2024.8.6

ライフスタイル

日焼け止めの塗りすぎは“骨粗しょう症”の原因に…"若い世代も患者増加" 医師を取材

美肌を心がけている人にとって、夏の日差しは大敵。出かける前に日焼け止めを入念に塗る人も多いでしょう。
しかし、日焼け止めの塗りすぎは、骨がもろくなる病気「骨粗しょう症」を起こす要因の1つ。中高年だけでなく、若い世代でも患者や予備群が増えています。
医師の話とともに、肌の美しさと骨の強化の両方に役立つ特殊な日焼け止めを紹介します。

骨密度を上げられるのは20代まで!

もろくなった骨の模型を手に、注意を呼びかける医師の道家さん

もろくなった骨の模型を手に、注意を呼びかける医師の道家さん

札幌市中央区の整形外科『Do-Clinic (ドゥ・クリニック)』の院長、道家孝幸さん(44)に骨粗しょう症の予防について聞きました。道家さんは日本骨粗しょう症学会の認定医でもあります。

道家さんによると、骨量が上がっていくのは一般的には10代から20代にかけての短い期間だけ。20代に骨量のピークを迎えます。その骨量を40歳くらいまでは維持できますが、加齢とともに減少し、骨がもろくなっていきます。
新しい骨を作る「骨芽細胞」と古い骨を壊す「破骨細胞」とのバランスが崩れるためです。

食事、運動、日光浴が骨の健康の3原則

道家さんは「若いうちに骨密度をできるだけ上げておくことが、将来の骨粗しょう症の防止につながります」と強調します。ポイントは3つ。食事をしっかりと摂ること、適度に運動すること、そして日光を浴びることです。

ダイエット中の女性は、栄養が足りず、女性ホルモンの分泌が減り、骨も弱くなりやすいです。「バランスよく、しっかりと食べてほしい」と道家さん。
また、ジョギングやウオーキングなど適度な運動で骨に刺激が与えられないと、骨芽細胞の働きが弱まり、骨のもろさにつながります。
ジョギングする女性
太陽
そして、道家さんが特に伝えたいのが、日光浴の重要性。「外出の際に日焼け止めをしっかりと塗りすぎてしまうことが、骨を弱める一因」というのです。

日を浴びると、ビタミンDを体内で作り出すことができます。カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素で、骨の健康に欠かせません。
しかし、日本人の9割以上がビタミンD不足に陥っているという調査結果も。過度の紫外線対策が要因の一つと考えられています。

夏の札幌で「日焼け止めを塗らずに15分間」の日光浴を

札幌の場合、冬場は日照時間が少ないため、ビタミンDの生成には夏場の日光浴が必須です。「夏の天気の良い日に15〜20分間ほど、日焼け止めを塗らずに行うのがコツ」(道家さん)。
手のひらや腕の内側など、日焼けが比較的気にならない部分だけでも構いません。
窓越しの日差しでは紫外線をさえぎってしまって効果がないのでご注意を。
ソーラーD
「でもやっぱり、日焼けはしたくない」という人に、道家さんは特殊な日焼け止め「ソーラーD」を薦めています。
ビタミンDの生成に必要な紫外線UVB波の一部の波長帯だけを通し、肌にダメージを与える紫外線をカットする仕組み。日焼けを防いで肌を保護し、骨の強化にも役立ちます。
ソーラーDの販売元「アンブロシア」(神奈川県)によると、日光浴で生成されたビタミンDは、食事やサプリメントから摂取したビタミンDに比べて体内にとどまる時間が2−3倍長く、効果が持続しやすいという研究結果もあるそうです。
世界で最も紫外線が強い国といわれるオーストラリア製。UVカット効果が高く、生後6カ月の子供から使えるように安全な成分で作られています。
Do-Clinic で取り扱っているほか、アンブロシアのサイト(https://ambrosia-marche.com/)でも購入可能。40ミリリットル入り3,080円、100ミリリットル入り4,180円(いずれも税込)です。
ソーラーDの仕組み。ビタミンDの生成に必要な紫外線だけを通す

ソーラーDの仕組み。ビタミンDの生成に必要な紫外線だけを通す(写真提供:アンブロシア)

ソーラーDを塗る女性

写真提供:アンブロシア

骨粗しょう症患者は全国で推計1,590万人で、その7割以上が女性。自覚症状がなく、骨折して初めて自分の骨がスカスカになっていることに気付く人も少なくありません。
そうなってしまう前に、若いうちから骨の健康について意識を向けてみませんか。
Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーション
住所:札幌市中央区南1条西14丁目291-81 ウィステリア南1条ビル3階
電話: 011-222-3334 
HP:https://www.do-clinic.jp/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

骨密度を上げられるのは20代まで!

もろくなった骨の模型を手に、注意を呼びかける医師の道家さん

もろくなった骨の模型を手に、注意を呼びかける医師の道家さん

札幌市中央区の整形外科『Do-Clinic (ドゥ・クリニック)』の院長、道家孝幸さん(44)に骨粗しょう症の予防について聞きました。道家さんは日本骨粗しょう症学会の認定医でもあります。

道家さんによると、骨量が上がっていくのは一般的には10代から20代にかけての短い期間だけ。20代に骨量のピークを迎えます。その骨量を40歳くらいまでは維持できますが、加齢とともに減少し、骨がもろくなっていきます。
新しい骨を作る「骨芽細胞」と古い骨を壊す「破骨細胞」とのバランスが崩れるためです。

食事、運動、日光浴が骨の健康の3原則

ジョギングする女性
道家さんは「若いうちに骨密度をできるだけ上げておくことが、将来の骨粗しょう症の防止につながります」と強調します。ポイントは3つ。食事をしっかりと摂ること、適度に運動すること、そして日光を浴びることです。

ダイエット中の女性は、栄養が足りず、女性ホルモンの分泌が減り、骨も弱くなりやすいです。「バランスよく、しっかりと食べてほしい」と道家さん。
また、ジョギングやウオーキングなど適度な運動で骨に刺激が与えられないと、骨芽細胞の働きが弱まり、骨のもろさにつながります。
太陽
そして、道家さんが特に伝えたいのが、日光浴の重要性。「外出の際に日焼け止めをしっかりと塗りすぎてしまうことが、骨を弱める一因」というのです。

日を浴びると、ビタミンDを体内で作り出すことができます。カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素で、骨の健康に欠かせません。
しかし、日本人の9割以上がビタミンD不足に陥っているという調査結果も。過度の紫外線対策が要因の一つと考えられています。

夏の札幌で「日焼け止めを塗らずに15分間」の日光浴を

札幌の場合、冬場は日照時間が少ないため、ビタミンDの生成には夏場の日光浴が必須です。「夏の天気の良い日に15〜20分間ほど、日焼け止めを塗らずに行うのがコツ」(道家さん)。
手のひらや腕の内側など、日焼けが比較的気にならない部分だけでも構いません。
窓越しの日差しでは紫外線をさえぎってしまって効果がないのでご注意を。
ソーラーD
「でもやっぱり、日焼けはしたくない」という人に、道家さんは特殊な日焼け止め「ソーラーD」を薦めています。
ビタミンDの生成に必要な紫外線UVB波の一部の波長帯だけを通し、肌にダメージを与える紫外線をカットする仕組み。日焼けを防いで肌を保護し、骨の強化にも役立ちます。
ソーラーDの仕組み。ビタミンDの生成に必要な紫外線だけを通す

ソーラーDの仕組み。ビタミンDの生成に必要な紫外線だけを通す(写真提供:アンブロシア)

ソーラーDの販売元「アンブロシア」(神奈川県)によると、日光浴で生成されたビタミンDは、食事やサプリメントから摂取したビタミンDに比べて体内にとどまる時間が2−3倍長く、効果が持続しやすいという研究結果もあるそうです。
世界で最も紫外線が強い国といわれるオーストラリア製。UVカット効果が高く、生後6カ月の子供から使えるように安全な成分で作られています。
Do-Clinic で取り扱っているほか、アンブロシアのサイト(https://ambrosia-marche.com/)でも購入可能。40ミリリットル入り3,080円、100ミリリットル入り4,180円(いずれも税込)です。
ソーラーDを塗る女性

写真提供:アンブロシア

骨粗しょう症患者は全国で推計1,590万人で、その7割以上が女性。自覚症状がなく、骨折して初めて自分の骨がスカスカになっていることに気付く人も少なくありません。
そうなってしまう前に、若いうちから骨の健康について意識を向けてみませんか。
Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーション
住所:札幌市中央区南1条西14丁目291-81 ウィステリア南1条ビル3階
電話: 011-222-3334 
HP:https://www.do-clinic.jp/

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

2019年初夏に誕生した「SASARU」編集部では北海道民や北海道外に住む道産子、北海道が大好きな方…多くの人の心に刺さる北海道の話題や、つい押ささってしまう情報を集めています。編集部では、読んでくれる皆さんの日常生活に「SASARU」が染み入るように、日々企画を考え取材をしています。 読まさる記事、見ささる記事が、皆さんの心にささりますように。

Official SNS 公式SNS

フォローして最新情報を受け取る