2022.10.25

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「他人事だと思わないで」9人に1人が罹る乳がん…元SKE48矢方美紀らが語る”がんサバイバー”体験談

皆さんは”がん”を身近な病気として考えたことはありますか? 誰もが知る病気でありながら、自分ごととして意識している方は少ないのかもしれません。

しかし厚生労働省の調べによると、日本人の2人に1人が生涯でがんになると言われています。今回は、若くして乳がんを経験した”がんサバイバー”が登壇するイベントに参加し、今健康な方々にこそ届けたい「がんにまつわる話」をリポートしていきます。

きっかけはセルフチェック…25歳で発覚した乳がん

今回の登壇者である矢方美紀さんは、女性アイドルグループSKE48の元メンバー。24歳でSKE48を卒業してからは、声優やラジオパーソナリティなどを務めながら芸能活動を続けていました。

しかしがんの前兆に気付いたのは、それから間もなくの25歳の冬だったといいます。当時、ある有名人が乳がんで亡くなったということから、テレビや新聞などでそのニュースが取り上げられていたのだそうです。
「その時に”若年性乳がん”という病気があることを知り、お金をかけずに調べられる『セルフチェック』を自分でもやってみたんです」と矢方さんは当時を振り返ります。その時、初めてのセルフチェックで左胸に固いしこりがあるのを発見し、乳がんを疑い始めたといいます。

「病院には一人で行きました。家族には乳がんかもしれないことを隠していたので、検査結果を聞くのも、がんだと宣告されるのも一人でした」と矢方さん。検査を重ねていくと、脇のリンパ節への転移が発覚し、病期は「ステージ2B」と宣告されたのだそうです。

選択の連続と手術…それでも諦めなかった「仕事」への強い意思


入院中の矢方さん

「25歳でもがんになるという事実や、胸を全部切除するという選択を迫られるという現実に、初めて自身の体について深く考えたり悩んだりする時期でした」と闘病時期の苦悩について明かす矢方さん。「でも長い未来を見据えた時に、胸を切除するということを決め、術後の様々な治療を受け入れて行こうと決断することができました」と続けます。

矢方さんは、左胸の全摘手術とリンパ節の切除手術を受けることに。そして、手術から3週間後の病理検査では、がんは「ステージ3A」だったことが分かり、体の中ではがんが進行していたことが判明したのだそうです。
その結果を受けて、抗がん剤治療や放射線治療、ホルモン療法に臨むことになった矢方さん。そんな治療期間の中でも、「これだけは続けたいと思ったことは、『仕事』だった」といいます。

矢方さんは「主治医の先生と相談して、胸がなくても、髪の毛がなくなっても、仕事は絶対に続けて行こうと決めました」と当時について語ります。その覚悟からは、がんという病気に立ち向かいながらも自分の好きだと感じることや、やりたいと思うことを諦めない、強い意思を感じさせられました。

「他人事だと思わないで」…いざという時に役立つがんに関する知識

抗がん剤治療や放射線治療を乗り越え、「現在は特に再発や体調不良などはなく、元気に活動できています」と話す矢方さん。その後は、がんを取り上げたテレビ番組やイベント等にも登壇しながら、乳がんの経験を多くの人に共有しているといいます。

「『自分はまだ若いから大丈夫』と他人事に思ってしまう人も多いですが、自分より若い20歳前後でもがんになる人はいます。私は自分ががんになってから色々なことを調べ始めましたが、病気になっていない時もがんに関する知識を持っていた方が、いざという時に役立つということを実感しました」と話していました。
最後に「乳がんの治療は長くて10年。私は治療を始めて5年目ですが、1年後や2年後に再発しないわけではないので、やりたいことや好きだと思うことには全力投球で生きています。今後も、日々を後悔ないように過ごしていきたいと思っています」とトークを締めくくった矢方さん。その言葉からは、がんという病気に向き合う気持ちと、前向きに今を精一杯生きていく強い志が感じられました。

早期発見・早期治療につながる「がん検診」は定期的に

トークショーの後には、厚生労働省がん対策推進協議会の委員を務める阿久津友紀さんと対談し、がんに関する検診や早期発見の重要性について話す場面も。「私はセルフチェックでたまたまがんを発見できましたが、場所によっては見つけずらかったり、柔らかいしこりは気付きづらかったりすることがあるそうです。なので、やっぱり実際検診に行ってマンモグラフィやエコーでしっかりと検査し、早い段階で気付くことが大切だと思います」と話す矢方さん。
札幌市では、令和4年4月1日の時点で、20歳の方には子宮頸がんの無料クーポン券が、40歳の方には乳がん検診の無料クーポン券が、7月上旬に発送されています。有効期限は令和5年3月31日までなので、対象の方は是非この機会を逃さず受診するようにして下さいね。

登壇者「矢方美紀さん」プロフィール

1992年6月29日大分県生まれ
7年半所属したSKE48ではチームSのリーダーを務めた。
2018年4月、25歳の時にステージ2Bの乳がんにより、左乳房全摘出・リンパ節切除の手術を受ける。

「自身の体を知る」ことの重要性を伝えるとともに、がんになっても夢を諦めない、前向きに生きている姿を日々発信している。
現在は、テレビやラジオ出演・ナレーション・MC・講演会などの活動に加え、子どもの頃からの夢であった声優としての活動に力を入れ活動中。

札幌市保健所によるがん検診関連情報

・札幌市のがん検診のページ
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/sapporosigankensin.html

・子宮がん検診・乳がん検診無料クーポンのページ
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/kupon.html

きっかけはセルフチェック…25歳で発覚した乳がん

今回の登壇者である矢方美紀さんは、女性アイドルグループSKE48の元メンバー。24歳でSKE48を卒業してからは、声優やラジオパーソナリティなどを務めながら芸能活動を続けていました。

しかしがんの前兆に気付いたのは、それから間もなくの25歳の冬だったといいます。当時、ある有名人が乳がんで亡くなったということから、テレビや新聞などでそのニュースが取り上げられていたのだそうです。
「その時に”若年性乳がん”という病気があることを知り、お金をかけずに調べられる『セルフチェック』を自分でもやってみたんです」と矢方さんは当時を振り返ります。その時、初めてのセルフチェックで左胸に固いしこりがあるのを発見し、乳がんを疑い始めたといいます。

「病院には一人で行きました。家族には乳がんかもしれないことを隠していたので、検査結果を聞くのも、がんだと宣告されるのも一人でした」と矢方さん。検査を重ねていくと、脇のリンパ節への転移が発覚し、病期は「ステージ2B」と宣告されたのだそうです。

選択の連続と手術…それでも諦めなかった「仕事」への強い意思


入院中の矢方さん

「25歳でもがんになるという事実や、胸を全部切除するという選択を迫られるという現実に、初めて自身の体について深く考えたり悩んだりする時期でした」と闘病時期の苦悩について明かす矢方さん。「でも長い未来を見据えた時に、胸を切除するということを決め、術後の様々な治療を受け入れて行こうと決断することができました」と続けます。

矢方さんは、左胸の全摘手術とリンパ節の切除手術を受けることに。そして、手術から3週間後の病理検査では、がんは「ステージ3A」だったことが分かり、体の中ではがんが進行していたことが判明したのだそうです。
その結果を受けて、抗がん剤治療や放射線治療、ホルモン療法に臨むことになった矢方さん。そんな治療期間の中でも、「これだけは続けたいと思ったことは、『仕事』だった」といいます。

矢方さんは「主治医の先生と相談して、胸がなくても、髪の毛がなくなっても、仕事は絶対に続けて行こうと決めました」と当時について語ります。その覚悟からは、がんという病気に立ち向かいながらも自分の好きだと感じることや、やりたいと思うことを諦めない、強い意思を感じさせられました。

「他人事だと思わないで」…いざという時に役立つがんに関する知識

抗がん剤治療や放射線治療を乗り越え、「現在は特に再発や体調不良などはなく、元気に活動できています」と話す矢方さん。その後は、がんを取り上げたテレビ番組やイベント等にも登壇しながら、乳がんの経験を多くの人に共有しているといいます。

「『自分はまだ若いから大丈夫』と他人事に思ってしまう人も多いですが、自分より若い20歳前後でもがんになる人はいます。私は自分ががんになってから色々なことを調べ始めましたが、病気になっていない時もがんに関する知識を持っていた方が、いざという時に役立つということを実感しました」と話していました。
最後に「乳がんの治療は長くて10年。私は治療を始めて5年目ですが、1年後や2年後に再発しないわけではないので、やりたいことや好きだと思うことには全力投球で生きています。今後も、日々を後悔ないように過ごしていきたいと思っています」とトークを締めくくった矢方さん。その言葉からは、がんという病気に向き合う気持ちと、前向きに今を精一杯生きていく強い志が感じられました。

早期発見・早期治療につながる「がん検診」は定期的に

トークショーの後には、厚生労働省がん対策推進協議会の委員を務める阿久津友紀さんと対談し、がんに関する検診や早期発見の重要性について話す場面も。「私はセルフチェックでたまたまがんを発見できましたが、場所によっては見つけずらかったり、柔らかいしこりは気付きづらかったりすることがあるそうです。なので、やっぱり実際検診に行ってマンモグラフィやエコーでしっかりと検査し、早い段階で気付くことが大切だと思います」と話す矢方さん。
札幌市では、令和4年4月1日の時点で、20歳の方には子宮頸がんの無料クーポン券が、40歳の方には乳がん検診の無料クーポン券が、7月上旬に発送されています。有効期限は令和5年3月31日までなので、対象の方は是非この機会を逃さず受診するようにして下さいね。

登壇者「矢方美紀さん」プロフィール

1992年6月29日大分県生まれ
7年半所属したSKE48ではチームSのリーダーを務めた。
2018年4月、25歳の時にステージ2Bの乳がんにより、左乳房全摘出・リンパ節切除の手術を受ける。

「自身の体を知る」ことの重要性を伝えるとともに、がんになっても夢を諦めない、前向きに生きている姿を日々発信している。
現在は、テレビやラジオ出演・ナレーション・MC・講演会などの活動に加え、子どもの頃からの夢であった声優としての活動に力を入れ活動中。

札幌市保健所によるがん検診関連情報

・札幌市のがん検診のページ
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/sapporosigankensin.html

・子宮がん検診・乳がん検診無料クーポンのページ
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/kupon.html

森涼美

ライター

北海道の「美味しいモノ、楽しい場所、面白い人」がメインテーマ。文章を通して、そんな3つのテーマを届けられたらと思っています。普段は雑誌・映画・音楽が好きなインドア派ですが、食のことになるとアウトドア派。素直な直観や興味を大切に、グルメやライフスタイル情報を発信していきます。SASARUを通して、読者の方がまだ見ぬ魅力的なモノや場所に出会えることを願っています。

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