2025.11.1

グルメ

「おでん」に入れる具材“白こんにゃく・焼き豆腐”は北海道だけ!時短テク&アレンジ術

 寒くなると食べたくなるのが「おでん」。しみしみの大根にジュワッとしたがんも…いろいろな食材を一度に楽しめるおでんですが、下処理が大変だったり、長時間煮込む必要があったりと作るのは意外と面倒ですよね。今回は北海道民のおでん事情を徹底調査。北海道だけの具材や時短テクニック、アレンジ方法をたっぷり紹介します。

 10月1日からおでんの販売を開始した大手コンビニチェーン店 セブン-イレブンには、実は北海道でしか販売していない限定の具材があるんです。

 みなさんは、何だかわかりますか?
 実は「白こんにゃく」なんです。

 セブン-イレブン・ジャパン地区MD統括部長の八木健二さんによると「北海道ではこんにゃく芋の栽培がされず、本州からこんやく粉を仕入れていた。海藻を入れて作る製法が広まらなかったため、やわらかくて白いこんにゃくが主流となった。そうした文化に基づいて北海道では限定で白こんにゃくを取り扱っている」とのこと。
 厚揚げも本州などでは絹豆腐の厚揚げを使っていますが、北海道ではしっかりと厚みのある木綿豆腐の厚揚げを使っているそう。

 さらに焼き豆腐は、本州にはないんですって。

 北海道では鍋やおでんの具材として焼き豆腐が親しまれているので、取り扱っているのだそう。
 ちなみに、道民に家でどんなおでんを作ってるのか聞いてみると「塩漬けにして保存しているタケノコを入れる」とか「ウインナーを入れると、肉っぽいいだしが出るので、おいしくなる」という人も。

 「ふきを入れる」という人も道民には多いようです。
 地域によって特徴のあるおでんですが、みなさん共通なのが「下処理が大変」「大根に味がしみるか不安」などの悩み。

 簡単そうに見えて意外と手間がかかる「おでん作り」の悩みを解決するためにお話を伺ったのが、創業87年、老舗のかまぼこメーカー「紀文食品」です。
 「おでんをおいしく作るには、弱火でコトコト約45分煮込むことがポイント。火加減が強すぎると、具材への衝撃も大きい。大根が崩れてしまったり、練り物も食感が悪くなる。弱火でコトコト煮込むのがおすすめ」と話すのは紀文食品の村田真由香さん。
 実は、紀文が提唱している「おでんのタイムテーブル」というものがあるんです。

 まずは、冷たいだしに火が通りにくい大根やこんにゃく、卵などを入れて弱火でコトコト30分煮込みます。
 その後、餅巾着やつみれ、練り物などを加えて、弱火でさらに15分煮込めばOK。
 
 そして、最後に入れるのが、はんぺん。

 「はんぺんは煮込みすぎると膨張してしまうので、火を止めてから温まったおでんのつゆを上にかけて温める程度でいい」と村田さん。
 ただ、おでんを煮込む前にしなければいけないのが、下ゆで。これが面倒なんですよね!そこで、下ゆでの時短テクニックを紹介します。
 
 まず大根の皮を厚めにむいていきます。もったいないかなと思うくらい厚くむいてください。

 むいた皮はきんぴらなどにするとエコで無駄がありません。
 その後、面取りした大根に深さ1センチほどの十字の切り込みを入れたら、耐熱容器に大根と生米、大根が浸かるくらいの水を入れます。
 
 そして、ラップをかけて600Wで5分加熱。

 5分加熱したら1度取り出して、熱さが満遍なく広がるようにかき混ぜて、ラップをしてさらに3分加熱すればOK。
 熱いままの大根を取り出したら、冷たいだしにつけて少しおけば下ゆで完了。

 5分ほどつけておくと、中心部にもだしの色が入って、下ゆで直後よりも大根に透明感が出た感じ。

 村田さんは「大根は細胞膜が固いので、なかなか味がしみない。加熱することで細胞膜がやわらかくなって味がしみこみやすくなる」と話します。
 あとは大根をつけたおでんつゆと一緒に、他の具材も煮込めば完成です。

 見た目も中心までしっかりだしの色。

 一口食べてみると、だしが大根の繊維の細胞の中にギューッと入っている感じ。最高においしかった!
 電子レンジの下ゆでテクニックはこんにゃくにも使うことができます。

 まず、こんにゃくの両面に格子状に隠し包丁を入れます。フォークを使うとすごく便利。フォークをこんにゃくにあててキューっ押し込むだけなのでラクチンです。
 4等分して耐熱容器に入れ、浸かるぐらいの水を入れたら電子レンジ600Wで4分加熱します。

 最後におでんつゆにつけておけば、こんにゃくのアク抜きの完成。

 味が染みやすく、生臭さもなくなるんですって。
 おでん事情を街の人に聞いていく中で多かったのが「夫婦2人なので余らせてしまってアレンジがわからない」という声。

 悩みを解決するべく、2025年の6月にオープンしたばかりのおでん専門店に行ってきました。
 「ちょいおでん札幌本店」は道内外に9店舗展開する専門店で、鱧からとっただしを使った上品なおでんが楽しめます。

 実はこのお店では、びっくりするような変わったおでんが楽しめるんですよ。
 こちらはなんと「ガーリックトースト」のおでん!

 塩味がしっかりきいたガーリックトーストがだしに浸かって、イタリアンのスープのよう。でもスープを飲むと、和だし…新感覚です!
 最初はカリカリですが、時間が経つとだしを吸ってじゅんわりトロットロに。

 まるで、しっかりした麩のような感じでした。
 さらに自宅でも気軽に試せるアレンジも。

 「大根のちょい足しブルーチーズ 385円」。もはやおでんには見えません!

 ブルーチーズがたっぷりかかった染み染みの大根は、チーズと合う!ちょっとクセのあるブルーチーズが何色にも染まってくれる大根を染めちゃっています。

 チーズの塩味とだしのまろやかさが見事なマリアージュでした。
 真っ白なはんぺんに明太子とバター。

 しらたきの上にはジェノベーゼソース。

 おでんは味変が自由自在。いろいろな組み合わせが楽しめるんです。
 さらに、余ったおでんでできるアレンジレシピをご紹介。

 こちらは「おでんの大根のフライ 390円」。

 衣の香ばしさで、だしを含んだ大根の甘みが増します。シンプルな大根のおでんが、ボリューム満点のごちそうに変わります。
 ポイントは水で溶いた天ぷら粉を糊にして、粗めのパン粉をしっかりとまぶすこと。

 おでんの水分が中に閉じ込められて、サックリと揚げることができるそうですよ。

 油で衣がキツネ色になるまで揚げれば完成です。
 ただ表面をカリッと揚げるだけで食感が変わって、おいしさを逃がさない。最高です。

 大根以外にも、ちくわやこんにゃくなどもオススメ。

 油のコクでまた違った味わいを見せるおでんフライ。ぜひご家庭でも作ってみては?
ちょいおでん札幌本店
住所:札幌市中央区北4西1 北農ビルB1F
営業:午前11時30分~午後11時
   ※土曜部は午後4時~午後11時
定休日:日曜・祝日

みんテレ2025年10月22日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 10月1日からおでんの販売を開始した大手コンビニチェーン店 セブン-イレブンには、実は北海道でしか販売していない限定の具材があるんです。

 みなさんは、何だかわかりますか?
 実は「白こんにゃく」なんです。

 セブン-イレブン・ジャパン地区MD統括部長の八木健二さんによると「北海道ではこんにゃく芋の栽培がされず、本州からこんやく粉を仕入れていた。海藻を入れて作る製法が広まらなかったため、やわらかくて白いこんにゃくが主流となった。そうした文化に基づいて北海道では限定で白こんにゃくを取り扱っている」とのこと。
 厚揚げも本州などでは絹豆腐の厚揚げを使っていますが、北海道ではしっかりと厚みのある木綿豆腐の厚揚げを使っているそう。

 さらに焼き豆腐は、本州にはないんですって。

 北海道では鍋やおでんの具材として焼き豆腐が親しまれているので、取り扱っているのだそう。
 ちなみに、道民に家でどんなおでんを作ってるのか聞いてみると「塩漬けにして保存しているタケノコを入れる」とか「ウインナーを入れると、肉っぽいいだしが出るので、おいしくなる」という人も。

 「ふきを入れる」という人も道民には多いようです。
 地域によって特徴のあるおでんですが、みなさん共通なのが「下処理が大変」「大根に味がしみるか不安」などの悩み。

 簡単そうに見えて意外と手間がかかる「おでん作り」の悩みを解決するためにお話を伺ったのが、創業87年、老舗のかまぼこメーカー「紀文食品」です。
 「おでんをおいしく作るには、弱火でコトコト約45分煮込むことがポイント。火加減が強すぎると、具材への衝撃も大きい。大根が崩れてしまったり、練り物も食感が悪くなる。弱火でコトコト煮込むのがおすすめ」と話すのは紀文食品の村田真由香さん。
 実は、紀文が提唱している「おでんのタイムテーブル」というものがあるんです。

 まずは、冷たいだしに火が通りにくい大根やこんにゃく、卵などを入れて弱火でコトコト30分煮込みます。
 その後、餅巾着やつみれ、練り物などを加えて、弱火でさらに15分煮込めばOK。
 
 そして、最後に入れるのが、はんぺん。

 「はんぺんは煮込みすぎると膨張してしまうので、火を止めてから温まったおでんのつゆを上にかけて温める程度でいい」と村田さん。
 ただ、おでんを煮込む前にしなければいけないのが、下ゆで。これが面倒なんですよね!そこで、下ゆでの時短テクニックを紹介します。
 
 まず大根の皮を厚めにむいていきます。もったいないかなと思うくらい厚くむいてください。

 むいた皮はきんぴらなどにするとエコで無駄がありません。
 その後、面取りした大根に深さ1センチほどの十字の切り込みを入れたら、耐熱容器に大根と生米、大根が浸かるくらいの水を入れます。
 
 そして、ラップをかけて600Wで5分加熱。

 5分加熱したら1度取り出して、熱さが満遍なく広がるようにかき混ぜて、ラップをしてさらに3分加熱すればOK。
 熱いままの大根を取り出したら、冷たいだしにつけて少しおけば下ゆで完了。

 5分ほどつけておくと、中心部にもだしの色が入って、下ゆで直後よりも大根に透明感が出た感じ。

 村田さんは「大根は細胞膜が固いので、なかなか味がしみない。加熱することで細胞膜がやわらかくなって味がしみこみやすくなる」と話します。
 あとは大根をつけたおでんつゆと一緒に、他の具材も煮込めば完成です。

 見た目も中心までしっかりだしの色。

 一口食べてみると、だしが大根の繊維の細胞の中にギューッと入っている感じ。最高においしかった!
 電子レンジの下ゆでテクニックはこんにゃくにも使うことができます。

 まず、こんにゃくの両面に格子状に隠し包丁を入れます。フォークを使うとすごく便利。フォークをこんにゃくにあててキューっ押し込むだけなのでラクチンです。
 4等分して耐熱容器に入れ、浸かるぐらいの水を入れたら電子レンジ600Wで4分加熱します。

 最後におでんつゆにつけておけば、こんにゃくのアク抜きの完成。

 味が染みやすく、生臭さもなくなるんですって。
 おでん事情を街の人に聞いていく中で多かったのが「夫婦2人なので余らせてしまってアレンジがわからない」という声。

 悩みを解決するべく、2025年の6月にオープンしたばかりのおでん専門店に行ってきました。
 「ちょいおでん札幌本店」は道内外に9店舗展開する専門店で、鱧からとっただしを使った上品なおでんが楽しめます。

 実はこのお店では、びっくりするような変わったおでんが楽しめるんですよ。
 こちらはなんと「ガーリックトースト」のおでん!

 塩味がしっかりきいたガーリックトーストがだしに浸かって、イタリアンのスープのよう。でもスープを飲むと、和だし…新感覚です!
 最初はカリカリですが、時間が経つとだしを吸ってじゅんわりトロットロに。

 まるで、しっかりした麩のような感じでした。
 さらに自宅でも気軽に試せるアレンジも。

 「大根のちょい足しブルーチーズ 385円」。もはやおでんには見えません!

 ブルーチーズがたっぷりかかった染み染みの大根は、チーズと合う!ちょっとクセのあるブルーチーズが何色にも染まってくれる大根を染めちゃっています。

 チーズの塩味とだしのまろやかさが見事なマリアージュでした。
 真っ白なはんぺんに明太子とバター。

 しらたきの上にはジェノベーゼソース。

 おでんは味変が自由自在。いろいろな組み合わせが楽しめるんです。
 さらに、余ったおでんでできるアレンジレシピをご紹介。

 こちらは「おでんの大根のフライ 390円」。

 衣の香ばしさで、だしを含んだ大根の甘みが増します。シンプルな大根のおでんが、ボリューム満点のごちそうに変わります。
 ポイントは水で溶いた天ぷら粉を糊にして、粗めのパン粉をしっかりとまぶすこと。

 おでんの水分が中に閉じ込められて、サックリと揚げることができるそうですよ。

 油で衣がキツネ色になるまで揚げれば完成です。
 ただ表面をカリッと揚げるだけで食感が変わって、おいしさを逃がさない。最高です。

 大根以外にも、ちくわやこんにゃくなどもオススメ。

 油のコクでまた違った味わいを見せるおでんフライ。ぜひご家庭でも作ってみては?
ちょいおでん札幌本店
住所:札幌市中央区北4西1 北農ビルB1F
営業:午前11時30分~午後11時
   ※土曜部は午後4時~午後11時
定休日:日曜・祝日

みんテレ2025年10月22日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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