15分で完売！冬が旬「ゆり根」のパン＆スイーツ！自然の甘みにうっとり

おいしそうなパン。今が旬の北海道産食材「ゆり根」がふんだんに使われているんです。上品な甘さが特徴で、健康にもいいという食材、特に女性におすすめ！北海道産小麦100％が売りのパンのお店、「KON・GARI」の「ゆり根のポテトサラダ風サンド」です。2021年1月から土曜日限定で販売を始めたこちらのパンは一見ポテトサラダが入っているように見えますが…、ジャガイモではなく『ゆり根』を使っています。蒸した後、ペースト状にしてキュウリやニンジンなどとあえているんだそう。

KON・GARI 店長の西村 奈央さんによると「ジャガイモよりも甘みがあり、でんぷん質が多いので、食感も滑らかでクリーミーです」とのこと。なんと、開店から15分ほどで完売したんですって！

 

「KON・GARI」で使用しているゆり根は、真狩村の田村農園のものです。
田村農園代表の田村豊和さんは「関東・関西の高級料亭で多く使われているが、今年は新型コロナウイルスの影響で、価格は例年の70%ぐらいだった。もっともっと北海道の人に、食べて欲しい」と話します。

パンだけではありません。ゆり根を使ったスイーツも人気！札幌市豊平区のケーキ店、「ケイク・デ・ボア」の「百合根のモンブラン」です。
タルト生地の上は、ゆり根を入れて焼いた抹茶のブリュレ。さらにその上に生クリームとゆり根のクリームが絞ってあります。こちらでは季節ごとに、旬の食材を使ったモンブランを作っていて、9月ごろからカボチャや栗、冬の間は何かないかと探した結果、ゆり根にたどり着いたんだそう。
ケイク・デ・ボア オーナーシェフ 森 伸司さんによると、毎年この時期になると、「“百合根のモンブラン”はないのか」と言ってくれるお客さんがいるほど人気のスイーツなんですって。

そして、実はゆり根は、おいしいだけではなく栄養分にも優れているんです。ビタミンBの一種「葉酸」が豊富で、赤血球の生産の手助けをし、貧血の予防になるといいます。そして妊娠中の女性にとって、さらに重要な成分なんですって。
長年ゆり根の研究を続けている、札幌保健医療大学の荒川義人教授によると、「健康な赤ちゃんを産むのに、葉酸が不可欠で、ゆり根は食べやすい。葉物野菜に多く含まれる葉酸だが、それに負けないくらい、ゆり根には葉酸が入っています」とのこと。
自然な甘さが人気で女性にオススメの成分がたっぷりの「ゆり根」。皆さんも、旬のゆり根を存分に味わってみませんか？