知床で痛ましい観光船の事故が起きてしまい、多くの皆様が胸を痛めているかと思います。亡くなられた方たちのご冥福と、未だ行方不明の方たちが一刻も早く、ご家族の元へ帰えられることを心よりお祈りいたします。
思いもよらぬ形で「知床斜里町」が、全国に知られることになってしまいました。今知床の情報を発信することに、いろいろと思われることがあるかと思います。
しかし、筆者の住む「知床斜里町」は本当にすばらしいところで、魅力的な方たちがたくさん暮らしています。これからもさまざまなテーマで知床のことを発信していきますので、すてきな場所だと思っていただけたら幸いです。
今回は、知床・オホーツクの物や景色をほのぼのとやさしく描く、知床斜里町在住の絵本作家「北山カルルス」さんをご紹介します。
小学校の先生から独学で絵本作家の道へ
大阪出身の北山カルルスさんは、大学進学を機に北海道へやってきました。教員免許を取得し関西に戻ってからは、10年ほど小学校の教員をしていたそうです。「子どもたちに教えているうちに、自分の考えや思いを絵と文で表現できる絵本に興味を持った」と、北山さん。
絵を描くのは好きだったけど知識はゼロ。教員をしながら、休みの日は好きな絵本作家の作品を模写したり、画材をまねして使ってみたり、試行錯誤を繰り返していたそうです。「ゆったり絵本を作りたい」という思いで、神戸から北海道へ拠点を移します。
札幌で教員をしながら絵本作りに励み「さっぽろ絵本グランプリ」に応募すると、見事にグランプリを受賞。「自分が考えて作ったものが絵本として認められてうれしかった」と、北山さんは喜びを語りました。
絵を描くのは好きだったけど知識はゼロ。教員をしながら、休みの日は好きな絵本作家の作品を模写したり、画材をまねして使ってみたり、試行錯誤を繰り返していたそうです。「ゆったり絵本を作りたい」という思いで、神戸から北海道へ拠点を移します。
札幌で教員をしながら絵本作りに励み「さっぽろ絵本グランプリ」に応募すると、見事にグランプリを受賞。「自分が考えて作ったものが絵本として認められてうれしかった」と、北山さんは喜びを語りました。
奥さまとの道東旅行をきっかけに、教職をやめて「斜里町」に移住を決意。現在は、農家でも働きながら絵本作家として本格的に活動を始め、描きためてきた絵を紙の絵本として出版できるように動いているそうです。
飲食店の商品ラベルを手掛けるなど、イラストレーターとしても活躍されています。大丸札幌店で開催された「SaTeMa サツエキテシゴトマルシェ」にも参加し、道東暮らしで生まれた作品を出品していました。
飲食店の商品ラベルを手掛けるなど、イラストレーターとしても活躍されています。大丸札幌店で開催された「SaTeMa サツエキテシゴトマルシェ」にも参加し、道東暮らしで生まれた作品を出品していました。
伝えたい思いをユーモラスな絵に乗せて
「独りよがりではなく、どんな人が見ても伝わる絵にしたい」と、絵のこだわりを教えてくれました。ただ物や風景を描くだけでなく、ハッと気付いてもらえるストーリーやユーモアを組み込むのが、北山さんの絵の特徴なんです。
筆者のお気に入りはトラクターの絵。一枚の絵の中に朝、昼、夕方、夜が描かれていて、斜里の畑の一日が表現されています。北山さん自身が農家で働いたときの経験から生まれた作品です。ほのぼのとした絵ですが、農家の仕事の大変さも伝わってきます。
筆者のお気に入りはトラクターの絵。一枚の絵の中に朝、昼、夕方、夜が描かれていて、斜里の畑の一日が表現されています。北山さん自身が農家で働いたときの経験から生まれた作品です。ほのぼのとした絵ですが、農家の仕事の大変さも伝わってきます。
はっきりとした色使いなのに、優しくてぬくもりのある絵の秘密は「アクリルインク」です。自分に合うインクを探し、見つけ出したのがこのインク。ビビッドなカラーだけど、のびやかに描けるところが気に入っているそうです。
依頼されて描く絵は、依頼主のお話をじっくり聞くところから始まります。清里町のカフェに依頼されたクラフトビールのラベルは、お話を受けて「遠くにいってしまった人を思い浮かべながらリラックスして飲めるビール」というテーマに。そこから切手のデザインを思いつき、消印でホップの香りを表現したそうです。
「絵」で地域の人たちとつながっていく
今後は、斜里町や近隣の地域で、絵本作りや塗り絵のワークショップを開催したいとのこと。大人子供、上手い下手なんて関係なく、夢中になってどんどん楽しくなるような、文化的体験の場を提供していきたいそうです。
大人でも童心に返って、絵本や塗り絵に触れてみると、子供の時とは違う発見があるかもしれません。
また、絵本の出版ができるようになったら、新生児にバースデイ絵本を贈る活動もやってみたいそうです。誕生の記念にもなり、大人になってからも自分の誕生を振り返られる絵本の贈り物というのは、すてきなアイディアですね!
大人でも童心に返って、絵本や塗り絵に触れてみると、子供の時とは違う発見があるかもしれません。
また、絵本の出版ができるようになったら、新生児にバースデイ絵本を贈る活動もやってみたいそうです。誕生の記念にもなり、大人になってからも自分の誕生を振り返られる絵本の贈り物というのは、すてきなアイディアですね!
これからも歩みを止めずに
「ネガティブなことはこれからもたくさんあると思うけど、自分のやっていることの歩みを止めてはいけない」と、言っていた北山さんの言葉が胸に響きました。
大丸札幌店の職員の方から、弟子屈町の焼き菓子屋と共作したクッキー缶を見て「あなたの活動はたくさんの人と地域を結ぶ架け橋になっているね」と言ってもらえたそうです。
「これからもオホーツクで暮らす中で出会う景色や、人との関わりから生まれてくる『絵』を自分なりに表現していきたい」と、北山さんは語りました。
絵の知識はゼロから始まった、絵本作家の冒険。苦難も多かったようですが、自分の思いをどんどん形にしていく力強さに、パワーをいただきました。
これから絵本を出版予定とのことなので、知床斜里町在住の絵本作家「北山カルルス」さんにぜひ、注目してみてください!
大丸札幌店の職員の方から、弟子屈町の焼き菓子屋と共作したクッキー缶を見て「あなたの活動はたくさんの人と地域を結ぶ架け橋になっているね」と言ってもらえたそうです。
「これからもオホーツクで暮らす中で出会う景色や、人との関わりから生まれてくる『絵』を自分なりに表現していきたい」と、北山さんは語りました。
絵の知識はゼロから始まった、絵本作家の冒険。苦難も多かったようですが、自分の思いをどんどん形にしていく力強さに、パワーをいただきました。
これから絵本を出版予定とのことなので、知床斜里町在住の絵本作家「北山カルルス」さんにぜひ、注目してみてください!
北山カルルス
Instagram:@kitayama_karurusu
You Tube:https://www.youtube.com/watch?v=xLXU3V6qL8I
提供写真:北山カルルスさん
Instagram:@kitayama_karurusu
You Tube:https://www.youtube.com/watch?v=xLXU3V6qL8I
提供写真:北山カルルスさん
小学校の先生から独学で絵本作家の道へ
大阪出身の北山カルルスさんは、大学進学を機に北海道へやってきました。教員免許を取得し関西に戻ってからは、10年ほど小学校の教員をしていたそうです。「子どもたちに教えているうちに、自分の考えや思いを絵と文で表現できる絵本に興味を持った」と、北山さん。
絵を描くのは好きだったけど知識はゼロ。教員をしながら、休みの日は好きな絵本作家の作品を模写したり、画材をまねして使ってみたり、試行錯誤を繰り返していたそうです。「ゆったり絵本を作りたい」という思いで、神戸から北海道へ拠点を移します。
札幌で教員をしながら絵本作りに励み「さっぽろ絵本グランプリ」に応募すると、見事にグランプリを受賞。「自分が考えて作ったものが絵本として認められてうれしかった」と、北山さんは喜びを語りました。
絵を描くのは好きだったけど知識はゼロ。教員をしながら、休みの日は好きな絵本作家の作品を模写したり、画材をまねして使ってみたり、試行錯誤を繰り返していたそうです。「ゆったり絵本を作りたい」という思いで、神戸から北海道へ拠点を移します。
札幌で教員をしながら絵本作りに励み「さっぽろ絵本グランプリ」に応募すると、見事にグランプリを受賞。「自分が考えて作ったものが絵本として認められてうれしかった」と、北山さんは喜びを語りました。
奥さまとの道東旅行をきっかけに、教職をやめて「斜里町」に移住を決意。現在は、農家でも働きながら絵本作家として本格的に活動を始め、描きためてきた絵を紙の絵本として出版できるように動いているそうです。
飲食店の商品ラベルを手掛けるなど、イラストレーターとしても活躍されています。大丸札幌店で開催された「SaTeMa サツエキテシゴトマルシェ」にも参加し、道東暮らしで生まれた作品を出品していました。
飲食店の商品ラベルを手掛けるなど、イラストレーターとしても活躍されています。大丸札幌店で開催された「SaTeMa サツエキテシゴトマルシェ」にも参加し、道東暮らしで生まれた作品を出品していました。
伝えたい思いをユーモラスな絵に乗せて
「独りよがりではなく、どんな人が見ても伝わる絵にしたい」と、絵のこだわりを教えてくれました。ただ物や風景を描くだけでなく、ハッと気付いてもらえるストーリーやユーモアを組み込むのが、北山さんの絵の特徴なんです。
筆者のお気に入りはトラクターの絵。一枚の絵の中に朝、昼、夕方、夜が描かれていて、斜里の畑の一日が表現されています。北山さん自身が農家で働いたときの経験から生まれた作品です。ほのぼのとした絵ですが、農家の仕事の大変さも伝わってきます。
筆者のお気に入りはトラクターの絵。一枚の絵の中に朝、昼、夕方、夜が描かれていて、斜里の畑の一日が表現されています。北山さん自身が農家で働いたときの経験から生まれた作品です。ほのぼのとした絵ですが、農家の仕事の大変さも伝わってきます。
はっきりとした色使いなのに、優しくてぬくもりのある絵の秘密は「アクリルインク」です。自分に合うインクを探し、見つけ出したのがこのインク。ビビッドなカラーだけど、のびやかに描けるところが気に入っているそうです。
依頼されて描く絵は、依頼主のお話をじっくり聞くところから始まります。清里町のカフェに依頼されたクラフトビールのラベルは、お話を受けて「遠くにいってしまった人を思い浮かべながらリラックスして飲めるビール」というテーマに。そこから切手のデザインを思いつき、消印でホップの香りを表現したそうです。
「絵」で地域の人たちとつながっていく
今後は、斜里町や近隣の地域で、絵本作りや塗り絵のワークショップを開催したいとのこと。大人子供、上手い下手なんて関係なく、夢中になってどんどん楽しくなるような、文化的体験の場を提供していきたいそうです。
大人でも童心に返って、絵本や塗り絵に触れてみると、子供の時とは違う発見があるかもしれません。
また、絵本の出版ができるようになったら、新生児にバースデイ絵本を贈る活動もやってみたいそうです。誕生の記念にもなり、大人になってからも自分の誕生を振り返られる絵本の贈り物というのは、すてきなアイディアですね!
大人でも童心に返って、絵本や塗り絵に触れてみると、子供の時とは違う発見があるかもしれません。
また、絵本の出版ができるようになったら、新生児にバースデイ絵本を贈る活動もやってみたいそうです。誕生の記念にもなり、大人になってからも自分の誕生を振り返られる絵本の贈り物というのは、すてきなアイディアですね!
これからも歩みを止めずに
「ネガティブなことはこれからもたくさんあると思うけど、自分のやっていることの歩みを止めてはいけない」と、言っていた北山さんの言葉が胸に響きました。
大丸札幌店の職員の方から、弟子屈町の焼き菓子屋と共作したクッキー缶を見て「あなたの活動はたくさんの人と地域を結ぶ架け橋になっているね」と言ってもらえたそうです。
「これからもオホーツクで暮らす中で出会う景色や、人との関わりから生まれてくる『絵』を自分なりに表現していきたい」と、北山さんは語りました。
絵の知識はゼロから始まった、絵本作家の冒険。苦難も多かったようですが、自分の思いをどんどん形にしていく力強さに、パワーをいただきました。
これから絵本を出版予定とのことなので、知床斜里町在住の絵本作家「北山カルルス」さんにぜひ、注目してみてください!
大丸札幌店の職員の方から、弟子屈町の焼き菓子屋と共作したクッキー缶を見て「あなたの活動はたくさんの人と地域を結ぶ架け橋になっているね」と言ってもらえたそうです。
「これからもオホーツクで暮らす中で出会う景色や、人との関わりから生まれてくる『絵』を自分なりに表現していきたい」と、北山さんは語りました。
絵の知識はゼロから始まった、絵本作家の冒険。苦難も多かったようですが、自分の思いをどんどん形にしていく力強さに、パワーをいただきました。
これから絵本を出版予定とのことなので、知床斜里町在住の絵本作家「北山カルルス」さんにぜひ、注目してみてください!
北山カルルス
Instagram:@kitayama_karurusu
You Tube:https://www.youtube.com/watch?v=xLXU3V6qL8I
提供写真:北山カルルスさん
Instagram:@kitayama_karurusu
You Tube:https://www.youtube.com/watch?v=xLXU3V6qL8I
提供写真:北山カルルスさん
鎌田絵里奈
知床在住ライター
北海道とカフェとアウトドアが大好きな、知床在住の道産子バリスタライター。
おしゃれなカフェ、美しい自然や景色の写真を撮るのが趣味。バリスタとしてコーヒーを淹れる傍ら、北海道を駆け回り全身で体感して、道内に限らず国内外の人たちへ、大好きな北海道の魅力を発信していきます!