「生乳」は牛乳や乳製品の重要な原料ですが、コロナ禍の需要減などで、一部の牧場では生乳を廃棄せざるを得ない事態に陥っています。
さらにエサ代の高騰が追い打ちをかけるなど、酪農家へ大きな負担がかかっている現状…。
そんななか、生乳をおいしく消費する取り組みを進めている自治体もあります。今回は、苦境に立たされる北海道の酪農業を取材しました。
生乳の廃棄で酪農家が危機…エサ代の高騰も追い打ち
十勝・新得町の友夢牧場へ訪れると、ホースから生乳が排水溝に流れていく光景が…。
友夢牧場の植田 昌仁社長は「11月7日から、1日1~2トン廃棄せざるを得ない状態」と話します。
牛900頭を飼育する植田さんですが、コロナ禍などで生乳の需要が減ったことで、4月から生産量を減らすように求められました。
2021年は1日29トンほど搾っていましたが、現在は1日25~26トンに。牧場の牛を半年で50頭ほど減らしましたが、11月に生乳を廃棄する決断をしました。
友夢牧場の植田 昌仁社長は「11月7日から、1日1~2トン廃棄せざるを得ない状態」と話します。
牛900頭を飼育する植田さんですが、コロナ禍などで生乳の需要が減ったことで、4月から生産量を減らすように求められました。
2021年は1日29トンほど搾っていましたが、現在は1日25~26トンに。牧場の牛を半年で50頭ほど減らしましたが、11月に生乳を廃棄する決断をしました。
「排水溝に生乳が流れているのを見ると、本当にやるせないというか、この思いをどこにぶつけていいのかという思いです」と悔しい思いを語る植田さん。
さらに、追い打ちをかけるのがエサ代の高騰です。昨年は3億8,000万円ほどだった飼料費が、今年は5億1,000万円くらいになるそう。
ウクライナ侵攻と急激な円安により、牛のエサとなる牧草やトウモロコシの価格が高騰。燃料費や資材費もかさみ、2022年は約1億円の赤字となる見込みです。
さらに、追い打ちをかけるのがエサ代の高騰です。昨年は3億8,000万円ほどだった飼料費が、今年は5億1,000万円くらいになるそう。
ウクライナ侵攻と急激な円安により、牛のエサとなる牧草やトウモロコシの価格が高騰。燃料費や資材費もかさみ、2022年は約1億円の赤字となる見込みです。
また、十勝の豊頃町で牛1600頭を飼育しているJリードでは、生乳の廃棄はしていないものの、1頭あたり10万円の赤字が出ているといいます。
国は飼料価格高騰の緊急対策として、牛1頭あたり7,200円を支給。ですが、赤字の補填には足りません。
Jリード副部会長の井下 英透さんは、酪農家の廃業が続くことを懸念。北海道でもすでに180戸ほどの農家が経営をやめ、道内の酪農家は5,000戸を切ったとのことです。
国は飼料価格高騰の緊急対策として、牛1頭あたり7,200円を支給。ですが、赤字の補填には足りません。
Jリード副部会長の井下 英透さんは、酪農家の廃業が続くことを懸念。北海道でもすでに180戸ほどの農家が経営をやめ、道内の酪農家は5,000戸を切ったとのことです。
釧路市では生乳の消費拡大への取り組みを実施
そんななか、釧路市の団体は3月から生乳の消費拡大への取り組みを行っています。
釧路市内の温泉施設『山花温泉リフレ』では、道内の生乳を使ったソフトクリームを半額の160円で販売。温泉に来た人には、牛乳1本を無料で提供しています。
釧路市内の温泉施設『山花温泉リフレ』では、道内の生乳を使ったソフトクリームを半額の160円で販売。温泉に来た人には、牛乳1本を無料で提供しています。
そのほかにも、生乳のヨーグルトをたっぷりと使ったサンラータン焼きそばや、
カラッと揚げた牛乳豆腐のカツをトッピングしたカレーなども。
生乳の廃棄や飼料費の高騰による影響が大きい酪農業。酪農業をサポートする意味でも、これからは牛乳や乳製品の購入を意識してみるといいかもしれません。
*みんテレ12月15日OAのものです
生乳の廃棄や飼料費の高騰による影響が大きい酪農業。酪農業をサポートする意味でも、これからは牛乳や乳製品の購入を意識してみるといいかもしれません。
*みんテレ12月15日OAのものです
生乳の廃棄で酪農家が危機…エサ代の高騰も追い打ち
十勝・新得町の友夢牧場へ訪れると、ホースから生乳が排水溝に流れていく光景が…。
友夢牧場の植田 昌仁社長は「11月7日から、1日1~2トン廃棄せざるを得ない状態」と話します。
牛900頭を飼育する植田さんですが、コロナ禍などで生乳の需要が減ったことで、4月から生産量を減らすように求められました。
2021年は1日29トンほど搾っていましたが、現在は1日25~26トンに。牧場の牛を半年で50頭ほど減らしましたが、11月に生乳を廃棄する決断をしました。
友夢牧場の植田 昌仁社長は「11月7日から、1日1~2トン廃棄せざるを得ない状態」と話します。
牛900頭を飼育する植田さんですが、コロナ禍などで生乳の需要が減ったことで、4月から生産量を減らすように求められました。
2021年は1日29トンほど搾っていましたが、現在は1日25~26トンに。牧場の牛を半年で50頭ほど減らしましたが、11月に生乳を廃棄する決断をしました。
「排水溝に生乳が流れているのを見ると、本当にやるせないというか、この思いをどこにぶつけていいのかという思いです」と悔しい思いを語る植田さん。
さらに、追い打ちをかけるのがエサ代の高騰です。昨年は3億8,000万円ほどだった飼料費が、今年は5億1,000万円くらいになるそう。
ウクライナ侵攻と急激な円安により、牛のエサとなる牧草やトウモロコシの価格が高騰。燃料費や資材費もかさみ、2022年は約1億円の赤字となる見込みです。
さらに、追い打ちをかけるのがエサ代の高騰です。昨年は3億8,000万円ほどだった飼料費が、今年は5億1,000万円くらいになるそう。
ウクライナ侵攻と急激な円安により、牛のエサとなる牧草やトウモロコシの価格が高騰。燃料費や資材費もかさみ、2022年は約1億円の赤字となる見込みです。
また、十勝の豊頃町で牛1600頭を飼育しているJリードでは、生乳の廃棄はしていないものの、1頭あたり10万円の赤字が出ているといいます。
国は飼料価格高騰の緊急対策として、牛1頭あたり7,200円を支給。ですが、赤字の補填には足りません。
Jリード副部会長の井下 英透さんは、酪農家の廃業が続くことを懸念。北海道でもすでに180戸ほどの農家が経営をやめ、道内の酪農家は5,000戸を切ったとのことです。
国は飼料価格高騰の緊急対策として、牛1頭あたり7,200円を支給。ですが、赤字の補填には足りません。
Jリード副部会長の井下 英透さんは、酪農家の廃業が続くことを懸念。北海道でもすでに180戸ほどの農家が経営をやめ、道内の酪農家は5,000戸を切ったとのことです。
釧路市では生乳の消費拡大への取り組みを実施
そんななか、釧路市の団体は3月から生乳の消費拡大への取り組みを行っています。
釧路市内の温泉施設『山花温泉リフレ』では、道内の生乳を使ったソフトクリームを半額の160円で販売。温泉に来た人には、牛乳1本を無料で提供しています。
釧路市内の温泉施設『山花温泉リフレ』では、道内の生乳を使ったソフトクリームを半額の160円で販売。温泉に来た人には、牛乳1本を無料で提供しています。
そのほかにも、生乳のヨーグルトをたっぷりと使ったサンラータン焼きそばや、
カラッと揚げた牛乳豆腐のカツをトッピングしたカレーなども。
生乳の廃棄や飼料費の高騰による影響が大きい酪農業。酪農業をサポートする意味でも、これからは牛乳や乳製品の購入を意識してみるといいかもしれません。
*みんテレ12月15日OAのものです
生乳の廃棄や飼料費の高騰による影響が大きい酪農業。酪農業をサポートする意味でも、これからは牛乳や乳製品の購入を意識してみるといいかもしれません。
*みんテレ12月15日OAのものです
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