北海道民にとっては当たり前のことでも、道外の人から見ると不思議な風景、文化はたくさんあるようです。
これからの時期は観光に訪れる人が多くいます。もし、観光客と知り合ったとき「北海道にはこんな文化があるんだよ」と教えてあげれば、もっと北海道に興味を持ってもらえるかも!
ここでは、私たち道民が「これって本州には無い文化なんだ!」と驚くような“あれこれ”を紹介します。
話を聞いたのは漫画原作者で編集者のさとうもえさん
さとうもえさんは、北海道留萌市出身。漫画『北海道民のオキテ』シリーズ(KADOKAWA)を手掛ける漫画原作者で、編集者・ライターでもあります。北海道の文化に造詣が深く、2025年11月にはイラストエッセイ『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(北海道新聞社)を発売しました。
現在さとうさんは東京と札幌の二拠点生活を送っています。『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(以下、『ニャン歳』)では、本州で暮らしているからこそ見えくる北海道独特の年中行事や風習を、ネコを語り手にして可愛らしく紹介しています。
現在さとうさんは東京と札幌の二拠点生活を送っています。『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(以下、『ニャン歳』)では、本州で暮らしているからこそ見えくる北海道独特の年中行事や風習を、ネコを語り手にして可愛らしく紹介しています。
家の外に巨大な「石油タンク」がある
最近はオール電化の住宅も増えていますが、寒さが厳しい北海道の冬は、やはり石油ストーブが欠かせません。そして、燃料となる石油も大量に必要です。
自宅の外にある巨大な石油タンク――という風景は、雪国に暮らす人たちにとっては当然ですが、本州の人にとっては、そもそもあれが何か分からないのだとか。タコのような丸形もありますが、4本の脚がついた長方形タイプが主流です。容量は490リットルが多く、1カ月間の暖房や給湯を支えています。
さとうさんは「大学進学で京都に暮らし始めたときは、タンクどころか部屋に石油ストーブがなくて驚きました」と話します。
自宅の外にある巨大な石油タンク――という風景は、雪国に暮らす人たちにとっては当然ですが、本州の人にとっては、そもそもあれが何か分からないのだとか。タコのような丸形もありますが、4本の脚がついた長方形タイプが主流です。容量は490リットルが多く、1カ月間の暖房や給湯を支えています。
さとうさんは「大学進学で京都に暮らし始めたときは、タンクどころか部屋に石油ストーブがなくて驚きました」と話します。
雪が降っても、意地でも傘をささない?
最近は傘をさす人も増えてきた気がしますが、「意地でも傘はささない!」と思っている人も多いのでは(笑)。
気温が低い北海道は、本州と比べて雪がサラサラなんだとか(確かに温かい日の雪はベタついているかも?)。だから、体に雪がついても手でほろえば、それで済みます。だから、あえて傘をさす必要を感じません。滑って転んだときに、傘で片手がふさがっていると危ないですし……。
ちなみに、雪を「ほろう」も北海道の方言。標準語では雪を「はらう」と表現します。道民のみなさん、知ってました?
気温が低い北海道は、本州と比べて雪がサラサラなんだとか(確かに温かい日の雪はベタついているかも?)。だから、体に雪がついても手でほろえば、それで済みます。だから、あえて傘をさす必要を感じません。滑って転んだときに、傘で片手がふさがっていると危ないですし……。
ちなみに、雪を「ほろう」も北海道の方言。標準語では雪を「はらう」と表現します。道民のみなさん、知ってました?
「おせち」は大晦日から食べ始める
12月31日は、年越しそばを食べ終わって一段落ついた頃から「おせち」を食べ始めますよね。これは本州では驚かれるそうです。東北の一部には大みそかにごちそうを食べる「年取り膳」という風習があるそうで、北海道への移住者を通じてその習慣が広まったのだとか。
ちなみに、年末になるとスーパーなどで販売される「口取り」も、主に北海道(一部東北地方)で食べられるもの。白あんの練り切りを、タイやエビなどの縁起物の形に加工したお菓子です。かつて、タイやエビなどおせちに欠かせない食材が手に入りにくかった北海道で、それらを補うために取り入れられたという説があります。
ちなみに、年末になるとスーパーなどで販売される「口取り」も、主に北海道(一部東北地方)で食べられるもの。白あんの練り切りを、タイやエビなどの縁起物の形に加工したお菓子です。かつて、タイやエビなどおせちに欠かせない食材が手に入りにくかった北海道で、それらを補うために取り入れられたという説があります。
「節分」でまくのは落花生
節分の豆まきといえば落花生ですよね。場合によっては、キャンディーのように個包装されたチョコレートもまきます。これ、本州では「煎り大豆」をまくのが主流なんだとか。
節分シーズンにスーパーに行けば、特設コーナーにさまざまなメーカーから発売されている落花生が、実に多彩に陳列されています。おなじみの光景だと思いましたが、本州出身の人には不思議な光景に見えるでしょう。
豆まきの後は豆を食べますが、落花生なら地面に落ちてもからをむけば衛生的に食べられます。北海道らしい?実に合理的な文化です。
節分シーズンにスーパーに行けば、特設コーナーにさまざまなメーカーから発売されている落花生が、実に多彩に陳列されています。おなじみの光景だと思いましたが、本州出身の人には不思議な光景に見えるでしょう。
豆まきの後は豆を食べますが、落花生なら地面に落ちてもからをむけば衛生的に食べられます。北海道らしい?実に合理的な文化です。
子どもは絵本感覚で、大人はじっくり読める『ニャン歳』
ここでは冬の北海道にスポットを当てて紹介してきましたが、『ニャン歳』では北海道の独特な風習以外にも四季折々の食材や植物、アイヌ文化などを多彩に紹介しています。ネコの視点で語られる軽快なエッセイですが、文献や資料に基づいた「ためになる」内容。かわいらしいイラストがたくさん入っているので、子どもも絵本感覚で楽しめます。
さとうさんは「私は留萌市出身なので、留萌視点で北海道の文化を紹介しました。他の地域の文化とも微妙な違いがあると思うので、それも含めて楽しんでほしい」と話します。
さとうさんは「私は留萌市出身なので、留萌視点で北海道の文化を紹介しました。他の地域の文化とも微妙な違いがあると思うので、それも含めて楽しんでほしい」と話します。
話を聞いたのは漫画原作者で編集者のさとうもえさん
さとうもえさんは、北海道留萌市出身。漫画『北海道民のオキテ』シリーズ(KADOKAWA)を手掛ける漫画原作者で、編集者・ライターでもあります。北海道の文化に造詣が深く、2025年11月にはイラストエッセイ『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(北海道新聞社)を発売しました。
現在さとうさんは東京と札幌の二拠点生活を送っています。『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(以下、『ニャン歳』)では、本州で暮らしているからこそ見えくる北海道独特の年中行事や風習を、ネコを語り手にして可愛らしく紹介しています。
現在さとうさんは東京と札幌の二拠点生活を送っています。『ニャンと楽しい 北海道歳時記』(以下、『ニャン歳』)では、本州で暮らしているからこそ見えくる北海道独特の年中行事や風習を、ネコを語り手にして可愛らしく紹介しています。
家の外に巨大な「石油タンク」がある
最近はオール電化の住宅も増えていますが、寒さが厳しい北海道の冬は、やはり石油ストーブが欠かせません。そして、燃料となる石油も大量に必要です。
自宅の外にある巨大な石油タンク――という風景は、雪国に暮らす人たちにとっては当然ですが、本州の人にとっては、そもそもあれが何か分からないのだとか。タコのような丸形もありますが、4本の脚がついた長方形タイプが主流です。容量は490リットルが多く、1カ月間の暖房や給湯を支えています。
さとうさんは「大学進学で京都に暮らし始めたときは、タンクどころか部屋に石油ストーブがなくて驚きました」と話します。
自宅の外にある巨大な石油タンク――という風景は、雪国に暮らす人たちにとっては当然ですが、本州の人にとっては、そもそもあれが何か分からないのだとか。タコのような丸形もありますが、4本の脚がついた長方形タイプが主流です。容量は490リットルが多く、1カ月間の暖房や給湯を支えています。
さとうさんは「大学進学で京都に暮らし始めたときは、タンクどころか部屋に石油ストーブがなくて驚きました」と話します。
雪が降っても、意地でも傘をささない?
最近は傘をさす人も増えてきた気がしますが、「意地でも傘はささない!」と思っている人も多いのでは(笑)。
気温が低い北海道は、本州と比べて雪がサラサラなんだとか(確かに温かい日の雪はベタついているかも?)。だから、体に雪がついても手でほろえば、それで済みます。だから、あえて傘をさす必要を感じません。滑って転んだときに、傘で片手がふさがっていると危ないですし……。
ちなみに、雪を「ほろう」も北海道の方言。標準語では雪を「はらう」と表現します。道民のみなさん、知ってました?
気温が低い北海道は、本州と比べて雪がサラサラなんだとか(確かに温かい日の雪はベタついているかも?)。だから、体に雪がついても手でほろえば、それで済みます。だから、あえて傘をさす必要を感じません。滑って転んだときに、傘で片手がふさがっていると危ないですし……。
ちなみに、雪を「ほろう」も北海道の方言。標準語では雪を「はらう」と表現します。道民のみなさん、知ってました?
「おせち」は大晦日から食べ始める
12月31日は、年越しそばを食べ終わって一段落ついた頃から「おせち」を食べ始めますよね。これは本州では驚かれるそうです。東北の一部には大みそかにごちそうを食べる「年取り膳」という風習があるそうで、北海道への移住者を通じてその習慣が広まったのだとか。
ちなみに、年末になるとスーパーなどで販売される「口取り」も、主に北海道(一部東北地方)で食べられるもの。白あんの練り切りを、タイやエビなどの縁起物の形に加工したお菓子です。かつて、タイやエビなどおせちに欠かせない食材が手に入りにくかった北海道で、それらを補うために取り入れられたという説があります。
ちなみに、年末になるとスーパーなどで販売される「口取り」も、主に北海道(一部東北地方)で食べられるもの。白あんの練り切りを、タイやエビなどの縁起物の形に加工したお菓子です。かつて、タイやエビなどおせちに欠かせない食材が手に入りにくかった北海道で、それらを補うために取り入れられたという説があります。
「節分」でまくのは落花生
節分の豆まきといえば落花生ですよね。場合によっては、キャンディーのように個包装されたチョコレートもまきます。これ、本州では「煎り大豆」をまくのが主流なんだとか。
節分シーズンにスーパーに行けば、特設コーナーにさまざまなメーカーから発売されている落花生が、実に多彩に陳列されています。おなじみの光景だと思いましたが、本州出身の人には不思議な光景に見えるでしょう。
豆まきの後は豆を食べますが、落花生なら地面に落ちてもからをむけば衛生的に食べられます。北海道らしい?実に合理的な文化です。
節分シーズンにスーパーに行けば、特設コーナーにさまざまなメーカーから発売されている落花生が、実に多彩に陳列されています。おなじみの光景だと思いましたが、本州出身の人には不思議な光景に見えるでしょう。
豆まきの後は豆を食べますが、落花生なら地面に落ちてもからをむけば衛生的に食べられます。北海道らしい?実に合理的な文化です。
子どもは絵本感覚で、大人はじっくり読める『ニャン歳』
ここでは冬の北海道にスポットを当てて紹介してきましたが、『ニャン歳』では北海道の独特な風習以外にも四季折々の食材や植物、アイヌ文化などを多彩に紹介しています。ネコの視点で語られる軽快なエッセイですが、文献や資料に基づいた「ためになる」内容。かわいらしいイラストがたくさん入っているので、子どもも絵本感覚で楽しめます。
さとうさんは「私は留萌市出身なので、留萌視点で北海道の文化を紹介しました。他の地域の文化とも微妙な違いがあると思うので、それも含めて楽しんでほしい」と話します。
さとうさんは「私は留萌市出身なので、留萌視点で北海道の文化を紹介しました。他の地域の文化とも微妙な違いがあると思うので、それも含めて楽しんでほしい」と話します。
山下恭平
フリーライター・編集者
函館生まれの札幌育ちで1児の父です。20代半ばまでラジオ番組の制作に携わり、その後出版社に勤務。現在は独立し新聞や雑誌、Web媒体で執筆。このほか、地方誌や企業の周年誌、学校の案内パンフレットの制作などもしています。趣味は家事(特に料理)と札幌市内に点在する石碑について調べること。また、お酒も大好きです。