ラーメン一筋38年 客好みの味に作り分ける夫婦で営む人気店【らーめん十倉(とくら)】

今回は、札幌市東区にある、どこか昔懐かしい、やさしい味の札幌ラーメン店「十倉(とくら)」にやってきました。
このラーメン店の魅力は、常連客を引き付けて経営する夫婦の人柄にもあるようです。
そんなお店を、ラジオパーソナリティの北川久仁子さんと、廣岡俊光アナウンサーが訪ねました。

2019.6.13

人気の秘密は長い歴史と夫婦の人柄

店内は、落ち着きのある雰囲気。このお店で16年、ここに移転する前も22年…じつにラーメン作り38年の歴史が、料理の味にぎっしり詰まっています。
お客さんからも「言わなくても自分好みが出てくる」「週に1回は来る」など、アットホームな感じもうけているようです。

「十倉」という店名は、ご主人の柳田好一さん(67)の生まれ故郷、千葉県の地域をに由来しています。"原点"を忘れないようにとの思いがあるようです。

柳田さんは、北川さんに優し~い味の、お店自慢のラーメンを出してくれました。
塩味ベースの野菜と魚介をたっぷり使った、具だくさんの「五目ラーメン」です。
「いい香り~!あっさりしていて、いろんな味がする。塩味のコクがあって…これは何杯でも食べられそう」

食べ飽きないラーメンのスープは、豚足と鶏がら、日高昆布に、鰹節を専用のサラシの袋に詰め、たくさんの野菜と生姜を一緒に煮込んでいます。
さらに、"企業秘密"ですが、もう一工夫の味が隠されているそうです。知りたい!

柳田さん:「塩ラーメンは、野菜の直接的な味が一番わかりますから、だから油を使わないで食べたいという年配のお客さんもいるんですよ」

そして、「辛いラーメンが食べたい」という、お客さんの要望から生まれた一杯を、廣岡アナに食べてもらうことに…。「激辛みそラーメン」です。
「ん~、辛い。それよりも旨い。色は赤いですけど、透き通ったスープの味がベストマッチですね!」

味のベースとなる辛みそは、通常の味噌ラーメンで使っている味噌と、複数の香辛料で辛みのついた味噌の2種類をブレンドしています。
仕上げに一味唐辛子のパウダーとラー油。そこに、企業秘密の辛みスパイスを混ぜて、体の芯から熱くなるような独特の辛みをつけているんです。
さらに、味を際立たせるポイントが柳田さんの奥さん・桂子さんのアイデアにありました。なんと、リンゴとはちみつをみそに入れることを、ジンギスカンのタレから思いついたんですって。
札幌ラーメンとジンギスカンという、北海道の二大ソウルフードの良さが意外な形で組み合った、まさに「メイドイン北海道」な一杯だったんです。

続いて、柳田さんは常連客からの注文が多いという「あんかけ焼きそば」を出してくれました。
北川さん:「ちょっぴり辛いね!シャキシャキの野菜の中にピリッ!みたいな…」
このメニューは柳田さんが昔、中華料理店で修業していた味にアレンジを加えて完成させました。
”とろ~り”とした食欲をそそるあんかけは、ラーメン屋さんでしか出せない、味の秘密があるそうです。じつは、あんかけの中にラーメンスープを入れてコクをつけているんです。

桂子さん:「常連の方は(好みが)分かるじゃないですか。『辛いの』って言われたら、好みに合わせて辛みをつけて作っているんですよ」
廣岡アナ:「かゆいところに手が届くというか。通っているからこそお店側がお客さんにアレンジしてあげられるんですね」

北川さん:「たくさんのお客さんと、いろんな話をしているのは楽しそうですね?」
柳田さん:「いろいろなお客さんと話せるし、この商売が好きだからね。特に札幌ラーメンは、札幌の文化じゃないですか!これからも体が動くうちはやっていきます」
桂子さん:「お客さんが結婚して、そのお子さんと一緒にお店に来てくれる人がいるんです。こういう商売をやっていると、それが一番うれしいこと。皆さんから、若さをいただいています。」

お客さんの笑顔を作りだし、人の輪も広げる十倉のラーメン。いつまでも夫婦仲良く、やさしさがにじみ出る味を守り続けて行って下さい。


<店舗情報>
【らーめん十倉(とくら)】
住所)札幌市東区米里1条西3丁目1-7
電話)011-875-7388
営業時間)午前11時~午後8時
定休日)水曜日
  ★五目ラーメン…800円
  ★激辛みそラーメン…750円
  ★あんかけ焼きそば…800円

(2019年6月6日放送「みんテレ」より)

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