低い雲の広がる雨竜沼湿原
2019年に紹介した"雨に濡れると透明になる"不思議な花「サンカヨウ」。
今年は、「ツマトリソウ」という白い花も、雨に濡れると半透明になるという情報を聞いて、6月の雨上がりの日に雨竜沼湿原に探しに行ってみました。
※雨竜沼湿原へ行かれる方は、2時間の登山が必要なので、しっかりと準備をして行きましょう。
早速、雨竜沼湿原の入り口付近にツマトリソウがたくさん咲いていたので、観察してみると。。。濡れているのに透明になっていない!?
長い道のりではるばる来たのに・・・
あきらめきれず、くまなく探すと・・・ありました!
雨に濡れてうっすらシースルーになったツマトリソウ!
長い道のりではるばる来たのに・・・
あきらめきれず、くまなく探すと・・・ありました!
雨に濡れてうっすらシースルーになったツマトリソウ!
ツマトリソウ 亜高山の草地などに自生
半透明のツマトリソウ
いくつか透明になったツマトリソウを見つけて観察してみましたが、落花したものや、少し元気のない花ばかりが透明になっているような…
枯れかけのものの方が透明になりやすいようです。
枯れかけのものの方が透明になりやすいようです。
なぜ白い花が透明になるのか?
北海道大学の作物生理学研究室の藤野准教授にお伺いしたところ、「サンカヨウやツマトリソウが透明になる理由は、はっきりとは分からない」とのことですが、推論は教えてくださいました。
「そもそも花が白く見えるのは、光が散乱するからです。
花びらの表面や花の細胞と細胞の間に存在する空気と、その細胞の凸凹している面で
乱反射が起き、白く見えるので」
准教授によると雨でその空間に水がたまることで、屈折が起こりにくくなり、光がまっすぐ透過して透明に見えるのではないかとのこと。
北海道大学の作物生理学研究室の藤野准教授にお伺いしたところ、「サンカヨウやツマトリソウが透明になる理由は、はっきりとは分からない」とのことですが、推論は教えてくださいました。
「そもそも花が白く見えるのは、光が散乱するからです。
花びらの表面や花の細胞と細胞の間に存在する空気と、その細胞の凸凹している面で
乱反射が起き、白く見えるので」
准教授によると雨でその空間に水がたまることで、屈折が起こりにくくなり、光がまっすぐ透過して透明に見えるのではないかとのこと。
落花したツマトリソウ
雨に濡れても透明にならないツマトリソウ
また、枯れかけの花のほうが透明になるのは、通常、植物は、表面が蝋(ろう)のようなもので覆われていて、水が浸入しにくいのですが、老化することで、水が浸入しやすくなるのかもしれないということでした。
もしかしたら、実は、花の老化など条件次第では、まだまだ雨に濡れると透明になる花はあるのかもしれません。
雨の日に少し、足元の花に注目してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
「サンカヨウ」、「ツマトリソウ」意外にも探してみたいと思っています。
もしかしたら、実は、花の老化など条件次第では、まだまだ雨に濡れると透明になる花はあるのかもしれません。
雨の日に少し、足元の花に注目してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
「サンカヨウ」、「ツマトリソウ」意外にも探してみたいと思っています。
雨竜沼湿原
地図はこちら
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雨に濡れて透明になったサンカヨウ(2019年撮影)
ツマトリソウ 亜高山の草地などに自生
早速、雨竜沼湿原の入り口付近にツマトリソウがたくさん咲いていたので、観察してみると。。。濡れているのに透明になっていない!?
長い道のりではるばる来たのに・・・
あきらめきれず、くまなく探すと・・・ありました!
雨に濡れてうっすらシースルーになったツマトリソウ!
長い道のりではるばる来たのに・・・
あきらめきれず、くまなく探すと・・・ありました!
雨に濡れてうっすらシースルーになったツマトリソウ!
半透明のツマトリソウ
いくつか透明になったツマトリソウを見つけて観察してみましたが、落花したものや、少し元気のない花ばかりが透明になっているような…
枯れかけのものの方が透明になりやすいようです。
枯れかけのものの方が透明になりやすいようです。
落花したツマトリソウ
なぜ白い花が透明になるのか?
北海道大学の作物生理学研究室の藤野准教授にお伺いしたところ、「サンカヨウやツマトリソウが透明になる理由は、はっきりとは分からない」とのことですが、推論は教えてくださいました。
「そもそも花が白く見えるのは、光が散乱するからです。
花びらの表面や花の細胞と細胞の間に存在する空気と、その細胞の凸凹している面で
乱反射が起き、白く見えるので」
准教授によると雨でその空間に水がたまることで、屈折が起こりにくくなり、光がまっすぐ透過して透明に見えるのではないかとのこと。
北海道大学の作物生理学研究室の藤野准教授にお伺いしたところ、「サンカヨウやツマトリソウが透明になる理由は、はっきりとは分からない」とのことですが、推論は教えてくださいました。
「そもそも花が白く見えるのは、光が散乱するからです。
花びらの表面や花の細胞と細胞の間に存在する空気と、その細胞の凸凹している面で
乱反射が起き、白く見えるので」
准教授によると雨でその空間に水がたまることで、屈折が起こりにくくなり、光がまっすぐ透過して透明に見えるのではないかとのこと。
雨に濡れても透明にならないツマトリソウ
また、枯れかけの花のほうが透明になるのは、通常、植物は、表面が蝋(ろう)のようなもので覆われていて、水が浸入しにくいのですが、老化することで、水が浸入しやすくなるのかもしれないということでした。
もしかしたら、実は、花の老化など条件次第では、まだまだ雨に濡れると透明になる花はあるのかもしれません。
雨の日に少し、足元の花に注目してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
「サンカヨウ」、「ツマトリソウ」意外にも探してみたいと思っています。
もしかしたら、実は、花の老化など条件次第では、まだまだ雨に濡れると透明になる花はあるのかもしれません。
雨の日に少し、足元の花に注目してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
「サンカヨウ」、「ツマトリソウ」意外にも探してみたいと思っています。
雨に濡れて透明になったサンカヨウ(2019年撮影)
雨竜沼湿原
地図はこちら
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吉井庸二
気象予報士
千葉県出身、北海道生活6年目です。現在、UHBのLive News Days(11:30~11:55)に気象予報士として隔週で出演。普段の生活のためになるお天気コーナーを目指しています。最近一年間悩んだ末に購入した一眼レフカメラで、北海道が誇る美しい自然の撮影のため、道内中を旅行しています。皆さんも美しい景色を撮影したら、ぜひUHBお天気チームのメールまたはTwitterに写真を送ってください