2022.11.20

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海の町出身の料理長が立ち上がる!「天然あおのり」“特別メニュー”開始…人気上々ヒット

「こんなに可能性のある食材が身近にあるとは思わなかった」と料理のプロが話す海藻があります。これまで利用されてこなかった北海道南部・松前町の「アオノリ」。札幌のホテルに登場した特別メニューを取材してきましたよ~。

ふっくらと炊き上がった具だくさんの釜めしや出汁が香る、優しい味わいの茶碗蒸し。トッピングされているのは道南・松前町の天然「アオノリ」です。
11月1日から提供が始まった特別メニューは「季節の炊きたて釜飯膳」

今回の特別メニューを手掛けたのは、センチュリーロイヤルホテルの料理長。

松前町出身の熊谷鉄之調理長は「素晴らしい食材。香りも色も良い。郷里が松前。ごく身近にこのような可能性のある食材があるとは思わなかった」と話します。
松前町の天然のアオノリはこれまで販売用としては使われてきませんでした。

この企画は海の問題解決のため、さまざまな団体が協力しあう「海と日本プロジェクト」の一環として行われたもの。

特別メニューの試食会の参加者からは「こんなに香りが強いものだとは思わなかった。ふたを開けた瞬間の(香りが)立ち上る感じがすごく良かった」「目にも美しく、おいしく料理してもらって感激した。(アオノリを)使っていないのはもったいないなと思った」という声が。
天然のアオノリは、焼きそばやたこ焼きなどにかける「青のり」とは別の海藻です。

「海藻活用研究会」は5年前から天然アオノリを研究していて、北海道の海藻をもっと使ってもらおうというこのプロジェクトを支えています。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長も「ここまで来たかと感動している」と、メニューを試食して感慨深げでした。
松前の岩ノリと同じ製造方法で、手摘みで作っているという天然アオノリ。
最近は函館市内のホテルから問い合わせがあったり、だんだん活用も広がってきているんですって。

研究を始めたきっかけは地球温暖化の影響。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長によると「松前は高級岩ノリの産地として有名だが、(岩ノリは)年々減少してきている」といいます。
 
黒っぽい色の岩ノリは低い海水温を好みます。20年ほど前には11月から翌年の4月まで漁ができましたが、ここ数年は1月にならないと漁が始められないんですって。

一方で海水温が高いところを好むアオノリは、数年前まで道内では4月から5月に生え始めていましたが、2022年は3月には収穫できるまでに成長していたとのこと。
岩ノリは10グラムあたり1000円ほどで取引されることもありますが、アオノリは現在、数百円ほどです。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長は「そのまま使うだけでなく、磯の香りのする『ようかん』などにチャレンジしていただいている方もいる。いろんな形で活用が広まっていくと新たな付加価値が作られるのではと期待している」と話します。

海の幸を有効に活用する。北海道にはまだまだ可能性のある食材がありそうですね。
 
*みんテレ11月2日OAのものです
 (上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
ふっくらと炊き上がった具だくさんの釜めしや出汁が香る、優しい味わいの茶碗蒸し。トッピングされているのは道南・松前町の天然「アオノリ」です。
11月1日から提供が始まった特別メニューは「季節の炊きたて釜飯膳」

今回の特別メニューを手掛けたのは、センチュリーロイヤルホテルの料理長。

松前町出身の熊谷鉄之調理長は「素晴らしい食材。香りも色も良い。郷里が松前。ごく身近にこのような可能性のある食材があるとは思わなかった」と話します。
松前町の天然のアオノリはこれまで販売用としては使われてきませんでした。

この企画は海の問題解決のため、さまざまな団体が協力しあう「海と日本プロジェクト」の一環として行われたもの。

特別メニューの試食会の参加者からは「こんなに香りが強いものだとは思わなかった。ふたを開けた瞬間の(香りが)立ち上る感じがすごく良かった」「目にも美しく、おいしく料理してもらって感激した。(アオノリを)使っていないのはもったいないなと思った」という声が。
天然のアオノリは、焼きそばやたこ焼きなどにかける「青のり」とは別の海藻です。

「海藻活用研究会」は5年前から天然アオノリを研究していて、北海道の海藻をもっと使ってもらおうというこのプロジェクトを支えています。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長も「ここまで来たかと感動している」と、メニューを試食して感慨深げでした。
松前の岩ノリと同じ製造方法で、手摘みで作っているという天然アオノリ。
最近は函館市内のホテルから問い合わせがあったり、だんだん活用も広がってきているんですって。

研究を始めたきっかけは地球温暖化の影響。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長によると「松前は高級岩ノリの産地として有名だが、(岩ノリは)年々減少してきている」といいます。
 
黒っぽい色の岩ノリは低い海水温を好みます。20年ほど前には11月から翌年の4月まで漁ができましたが、ここ数年は1月にならないと漁が始められないんですって。

一方で海水温が高いところを好むアオノリは、数年前まで道内では4月から5月に生え始めていましたが、2022年は3月には収穫できるまでに成長していたとのこと。
岩ノリは10グラムあたり1000円ほどで取引されることもありますが、アオノリは現在、数百円ほどです。

海藻活用研究会の布村重樹事務局長は「そのまま使うだけでなく、磯の香りのする『ようかん』などにチャレンジしていただいている方もいる。いろんな形で活用が広まっていくと新たな付加価値が作られるのではと期待している」と話します。

海の幸を有効に活用する。北海道にはまだまだ可能性のある食材がありそうですね。
 
*みんテレ11月2日OAのものです
 (上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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