2020.5.15

ファッション

マスクとシミとレーザー治療。美容皮膚科看護師がお伝えします〜

マスクの着用が必須な今、このタイミングで、シミ取りレーザー治療をしようかな、と考える方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
ダウンタイムをマスクで隠せる!今やったほうが良い?という相談を受けます。

治療する時期に最適な季節はあるのでしょうか?

美容皮膚科で看護師でもある私が「シミ取りレーザー」を例にお伝えします。

レーザーの実態、そして、マスクとシミ、紫外線の関係についても、どうしてもお伝えしなくてはなりません〜。

(※ダウンタイム=治療によりお化粧ができなくなる期間のこと)

​シミを消したい=シミ取りレーザーではない!

よく聞く「シミ取りレーザー」。
背術を受けたことのある方、知り合いがしたという方も多いと思いますが、シミを消したい=シミ取りレーザーではないのです。

シミには色々な種類があり、その種類によって治療法が違います。
治療法は、美容皮膚科や美容外科で医師の診察を受けて決まります。
シミかどうか、そしてどんな治療法が適切なのかは、医師の診断が必要です。
レーザーで消したくても、不適合な場合もありますので、早まってはいけません!

今回は、シミ取りレーザーが適応となったという前提でお伝えいたします。

​シミ取りレーザーとは?

シミの部分にレーザーの光を当てて、シミの部分を軽いやけどの状態にさせて古い皮を剥がすというもの。
新しい皮膚が出来上がるまでが、ダウンタイムというわけです。

軽いやけどと同じ状態であるため、施術後は自宅でのケアがとても大切になります。
また、シミ取りレーザーでシミを取ったからといって、消しゴムで消したようにシミが完全に取れるわけではありません。(と、医療現場では常々、患者様には説明させていただいています。)

施術後は、シミが焦げたようになり、1~2週間でかさぶたができ、自然に剥がれていきます。
例えば、転んでケガをした後、かさぶたが剥がれたらピンク色の皮膚になりますよね。レーザーを当てると、それと同じ状態になります。そこから、徐々に新しい皮膚ができて、元の皮膚に戻っていくのです。

 

アフターケアが大切なシミ取りレーザー

このレーザーは、強いパワーがあるため、レーザーを照射することにより、肌に炎症を起こさせます。
そのため、皮膚が元に戻った時に、炎症後の色素沈着といって茶色のシミのようなものがでることがあります。
この色素沈着は、徐々に良くなっていくことが多いです。

しかし、色素沈着を予防していくために、とても大切なのが「遮光」すなわち「徹底した紫外線対策」になるのです。

かさぶたが剥がれるまでの1~2週間は、主にテープなどで傷を覆うことが多いです。(テープを貼って居ても、スキンケアは通常通り、メイクもテープの上からできます)
日にちが経ち、かさぶたが剥がれて、テープも貼らなくなってからは、しっかり紫外線対策をする必要があります。

シミを取るためのレーザーの照射で炎症を起こした皮膚に、紫外線という刺激や炎症を加えることで、さらに炎症を助長し色素沈着として残るリスクを高めてしまいます。
そのため、いつも以上に紫外線対策には気を付けなければならないのです。

シミ取りレーザーに適した時期はあるの?

レーザー照射の後は、徹底した紫外線対策が必要なので、紫外線が強い季節に、シミをとる治療をすることを避ける方が多いのは事実です。

「夏にはしない方がいいの?」と疑問を持つ方も多いかと思います。
夏にしてはいけないということはありません。
しっかりと紫外線対策ができていれば、いつでも受けることができます。

ただ、大事なことは、紫外線対策です。

ランニングをする、庭の手入れをする、犬の散歩に行く、外で仕事をすることが多い、など、紫外線に当たる機会が多い方は避けた方がよいと思います。

今は、一日中マスクをしているから!と思う女性のみなさん。
たとえ、マスクをしていたとしても、紫外線はマスクを通します。
さらに、これからの季節は、暑さで、マスクの中のメイクやお化粧が汗で落ちやすくなっています。マスクができるからといって、肌の状態は安心はできないのです。

また、1~2週間テープを貼る為、メイクは上からできますが、大切な用事がある時、人前に出るときなどは避けるようお伝えしています。
(ご本人が気にならなければ問題はありません。)
長期連休の前や年末年始の前に行う方が多いように思います。
 

マスクとシミの関係は深くて単純

そこで、肌をマスクで隠す今が、レーザー照射の絶好のタイミング?と考える方が多いようです。

しかし、そこには大きな落とし穴があるのでご注意を!!

マスクは紫外線を遮るものではありません。

実際に
「マスクをするとマスクにお化粧がつくのが嫌だ」
「マスクをしてメイクをすると蒸れて気持ち悪い」
「マスクの中だけはすっぴん」
「マスクで紫外線は予防できる」
このような声をよく聞きます。
そうです、日焼け止めを塗らずにマスクをする人が非常に多いようです。

マスクで紫外線は予防できません!
メイクはしなくても、しっかりと日焼け止めを塗る必要があるのです。

口周りは、飲んだり食べたり、ただでさえ日焼け止めやメイク崩れのしやすい場所なので、食事の後や、マスクをはずすたびに日焼け止めを塗りなおすなど、念入りなケアが必要になります。
 
また、シミは「こすり刺激」つまり摩擦により濃くなります。
シミをマスクで隠す、コンシーラーで何度も塗り隠す、美白化粧品を擦り込むようにつけるなどはシミを悪化させる原因になりかねません。

マスク着用がマナーの今。
だからこそ、皮膚のバリア機能を高め少しでも刺激から守る必要があるのです。
この機能を低下させないためにも、マスクの中でも紫外線対策が大切になります。

その上で、シミを消すためのレーザー治療をするか、紫外線が弱まる冬まで待つか、
ご自身で、焦らず判断をしてください。

「マスクが手放せない時期だからこそ紫外線対策が必要であり、皮膚のバリア機能を高める必要がある」ということがおわかりいただけたでしょうか?

何度でもお伝えします〜。マスクでお顔を隠す今でしょ、とレーザー治療をする人は、レーザーにお任せしないで、徹底した紫外線対策を! 
治療をしない方は、マスクと肌の摩擦に十分な気を配り、シミ予防に務めましょう♪


 

​シミを消したい=シミ取りレーザーではない!

よく聞く「シミ取りレーザー」。
背術を受けたことのある方、知り合いがしたという方も多いと思いますが、シミを消したい=シミ取りレーザーではないのです。

シミには色々な種類があり、その種類によって治療法が違います。
治療法は、美容皮膚科や美容外科で医師の診察を受けて決まります。
シミかどうか、そしてどんな治療法が適切なのかは、医師の診断が必要です。
レーザーで消したくても、不適合な場合もありますので、早まってはいけません!

今回は、シミ取りレーザーが適応となったという前提でお伝えいたします。

​シミ取りレーザーとは?

シミの部分にレーザーの光を当てて、シミの部分を軽いやけどの状態にさせて古い皮を剥がすというもの。
新しい皮膚が出来上がるまでが、ダウンタイムというわけです。

軽いやけどと同じ状態であるため、施術後は自宅でのケアがとても大切になります。
また、シミ取りレーザーでシミを取ったからといって、消しゴムで消したようにシミが完全に取れるわけではありません。(と、医療現場では常々、患者様には説明させていただいています。)

施術後は、シミが焦げたようになり、1~2週間でかさぶたができ、自然に剥がれていきます。
例えば、転んでケガをした後、かさぶたが剥がれたらピンク色の皮膚になりますよね。レーザーを当てると、それと同じ状態になります。そこから、徐々に新しい皮膚ができて、元の皮膚に戻っていくのです。

 

アフターケアが大切なシミ取りレーザー

このレーザーは、強いパワーがあるため、レーザーを照射することにより、肌に炎症を起こさせます。
そのため、皮膚が元に戻った時に、炎症後の色素沈着といって茶色のシミのようなものがでることがあります。
この色素沈着は、徐々に良くなっていくことが多いです。

しかし、色素沈着を予防していくために、とても大切なのが「遮光」すなわち「徹底した紫外線対策」になるのです。

かさぶたが剥がれるまでの1~2週間は、主にテープなどで傷を覆うことが多いです。(テープを貼って居ても、スキンケアは通常通り、メイクもテープの上からできます)
日にちが経ち、かさぶたが剥がれて、テープも貼らなくなってからは、しっかり紫外線対策をする必要があります。

シミを取るためのレーザーの照射で炎症を起こした皮膚に、紫外線という刺激や炎症を加えることで、さらに炎症を助長し色素沈着として残るリスクを高めてしまいます。
そのため、いつも以上に紫外線対策には気を付けなければならないのです。

シミ取りレーザーに適した時期はあるの?

レーザー照射の後は、徹底した紫外線対策が必要なので、紫外線が強い季節に、シミをとる治療をすることを避ける方が多いのは事実です。

「夏にはしない方がいいの?」と疑問を持つ方も多いかと思います。
夏にしてはいけないということはありません。
しっかりと紫外線対策ができていれば、いつでも受けることができます。

ただ、大事なことは、紫外線対策です。

ランニングをする、庭の手入れをする、犬の散歩に行く、外で仕事をすることが多い、など、紫外線に当たる機会が多い方は避けた方がよいと思います。

今は、一日中マスクをしているから!と思う女性のみなさん。
たとえ、マスクをしていたとしても、紫外線はマスクを通します。
さらに、これからの季節は、暑さで、マスクの中のメイクやお化粧が汗で落ちやすくなっています。マスクができるからといって、肌の状態は安心はできないのです。

また、1~2週間テープを貼る為、メイクは上からできますが、大切な用事がある時、人前に出るときなどは避けるようお伝えしています。
(ご本人が気にならなければ問題はありません。)
長期連休の前や年末年始の前に行う方が多いように思います。
 

マスクとシミの関係は深くて単純

そこで、肌をマスクで隠す今が、レーザー照射の絶好のタイミング?と考える方が多いようです。

しかし、そこには大きな落とし穴があるのでご注意を!!

マスクは紫外線を遮るものではありません。

実際に
「マスクをするとマスクにお化粧がつくのが嫌だ」
「マスクをしてメイクをすると蒸れて気持ち悪い」
「マスクの中だけはすっぴん」
「マスクで紫外線は予防できる」
このような声をよく聞きます。
そうです、日焼け止めを塗らずにマスクをする人が非常に多いようです。

マスクで紫外線は予防できません!
メイクはしなくても、しっかりと日焼け止めを塗る必要があるのです。

口周りは、飲んだり食べたり、ただでさえ日焼け止めやメイク崩れのしやすい場所なので、食事の後や、マスクをはずすたびに日焼け止めを塗りなおすなど、念入りなケアが必要になります。
 
また、シミは「こすり刺激」つまり摩擦により濃くなります。
シミをマスクで隠す、コンシーラーで何度も塗り隠す、美白化粧品を擦り込むようにつけるなどはシミを悪化させる原因になりかねません。

マスク着用がマナーの今。
だからこそ、皮膚のバリア機能を高め少しでも刺激から守る必要があるのです。
この機能を低下させないためにも、マスクの中でも紫外線対策が大切になります。

その上で、シミを消すためのレーザー治療をするか、紫外線が弱まる冬まで待つか、
ご自身で、焦らず判断をしてください。

「マスクが手放せない時期だからこそ紫外線対策が必要であり、皮膚のバリア機能を高める必要がある」ということがおわかりいただけたでしょうか?

何度でもお伝えします〜。マスクでお顔を隠す今でしょ、とレーザー治療をする人は、レーザーにお任せしないで、徹底した紫外線対策を! 
治療をしない方は、マスクと肌の摩擦に十分な気を配り、シミ予防に務めましょう♪


 

髙樋沙苗

美容皮膚科看護師

看護師、保健師の他に、日本コスメティック協会認定インストラクターなど美容資格12個を持つ。現在は、札幌市内の皮膚科、美容皮膚科で勤務する傍ら美容講師として活動。スクール講師、道内外のセミナーやメディアを通して、医学的根拠に基づいた正しい美容知識の普及をしている。体の内側と外側からのトータルビューティーを提唱し、ヨガインストラクターとしての活動も行っている。

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