海外でも販売!奇想天外のパン屋さん「しげぱん」

今回紹介する「きせきのパン」は、札幌で人気となり、なんとアメリカにも支店を出したパン屋さん。その名も「しげぱん」です。“見て楽しい”・"食べておいしい”個性豊かなパンが登場です♪

2019.11.13

これがパンの名前?!ユーモアあふれるお店の”軌跡”とは…?

「しげぱん」では、”ここパン屋さんでしたよね?”と思わず疑ってしまうほど、パンらしからぬ名前のパンばかり。その理由について、店主の立原茂さんに伺うと…。

茂さん:「“見て楽しい””食べておいしい”みたいのが良いかなと。お客様のリクエストをそのまま採用する形にしていて、リクエストした人の名前が、そのままパンについています」

思わず自分の名前と同じパンがないか探したくなっちゃいます♪

パンの仕込みが始まるのは朝の6時から。茂さんと従業員数人でテキパキと作っていきます。でも、なんで皆さん同じジャージを着ているのでしょう?
 
茂さん:「一般的にはコックコートを着ていると思うんですけど、動きづらいんですよね。なので、動きやすくて通気性も良くて、学校祭のオリジナルTシャツのような感じでおそろいのジャージを着ています」
 
ユーモアあふれる茂さんは、生まれた時からお父さんが札幌で人気の老舗パン屋さんを営んでいたため、子供のころから店を手伝ってきました。
 
ところが、高校卒業後は畑違いのミュージシャンに憧れ、ススキノのライブバー数店でバーテンダーとして修業。その後、25歳の頃に人生経験のために友人の紹介で中国・上海に渡りましたが、その時、思いがけない経験をします。

茂さん:「行ってすぐスリにあってお金がほとんどなくなりまして…。2LDKで20人の共同生活をしばらくしていました。周りが全員中国人だったんですけど、夜中にトランプとかして、だんだんなじんでいきましたね。そこで苦労した経験が今にいきています」
 
そんな波乱万丈な人生を歩んできた茂さんが、パンの世界に戻ったきっかけは…
 
茂さん:「上海のパン屋さんで、日本式の食パンが売っていたんですけど、正直あまりおいしくなかったんです。僕ならもっとおいしいのが作れると思ってパン屋をやろうと思いました」

一念発起し、お父さんの紹介で、三重県のフランス人シェフが営むパン屋さんで1年間修業。その後北海道に戻り、2012年札幌に「しげぱん」をオープンしました。

茂さん:「オープンするとき友人に、”どんなパンが食べたい?”って聞いて始めたんです。なので、お客さんにも同じように要望に応えられるようにしたんです」
 
パンを考えてくれたお客さんへのお礼として始めたのがその人の名前をパンにつけること。そして、このサービスを始めたのには、茂さんのこんな経験があったからなんです。
 
茂さん:「昔よく行っていたお店でメニューにないものを頼んでいて、その時に”茂スペシャル”みたいに出してくれたのがうれしくて。それをお客さんにも感じてもらえたらと始めました」

茂さん:「採用して商品になった方には喜んでもらえているので、それぞれ思い入れは強いですね。お客さんがパンのおいしい食べ方を教えてくれるので勉強になっています」
 
お客さんのリクエストに応え続けた結果、お店には100種類以上の個性豊かなパンが生まれました。実際に、パンのリクエストが採用された経験を持つ、喫茶店「つばらつばら」のママ・出村さんに話を伺ってみると…。

出村さん:「私の名前と喫茶店の名前をもじった”でむらでむら”が並んでいるのを見た時は、すごい嬉しかったです。楽しさが増すのでいいですね」
 
茂さん:「お客さんとのつながりを大事にしたいと思っています。お客さんとの距離が近いパン屋さんを心がけてやっているので、見えないところでコミュニケーションがとれているのかなと思います」

鼻をモチーフにしたパン!”クスッと笑える”パン盛りだくさん♪

お客さんとのつながりを大事にする茂さんのパンを作る上でのコンセプトは…。

茂さん:「もともとのコンセプトが、”クスッと笑えるパン屋さん”を考えてやっているので、見るだけでも楽しんでもらえたらと思っています」

こちらのパンは、片方にイチゴジャム、もう片方にチョコレートクリームが入ったインパクト大のパン!一度見たら忘れられないですよね。
 
茂さん:「せっかく作るなら”真面目にふざける”、”実は食べたらおいしい”パンを目指しています」
 
ただユニークな名前や形というだけなら人気店にはなれません。この店のパンが愛される一番の理由は味の確かさ。「毎日同じ状態のパンを作るために温度と時間にもこだわる」という茂さん。その時間と温度の調整が最も難しいのが、フランスパン。なんと生地のタネが継ぎ足しで作られるというから驚き!
 
茂さん:「足して作っていかないと悪くなったりするし、こういうタネにならないんです。継ぎ足しで発酵すると、同じ小麦粉でも風味や食感、膨らみ方も違うんですよ」

このフランスパンの名前は、遠藤さんというお客さんの名前を逆から読んだものをもじって、「うどん」と名付けたんですって。そんなフランスパン以外にも、タネづくりを工夫しているという食パンをこんがりと焼き揚げて作るのが、創業時から常に人気ナンバーワンの座を守り続けてきた「かまやつ」。

食パンにハムとチェダーチーズが挟められ、その上に自家製のベシャメルソースがたっぷりとかかっています。
そして、創業時から作り続けている、茂さんにとって思い入れの深いパンが他にも…。

こちらのカレーパンは、実家のパン屋の名前を付けたんだそう。
 
茂さん:「昔は毎日2000個とか揚げていたので、一時期は見たくないと思いましたけど、今だったら”いいな~食べたいな~”と自分でも思います」
 
お父さんの味に敬意をはらう茂さんですが、逆に実家のプルマンベーカリーを今も経営するお父さんもまた、茂さんのパンをマネして作ったりすることもあるそう。
 
お父さんも認める茂さんの独創的な発想は、4年前にオープンした2号店にも生かされています。

ススキノにあるこちらのお店は、夕方4時から明け方4時まで営業するという夜型のパン屋さん。本店でおなじみのパンはもちろんですが、この店限定のオリジナルパンも並びます。

茂さん:「仕事帰りにコンビニしかないよりは、焼き立てのパンが食べられるように、ススキノで働いている人に向けたパン屋というかたちでオープンしました」
 
チャレンジ精神は北海道だけに留まりません。一昨年、アメリカに支店を初出店。さらに今年4月にはニュージャージー州に2号店をオープンさせたんです!

茂さん:「1号店を出したテキサス州では、日本人のやっているパン屋がなかったので、ススキノと同じような感覚でチャレンジしたいなと思ったんです」
 
今や、海を越えて愛される「しげぱん」ですが、茂さんが思い描くお店の理想の形はというと…。
 
茂さん:「うちのパン屋を“しげぱんだ!”という風に、自分の店のことのように一緒に来ている人に紹介してもらったり、近い距離でいられるのがうれしい。うちの味はお客さんからのリクエストなので、周りに住んでいる人で味が変わるのを楽しんでもらいたいですね」
 
茂さんとお客さんの夢がいっぱい詰まったパンをあなたもぜひ、堪能してくださいね♪

【しげぱん】
住所:札幌市中央区南4条西13丁目1-11 エステイツ南4条1F
TEL:011-300-6789
営業時間:午前9時~午後8時
定休日:水曜日
 
★でむらでむら 200円
★鼻 210円
★かまやつ 210円
★プルマン 190円

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