UHB「みんテレ」の人気コーナー「キセキの食堂」。
今回は、ラジオパーソナリティ北川久仁子さんと廣岡俊光アナウンサーが、恵庭市にある「空海」という豚丼の名店なのですが…実はもう一つの看板メニューが"おそば"なんです。
北川さん:「わーっ!きれいなおそば。なでてあげちゃくなっちゃう」
廣岡アナ:「いい顔していますよ。最高です」
ん~食べたい。渡邊さんが打った”おそば”って、どんなおそばなのでしょう。
北川さん:「弾力、コシがあって、のど越しがいいこと!」
廣岡アナ:「ツルンとのどに落ちていく。香りが帰ってくる。噛み応えがありつつ、のど越しが良い。この二つは両立することが難しいと思うけど…。仕事人って感じの”(ファイターズの)田中賢介選手”みたいな、いい仕事していますよ」
「でも、なぜご主人、"豚丼"をやってて"おそば"にたどり着いたのですか?」
渡邊さん:「開店当時、豚丼が新聞などで取り上げられて、1日300食出るのが3カ月くらい続いたんですよ。でも、そのあと客足が伸び悩んで、行き詰ったんです。それでは良くないということで、なにかやらなければと…趣味で石臼を持っていたんですよ。」
渡邊さんは、その石臼を造ってくれた業者の紹介で、苫小牧のそばの名店で作り方を教えてもらって始めたそうです。
渡邊さん:「豚だったら、何人もの手を借りなければいいものは出来ないが、そばは、そばからウチで仕入れ、全て自分でやって提供できるのもあって、やりがいがあった。」
仕入れているそばの品種は、浦臼産の牡丹そば。栽培が難しく、収量性が低いこともあり、今や北海道では、ほとんど作られていない、幻のそばと呼ばれています。
渡邊店主:「本当の牡丹そばというのは、おいしくて、できれば牡丹そばだけで続けていきたい。
JAピンネ 山田亮太さん:「多品種に比べると味や香りが、とても優れているといわれています。道内外の生そば屋さんから高い評価をいただいているので、これからもこだわって作っていきたいと思っています。
(Q:空海で「牡丹そばを」使ってもらっていることをどう思いますか?)
JAピンネ 山田さん:「牡丹そばの特徴である味や香りを、最大限にいかしたそばを提供してくださっている印象があるのでとても感謝しています。お互いこだわりを持っている者同士、これからも牡丹そばを盛り上げていけたらと思います。」
渡邊さん:「食べ物は、どんなものでも鮮度が大事。寝かせておいしくなるものもあるが…」
だから、店が休みの日に1日かけて、そばの実を石臼で挽いて、1週間分を自家製紛します。
渡邊さん:「そばは、1日1日、打った時の状態が違う。誰に言わせても、納得するそばはできたことがないというんですけど、全部違いますね。1日3回打ったら3回とも違うし、ちょっとの水加減で違うし、それがまた虜になるんです。」
そばは毎朝、その日に使う100食以上を打ちます。そばの香りと甘味を引き出すため、そばの全粒粉を多めに道産の小麦粉を極力少なめに混ぜて仕上げます。
渡邊店主の妻:「仕事バカというか、すごく打ち込む方なので…」
渡邊さん:「自分が好きなことをやっていたら、何時間でもやっていられる。趣味もそうですよね。できるんです。全然苦にならないでやれます。ただ、あとはやっぱり体がいつまで続くかですよね。けっこう歳ですしね。」
廣岡アナ:「そこで今は、息子(豪人)さんが手伝われているということで」
渡邊さん:「私はそろそろ(引退)ですね。」
渡邊店主の妻 洋子さん:「いつまでというかね。(北川さん:「でも食べさせてください」)そういう励ましの言葉をいただきながらいろんなことで元気をいただいて、やらせていただいています。」
廣岡アナ:「これからも長く、豚丼とそばをいただければと思います。」
これからも空海の豚丼とそばの二枚看板が、ず~っと残っていきますよう~に!
<店舗情報>
【炭焼豚丼 石臼挽手打ちそば 空海】
住所)恵庭市島松寿町1丁目10-2
TEL)0123-37-1230
休)火曜日(月曜日はランチのみ)
ランチ営業)午前11時~午後2時30分
ディナー営業)午後5時~午後8時
★手打ち田舎そば もりそば(自家製粉)…¥730
(2019年5月7日放送「みんテレ」より)