2024.10.15

ニュース / 札幌近郊(千歳・石狩)

安くて上手い朝市を「活用するテクニック」厚田港朝市で出会った素敵夫婦に密着【リアルめし】

 札幌市から車で約1時間、朝とれたての新鮮な海産物が並ぶ石狩市の厚田港朝市。今が旬の秋サケを目当てに来るお客さんで、開店前から行列ができていました。大人気の朝市で、どんな人が何を買って、どう食べているのか、1日張り込んで調査してきましたよ。

 開店から3時間後、1人で買い物に来ていた年配の男性がサケをさばいてもらっていました。

 「後で取りに来る」という男性にお店の人が「ちゃんと戻ってきてよ」と声をかけます。たまにお金だけ払って、忘れて帰ってしまう人もいるのだとか。
 15分後、筋子を受け取ったタイミングで「自宅で作っているところを見せてもらえないですか?」とお願いすると、なんと二つ返事でOK。
 札幌市中央区の一軒家に住む石川昭次さん、末子さんご夫婦。45年間、厚別区で小さな薬局を営んでいたそうです。
 
 朝とれたばかりの筋子でイクラのしょうゆ漬けを作るのは、82歳の夫、昭次さんの担当です。
 
 まず、塩をまぶして水洗い。そして60度くらいのお湯に入れてほぐしていきます。
 
 もう50年以上、毎年欠かさず作っているんですって。
 水気を切るために塩を振って少し時間を置けば、あとは味付け。

 みりんと酒、大さじ2ずつを電子レンジで1分加熱してアルコール分を飛ばし、完全に冷めたらイクラに入れ、最後にしょうゆを大さじ3、加えます。
 
 あとは2~3時間、冷蔵庫で寝かせて完成。
 イクラをとったメスのサケは石狩鍋に使います。
 
 石狩鍋に入れるジャガイモは妻の末子さんが作ったもの。薬局で働きながら、3人の子どもを育ててきた末子さんは、節約が得意。
 
 「ギリギリの生活をしていた」という末子さん。収入を増やすよりも、支出を減らすように工夫。消耗品はできるだけやりくりしていたんですって。
 
 ギリギリの生活だったわけは、夫の昭次さんのお人好しな性格も影響していたそう。

 昭次さんは知人に頼まれ、犯罪や非行をした人たちの社会復帰を支援するボランティア、保護司として32年間活動していました。
 
 妻の末子さんによると、保護司として受け入れてきた人も一緒に料理を作って食べていたんですって。
 
 見ず知らずの人を32年間受け入れてきたご夫婦にとって、ディレクターを家に招き入れることには何の抵抗もなかったと教えてくれました。
 昭次さんが漬けたイクラは丼に。
 
 妻の末子さんが作った石狩鍋と一緒に食卓へ。
 
 とってもおいしそう!
 子どもたちも巣立ち、保護司も引退。自由にお金を使えるようになった今、昭次さんの楽しみは車でおいしいものを買いに出かけること。
 
 でも、来年の3月には免許を返納する予定なのだそう。
 
 「もう歳(82)だから、もし運転して迷惑かけたり、事故を起こしたりしないうちにやめる」と決断したんですって。
 
 「車がなくなったらいけなくなってしまうかもしれないのは…」と声をかけるディレクターに「それはそれで、他の人に『行こう』って声をかけるか…」と昭次さん。
 
 「子どももいるから」という末子さん。
 苦労を乗り越えて今の幸せをかみしめる。

 ステキなご夫婦のリアルめしに出会えました。
 
 
厚田港朝市
住所:石狩市厚田区厚田7-4
営業:午前7時~午後2時ごろまで
   店舗によって営業時間は異なります

みんテレ10月4日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 開店から3時間後、1人で買い物に来ていた年配の男性がサケをさばいてもらっていました。

 「後で取りに来る」という男性にお店の人が「ちゃんと戻ってきてよ」と声をかけます。たまにお金だけ払って、忘れて帰ってしまう人もいるのだとか。
 15分後、筋子を受け取ったタイミングで「自宅で作っているところを見せてもらえないですか?」とお願いすると、なんと二つ返事でOK。
 札幌市中央区の一軒家に住む石川昭次さん、末子さんご夫婦。45年間、厚別区で小さな薬局を営んでいたそうです。
 
 朝とれたばかりの筋子でイクラのしょうゆ漬けを作るのは、82歳の夫、昭次さんの担当です。
 
 まず、塩をまぶして水洗い。そして60度くらいのお湯に入れてほぐしていきます。
 
 もう50年以上、毎年欠かさず作っているんですって。
 水気を切るために塩を振って少し時間を置けば、あとは味付け。

 みりんと酒、大さじ2ずつを電子レンジで1分加熱してアルコール分を飛ばし、完全に冷めたらイクラに入れ、最後にしょうゆを大さじ3、加えます。
 
 あとは2~3時間、冷蔵庫で寝かせて完成。
 イクラをとったメスのサケは石狩鍋に使います。
 
 石狩鍋に入れるジャガイモは妻の末子さんが作ったもの。薬局で働きながら、3人の子どもを育ててきた末子さんは、節約が得意。
 
 「ギリギリの生活をしていた」という末子さん。収入を増やすよりも、支出を減らすように工夫。消耗品はできるだけやりくりしていたんですって。
 
 ギリギリの生活だったわけは、夫の昭次さんのお人好しな性格も影響していたそう。

 昭次さんは知人に頼まれ、犯罪や非行をした人たちの社会復帰を支援するボランティア、保護司として32年間活動していました。
 
 妻の末子さんによると、保護司として受け入れてきた人も一緒に料理を作って食べていたんですって。
 
 見ず知らずの人を32年間受け入れてきたご夫婦にとって、ディレクターを家に招き入れることには何の抵抗もなかったと教えてくれました。
 昭次さんが漬けたイクラは丼に。
 
 妻の末子さんが作った石狩鍋と一緒に食卓へ。
 
 とってもおいしそう!
 子どもたちも巣立ち、保護司も引退。自由にお金を使えるようになった今、昭次さんの楽しみは車でおいしいものを買いに出かけること。
 
 でも、来年の3月には免許を返納する予定なのだそう。
 
 「もう歳(82)だから、もし運転して迷惑かけたり、事故を起こしたりしないうちにやめる」と決断したんですって。
 
 「車がなくなったらいけなくなってしまうかもしれないのは…」と声をかけるディレクターに「それはそれで、他の人に『行こう』って声をかけるか…」と昭次さん。
 
 「子どももいるから」という末子さん。
 苦労を乗り越えて今の幸せをかみしめる。

 ステキなご夫婦のリアルめしに出会えました。
 
 
厚田港朝市
住所:石狩市厚田区厚田7-4
営業:午前7時~午後2時ごろまで
   店舗によって営業時間は異なります

みんテレ10月4日OAのものです
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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