2022.12.23

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1日100食!まるで"うなぎ"黒ハモ丼…市場に出回らない珍グルメ「ふわふわ絶品」

北海道東部の羅臼町に知る人ぞ知る絶品グルメがあります。その名も「黒ハモ丼」。実はあまり市場に出回らない魚を利用したメニューなのですが、いま注目を集めています。いったいどんな味なのでしょうか?

知る人ぞ知る絶品グルメ「黒ハモ丼」って?

重箱にずっしりとのった肉厚な「かば焼き」。一見、ウナギのようにも見えますが…
 
このメニューは「黒ハモ丼」という知る人ぞ知る絶品グルメ。北海道・羅臼町にある知床食堂の名物で、多いときには1日100食以上も注文があります。
 
お客さんからは「初めてです。ふわふわの中に弾力があってすごくおいしい」「ちょうど良い脂でおいしいですね」との声。
 
実際に食べてみると、やわらかくてふっくらとしていて、味はウナギに似ていますが、ウナギよりも脂がのっていて、とってもおいしい!
こちらが黒ハモ。見た目はウナギっぽい!とても長くて80センチほどはありそう。持ち上げてみると、重さもかなりありました。
 
黒ハモの正式名称は「イラコアナゴ」。水深400メートルから2千メートルに多く生息する深海魚。
 
地元の漁師の話では色が黒く、形がハモに似ているので「黒ハモ」と呼ばれています。
 
羅臼町では昔からとれていましたが、漁師たちがまかないとして食べる以外はあまり流通することはありませんでした。
知床食堂で黒ハモを使いはじめたのは約10年前。
 
知床食堂の野村浩司社長は「羅臼の港で水揚げがあるので、それを丼にしたらおいしいのではないかということで作りました。観光客の人は特にハモ丼を目当てにここの店に来る人が多いです」と話します。
小骨が多いので、包丁で細かく切り込みを入れる「骨切り」をして食べやすくしたり、皮をバーナーで炙って香ばしく仕上げるなど改良を重ねてきたんですって。
 
このように知名度の低さや漁獲の不安定さから市場に出回らない魚「未利用魚」を活用しようとする動きは各地で広まっているんです。
 

高校生は"かまぼこ"を開発

厚岸翔洋高校では3年生2人がかまぼこを開発しました。
すりおろした長いもや刻んだ玉ねぎが入っていて、やわらかい口当たりと甘味を感じることができます。
 
塩焼きやカルパッチョなど、様々な調理法を試し、行きついたのがすり身にして揚げる「かまぼこ」だったんです。
漁の実習や地元の漁業者の話から未利用魚の多さに気づき、ほとんど食用にならない「アメマス」を使うことに。
 
厚岸翔洋高校3年の箭内廉三さんによると「おいしくもないし、高くも売れないので困っているということでアメマスを使いました」とのこと。
 
試行錯誤しながら開発を続けたかまぼこは、地元で行われた試食会でも大好評。
厚岸町の若狹靖 町長からも「おいしいな。水揚げしても売れない魚もあるので、未利用魚の料理を作ったのは漁業者も喜ぶよ」とお墨付きをもらいました。
 
厚岸翔洋高校3年の平井秀太さんは「絶対に食べられないと思われている魚を自分たちが調理して、しっかり食べられるようになっているところが一番のポイントです。最終的に他の未利用魚もアメマスみたいに食べられるようになるといいなと思います」と話します。
厚岸翔洋高校の2人は、北海道の高校水産クラブ研究発表大会でアメマスの活用方法を発表し、見事1位に。
秋田県で行われた全国大会に進み、奨励賞を受賞しました。
 
本当はおいしい海の資源をどう生かすか。挑戦が続いています。
 
*みんテレ12月20日OAのものです

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

知る人ぞ知る絶品グルメ「黒ハモ丼」って?

重箱にずっしりとのった肉厚な「かば焼き」。一見、ウナギのようにも見えますが…
 
このメニューは「黒ハモ丼」という知る人ぞ知る絶品グルメ。北海道・羅臼町にある知床食堂の名物で、多いときには1日100食以上も注文があります。
 
お客さんからは「初めてです。ふわふわの中に弾力があってすごくおいしい」「ちょうど良い脂でおいしいですね」との声。
 
実際に食べてみると、やわらかくてふっくらとしていて、味はウナギに似ていますが、ウナギよりも脂がのっていて、とってもおいしい!
こちらが黒ハモ。見た目はウナギっぽい!とても長くて80センチほどはありそう。持ち上げてみると、重さもかなりありました。
 
黒ハモの正式名称は「イラコアナゴ」。水深400メートルから2千メートルに多く生息する深海魚。
 
地元の漁師の話では色が黒く、形がハモに似ているので「黒ハモ」と呼ばれています。
 
羅臼町では昔からとれていましたが、漁師たちがまかないとして食べる以外はあまり流通することはありませんでした。
知床食堂で黒ハモを使いはじめたのは約10年前。
 
知床食堂の野村浩司社長は「羅臼の港で水揚げがあるので、それを丼にしたらおいしいのではないかということで作りました。観光客の人は特にハモ丼を目当てにここの店に来る人が多いです」と話します。
小骨が多いので、包丁で細かく切り込みを入れる「骨切り」をして食べやすくしたり、皮をバーナーで炙って香ばしく仕上げるなど改良を重ねてきたんですって。
 
このように知名度の低さや漁獲の不安定さから市場に出回らない魚「未利用魚」を活用しようとする動きは各地で広まっているんです。
 

高校生は"かまぼこ"を開発

厚岸翔洋高校では3年生2人がかまぼこを開発しました。
すりおろした長いもや刻んだ玉ねぎが入っていて、やわらかい口当たりと甘味を感じることができます。
 
塩焼きやカルパッチョなど、様々な調理法を試し、行きついたのがすり身にして揚げる「かまぼこ」だったんです。
漁の実習や地元の漁業者の話から未利用魚の多さに気づき、ほとんど食用にならない「アメマス」を使うことに。
 
厚岸翔洋高校3年の箭内廉三さんによると「おいしくもないし、高くも売れないので困っているということでアメマスを使いました」とのこと。
 
試行錯誤しながら開発を続けたかまぼこは、地元で行われた試食会でも大好評。
厚岸町の若狹靖 町長からも「おいしいな。水揚げしても売れない魚もあるので、未利用魚の料理を作ったのは漁業者も喜ぶよ」とお墨付きをもらいました。
 
厚岸翔洋高校3年の平井秀太さんは「絶対に食べられないと思われている魚を自分たちが調理して、しっかり食べられるようになっているところが一番のポイントです。最終的に他の未利用魚もアメマスみたいに食べられるようになるといいなと思います」と話します。
厚岸翔洋高校の2人は、北海道の高校水産クラブ研究発表大会でアメマスの活用方法を発表し、見事1位に。
秋田県で行われた全国大会に進み、奨励賞を受賞しました。
 
本当はおいしい海の資源をどう生かすか。挑戦が続いています。
 
*みんテレ12月20日OAのものです

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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