名だたる文豪や芸術家たちが日ごと集まり語らう喫茶店。小樽にそんな「文学カフェ」がよみがえったと聞きつけ、訪問してきました。
美しい内装、懐かしい調度品。時を忘れ、大正ロマンな雰囲気に酔いしれる
堺町通りから小樽公園方面へ少し登った花園地区・花銀通り。サンモール一番街の南側には、かつて伊藤整や小林多喜二など、多くの文豪や芸術家が集った「越治」という喫茶店がありました。「魁陽亭 越治」は「越治」のあったこの場所で小樽の歴史を感じてもらいたい、という思いで作られた文学カフェ&文豪バーです。
入り口からビルの2階へ上がり店内へ。大正ロマン風の内装・家具に静かな高揚感を覚えます。
提供写真:魁陽亭 越治
提供写真:魁陽亭 越治
「越治」と「魁陽」は文豪の部屋をコンセプトに作られた個室。
畳のお座敷、書棚に並ぶ古書、ほどよい明るさのスタンドライト、文机。スマートフォンの電源を切って、お気に入りの本を読んだり、遠く離れた知人へ手紙を書いたり。日々の喧騒を忘れて、心静かに時を過ごしたい人はぜひこのお部屋へ。
提供写真:魁陽亭 越治
提供写真:魁陽亭 越治
和洋折衷の美しい内装の宴会用個室「海陽の間」は、グループでの飲食はもちろんのこと、打ち合わせや会議などビジネスユースにも最適です。
パティシエが手がける美しいスイーツとコク旨オムライス
素晴らしいのは内装や調度品に限らず。飲食メニューも驚くほど充実しています。オムライスやパスタなどの洋食、カツカレーやカツサンド、帯広名物・豚丼や釧路名物・スパカツが食べられるのも嬉しい。
すべての調理を担当しているのは、パティシエの加藤光一さん。そう、何を隠そうこのお店はパティシエが料理長という大変珍しい喫茶店なのです。
すべての調理を担当しているのは、パティシエの加藤光一さん。そう、何を隠そうこのお店はパティシエが料理長という大変珍しい喫茶店なのです。
大田ファーム卵のデミグラスオムライス(1,080円 税込)
「パティシエ?スイーツはおいしく作れそうだけど…」と侮るなかれ。各所のキッチンで経験を積んだ加藤さんは、料理の腕前も相当なもの。特に最高品質の国産卵を使ったオムライスは、本格的な洋食レストランにひけを取りません。
「オムライスには『太田ファーム』の純国産鶏『もみじ』の卵を使用しています。黄身がひと回り大きくて、栄養価も高いんです。デミグラスソースは誰でも飽きずに食べられるよう、まろやかなコクに仕上げました」(加藤さん)
「オムライスには『太田ファーム』の純国産鶏『もみじ』の卵を使用しています。黄身がひと回り大きくて、栄養価も高いんです。デミグラスソースは誰でも飽きずに食べられるよう、まろやかなコクに仕上げました」(加藤さん)
食後には越治オリジナルスイーツ「白雪ティラミス」を注文。う、美しい…!
「通常、ティラミスのスポンジにはエスプレッソを染み込ませますが、白雪ティラミスは小樽の地酒『宝川』を使用しています。北海道の真っ白な雪をイメージして作った、大人のためのスイーツです。日本酒の風味を際立たせるために、甘さは控えめにしています」(加藤さん)
スポンジからじんわり日本酒が染み出し、すぅと鼻から風味が抜けて、あとに優しい甘さが残ります。正直言って、お酒が大好きで甘すぎるスイーツが少々苦手な筆者にはたまらない一品でした。コーヒーにもよく合います。
「通常、ティラミスのスポンジにはエスプレッソを染み込ませますが、白雪ティラミスは小樽の地酒『宝川』を使用しています。北海道の真っ白な雪をイメージして作った、大人のためのスイーツです。日本酒の風味を際立たせるために、甘さは控えめにしています」(加藤さん)
スポンジからじんわり日本酒が染み出し、すぅと鼻から風味が抜けて、あとに優しい甘さが残ります。正直言って、お酒が大好きで甘すぎるスイーツが少々苦手な筆者にはたまらない一品でした。コーヒーにもよく合います。
白雪ティラミス(680円 税込)
パティシエの加藤光一さんとスタッフの堀井つぐみさん
加藤さんおすすめの「酸辣湯麺」も食べたかったのですが、残念ながらお腹のキャパシティがいっぱい。
また11月1日からは、新メニュー「ここでしか味わえないスープカレー焼きそば」も登場したとのこと。近いうちにぜひ再訪したいと思います。
また11月1日からは、新メニュー「ここでしか味わえないスープカレー焼きそば」も登場したとのこと。近いうちにぜひ再訪したいと思います。
魁陽亭 越治
住所:小樽市花園1丁目1-6 花銀通り(フタミビル2階)
営業時間:午前11時30分〜午後8時
ランチタイム 午前11時30分〜午後3時
ディナータイム 午後5時〜午後8時
電話番号:0134-61-7682
アクセス:小樽駅から徒歩10分
公式HP:https://kaiyotei-koshiji.com/
(上記の情報は記事作成時点のものです。
最新の情報は各店舗にお問い合わせください)
美しい内装、懐かしい調度品。時を忘れ、大正ロマンな雰囲気に酔いしれる
堺町通りから小樽公園方面へ少し登った花園地区・花銀通り。サンモール一番街の南側には、かつて伊藤整や小林多喜二など、多くの文豪や芸術家が集った「越治」という喫茶店がありました。「魁陽亭 越治」は「越治」のあったこの場所で小樽の歴史を感じてもらいたい、という思いで作られた文学カフェ&文豪バーです。
提供写真:魁陽亭 越治
入り口からビルの2階へ上がり店内へ。大正ロマン風の内装・家具に静かな高揚感を覚えます。
提供写真:魁陽亭 越治
「越治」と「魁陽」は文豪の部屋をコンセプトに作られた個室。
提供写真:魁陽亭 越治
畳のお座敷、書棚に並ぶ古書、ほどよい明るさのスタンドライト、文机。スマートフォンの電源を切って、お気に入りの本を読んだり、遠く離れた知人へ手紙を書いたり。日々の喧騒を忘れて、心静かに時を過ごしたい人はぜひこのお部屋へ。
提供写真:魁陽亭 越治
和洋折衷の美しい内装の宴会用個室「海陽の間」は、グループでの飲食はもちろんのこと、打ち合わせや会議などビジネスユースにも最適です。
パティシエが手がける美しいスイーツとコク旨オムライス
素晴らしいのは内装や調度品に限らず。飲食メニューも驚くほど充実しています。オムライスやパスタなどの洋食、カツカレーやカツサンド、帯広名物・豚丼や釧路名物・スパカツが食べられるのも嬉しい。
すべての調理を担当しているのは、パティシエの加藤光一さん。そう、何を隠そうこのお店はパティシエが料理長という大変珍しい喫茶店なのです。
すべての調理を担当しているのは、パティシエの加藤光一さん。そう、何を隠そうこのお店はパティシエが料理長という大変珍しい喫茶店なのです。
大田ファーム卵のデミグラスオムライス(1,080円 税込)
「パティシエ?スイーツはおいしく作れそうだけど…」と侮るなかれ。各所のキッチンで経験を積んだ加藤さんは、料理の腕前も相当なもの。特に最高品質の国産卵を使ったオムライスは、本格的な洋食レストランにひけを取りません。
「オムライスには『太田ファーム』の純国産鶏『もみじ』の卵を使用しています。黄身がひと回り大きくて、栄養価も高いんです。デミグラスソースは誰でも飽きずに食べられるよう、まろやかなコクに仕上げました」(加藤さん)
「オムライスには『太田ファーム』の純国産鶏『もみじ』の卵を使用しています。黄身がひと回り大きくて、栄養価も高いんです。デミグラスソースは誰でも飽きずに食べられるよう、まろやかなコクに仕上げました」(加藤さん)
白雪ティラミス(680円 税込)
食後には越治オリジナルスイーツ「白雪ティラミス」を注文。う、美しい…!
「通常、ティラミスのスポンジにはエスプレッソを染み込ませますが、白雪ティラミスは小樽の地酒『宝川』を使用しています。北海道の真っ白な雪をイメージして作った、大人のためのスイーツです。日本酒の風味を際立たせるために、甘さは控えめにしています」(加藤さん)
スポンジからじんわり日本酒が染み出し、すぅと鼻から風味が抜けて、あとに優しい甘さが残ります。正直言って、お酒が大好きで甘すぎるスイーツが少々苦手な筆者にはたまらない一品でした。コーヒーにもよく合います。
「通常、ティラミスのスポンジにはエスプレッソを染み込ませますが、白雪ティラミスは小樽の地酒『宝川』を使用しています。北海道の真っ白な雪をイメージして作った、大人のためのスイーツです。日本酒の風味を際立たせるために、甘さは控えめにしています」(加藤さん)
スポンジからじんわり日本酒が染み出し、すぅと鼻から風味が抜けて、あとに優しい甘さが残ります。正直言って、お酒が大好きで甘すぎるスイーツが少々苦手な筆者にはたまらない一品でした。コーヒーにもよく合います。
パティシエの加藤光一さんとスタッフの堀井つぐみさん
加藤さんおすすめの「酸辣湯麺」も食べたかったのですが、残念ながらお腹のキャパシティがいっぱい。
また11月1日からは、新メニュー「ここでしか味わえないスープカレー焼きそば」も登場したとのこと。近いうちにぜひ再訪したいと思います。
また11月1日からは、新メニュー「ここでしか味わえないスープカレー焼きそば」も登場したとのこと。近いうちにぜひ再訪したいと思います。
魁陽亭 越治
住所:小樽市花園1丁目1-6 花銀通り(フタミビル2階)
営業時間:午前11時30分〜午後8時
ランチタイム 午前11時30分〜午後3時
ディナータイム 午後5時〜午後8時
電話番号:0134-61-7682
アクセス:小樽駅から徒歩10分
公式HP:https://kaiyotei-koshiji.com/
(上記の情報は記事作成時点のものです。
最新の情報は各店舗にお問い合わせください)
笹山浅海
ライター・編集者
十勝出身、札幌在住。2007年より東京都内の編集プロダクションに編集者として勤務し、オールジャンルの書籍やムック本の制作を手がける。 2012年株式会社マニュブックスを設立。 書籍・雑誌・Web・イベントなど、媒体を問わず幅広く企画制作している。