2025.5.19

グルメ / 札幌

札幌中心部で「ネパール旅行!」本国出身シェフが作る本場の伝統料理~オープンからファン急増【札幌】

「今日、ネパる?」「徒歩で行けるネパール旅行」。気になるフレーズが看板に書かれているのは、市電沿いにあるネパール料理店「Nepalica(ネパリカ)」です。“旅行”という単語に心くすぐられ、行ってみました。

ビルの2階に店があります。階段を上っていくと、「タルチョ」と呼ばれる色とりどりの旗と、おいしそうな料理のイラストが描かれた看板があり、食欲がググッとわいてきます。
店内にはたくさんの観葉植物が。爽やかでホッとできる雰囲気です。

料理長のサンジェイさん

店のオープンは2024年10月。きっかけは、店長の湯澤沙有理さんがネパール人シェフ、ライ・サンジェイさん(40)と知り合い、地元の人が食べる本場の伝統料理を振る舞ってもらったことでした。

「札幌では味わうことのできない本格的なネパール料理で、とてもおいしかった。ぜひ店を開きたいと考えました」と湯澤さん。
ネパールのホテルで15年間、札幌の飲食店で10年間腕を振るってきたサンジェイさんを料理長に迎えました。
サンジェイさんが手がけるのは、ネパールの家庭でも屋台でも気軽に味わえる伝統的な料理。「お酒と一緒に味わい、居酒屋のようにわいわいと楽しんでほしい」と湯澤さんは話します。

25種類のスパイスを巧みに取り入れているのも特徴。「ネパールでは、スパイスは薬としても役立ち、スパイスを使った料理で元気になれます」(サンジェイさん)

サクサクの生地でスパイシーなジャガイモを包んだ「サモサ」


ネパール料理の代表格「モモ」

ディナーでは、約20種類のフードメニューを楽しめます。
一番人気は「モモ」(6個800円、9個1,200円、12個1,500円)で、サンジェイさんもイチオシの自慢の味。ギョウザに似ていますが、中国料理とは全く違う趣です。

手作りの皮はモチモチとした食感。鶏ひき肉とスパイスを混ぜた肉種を包み、蒸し上げています。トマトやピーナッツなどで作ったソースに付けて食べるのがポイント。
肉のうま味をたっぷりと感じながらも、後味はさっぱりとしています。
見た目も食べ方もユニークな「パニプリ」(6個700円、8個900円)は、必ず食べてほしい一皿。
ピンポン球のように丸く、サクッと香ばしく揚げた皮の中に、スパイスや香草を混ぜたポテトサラダが入っています。

この中に、酸味や辛味の効いた冷たいソースを注いで食べるのです。食べる直前にソースを注ぎ入れ、皮が水分を吸ってふやけてしまう前に、すぐにひと口で頬張りましょう!

ソースを注いで食べる「パニプリ」(写真提供:ネパリカ)


メニューには「ソースを注いだら5秒以内で食べます」との説明が!

パリパリの皮、滑らかなポテトサラダ、そしてさっぱりとした味のソースが混然一体。新しい味わいが生まれてきます。
モグモグと味わっているうちに、ネパールの地元の人も同じように屋台で和気あいあいとこれを食べている光景が頭に浮かんできて、楽しくなってきました。

サンジェイさんは「皮を一つひとつ丁寧に成形して揚げていくので、手間がかかる料理です」と教えてくれました。
「ラムカレー煮込み」(Sサイズ1,100円、Lサイズ1,680円)は、じっくりと煮込んで柔らかなラム肉がこく深くスパイシー。

バケットやライスと一緒に食べるのはもちろん、お米をつぶして乾燥させた「チウラ」と一緒に味わうと、“ネパール感”がアップします。地元でよく食べられる食材だそう。
チウラのパリパリの食感が、ホロホロのラム肉に良いアクセントを与えてくれます。

ホロホロと柔らかな「ラムカレー煮込み」


「やわらかラムハツステーキ サラダ仕立て」(写真提供:ネパリカ)

サンジェイさんは、ネパールの味を和風にアレンジしたオリジナル料理も考案しています。その一つが「やわらかラムハツステーキ サラダ仕立て」。(Sサイズ1,380円、Lサイズ1,880円)。
ラムハツはラムの心臓で、ネパールではよく食べるのだそう。ジンギスカンが名物の北海道でも、ラムハツを食べる機会はなかなかないので、ぜひトライしてほしい一品です。

意外にもサクサクとした歯触り。セロリとスパイスを使ったしょうゆベースのソースが、ラムの味や香りを程よく引き立ててくれます。
どれを食べようか迷ったら、「はじめてネパールコース」を試してみては? パニプリやモモなど料理6品に、120分間の飲み放題が付いて5,000円とお得です。2人以上から注文できます。

スパイスをあしらったカラフルな看板が食欲をかき立てます


「ダルバード」(写真提供:ネパリカ)

「ダルバード」(1,680円)はネパールの定番メニュー。ごはんとカレーのほか、ダル(豆のスープ)、アチャール(漬け物)、タルカリ(野菜の炒め物)などが付いていて、日本の定食のようなイメージです。

おかずを一つひとつ味わうのももちろんおいしいですが、ネパールでは豪快に混ぜて食べるのが慣習。
それぞれのうま味や酸味などが絡み合い、グッと複雑な味わいが生まれてきます。混ぜ方次第で「自分だけの味」を楽しみましょう。
ダルバードはランチでも注文できます。
「自分の国の料理をおいしいと言ってもらえることがうれしい」と笑顔で話すサンジェイさん。札幌にいながらにして旅行気分を感じる、本場の味が待っています。
Nepalica(ネパリカ)
住所:札幌市中央区南1条西11丁目327-17 2階
電話:011-215-0828
営業時間:午前11時-午後3時(ラストオーダー午後2時30分)、午後5時-10時(ラストオーダーはフードが午後9時、ドリンクが午後9時30分)
定休日:日曜
Instagram:@nepalica.sapporo

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 
ビルの2階に店があります。階段を上っていくと、「タルチョ」と呼ばれる色とりどりの旗と、おいしそうな料理のイラストが描かれた看板があり、食欲がググッとわいてきます。
店内にはたくさんの観葉植物が。爽やかでホッとできる雰囲気です。

料理長のサンジェイさん

店のオープンは2024年10月。きっかけは、店長の湯澤沙有理さんがネパール人シェフ、ライ・サンジェイさん(40)と知り合い、地元の人が食べる本場の伝統料理を振る舞ってもらったことでした。

「札幌では味わうことのできない本格的なネパール料理で、とてもおいしかった。ぜひ店を開きたいと考えました」と湯澤さん。
ネパールのホテルで15年間、札幌の飲食店で10年間腕を振るってきたサンジェイさんを料理長に迎えました。

サクサクの生地でスパイシーなジャガイモを包んだ「サモサ」

サンジェイさんが手がけるのは、ネパールの家庭でも屋台でも気軽に味わえる伝統的な料理。「お酒と一緒に味わい、居酒屋のようにわいわいと楽しんでほしい」と湯澤さんは話します。

25種類のスパイスを巧みに取り入れているのも特徴。「ネパールでは、スパイスは薬としても役立ち、スパイスを使った料理で元気になれます」(サンジェイさん)

ネパール料理の代表格「モモ」

ディナーでは、約20種類のフードメニューを楽しめます。
一番人気は「モモ」(6個800円、9個1,200円、12個1,500円)で、サンジェイさんもイチオシの自慢の味。ギョウザに似ていますが、中国料理とは全く違う趣です。

手作りの皮はモチモチとした食感。鶏ひき肉とスパイスを混ぜた肉種を包み、蒸し上げています。トマトやピーナッツなどで作ったソースに付けて食べるのがポイント。
肉のうま味をたっぷりと感じながらも、後味はさっぱりとしています。

ソースを注いで食べる「パニプリ」(写真提供:ネパリカ)

見た目も食べ方もユニークな「パニプリ」(6個700円、8個900円)は、必ず食べてほしい一皿。
ピンポン球のように丸く、サクッと香ばしく揚げた皮の中に、スパイスや香草を混ぜたポテトサラダが入っています。

この中に、酸味や辛味の効いた冷たいソースを注いで食べるのです。食べる直前にソースを注ぎ入れ、皮が水分を吸ってふやけてしまう前に、すぐにひと口で頬張りましょう!

メニューには「ソースを注いだら5秒以内で食べます」との説明が!

パリパリの皮、滑らかなポテトサラダ、そしてさっぱりとした味のソースが混然一体。新しい味わいが生まれてきます。
モグモグと味わっているうちに、ネパールの地元の人も同じように屋台で和気あいあいとこれを食べている光景が頭に浮かんできて、楽しくなってきました。

サンジェイさんは「皮を一つひとつ丁寧に成形して揚げていくので、手間がかかる料理です」と教えてくれました。

ホロホロと柔らかな「ラムカレー煮込み」

「ラムカレー煮込み」(Sサイズ1,100円、Lサイズ1,680円)は、じっくりと煮込んで柔らかなラム肉がこく深くスパイシー。

バケットやライスと一緒に食べるのはもちろん、お米をつぶして乾燥させた「チウラ」と一緒に味わうと、“ネパール感”がアップします。地元でよく食べられる食材だそう。
チウラのパリパリの食感が、ホロホロのラム肉に良いアクセントを与えてくれます。

「やわらかラムハツステーキ サラダ仕立て」(写真提供:ネパリカ)

サンジェイさんは、ネパールの味を和風にアレンジしたオリジナル料理も考案しています。その一つが「やわらかラムハツステーキ サラダ仕立て」。(Sサイズ1,380円、Lサイズ1,880円)。
ラムハツはラムの心臓で、ネパールではよく食べるのだそう。ジンギスカンが名物の北海道でも、ラムハツを食べる機会はなかなかないので、ぜひトライしてほしい一品です。

意外にもサクサクとした歯触り。セロリとスパイスを使ったしょうゆベースのソースが、ラムの味や香りを程よく引き立ててくれます。

スパイスをあしらったカラフルな看板が食欲をかき立てます

どれを食べようか迷ったら、「はじめてネパールコース」を試してみては? パニプリやモモなど料理6品に、120分間の飲み放題が付いて5,000円とお得です。2人以上から注文できます。

「ダルバード」(写真提供:ネパリカ)

「ダルバード」(1,680円)はネパールの定番メニュー。ごはんとカレーのほか、ダル(豆のスープ)、アチャール(漬け物)、タルカリ(野菜の炒め物)などが付いていて、日本の定食のようなイメージです。

おかずを一つひとつ味わうのももちろんおいしいですが、ネパールでは豪快に混ぜて食べるのが慣習。
それぞれのうま味や酸味などが絡み合い、グッと複雑な味わいが生まれてきます。混ぜ方次第で「自分だけの味」を楽しみましょう。
ダルバードはランチでも注文できます。
「自分の国の料理をおいしいと言ってもらえることがうれしい」と笑顔で話すサンジェイさん。札幌にいながらにして旅行気分を感じる、本場の味が待っています。
Nepalica(ネパリカ)
住所:札幌市中央区南1条西11丁目327-17 2階
電話:011-215-0828
営業時間:午前11時-午後3時(ラストオーダー午後2時30分)、午後5時-10時(ラストオーダーはフードが午後9時、ドリンクが午後9時30分)
定休日:日曜
Instagram:@nepalica.sapporo

(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)
 

大矢理恵

ライター

北海道新聞の元記者です。13年間、札幌や室蘭、釧路で勤務。現在は「北海道新聞デ ジタル」や地域情報紙「さっぽろ10区(トーク)」、WEBサイト「Trip Eat 北海道」 にも執筆しています。硬軟問わず、あらゆる話題を取材します! クジラ大好き歴30 年超。国内外でのホエールウオッチングのほか、タヒチでホエールスイミングも体験 。夢はメキシコでシロナガスクジラを見ること。旭川出身、札幌在住。

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