絡めていただく、爽やかな料理でした。
初夏の日盛り
湿り気の物憂げに
そよ風がウインクするのを見た
[前菜]
北海道の初夏・梅雨に似た季節を表現しています。花びらをイメージした大根の器に甘えび。程よく濡らして湿り気を表現したハーブと刻まれたパプリカ、たまねぎの食感が楽しいひと皿。トマトピューレのソースを絡めていただく、爽やかな料理でした。
ペアリングしたワイン【HATSUYUKI Sparkling 2015】
突き出しと前菜の2品に合わせたのは、HATSUYUKI Sparkling 2015。HATSUYUKIというスティルワインをベースに、トラディショナル方式で醸造したスパークリングワインです。
スッキリした味で、フルーティな香りと繊細な泡立ちが楽しめます。爽やかで繊細な2品にぴったり合っていて、つい飲み進めてしまいました。
スッキリした味で、フルーティな香りと繊細な泡立ちが楽しめます。爽やかで繊細な2品にぴったり合っていて、つい飲み進めてしまいました。
北海道の大自然を感じる肉料理
[詩]
片目を瞬く早さで
物事が進んで、ここの木の樹齢は
膨らんでいく
[肉料理]
余市産の北島豚をミンチにし、プルーンのママレードを合わせたソースを絡めたひと皿。カトラリーを使わずに、手で持っていただきます。
お肉はとてもジューシーで、プルーンの酸味が良いアクセントになっていました。白樺の木で作られた器に笹の葉を敷いて...。北海道の自然を感じる、素敵な料理です。
片目を瞬く早さで
物事が進んで、ここの木の樹齢は
膨らんでいく
[肉料理]
余市産の北島豚をミンチにし、プルーンのママレードを合わせたソースを絡めたひと皿。カトラリーを使わずに、手で持っていただきます。
お肉はとてもジューシーで、プルーンの酸味が良いアクセントになっていました。白樺の木で作られた器に笹の葉を敷いて...。北海道の自然を感じる、素敵な料理です。
テーブルに運ぶ前に、お肉を燻製にする様子を見せていただきました。ワイナリーの敷地内で調達したカラマツの木をバーナーで炙り、鍋の中で燻製に。火をつけた瞬間からカラマツの良い香りが漂ってきて、食欲をそそります。
北海道を感じる豪快な演出。思い出に残る楽しい食事になりました。
北海道を感じる豪快な演出。思い出に残る楽しい食事になりました。
ユニークなひと皿は想像して楽しんで
ユニークなカタチをしたこちらの料理。どんな詩で表現されていると思いますか?筆者も想像はしていたのですが、全く別の発想で、思わず「なるほど!!」と声が漏れてしまいました。味・食感・香りについても、当日のお楽しみ。シェフの感性を想像しながらレストランに訪れてみてください。
自家製のパン・バターも絶品でワインが進む
自家製のパンもふっくらしていてとてもおいしかったです。添えられているのは、塩昆布パウダーをまぶしたバター。これがまた絶品でワインにも合うんです!
ペアリングしたワイン【Chardonnay Pinot Gris 2018】
肉料理、野菜料理の2品に合わせたワインは、Chardonnay Pinot Gris 2018。NIKI Hills Wineryの正面に広がる自社畑で収穫したぶどうを、樽で発酵・熟成させて作り上げた1本です。レストランAperçuでしか飲めない、特別感たっぷりの白ワイン。
ずっと感じていたいほど、心地よく漂う芳醇な香り...。穏やかな酸味と優しい果実味が広がり、料理ともマッチしていました。
ずっと感じていたいほど、心地よく漂う芳醇な香り...。穏やかな酸味と優しい果実味が広がり、料理ともマッチしていました。
時間差で味の変化を楽しめる魚料理
[詩]
居場所がなければそれさえも楽しめばいいだけ
だから、湿り気は物憂げさを纏ってる
[魚料理]
「物憂げ」や「湿り気」という言葉は、マイナスなイメージに捉えられることもありますが、「視点を変えて楽しめるように」との思いで、詩と料理で表現したそうです。
低温でじっくり火入れしたシマゾイは、身がふっくら。ごぼうのチップス・アーモンドが香ばしく、ごぼうのフランは濃厚でなめらか。
青さのりには、食べる直前に梅とお醤油のソースをかけてくれます。かけた瞬間は食感が残り、時間が経つとしっとり。時間差で違った食感が楽しめるのも「視点・感じ方を変えてみる」ということに繋がっていそう。奥が深い料理です。
居場所がなければそれさえも楽しめばいいだけ
だから、湿り気は物憂げさを纏ってる
[魚料理]
「物憂げ」や「湿り気」という言葉は、マイナスなイメージに捉えられることもありますが、「視点を変えて楽しめるように」との思いで、詩と料理で表現したそうです。
低温でじっくり火入れしたシマゾイは、身がふっくら。ごぼうのチップス・アーモンドが香ばしく、ごぼうのフランは濃厚でなめらか。
青さのりには、食べる直前に梅とお醤油のソースをかけてくれます。かけた瞬間は食感が残り、時間が経つとしっとり。時間差で違った食感が楽しめるのも「視点・感じ方を変えてみる」ということに繋がっていそう。奥が深い料理です。
ペアリングしたワイン【HATSUYUKI Estate 2020】
しっかりとした果実味と酸味を感じるエステートワイン。ぶどうの栽培・醸造・ボトリングに至るまでの全工程を自社で一貫して行っています。
ふくよかな味わいが感じられる白ワインで、少しキリっとした印象も。メリハリのある味わいを楽しめます。
ふくよかな味わいが感じられる白ワインで、少しキリっとした印象も。メリハリのある味わいを楽しめます。
ボリューム感のある肉料理
[詩]
ドとミの間にレがあると知ったから不自由になった
音階を知らないうちは純粋だったとしても
このままじゃ終われない
[肉料理]
トリュフで音符を表現。困難なことが起きても前を向いていく気持ちを表現した料理です。クラシック音楽を聴いて育った京都産のハーモニーチキンを低温で調理。身はふっくらやわらかく、ナイフがスルっと入っていきます。
ポートワイン・フォンドヴォー・赤ワインを用いたペリグーソースが、程よく濃厚でお肉に良く合う!鶏もも肉とじゃがいものマッシュを合わせたコロッケにもぴったりでした。
ドとミの間にレがあると知ったから不自由になった
音階を知らないうちは純粋だったとしても
このままじゃ終われない
[肉料理]
トリュフで音符を表現。困難なことが起きても前を向いていく気持ちを表現した料理です。クラシック音楽を聴いて育った京都産のハーモニーチキンを低温で調理。身はふっくらやわらかく、ナイフがスルっと入っていきます。
ポートワイン・フォンドヴォー・赤ワインを用いたペリグーソースが、程よく濃厚でお肉に良く合う!鶏もも肉とじゃがいものマッシュを合わせたコロッケにもぴったりでした。
ペアリングしたワイン【YUHZOME 2019】
北海道産赤ワインの代表品種とも言えるツヴァイゲルトレーベを除梗し、果皮と共に発酵。フレンチオーク樽で約12か月熟成させたワインです。
軽口で飲みやすく、口あたりが上品なミディアムボディ。豊かな果実味やコクを感じるワインで、鶏肉とも相性が良かったです。
軽口で飲みやすく、口あたりが上品なミディアムボディ。豊かな果実味やコクを感じるワインで、鶏肉とも相性が良かったです。
コース料理を締めくくるデザート
コース料理の最後にはデザートもありました。こちらもシェフが考えた詩が楽しめるので、どんなことを表現しているのか想像してみてくださいね。
そして、なんとデザートにもペアリングのワインがついてきます。コースを締めくくるワインの味も絶品でした。ぜひ、お楽しみに!
そして、なんとデザートにもペアリングのワインがついてきます。コースを締めくくるワインの味も絶品でした。ぜひ、お楽しみに!
詩と料理で思いを表現する素敵なシェフ
Aperçuで腕を振るうのは、シェフの永井尚樹さん。国内外の料理コンクールで多数の受賞歴を持ち、リーガロイヤルホテル大阪のフレンチレストラン「レストランシャンボール」などで活躍してきた方です。
なぜ詩を料理で表現しようと思ったかを聞くと、「言葉や音が好き。料理と組み合わせるという、誰もやったことがないことをやってみたかった」とのこと。この土地の景色や、今まで感じてきたことを振り返りながら詩を作り、その詩を料理で表現しているそうです。
シェフをはじめ、スタッフの方々にもお話を伺いましたが、皆さんの「お客様を楽しませたい!」という思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
なぜ詩を料理で表現しようと思ったかを聞くと、「言葉や音が好き。料理と組み合わせるという、誰もやったことがないことをやってみたかった」とのこと。この土地の景色や、今まで感じてきたことを振り返りながら詩を作り、その詩を料理で表現しているそうです。
シェフをはじめ、スタッフの方々にもお話を伺いましたが、皆さんの「お客様を楽しませたい!」という思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
四季と旬を感じられるおまかせコース
コース料理は、ランチ・ディナー共にシェフのおまかせコースのみ。前日までの予約制です。予約制だからこそ、数時間かけて準備する料理も、テーブルへ運ばれる瞬間が最もおいしくなるように調整。北海道の季節を感じられる旬の味を存分に堪能できる内容となっています。
▼ランチMENU
・ランチコース 5,500円(5~7品)
・お子様プレート 2,200円
▼ランチDrink
・スタンダードペアリング5種(80ml):4,400円
・ハーフペアリング5種(40ml):2,750円
※価格はすべて税込
▼ランチMENU
・ランチコース 5,500円(5~7品)
・お子様プレート 2,200円
▼ランチDrink
・スタンダードペアリング5種(80ml):4,400円
・ハーフペアリング5種(40ml):2,750円
※価格はすべて税込
ディナーはワイン樽に囲まれた非事情的な空間で
ディナーは地下にある、広々とした空間でいただけるそうです。ワイン樽が並ぶ倉庫のような空間がおしゃれですね。
▼ディナーMENU
・ディナーコース 16,500円(8~10品)
▼ディナーDrink
・スタンダードペアリング8種(80ml):7,040円
・ハーフペアリング8種(40ml):4,400円
その他ボトルワイン各種
※価格はすべて税込
▼ディナーMENU
・ディナーコース 16,500円(8~10品)
▼ディナーDrink
・スタンダードペアリング8種(80ml):7,040円
・ハーフペアリング8種(40ml):4,400円
その他ボトルワイン各種
※価格はすべて税込
当日受付も可能なワイナリーツアー
ワインの醸造工程や設備を見学できる、ワイナリーツアーもあります。ワインのテイスティング付きのコースやハーフボトルワインやおつまみがついたコースなど、贅沢な内容です。
日常ではなかなか味わえない、貴重な体験。樽庫の中は、木の香りが漂っていてお部屋ごとに香りが違っていました。
日常ではなかなか味わえない、貴重な体験。樽庫の中は、木の香りが漂っていてお部屋ごとに香りが違っていました。
今までに味わったことのない感覚に心を傾けて
BGMやドリンク、スタッフの対応、そしてお客様が一体となって完成されるコース料理。ストーリー性を大切に、人の心に語りかける料理の数々は、洗練されているのに、どこかあたたかさを感じます。
詩を読みながら、次の料理はどんなものが出てくるんだろう?想像しながら待つのも楽しく、心地よいひとときでした。五感だけでなく、第六感をも刺激する食事は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
詩を読みながら、次の料理はどんなものが出てくるんだろう?想像しながら待つのも楽しく、心地よいひとときでした。五感だけでなく、第六感をも刺激する食事は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
Aperçu(アペルシュ)|NIKI Hills Winery
住所:北海道余市郡仁木町旭台148-1
営業時間:前日までの予約制
ランチ 11時30分~午後1時(ラストオーダー)
ディナー 午後6時~午後7時(ラストオーダー)
定休日:要確認
電話番号:0135-32-3801
Instagram:@nikihillswinery
Facebook:NIKI Hills Winery
Webサイト:https://www.nikihills.net/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3-aper-u/
画像提供:Aperçu|NIKI Hills Winery
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください)
住所:北海道余市郡仁木町旭台148-1
営業時間:前日までの予約制
ランチ 11時30分~午後1時(ラストオーダー)
ディナー 午後6時~午後7時(ラストオーダー)
定休日:要確認
電話番号:0135-32-3801
Instagram:@nikihillswinery
Facebook:NIKI Hills Winery
Webサイト:https://www.nikihills.net/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3-aper-u/
画像提供:Aperçu|NIKI Hills Winery
(上記の情報は記事作成時点でのものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください)
磯部 敦子
ライター
ライター経験を経て、WEBメディアのディレクターとして活動中。札幌在住の北海道大好きっ子です!お休みの日は、話題のスポットや絶品グルメを求めてお出かけ。自身の運営サイト「おしゃまち歩き 北海道」に情報を掲載し、北海道の魅力を発信しています。SASARUでも、お友達に教えたい。大切な人と一緒に行ってみたい。そんなみなさまのハートにささる情報をお届けします!