2019.7.24

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つい気軽に立ち寄っちゃう!札幌最古のおにぎり専門店「ありんこ」

今回の「キセキの食堂」は、日本のソウルフード「おにぎり」の専門店。
札幌で「おにぎり屋さん」というと、ほとんどの方が「ありんこ」を思い浮かべるのではないでしょうか?
現在、札幌で7店舗を展開する一大チェーン店、今年で創業して40年目を迎え、札幌に現存する最古のおにぎり専門店なんです。そんな「ありんこ」の創業秘話をラジオパーソナリティー北川久仁子さんと廣岡俊光アナウンサーが伺いました。

“おにぎり専門店”の意外な創業秘話とは…?

2人が訪れたのは、通行人でにぎわう札幌市大通の地下街にあるこちら。
オーロラタウン店は、現存する「ありんこ」の最も古いお店なんです。訪れた先で待っていたのは、ありんこの創業者・南部均社長(72)。「1人1人のお客さん、うちの店で働いてくれた人、皆さんが助けてくれたからこそ、ひたすら店を潰さないことだけを考えてやってきました」と、今の気持ちを話してくれました。
創業前、南部社長は明治時代から続いていた実家の酒屋を奥さんのかずえさんと手伝っていました。32歳のある日、閉店を考えているおにぎり屋のご主人と知り合い、店を譲り受けることに…
 
南部社長:「女房が両親を札幌に呼び寄せたいという強い気持ちがあって、“札幌でおにぎり屋の話があるけど来るかい?”と聞いたら“行くわ!”と即答したんですよね」
 
翌年、1号店となる大通店が開店。
南部社長:「最初に開いたのが3坪、その中で奥さんとお義母さんがまるでアリのように働いていたのが店名の由来。今になってみるとしっくりきて、良い名前だなと思います」
 
2人の頑張りもあり、お店は順風満帆でしたが、1994年、奥さんのかずえさんが病に倒れ、36歳の若さで帰らぬ人となってしまいました。
 
南部社長:「まさかそんな若いうちに亡くなると思ってもいなかった。これからどうなるんだろうという心境でしたが、お義母さんがどんなにつらいことがあっても率先して働いていた姿を見ていると、続けなければという強い意志に駆られたんです」
こうして南部社長は、奥さんの愛した店を守るんだという思いで、年間90万個を売り上げる、おにぎりチェーンへと成長させたのです。

みんな大好き♪おにぎりの「定番セット」を2人が実食!

南部社長は18種類あるメニューの中から、2人にぜひ食べてもらいたいというおにぎりを出してくれましたが…
廣岡アナ:「ちょっと待ってください…大きくないですか?!体に合わせてもらったのかな?(笑)」
 
何も言わずジャンボサイズを出してくれた南部社長、こういった気前の良さも愛される秘訣!まずは30年連続で人気ナンバーワンという「チーズかつお」をいただきます。
かつお節は醤油と企業秘密という調味料で味付けをし、ご飯とチーズを絶妙につなぎ合わせ、あっさりとした味わいに仕上げています。
 
廣岡アナ:「この組み合わせを考えた人は神だなって昔から思ってたんですよ。」
 
南部社長:「30年前にうちの女房が作ったんです。彼女はずっと“おにぎりの洋風化”を考えていたんです。コンビニエンスストアの人たちが研究のためにのぞきに来ていたこともありましたよ」
 
今や大手コンビニでも定番になりつつある、この斬新な組み合わせ。なんと「ピザにヒントを得た」というから驚きですよね!
南部社長:「宅配ピザのチラシからチーズを使うことを考え付いた。でも、ごはんの中にチーズを入れただけでは味が広がりすぎたので、目の前にあったかつお節で味を締めたんです」
 
北川さん:「へー!チーズが先なんだ!」
 
廣岡アナ:「おかかありきだと思ってました」
 
そして、ありんこといえば「とん汁」も人気!単品の売り上げもなんと1位なんです。
廣岡アナ:「野菜のおいしさが汁に溶け出してて、これが自分の田舎の味なんじゃないかって錯覚するくらいおいしい」
 
お店のとん汁は、その日の分を毎朝、専門のスタッフが丹念に作っているんですって。具材の野菜はもちろん、全て北海道産です!
 
南部社長:「札幌のおにぎり屋はとん汁も一緒に売っているところが多い。1号店が雪まつり会場に近く、お義母さんがみそ汁しか売っていないのを見て、違うものを出してあげたいと思い作り始めました」

なんと1個700円!「赤いダイヤ」の正体&パンチが効いた期間限定・新作おにぎりとは?

続いて、南部社長が北川さんに出してくれたのはこちら。
北川さん:「絶妙な塩加減!ふわっとした中に塩味のきいたすじこ…本当においしい!これは社長のお気に入りですか?」
 
南部社長:「実はめったに食べさせてもらったことがない(笑)。うちでは赤いダイヤって呼んでいて、1個700円するんです」

なんと、このおにぎり1個でラーメン1杯分の値段とちょっとビックリですが、その値段にも納得のこだわりがあるんです。
 
南部社長:「すじこ嫌いっていう人は生臭さが苦手だと思うので、血綿を外してツブツブにし、一晩寝かせて油を落としているから生臭くないんですよ」
 
最近、市場価格が高騰する北海道産の上質な筋子。それを厳選して仕入れ、手作業で丁寧に「いくら」のようにしたものを贅沢に詰めます。味つけは一切せず、素材そのものの味をしっかりと活かした高品質なおにぎりになっているんです。
常に新しいものに取り組む姿勢を持つ南部社長。期間限定の新作おにぎりにも、その姿勢が表れています。
廣岡アナ:「具がこんなに入ってるの?!かにの風味と、ピリッとした感じがいい」
 
そのアクセントの秘密は、ありんこ特製の唐辛子マヨネーズ。そこに長ネギを加え、歯ごたえと風味に変化を出しているんです。
 
南部社長:「かには割と味がボヤっとしている。新しいおにぎりを作るときは、味がグッとくれば食べたっていう気になれるので、“パンチ”を大事にしています」
 

おうちでもできる“秘伝・おいしいおにぎり” 伝統の握り方とは…?

北川さん:「おにぎりって握り方が難しいんですよね~」
 
南部社長:「粒子をつぶしてはダメ。そこが難しいんですよ」
 
そのような具材をも握ることを可能にしているのは、外側をしっかり、中はふんわり仕上げる40年受け継がれてきた秘伝の技によるものなんです。
今回は特別に、おにぎり一筋17年のベテランに、伝統の握り方を教えてもらいました!
1:米を茶碗の2/3ほど入れ、具材を入れる
2:ご飯を茶碗に山盛りに入れる
3:塩(ひとつまみ)を片方の手のひらに塗ってから握る
4:指先に軽く力を入れ、外側だけ締めながら握って…完成!
 
手のひらで締めるのではなく、指先で外側だけ成形しながら固めるので、中の具材を傷つけずにふんわりと握ることができるんです。
 
そして、握り方だけではなく、お米自体にもこだわりが…
南部社長:「宮城県産のひとめぼれを使っているんです。コシヒカリ系だとちょっと粘り気があるが、ササニシキ系だと口の中できちんとほぐれる。うちは宮城の米を一番使ってるので、宮城県庁の人があいさつに来たりします」
 
また、南部社長は常にチーム意識を忘れず、各店舗の従業員とコミュニケーションをとるために行う日課があるんです。
南部社長:「毎日夜になると、各店舗を回って、とん汁を運んでいる食缶を回収しています。その時に話しをしたりするんですよ」
 
他にも、注文があったおにぎりを車で配達するのも南部さんの仕事なんだそうです。
 
北川さん:「そのためには体調崩せないですよね」
 
南部社長:「(かずえさんが亡くなってから)25年間、1度も休んだことがないんです!郊外にも店を出さなかったんです。でも今回、初めて埼玉県に店を出します」
 
創業して40年目の節目を迎えた今年、ついに「ありんこ」道外初となる、さいたま浦和店がオープン!
南部社長:「正直、ここまで続けられるとは思っていなかった。店を潰したくないのもあるけど、あの世にいったときに女房に怒られたくないんです。良くやったって褒められたい、それが続けられている原動力ですね!」
 
これからも奥さんが遺してくれたお店の味と思いを、たくさんの人に届けてくださいね。
【おにぎりのありんこ オーロラタウン店】
住所:札幌市中央区大通西2丁目 さっぽろ地下街オーロラタウン
営業時間:午前8時~午後8時
定休日:無休
TEL:011-222-0039
 
★チーズかつお 250円
★すじこ 700円
★かにマヨ【期間限定】 350円
★とん汁 270円
※料金はすべてレギュラーサイズ
 
(2019年7月18日放送 みんテレより)

“おにぎり専門店”の意外な創業秘話とは…?

2人が訪れたのは、通行人でにぎわう札幌市大通の地下街にあるこちら。
オーロラタウン店は、現存する「ありんこ」の最も古いお店なんです。訪れた先で待っていたのは、ありんこの創業者・南部均社長(72)。「1人1人のお客さん、うちの店で働いてくれた人、皆さんが助けてくれたからこそ、ひたすら店を潰さないことだけを考えてやってきました」と、今の気持ちを話してくれました。
創業前、南部社長は明治時代から続いていた実家の酒屋を奥さんのかずえさんと手伝っていました。32歳のある日、閉店を考えているおにぎり屋のご主人と知り合い、店を譲り受けることに…
 
南部社長:「女房が両親を札幌に呼び寄せたいという強い気持ちがあって、“札幌でおにぎり屋の話があるけど来るかい?”と聞いたら“行くわ!”と即答したんですよね」
 
翌年、1号店となる大通店が開店。
南部社長:「最初に開いたのが3坪、その中で奥さんとお義母さんがまるでアリのように働いていたのが店名の由来。今になってみるとしっくりきて、良い名前だなと思います」
 
2人の頑張りもあり、お店は順風満帆でしたが、1994年、奥さんのかずえさんが病に倒れ、36歳の若さで帰らぬ人となってしまいました。
 
南部社長:「まさかそんな若いうちに亡くなると思ってもいなかった。これからどうなるんだろうという心境でしたが、お義母さんがどんなにつらいことがあっても率先して働いていた姿を見ていると、続けなければという強い意志に駆られたんです」
こうして南部社長は、奥さんの愛した店を守るんだという思いで、年間90万個を売り上げる、おにぎりチェーンへと成長させたのです。

みんな大好き♪おにぎりの「定番セット」を2人が実食!

南部社長は18種類あるメニューの中から、2人にぜひ食べてもらいたいというおにぎりを出してくれましたが…
廣岡アナ:「ちょっと待ってください…大きくないですか?!体に合わせてもらったのかな?(笑)」
 
何も言わずジャンボサイズを出してくれた南部社長、こういった気前の良さも愛される秘訣!まずは30年連続で人気ナンバーワンという「チーズかつお」をいただきます。
かつお節は醤油と企業秘密という調味料で味付けをし、ご飯とチーズを絶妙につなぎ合わせ、あっさりとした味わいに仕上げています。
 
廣岡アナ:「この組み合わせを考えた人は神だなって昔から思ってたんですよ。」
 
南部社長:「30年前にうちの女房が作ったんです。彼女はずっと“おにぎりの洋風化”を考えていたんです。コンビニエンスストアの人たちが研究のためにのぞきに来ていたこともありましたよ」
 
今や大手コンビニでも定番になりつつある、この斬新な組み合わせ。なんと「ピザにヒントを得た」というから驚きですよね!
南部社長:「宅配ピザのチラシからチーズを使うことを考え付いた。でも、ごはんの中にチーズを入れただけでは味が広がりすぎたので、目の前にあったかつお節で味を締めたんです」
 
北川さん:「へー!チーズが先なんだ!」
 
廣岡アナ:「おかかありきだと思ってました」
 
そして、ありんこといえば「とん汁」も人気!単品の売り上げもなんと1位なんです。
廣岡アナ:「野菜のおいしさが汁に溶け出してて、これが自分の田舎の味なんじゃないかって錯覚するくらいおいしい」
 
お店のとん汁は、その日の分を毎朝、専門のスタッフが丹念に作っているんですって。具材の野菜はもちろん、全て北海道産です!
 
南部社長:「札幌のおにぎり屋はとん汁も一緒に売っているところが多い。1号店が雪まつり会場に近く、お義母さんがみそ汁しか売っていないのを見て、違うものを出してあげたいと思い作り始めました」

なんと1個700円!「赤いダイヤ」の正体&パンチが効いた期間限定・新作おにぎりとは?

続いて、南部社長が北川さんに出してくれたのはこちら。
北川さん:「絶妙な塩加減!ふわっとした中に塩味のきいたすじこ…本当においしい!これは社長のお気に入りですか?」
 
南部社長:「実はめったに食べさせてもらったことがない(笑)。うちでは赤いダイヤって呼んでいて、1個700円するんです」

なんと、このおにぎり1個でラーメン1杯分の値段とちょっとビックリですが、その値段にも納得のこだわりがあるんです。
 
南部社長:「すじこ嫌いっていう人は生臭さが苦手だと思うので、血綿を外してツブツブにし、一晩寝かせて油を落としているから生臭くないんですよ」
 
最近、市場価格が高騰する北海道産の上質な筋子。それを厳選して仕入れ、手作業で丁寧に「いくら」のようにしたものを贅沢に詰めます。味つけは一切せず、素材そのものの味をしっかりと活かした高品質なおにぎりになっているんです。
常に新しいものに取り組む姿勢を持つ南部社長。期間限定の新作おにぎりにも、その姿勢が表れています。
廣岡アナ:「具がこんなに入ってるの?!かにの風味と、ピリッとした感じがいい」
 
そのアクセントの秘密は、ありんこ特製の唐辛子マヨネーズ。そこに長ネギを加え、歯ごたえと風味に変化を出しているんです。
 
南部社長:「かには割と味がボヤっとしている。新しいおにぎりを作るときは、味がグッとくれば食べたっていう気になれるので、“パンチ”を大事にしています」
 

おうちでもできる“秘伝・おいしいおにぎり” 伝統の握り方とは…?

北川さん:「おにぎりって握り方が難しいんですよね~」
 
南部社長:「粒子をつぶしてはダメ。そこが難しいんですよ」
 
そのような具材をも握ることを可能にしているのは、外側をしっかり、中はふんわり仕上げる40年受け継がれてきた秘伝の技によるものなんです。
今回は特別に、おにぎり一筋17年のベテランに、伝統の握り方を教えてもらいました!
1:米を茶碗の2/3ほど入れ、具材を入れる
2:ご飯を茶碗に山盛りに入れる
3:塩(ひとつまみ)を片方の手のひらに塗ってから握る
4:指先に軽く力を入れ、外側だけ締めながら握って…完成!
 
手のひらで締めるのではなく、指先で外側だけ成形しながら固めるので、中の具材を傷つけずにふんわりと握ることができるんです。
 
そして、握り方だけではなく、お米自体にもこだわりが…
南部社長:「宮城県産のひとめぼれを使っているんです。コシヒカリ系だとちょっと粘り気があるが、ササニシキ系だと口の中できちんとほぐれる。うちは宮城の米を一番使ってるので、宮城県庁の人があいさつに来たりします」
 
また、南部社長は常にチーム意識を忘れず、各店舗の従業員とコミュニケーションをとるために行う日課があるんです。
南部社長:「毎日夜になると、各店舗を回って、とん汁を運んでいる食缶を回収しています。その時に話しをしたりするんですよ」
 
他にも、注文があったおにぎりを車で配達するのも南部さんの仕事なんだそうです。
 
北川さん:「そのためには体調崩せないですよね」
 
南部社長:「(かずえさんが亡くなってから)25年間、1度も休んだことがないんです!郊外にも店を出さなかったんです。でも今回、初めて埼玉県に店を出します」
 
創業して40年目の節目を迎えた今年、ついに「ありんこ」道外初となる、さいたま浦和店がオープン!
南部社長:「正直、ここまで続けられるとは思っていなかった。店を潰したくないのもあるけど、あの世にいったときに女房に怒られたくないんです。良くやったって褒められたい、それが続けられている原動力ですね!」
 
これからも奥さんが遺してくれたお店の味と思いを、たくさんの人に届けてくださいね。
【おにぎりのありんこ オーロラタウン店】
住所:札幌市中央区大通西2丁目 さっぽろ地下街オーロラタウン
営業時間:午前8時~午後8時
定休日:無休
TEL:011-222-0039
 
★チーズかつお 250円
★すじこ 700円
★かにマヨ【期間限定】 350円
★とん汁 270円
※料金はすべてレギュラーサイズ
 
(2019年7月18日放送 みんテレより)

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