2022.4.29

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"悪い円安"が家計に影響…牛肉やワインなど「輸入価格」が上昇…取材班がリポート

新型コロナウイルスやウクライナ侵攻など、目まぐるしく変わる世界情勢…。

「自分には関係ない」「遠い世界のこと」と感じてしまいがちですが、実は輸入価格の上昇という形で私たちも大きな打撃を受けているんです。

外国産牛肉やワインの高騰など…。家計にどのような影響があるのか見ていきましょう。

オーストラリア産牛肉が1kg700円の値上がり

1ドル130円に迫り、円安の勢いが止まりません。輸入価格の上昇により、暮らしにも大きな影響が出始めています。

取材に訪れたのが、北海道内外で12店舗を展開するステーキ店「ビーフインパクト」です。オーストラリア産の牛肉にこだわってきましたが、2021年8月には、値段が安定して品質も同程度のウルグアイ産に切り替え。

その理由を、大東エンタープライズの花田 孝志常務は「オーストラリア産がなかなか手に入りづらい。価格が倍近くまで上がっている」といいます。
オーストラリア産のリブロースの卸売価格は、2022年3月時点で1kg約3200円。前年同月と比べて、700円近く値上がりしています。

また、オーストラリアの干ばつや原油高、コロナの影響などで供給量も落ちているそう。さらに円安が追い打ちをかけ、さらなる仕入れ価格の上昇が予想されます。

かなり厳しい状況が続いていますが、花田常務は「あからさまに値上げをしてお客様が減るよりは、企業努力で何とか価格を今のところは据え置く」といいます。
円安の影響を受けるのは、牛肉だけではありません。

フランス産ワインを自社輸入する「キャビネ・ドゥ・ヴァン・サッポロ」を取材しました。札幌市中央区の時計台ビルにあり、コストを抑えながら、大手にはない独自のワインを揃えています。

キャビネ・ドゥ・ヴァン・サッポロの大床 敏風 GMは「円安の影響は秋の輸入に影響がある。少しでも安くていいものを届けたいので、円高のほうが輸入業者としてありがたい」と語ります。

円高になれば解決するのか?

市民も輸入業者も悩ます円安ですが、円高になればよいという単純な話でもないようです。

そもそも急激な円安の理由は「日米の金利のギャップ」。アメリカの長期金利は4月19日時点で2.9%まで上昇し、それに対して日本は0.25%。

円を売って金利の高いドルを買う動きが世界中で起き、急激な円安が進行しています。
このギャップを解消するには、日本も金利を上げたらよいのでは?という意見もあります。

ですが、コロナによる世界的な物価上昇や、ウクライナ情勢の悪化などが続く限り、モノの値段はそれほど下がらないとニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミストは予測します。

それどころか、金利上昇による「住宅ローン金利の上昇」や「景気悪化による収入減」が重なり"負の影響"が大きくなることもあり得ると警告。

勢いが止まらない円安…。家計への影響を考えながら、賢く買い物をしたいもの。

*みんテレ4月21日OAのものです

オーストラリア産牛肉が1kg700円の値上がり

1ドル130円に迫り、円安の勢いが止まりません。輸入価格の上昇により、暮らしにも大きな影響が出始めています。

取材に訪れたのが、北海道内外で12店舗を展開するステーキ店「ビーフインパクト」です。オーストラリア産の牛肉にこだわってきましたが、2021年8月には、値段が安定して品質も同程度のウルグアイ産に切り替え。

その理由を、大東エンタープライズの花田 孝志常務は「オーストラリア産がなかなか手に入りづらい。価格が倍近くまで上がっている」といいます。
オーストラリア産のリブロースの卸売価格は、2022年3月時点で1kg約3200円。前年同月と比べて、700円近く値上がりしています。

また、オーストラリアの干ばつや原油高、コロナの影響などで供給量も落ちているそう。さらに円安が追い打ちをかけ、さらなる仕入れ価格の上昇が予想されます。

かなり厳しい状況が続いていますが、花田常務は「あからさまに値上げをしてお客様が減るよりは、企業努力で何とか価格を今のところは据え置く」といいます。
円安の影響を受けるのは、牛肉だけではありません。

フランス産ワインを自社輸入する「キャビネ・ドゥ・ヴァン・サッポロ」を取材しました。札幌市中央区の時計台ビルにあり、コストを抑えながら、大手にはない独自のワインを揃えています。

キャビネ・ドゥ・ヴァン・サッポロの大床 敏風 GMは「円安の影響は秋の輸入に影響がある。少しでも安くていいものを届けたいので、円高のほうが輸入業者としてありがたい」と語ります。

円高になれば解決するのか?

市民も輸入業者も悩ます円安ですが、円高になればよいという単純な話でもないようです。

そもそも急激な円安の理由は「日米の金利のギャップ」。アメリカの長期金利は4月19日時点で2.9%まで上昇し、それに対して日本は0.25%。

円を売って金利の高いドルを買う動きが世界中で起き、急激な円安が進行しています。
このギャップを解消するには、日本も金利を上げたらよいのでは?という意見もあります。

ですが、コロナによる世界的な物価上昇や、ウクライナ情勢の悪化などが続く限り、モノの値段はそれほど下がらないとニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミストは予測します。

それどころか、金利上昇による「住宅ローン金利の上昇」や「景気悪化による収入減」が重なり"負の影響"が大きくなることもあり得ると警告。

勢いが止まらない円安…。家計への影響を考えながら、賢く買い物をしたいもの。

*みんテレ4月21日OAのものです

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