UHB「みんテレ」の人気コーナー「キセキの食堂」。今回は、ラジオパーソナリティー北川久仁子さんと廣岡俊光アナウンサーが、札幌市東区にある「プー横丁」で、とっておきの味を堪能しました。
まず、廣岡アナに運ばれてきたのは、ご主人の思い出が詰まった肉料理。
川端伸幸さん:「ポークのシュラスコステーキ」です。
シュラスコといえば…大きな牛肉の塊からナイフで切り分けるイメージがありますが、実はご主人がこれをシュラスコと呼ぶのには、ある理由があるんです。
プー横丁のシュラスコステーキは、40年以上前に札幌市すすきので、ブラジル移民の夫婦が営んでいた店の、直伝メニューです。
ブラジルでは岩塩で味付けをするステーキの総称を"シュラスコ"というのだそうです。
廣岡アナ:「ん~やわらかい!塩味が絶妙でワインが呑みたくなります。これは"ステーキのダブルテイクアウト"(カーリング用語)ですよ!」
肉の仕込みは、塩コショウとニンニクで味を付けた玉ねぎと豚肉を交互に敷き詰め、表裏にまんべんなく味が染み渡るようにしています。
そして、重要なのはそれを常温で1日発酵させること。
川端さんによると、いまは"熟成"がブームですが、それは違うといいます。シュラスコは本来、牛のステーキが多く、ポークのシュラスコは、日本人の好みに合わせて作っていることがこだわりのポイントです。
廣岡アナ:「自分の中のシュラスコのイメージが更新されますね~」
さらに、川端さんから、このお店のとっておきの料理を2人に食べてもらいたいとのお誘い…期待が膨らみます。
川端さん:「お待たせました!」
廣岡アナ:「土鍋!?」
北川さんが蓋を開けると、「見とれますね!見た目がきれい!」と、早く食べたい様子。
プー横丁スペシャルの正体は、旬の道産野菜7種類がたっぷりと入ったコンソメだしの洋風「おじや」。
アッツアツでおいしそう!しかもそこに何と、バターで仕上げます。
北川さん:「いろいろな野菜の食感がありますね。」
廣岡アナ:「バターも解けるけれど、自分も溶けますね」
「プー横丁スペシャル」について、川端さんは「これは子どものころの我が家の味なんです。おじやは我が家のごちそうで、それを再現したかったんです。」
はじめは、名前が決まらず、冗談で呼んでいたということです。
廣岡アナ:「ぼくも小さいころ体調が悪い時に、(母親が)元気になるからと野菜をたくさん入れて作ってくれた。確かに"おじや"は、僕にとっても優しい存在ですね」
北川さん:「やっぱりスペシャルメニューなんですね。」
これまで、ご主人だけではなく、お客さんの思い出をも作ってきた味なんです。
さらに、川端さんは「子どもが大きくなって、そのとき食べた、あの味をと思って、また自分の子どもを連れて来てくれるような…次の世代に残して欲しいので、もう少し頑張ろうと思っています。」と、胸を張ります。
そんな川端さんは、7年前から温めてきたある計画があります。
現在、札幌市清田区に新しいレストランを建設中なんです。
小さなお店をもう1回、原点に戻ってやっていきたいと川端さん。
これからも、お客さんの"オアシス"のようなお店として続けていってください。
<店舗情報>
【カフェ&レストラン プー横丁】
住所)札幌市東区北23条東22丁目2-12
電話)011-785-1538
休)不定休
営業時間)午前11時~午後10時(L.O午後9時30分)
定休日:不定休
★シュラスコステーキ(ポーク)…850円
★プー横丁スペシャル…850円
(2019年5月16日放送「みんテレ」より)