2020.3.5

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息子さんと一緒に叶えた夢★有名歌手のお姉さんが営む元祖つけ麺専門店

今回は、札幌でつけ麺専門店の元祖を掲げ、北海道を代表する大物歌手と親密な関係にある、とっても面白い経歴のお母さんが主役のお店です。

実は一度、どうしてもお店を畳まなければならない事情が…
 
しかし、2019年8月、店をリニューアルし、復活を遂げたんです。
そこには常連さんの願いに応えたという気持ちと、根っからの商売人気質から生まれた強い思いがありました。
石井さん:「やっぱりつけ麺をやろうというのはずっとありました。チャンスがあったらつけ麺をやりたいなって」

「周りの人たちに支えられた」あえて「旧姓」を店名にしたその理由は

38歳の頃に喫茶店から商売を始めたという店主の石井サチ子さんは、お客さんに進められてラーメン屋に転身。
その後、平成4年につけ麺を取り入れ、「元祖つけ麺 ほそ川」が誕生したんです。
 
北川リポーター:「細川はお母さんの名前ですか?」
石井さん:「旧姓です。」
北川リポーター:「え?なんでわざわざ旧姓を?」
石井さん:「だって、弟が…」
廣岡アナ:「お母さんの弟さん超有名人です。」
北川リポーター:「たかしさん!?」
そう、あの有名演歌歌手・細川たかしさんのお姉さんなんです!
 
石井さん:「昔東京に遊びにいって、その時疲れて新宿のお店でつけ麺に出会った。それで元気になったの。これを札幌でやってみたいなと思ったの」
 
夢が叶ったのはそれから10年後。
息子さんが、新宿にあるサチ子さんの思い出の店で修業したんだそうです。
だから、スープも麺も全て自家製だったんですって。
石井さん:「昔はざるラーメンって名前だったの」
廣岡アナ:「印象に残っているのが、ほそ川さんの麺は細麺だった」
石井さん:「ほそ川だからさ。色々作ってみたんだけどこれが合うなって」
 
こうして始まった、当時 札幌では珍しいつけ麺専門店。
徐々に認知され、多くの人に愛されるお店になりました。
 
でもそんな大切なお店をなんで閉めることになったんですか?
 
石井さん:「息子が農家をやりたいって。夢だったんだって。だから閉めるしかなかった」
つけ麺を作っていた息子さんが店を離れることになり、続けられなくなってしまったんです。
それから5月年。お母さんに再び店をやりたいという気持ちにさせたのは、多くの常連さんの声でした。
 
石井さん:「街でお客さんに会うと、またやってくれよと何人にも言われた。またやってみようかなと思って。色んな人に助けてもらったから、頑張ってる姿を見せるのがお礼だと思って」
お客さん:「前の店から知っている。札幌の母」
お客さん:「話すと元気になる。麺も食べるけど、そういうところが好き」
 
お店を愛してくれた常連さんのために、またつけ麺店をやりたいと強く思ったというサチ子さんですが、自分一人ではできない。
そこで助けを借りようと相談したのが北広島にある製麺会社だったんです。
石井さん:「工場まで言って相談した。中途半端だとだめだから、スープはガラッと違うものにした。息子の麺の時はさっぱりだけど、新しい太麺には合わないから」
北海道熊さん株式会社 三浦さん:「豚骨のスープでどっしりとしたつけ麺がやりたいということだったので提案して」
石井さん:「人間一人で何かするのは不可能。みんなに助けてもらわないとできない。それには一歩踏み出さないと。だから麺屋さんにもお世話になった」
 
周りの人に助けられ、全く新しい味で再スタートを切ったつけ麺ほそ川。
そんなサチ子さんの挑戦を、息子さんは陰ながら応援し今も支えています。

息子さん:「そんなにやりたいんだと。新しい味が逆にいいと思う。頑張れしかないですよね」
 
お客さん:「前は魚介じゃなかった。麺も違う。でも今も美味しい」
お客さん:「美味しくて小樽からきてます」
 
昔からの常連さんも納得させる、新つけ麺。
いったいどんな風にかわったのでしょう?

息子が叶えてくれた夢を受け継いで…新しくなったつけ麺のお味は?

こちらが、5年の休業を経て生まれ変わった「新つけ麺」。
 
廣岡アナ:「ルックスが違う!麺ががらっと変わってる!魚介の風味がふわっと広がって、このプリシコ麺が絡みますね。前のもめちゃくちゃおいしかったけど、これは新しい。のど越しが良くて、太いんだけどスススッと入っていく」
石井さん:「だから太い分、(茹でるのに)10分かかるんだよ。忘れたら困るから、タイマーをかけてる」
廣岡アナ:「麺が(太く)変わった分、負けないような力強いスープになってる」
これだけは変わらず、息子さんから引き継いだというチャーシュー。
実はほそ川のつけ麺にとって大事な役割を果たしているんです。
まず表面に焼き目を付け、醤油と野菜で煮ていきます。
 
石井さん:「野菜はね、玉ねぎ、ニンジン、長ネギ、ショウガ、ニンニク」
廣岡アナ:「チャーシューのタレはどうしてるんですか?」
石井さん:「つけダレにも、(ベースに)このタレを使ってるんだよ。昔も今も」
廣岡アナ:「ここは変わってないんだ」
 
さらにこのタレ、今ではお店を代表する、つけ麺とは違った人気メニューにも使われているんです。

こだわりのチャーシューだれを使った油そば!化繊フィルターを使ったコーヒーも

もう一つの代表メニューが、この「油そば」。
 
こちらにもチャーシューを煮たタレや魚介出汁などを使用。
つけ麺と同じ太麺にしっかり絡んでて、食べ応えありそうですね。
 
北川リポーター:「やさしい甘みと、魚介の風味と、いろいろ鼻から抜けていきます。おいしい!」
油そばのチャーシューは、スライスしたものをそのままトッピングしています。
出来上がったチャーシューをたれに漬け込むことで、肉の柔らかさを維持しているんですって!
 
北川リポーター:「噛むたびにしっかりと味が伝わってくるけど、脂の部分は甘い!」
 
元々は喫茶店だったこのお店。
おいしいコーヒーもいただきました。
実はこのコーヒー、ちょっと変わった淹れ方をしています。
 
石井さん:「東京でみかけていいなと思って、教えてもらったの」
 
お店を休業している間にコーヒーの淹れ方を勉強してきたという石井さん。
なんと!挽き立ての豆にお湯を直接注ぎ、3分蒸らすんだそうです。
 
そして、こだわりはフィルター。
化学繊維のフィルターで漉すんですって!
表面に浮いた、コーヒー豆の脂にも注目です♪
紙や布のフィルターだと除去されてしまう脂をあえて利用しているんですね。
 
リニューアルして半年、まだまだ夢は広がります。
 
石井さん:「カウンターだけのつけ麺屋をやりたいよ。それはさ、誰か若い子が手伝ってくれればの話だけど。両方任せて、私があっちとこっちと見て歩けばいい。老後安心でしょ?」
そのパワー、見習わなきゃな~!
お母さんの新しい挑戦、これからも応援しています。
 
【元祖 つけめん ほそ川】
住所:札幌市中央区南8条西6丁目
営業時間:正午~午後10時
TEL:090-2813-2375
定休日:月曜日
 
★新つけ麺 850円(並盛)
★油そば 800円(並盛)
★ホットコーヒー 500円

(2020年2月13日『みんテレ』より)
実は一度、どうしてもお店を畳まなければならない事情が…
 
しかし、2019年8月、店をリニューアルし、復活を遂げたんです。
そこには常連さんの願いに応えたという気持ちと、根っからの商売人気質から生まれた強い思いがありました。
石井さん:「やっぱりつけ麺をやろうというのはずっとありました。チャンスがあったらつけ麺をやりたいなって」

「周りの人たちに支えられた」あえて「旧姓」を店名にしたその理由は

38歳の頃に喫茶店から商売を始めたという店主の石井サチ子さんは、お客さんに進められてラーメン屋に転身。
その後、平成4年につけ麺を取り入れ、「元祖つけ麺 ほそ川」が誕生したんです。
 
北川リポーター:「細川はお母さんの名前ですか?」
石井さん:「旧姓です。」
北川リポーター:「え?なんでわざわざ旧姓を?」
石井さん:「だって、弟が…」
廣岡アナ:「お母さんの弟さん超有名人です。」
北川リポーター:「たかしさん!?」
そう、あの有名演歌歌手・細川たかしさんのお姉さんなんです!
 
石井さん:「昔東京に遊びにいって、その時疲れて新宿のお店でつけ麺に出会った。それで元気になったの。これを札幌でやってみたいなと思ったの」
 
夢が叶ったのはそれから10年後。
息子さんが、新宿にあるサチ子さんの思い出の店で修業したんだそうです。
だから、スープも麺も全て自家製だったんですって。
石井さん:「昔はざるラーメンって名前だったの」
廣岡アナ:「印象に残っているのが、ほそ川さんの麺は細麺だった」
石井さん:「ほそ川だからさ。色々作ってみたんだけどこれが合うなって」
 
こうして始まった、当時 札幌では珍しいつけ麺専門店。
徐々に認知され、多くの人に愛されるお店になりました。
 
でもそんな大切なお店をなんで閉めることになったんですか?
 
石井さん:「息子が農家をやりたいって。夢だったんだって。だから閉めるしかなかった」
つけ麺を作っていた息子さんが店を離れることになり、続けられなくなってしまったんです。
それから5月年。お母さんに再び店をやりたいという気持ちにさせたのは、多くの常連さんの声でした。
 
石井さん:「街でお客さんに会うと、またやってくれよと何人にも言われた。またやってみようかなと思って。色んな人に助けてもらったから、頑張ってる姿を見せるのがお礼だと思って」
お客さん:「前の店から知っている。札幌の母」
お客さん:「話すと元気になる。麺も食べるけど、そういうところが好き」
 
お店を愛してくれた常連さんのために、またつけ麺店をやりたいと強く思ったというサチ子さんですが、自分一人ではできない。
そこで助けを借りようと相談したのが北広島にある製麺会社だったんです。
石井さん:「工場まで言って相談した。中途半端だとだめだから、スープはガラッと違うものにした。息子の麺の時はさっぱりだけど、新しい太麺には合わないから」
北海道熊さん株式会社 三浦さん:「豚骨のスープでどっしりとしたつけ麺がやりたいということだったので提案して」
石井さん:「人間一人で何かするのは不可能。みんなに助けてもらわないとできない。それには一歩踏み出さないと。だから麺屋さんにもお世話になった」
 
周りの人に助けられ、全く新しい味で再スタートを切ったつけ麺ほそ川。
そんなサチ子さんの挑戦を、息子さんは陰ながら応援し今も支えています。

息子さん:「そんなにやりたいんだと。新しい味が逆にいいと思う。頑張れしかないですよね」
 
お客さん:「前は魚介じゃなかった。麺も違う。でも今も美味しい」
お客さん:「美味しくて小樽からきてます」
 
昔からの常連さんも納得させる、新つけ麺。
いったいどんな風にかわったのでしょう?

息子が叶えてくれた夢を受け継いで…新しくなったつけ麺のお味は?

こちらが、5年の休業を経て生まれ変わった「新つけ麺」。
 
廣岡アナ:「ルックスが違う!麺ががらっと変わってる!魚介の風味がふわっと広がって、このプリシコ麺が絡みますね。前のもめちゃくちゃおいしかったけど、これは新しい。のど越しが良くて、太いんだけどスススッと入っていく」
石井さん:「だから太い分、(茹でるのに)10分かかるんだよ。忘れたら困るから、タイマーをかけてる」
廣岡アナ:「麺が(太く)変わった分、負けないような力強いスープになってる」
これだけは変わらず、息子さんから引き継いだというチャーシュー。
実はほそ川のつけ麺にとって大事な役割を果たしているんです。
まず表面に焼き目を付け、醤油と野菜で煮ていきます。
 
石井さん:「野菜はね、玉ねぎ、ニンジン、長ネギ、ショウガ、ニンニク」
廣岡アナ:「チャーシューのタレはどうしてるんですか?」
石井さん:「つけダレにも、(ベースに)このタレを使ってるんだよ。昔も今も」
廣岡アナ:「ここは変わってないんだ」
 
さらにこのタレ、今ではお店を代表する、つけ麺とは違った人気メニューにも使われているんです。

こだわりのチャーシューだれを使った油そば!化繊フィルターを使ったコーヒーも

もう一つの代表メニューが、この「油そば」。
 
こちらにもチャーシューを煮たタレや魚介出汁などを使用。
つけ麺と同じ太麺にしっかり絡んでて、食べ応えありそうですね。
 
北川リポーター:「やさしい甘みと、魚介の風味と、いろいろ鼻から抜けていきます。おいしい!」
油そばのチャーシューは、スライスしたものをそのままトッピングしています。
出来上がったチャーシューをたれに漬け込むことで、肉の柔らかさを維持しているんですって!
 
北川リポーター:「噛むたびにしっかりと味が伝わってくるけど、脂の部分は甘い!」
 
元々は喫茶店だったこのお店。
おいしいコーヒーもいただきました。
実はこのコーヒー、ちょっと変わった淹れ方をしています。
 
石井さん:「東京でみかけていいなと思って、教えてもらったの」
 
お店を休業している間にコーヒーの淹れ方を勉強してきたという石井さん。
なんと!挽き立ての豆にお湯を直接注ぎ、3分蒸らすんだそうです。
 
そして、こだわりはフィルター。
化学繊維のフィルターで漉すんですって!
表面に浮いた、コーヒー豆の脂にも注目です♪
紙や布のフィルターだと除去されてしまう脂をあえて利用しているんですね。
 
リニューアルして半年、まだまだ夢は広がります。
 
石井さん:「カウンターだけのつけ麺屋をやりたいよ。それはさ、誰か若い子が手伝ってくれればの話だけど。両方任せて、私があっちとこっちと見て歩けばいい。老後安心でしょ?」
そのパワー、見習わなきゃな~!
お母さんの新しい挑戦、これからも応援しています。
 
【元祖 つけめん ほそ川】
住所:札幌市中央区南8条西6丁目
営業時間:正午~午後10時
TEL:090-2813-2375
定休日:月曜日
 
★新つけ麺 850円(並盛)
★油そば 800円(並盛)
★ホットコーヒー 500円

(2020年2月13日『みんテレ』より)

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